始まりましたね!
全体的には、そんなに大きな差はなく、(タイに場所を移しながらも)物語自体は、日本や原作へのリスペクトもあり・・と言う手応えなんでございますけれども、なんだか、ニマニマしちゃって、顔が戻りません。
すでに、1話目で気づきました。
最初にお断りしておきますが、今回の筋追い、完全に贔屓目発動です。(笑)
《和版》での筋追いで、随分あれやこれや書きました(笑)
その舌の根も乾かぬうちに、180度違うことを言うかもしれません。
ああ、自分が怖い。
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『Cherry Magic』
30 ยังซิง
2023年(Thai)Dec.9/2023~ Feb.24/ 2024
47分×全12話
制作:GMM 25, ViuTV
原作:豊田悠『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』
Episode 01−1
🐓の鳴き声と共に始まった、Achi(Newだ~~~!!)の出社風景。
飼っているカナリアかな、に餌をあげたり、
かなり、バタバタと家を飛び出していく様子。
お坊様「あなたに、長寿と輝く肌、幸福、そして健康に恵まれますように」
托鉢で回るお坊様にタンプンし、祈りを捧げている女性。
川沿いの通りに差し掛かった時、すれ違うお坊様にワイをするAchi。
Achi「おはようございます、お坊様(ルアン・ポー“หลวงพ่อ ” ※尊い僧侶への呼びかけ)・・・おばさん。行って来ます」
そのまま、ワイを崩さず、挨拶もそこそこに駆け抜けていくAchi。(笑)
最初、この川沿いの感じ、アンパワーに似てるかも・・って思ったけど、見えてる大きな仏像(ワット・パクナムの仏像)を見る限り、たぶん、ここ、クローン・バーン・ルアンっていう水上マーケットっぽいですね。
※大体、Thon Buriのあたり。← アバウト過ぎ
画像検索で一発(笑)なんて、楽ちん。
でも、私の大好きなストビューがカバーされてない地域みたいで、周辺までしかいけずに残念。
叔母さん「Achi、明日の誕生日、タンブンのために早起きするのを忘れないでね。あなたのお母さんから、準備するよう、頼まれたのよ。明日、ちゃんと寺院の桟橋にいらっしゃいよ」
Achi「わかってる」
すでに、川の横断橋への階段を昇り始めていたAchi。
叔母さん「人生を豊かにするために、功徳を積むのよ。今年でもう30歳になるんじゃないの!」
落ち着きのない甥っ子を窘めるような口調です。
この叔母様役の女優さん、BLドラマでもよくお見掛けしますが、私が認識しはじめたのは、『Love by Chance』の教授かな(笑)
物差しを咥えさせた人です。(笑)
叔母さんの言葉を受けて、ふと立ち止まるAchi。
Achi:30? そのとおりだよな。明日で30歳になるんだ。大抵の人は、30歳が人生における大きな節目の時期だって言う。
この橋も素敵です。
観光気分が抜けないびび。
Achi:自分の家を買ったり、車を持ったり、昇進して、安定した仕事についたりするんだ。
・・・だけど、僕にとっては、いつもと変わらない毎日で、おそらく、他人が僕に期待するようなものを何一つ持ってない30歳ってことになるんだな。
考え事をしながらも、すでに、通勤用につかってる水上ボートに乗り込んでるAchi。
これ、観光客相手の船なのかと思ってたけど、通勤・通学用にも使われるんだ。本当に、私はタイのことを知らなすぎる!
Achi:特にこの点においては・・・あらゆる期待に反してる・・・
そういうAchiの視線の先には、結婚式の写真を撮ってるカップルの姿が見えてます。
Achi:たぶん、自分の恋愛をなんとかすることが、最難関なんだろうな。誰かが僕を好きになったり、僕が誰かを好きになって十分な勇気を出して、それを実現させるためには、おそらくある種の魔法の力が必要だと思う。
ああ、ここで、チャオプラヤー川散歩は終わりかな。
ここで、オープニングを挟みます。
Tayはいいけど、
Newのこれ・・・(笑)
もうちょっと、可愛いのがよかったです。。
可愛いロゴ。。
船の次は、スカイトレインで
とにかく、おしゃんてぃなオフィスビルに到着。
(画像検索どおり、てっきり『セントラル・エンバシー』かと思い込んでたけど、よく見たら違うじゃん(汗)で、探しなおしました。ラートプラーオのS-Oasisでした)
エレベーターでスマホをいじってるうちに降りる階に気づかず・・・とか、ちょっとどんくさくも超可愛いところを見せつつ、
そうそう、これよ、これ
オフィス階に到着。
なんだか、社員さんたちがたくさん、集まってる感じ?
