柘植・湊編の後編です。一応、これで、ドラマは完結ですね。

 

一応、いつももご注意をば。

うちのサイトは、ドラマの内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりという、ドラマ好きの発露です。ネタバレだらけです✨

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい

 2020年(日本)10/9~12/25

 24分×全12話

 原作:豊田悠

 公式サイト:ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」 テレビ東京系 

 制作:テレビ東京 大映株式会社


 

▶その6 

 

  走れ、柘植!

 

続きが気になるのに、なかなか、柘植湊パートが始まらず、ヤキモキした9話。

 

あのあと、声は必死に抑えたのに、腰がぬけてしまい、地面に尻もちをついてしまった柘植。

当然、物音に、柘植がそこにいたことを、湊(とケイタ)に知られてしまう。

 

ケイタ、元カレだったのか。あの昼間の、微妙な突っかかり方は、ダンスへの未練だけじゃなかったってこと?

 

「お邪魔しました!」と、脱兎のごとく、逃げ出す柘植。

どこが漢気やねんって?(笑)

 

その情けなさは、柘植本人が一番わかってる。

 

湊が荷物を配達にきたと知り、玄関で息を潜めて居留守を使う柘植。

そりゃ、湊だって居留守ってわかってるけどさ。。

 

そして、急転直下