「急ぎなさい! 時間に遅れたくないのよ!急いで!!」という声が響く中、それらには交わらず、自分の席につくAchi。
ネクタイをまっすぐにしろ、だの、まっすぐ立って、だの、細かく社員たちに指示をだしてる女性社員のDujdao。
読み方はドゥダオでいいのかな?
出社してきたAchiに気付いたDujdao。
Dujdao「Achi、もう準備することはなにもないんだけど、ちょっと、手伝ってくれない?」
そういうと、「ちょっと・・こっち来て」と少し離れたところに立っていた社員を呼び寄せるDujdao。
Dujdao「この子は、新入社員の Banphot(バンポット)よ。今日、出社したばかりなの。でも、まだ彼にオリエンテーションをしてあげられてないのよ。彼の面倒をみてもらってもいいかしら。そうね、最初は、書類に記入するような仕事とかを頼んだらいいんじゃないかしら。OK?」
猛烈に、忙しそうなDujdao。
顔を見合わせる二人。
さすが、Singくん。でも、何気にベテラン。
Rock「ありがとうございます。P’Achi。私のことは、Rockと呼んでください。」
チューレン(ニックネーム)は、Rock。
六角だから、Rock?(笑)
Rock「でも、なんだか、興奮してます。私は、これまでフルタイムの仕事をしたことがないんです。
ご年齢からすると、もうかなり長い間、ここにお勤めされていらっしゃるようですね。上司の方ですか? 何かアドバイスがあればお気軽におっしゃってください。どうぞ、よろしくお願いいたします」
ワイをするRockに、慌てて、「僕には必要ないよ」と止めるAchi。
Achi「僕は、上司じゃないよ。総務部で、ただの社内管理業務をしてるだけだから、まったく、上の肩書なんか持ってないよ。ただ、年数だけは長くいるってだけのことさ」
Rock「わかりました。P’。でも、P’は、とにかく私の先輩ですから。」
そんな話をしていると、Dujdaoが社員たちを、階段に添って並ばせている。
Dujdao「あなたたち、もうちょっと、先に上ったほうがいいわね。はい、並んで! そこに立って列を作って」
Rock「ここって、毎日こんなに慌ただしい感じなんですか?」
Achi「ああ・・・今日は、毎年恒例の表彰式が行われるから(特別)ね。今年は、日本の代表自らが表彰を行う一大イベントってわけさ」
池田社長「(日本語)今年の我が社の成功は、タイと日本の協力のおかげで実現しました。特に、この方のために、私自身で賞を与えに参りました。それでは、七年連続最優秀社員に大きな拍手をお願いします。トヨカワの誇り、Karanさん!」
ティーザーでも映っていた日本人の俳優さんですね。
つまり、二人が務める会社は、日本企業“トヨカワ”のタイの現地法人ってことでOK?
バンと大写しになったTay、ちゃうちゃう、Karanです。(笑)
うひゃ、前髪ぱらり。
一礼し、ゆっくりと壇上にむかうKaran。
お辞儀をし、トロフィーを受け取ると、スムーズにマイクに向かう姿は、超スマート!
Karan「(日本語)ありがとうございます。池田さんに来ていただいて、(脇にさがった社長に一礼しながらトロフィーを掲げるKaran)この賞は私にとって、無上でございます」
(ここ、なんとなく、集中して聞けば、以上でございます、と言ってる気もしたんですが、おそらく、こういう場では、“無上の喜び”とか、“この上もなく”という意味合いの言葉を使うが自然なのでは・・・と脳内補完。言葉がむつかしいのはお互い様よ!!)
挨拶するKaranをスマホで撮影しているDujdao。
Karan「(ここからはタイ語)この功績は私だけのものではありません。ここにいる皆さんの協力がなければ実現することはできませんでした。本当にありがとうございます」
満場の拍手です。
Achi:彼はあんな風に、常に他の人に対して敬意を表するんだ。
Rock「なんで、あの人は、あんなにもかっこよくて、イケメンで才能があるんですか?」
Achi「それがKaranなんだよ。もし、君が、このオフィスの中で、誰かをロールモデルに選びたかったら、彼にすべきだよ」
堂々と、池田社長を握手を交わすKaran。
その姿を見ながら、遠い目をしながら、思い返すAchi。
Achi:同期で入社したっていうのに、今では、彼に大きく遅れをとってしまった・・・。
肩を落とすAchi。
ここから、順次、AchiとKaranの関りを、Achi目線で回想していきます。
《7年前》
入社時の面談が、初対面だったのかな。
Achi:僕たちは、ほぼ同じ年齢だけど、仕事上の立場は全然違ってた
その年の同期入社は、3名。
それぞれ、営業部、総務部、経理部に配属されたのね。
※管理部っていうより、総務部のほうがわかりやすいでしょうか。
就職難のタイで、ここに選ばれただけでもすごい、と思っちゃうけどね。
《6年前》
すでに、社内プレゼンでも、社員の前で、堂々と発表してるKaran。
Achi:そして、彼は自分の仕事を実にうまくこなしてた。
《5年前》
営業部のトップとして、その年の最優秀社員賞をとったKaranの姿が映し出される。
「おめでとう」
「どうもありがとう」
上司に褒められているKaran。
Achi:誰もが、(当然のごとく)彼を受け入れてた・・・
その後も、ずっと、最優秀社員賞を取り続けるKaran。
《4年前》
例のスケスケバスルームでくつろぐKaran。
※例の・・というのは、『LovelyWriter』や『KinPorsche』など、他のドラマでも使用されたことがある、お外にむけて、ガラス張りとなってる開放的なバスルームだからです(笑)
褒賞なのか、と思ったら、Welcome to your New Homeって花束へのメッセージカードに書かれてた。
新居か。。。
それら、ステータスの上がるKaranの変化を端々で、見続けてきたAchi。
Achi:そんなふうに、彼は完璧なアラサー世代の代表者になっていったんだ・・・
《2年前》
Dujdao「あなた、すごいわね。まだ、 30 歳にもなっていないのに・・・もう、こんなに大きなデスクを手に入れたわ。私の時は、40歳近くだったわよ。」
同じフロアだけど、違う部署、そして、確実に社内での地位を高めていくKaranをただ見つめているだけのAchi。
Achi:Karanと僕との距離はどんどん離れていきそうだ。
そして、今年、ついに、日本から社長を呼び寄せるくらいにまでなった。
壇上の二人を見つめるAchi。
Achi:彼は、僕が常に意識し、我が身と比較してしまう人なんだ。いつか、少しでもいいから、Karanみたいにかっこよくなれたらと願わずにはいられなかった。ほんの少しでもいいから・・・
でもね、それだけ見続けてきたのなら、あなたの席のほうに視線を送るKaranのことも気にしてあげて・・・
Achiにとって、Karanは、日々、大きくがっつり関わるわけではないけれど、同期ということで、どうしても、コンプレックスを刺激する存在。
入社以来、こんなふうに、見つめ続けてきたのは、ある意味、心のうちでは遠くない距離感があったから。
毎年、貼り替えられるKaranの「最優秀社員賞」受賞を知らせる掲示板のスペース。
それを取り替えるのも、総務部の仕事なのね。
その時、少し離れた掲示板の前から、Achiを呼ぶ声がする。
Pai「P’Achi。この掲示板に、写真がありますね」
おそらく、藤崎さんポジションの彼女。
すっかり、おなじみのJanちゃん。
ゆっくりと、そちらに移動するAchi。
Achi「ただの誕生日のお祝いだよ、Pai。」
別に、なにか実績を取ったわけでもあるまいし・・
自虐の鬼Achi。
池田社長「お誕生日おめでとうございます」
ちょうど、通りかかった池田社長から声をかけられ、慌てて、お辞儀するAchiとPai。
若い社長は、フレキシブルねぇ。
Pai「池田さんからお誕生日おめでとうと言われてます」
すぐさま、通訳してあげるPai。
ああ、と、頭をさげるAchi。
Achi「どうもありがとうございます」
Pai「(日本語)Achiさんは、ありがとうございます、と言いました。」
それぞれにむけて訳すPai。
池田「Achiさんは、おいくつになられたんですか?」
Achi「私は明日30歳になります。」
池田「30歳ですか!」
なんだか、感激したように、Achiの両手を握る、ちょっとオーバーリアクション気味の池田社長。
今は、海外慣れした日本人ってこんなふうに見えるのかな。
池田「30代はとてもいいですよ。あなたはいろいろ学んできたでしょうから、もう立派な大人です。ご好運をお祈りしてます」
当然、日本語です。
Pai「(日本語)池田さんは、30代は成長の時期。必ず良いことがあなたに起こります、と、P’の幸運を祈っているそうですよ。」
社長からのその言葉かけに、もう完全な大人にならなければいけない時期だよな、と改めて思うAchi。
~Achiのデスク前~
Achi:でも・・自分みたいな人間が、そんな方法を知っていると思う?
早速、グーグル先生に聞いちゃうAchi。
今や、みんなそう。
【完璧な30歳になる方法】
〔30歳になったら知っておきたい3つのこと〕
Rock「まず、貯蓄はとても大切です。」
傍らで、いつのまに忍び寄っていたのか、読み上げるRockの声がする(笑)
Achi:今はまだ、毎月使えるだけのお金が欲しいくらいだよ。
Rock「二番目・・うわ、腰痛が始まりますって・・」
Achi:ああ、僕も30歳に近くなる前にはそう思ってたよ。
Rock「第三に、周りの人たちを大切にしましょう。彼らはあなたの人生において重要な人になるでしょう・・」
Achi:まぁ、人数は少ないけど・・頑張ってみるよ。
でも、心配しないでください。何か楽しくて予期せぬことが起こるかもしれません。30歳になっても未経験だったら、魔法の力が手に入ると信じられています。これを読んで、笑顔になっていただければ幸いです。
慌てて、画面をスクロールするAchi。
Rock「ちょっと! P’! なんで、閉じちゃったんですか? まだ、読み終わってなかったのに・・。ま、まだ、7年も先だもんな・・あ~あ、30歳になったら、腰痛になったりすんのかな、なんか年寄り臭いな・・」
自分の席に戻りながら、ブツブツ言ってる六角、あ、Rock(笑)
でも、Achiはそれどころじゃないです。
Achi:どういう妄想なんだ? 30歳で、童貞だったら魔法の力を手に入れるなんて?たぶん、誰とも付き合ったことのない人を慰めるための、単なる、おもしろおかしい作り話だよな。
表情が暗くなっていくAchi。
~たぶん、学生時代の回想~
おしゃべりしている女子学生たち。← これ、大学の制服だよね?
その背後から、コーヒーを持って近づいてきたAchi。
A「正直いって、その人と真剣に付き合ってるの?」
B「ちょっとよしてよ。それ、真面目に捉えすぎよ。私は、Achiのこと、ただの助っ人としてしか見てないわよ。だって、すごく退屈なんだもの。あの人、私が頼むことは全部やってくれるけどね」
A「彼みたいな人には、あなたを扱いきれないってわかってたわ」
B「よくご存じで・・(笑)」
固まるAchi。
このコーヒーを持つ姿も、完全にただのパシリに見えてくる。
Achi:彼女に対して、まったく怒る気にもなれなかった。でも、最初に、関係を始める前段階から、台無しになったってことだけはわかった。
それは小さな問題のように思えるかもしれないけど、その件が、僕が、恋愛について考えることへの恐怖を引き起こしたのはたしかだ。
そんな女の子ばかりじゃないよ、と言ってくれる人はいなかったのかな。
(回想おわり)
寝る前に、お祈りを捧げるAchi。
日常生活に、信仰が根付いてるんだねぇ。
こんなふうにして、Achiの20代は幕を閉じ、時計の針は、午前0時を超えた。
Achi:信じられないですよね? でも、僕、30歳になった今でも童貞なんです。
これを聞いて、自分で取り上げた話題なのに、どこだったか、忘れちゃったんですけど、タイの性体験というか初体験の低年齢化に関する記事。
結構、衝撃だったんだけど。特に、農村部。
あれ、どこで取り上げたんだっけ?
『KinPorsche』? あ、『まなです』だったかも。
そういうある意味、開かれた国で、性的な経験を持たないという意味は、日本のそれとは、ちょっと意味合いが違うかも。。とか、思っちゃった。
~翌日 寺院にて~
テレビ電話を通じて、ママと挨拶をするAchi。
Achiのママ「お誕生日おめでとう。Achi。健やかな30歳になるよう、祈ってるわ」
Achi「ありがとう、お母さん。」
叔母「さ、お坊様がいらしゃったわよ。また、あとでね」
やってきた僧侶に対し、ワイをしながら、跪くAchi。
順々に、お供えするものを渡していく。
儀礼的というよりは、かなり真剣に、しばらくの間、お祈りを捧げているAchi。
ちょっとうんざり気味なお坊様。
最後に、花のレイを手渡す際、僧侶の手に触れてしまうと、
なぜか、いきなり、
僧侶:そんなに願い事があるなら、少しは自分で努力してみればいいのに。ただ、坊さんに祈ってるだけじゃダメだぞ。
という声が飛び込んでくる。
Achi「はぁ?」はっきりと聞こえ、思わず、聞き返すAchi。
僧侶「どうかしたのかね?」
Achi「ああ・・なんでもありません。ただ、なにか聞こえたような気がしただけです」
なんだか、納得がいかないながらも、そう答えるしかないAchi。
僧侶「あなたに、長寿、輝く肌、幸福、そして健康に恵まれますように。」
最後に、いつものように告げ、立ち去っていくお坊様。
叔母「Achi」
Achi「はい?」
叔母「あなたのキャリアが成長して、財力を得て、出世するのを祈ってるわ。そして、最も重要なのは、最終的に誰かいい人に巡り会えますようにって願うばかりよ。」
ふふふ、と笑いかける叔母さん。
Achi「ありがとう、おばさん・・・・さ、荷物を片付けるの、手伝うよ」
立ち上がったAchiが、籠を落としてしまう。
Achi「あ・・」
叔母:まったく、大人になっても不器用さが治らないわね、Achiったら。子供の頃から、ずっとこんな感じだったけど、もう30歳ですからね。
Achi「何って言ったの?」
叔母「なにも言ってないわよ」
叔母:この子、大丈夫かしら。この子の母親がとても心配しているのも不思議じゃないわ。
混乱するAchi。
それは、通勤時にも続き・・・触れてくる人間の思考がダイレクトに、脳に飛び込んでくる。
隣の女性(うーん、チケット予約サービスがなくなってしまった。コンサートのチケットはいつ手に入るんだろう?)
Achi:なんだよ。一体、どうなってんだ?何も言っていないのに、この人の声が聞こえたような気がするのはなんでだ?これって、この人が考えてる心の声ってこと?
次々、触れる人、触れる人、心の声が聞こえてきてしまう。
Achi「いったいどうなってんだよ!!」
たまりかねて、そう叫ぶと、今度は、Achiに悪態をつく声が聞こえてくる。
うわ~と、慌てて、スカイトレインから飛び出すAchi。
もう、街中の人が恐ろしくてたまらない状態です。
Achi:どうなってんだ? なんで、他人に触れるとその人の想いが聞こえてくるんだ?
その時、昨日見たWebサイトの文章が頭に浮かんでくる。
Achi:まさか、30歳で童貞なら心が読めるようになるってやつ?これって、そのウェブサイトにあった、“魔法の力への妄想”のことなのか?
道の途中で、仏像に手を合わせるAchi。
Achi:一体、何が起こったのか分かりません。でも、とにかく、他人の考えが聞こえるのをやめさせてください。サ~トゥ~~
なんとか、オフィスのビルに到着し、セキュリティゲートを通ったAchi。
満員のエレベーターを見て、急停止。
まさか、乗ろうとしてんの?と、じろりと見られる感じ。
これは、心の声を聞かなくても、わかり味強し(笑)
Achi「どうぞお先に」
改めて、上階ボタンを押し、待っていると、そこに、キラ星シャラ~~ンのごとく、現れたKaran。
同時に、顔を見合わせる二人。
柔らかく微笑み、会釈してくるKaran。。
眩しい!!
Achi:助かった。これなら、エレベーターには、僕とカランだけで済むよな。もう誰にも押し付けたり、何も聞く必要ない。
気持ちを立て直すAchi。
Karan「どうかしたの? まだ朝だっていうのに、なんだか、ストレス感じてるみたいだ」
口調が優しい。。
こっちまで、ほわ~~んとしてしまう。
Achi「結構です。混雑したエレベーターに乗りたくないだけなので・・」
Karan「じゃあ、一緒に階段を上ってみる? 周りには、数人くらいしかいないよ」
Achi「いえ、仕事を始める前に疲れ果てたくないし・・・」
せっかくの申し出に対して、そんな身もふたもないような答えをしてからに!!
Karanの、この一瞬の寂しそうな顔に、きゅん
このきゅんは、Achiではなく、私です。
Achi:Karanはどうしてそんなにハンサムで、賢くて、フレンドリーなんだよ?それに、身なりの完璧さ。みんなが、彼のことを賞賛するのも無理ないよな。
到着をつげるライトが点滅。
この微妙な身長差を作り出す映像マジック(と、演技力)
Karan「Achi。エレベーター、来たよ」
二人で乗り込み、思わず、緊張感をやわらげようと、息を吐くAchi。
一旦、ドアが閉まったのに、そこから、続々と入ってくる人、人、人。
Achi:うわ、これじゃ、逃げらんないよ
この段階で、背後から聞こえてくるとしたら、そりゃ、Karanの声よね(笑)
Karan:慌てて、仕事にきたのに違いないな。寝ぐせがついてる。まるで、アヒルのしっぽみたいだ。でも、可愛いな。
Achi:え? 可愛いだって? Karanってば、今、誰かのこと、褒めたのか? 社内に好きな人でもいるのかな?
エレベーター内を見回すAchi。
Karan:今日は、こんなに近くに来れるなんて思ってもみなかった・・・
Achi:ふーん。つまり、その人がここにいるってことだよな。どの子だろ? Karan、どんな人が好きなのかな?
この段階では、単なる興味津々なだけのAchi。
その時、ガタンとエレベーター内が大きく揺れ、Achiに被さるようによろけるKaran。
Karan:Achi・・近くで見るとさらに可愛いな。
Achi:・・・!!!!!
Karan:ああ、今日はついてるぞ。朝から、好きな人の、こんなにも傍にいられて・・・Achi、今日も、こんなに可愛くてありがとう!
全然、そんなこと、おくびにも出さないような、端正な顔立ちを崩さないKaran。
Achi:ええええええええ~~~~~~!! いったい何が起こってるんだ?
★『Cherry Magic』Ep.01 1/4 雑感★
ああ、なんでしょう。
この、着心地のいい服をまとったような馴染み感。
でも、ああ、はいはい、またこの感じね・・・と言ったような慣れ切った感じは全然なくて、おかえり、なのか、ただいま、なのか、全然、距離感つかめない、私とTayNewの世界。
もう、画面に現れるだけで、きゃぁ、きゃぁ、言いっぱなし。
保てるのか、私?
ドラマ自体は、ほぼほぼ、ここまでは、すんなり、大きな変化もなくって感じですね。
まぁ、Achiの誕生日とタイのタンプン風景を絡めたり、Dujdaoは、仕事ができるタイプの浦部先輩って感じだし、Rockは、Karanの下ではなくて、Achiの直下だったり、多少の設定や描写の違いはあれど、そんなん、気にせず、す~~と入ってきました。
・・・と言っても、まだ、導入も導入、4分の1が終わっただけなんだけど。(笑)
すでに、この量じゃん(笑)
これ、1週間で1話、こなせるのかな?
なにしろ、24分ドラマに慣れてしまって。。。
へへ、なにしろ、久しぶりのリアタイ・タイドラマです。リハビリしなきゃ。(笑)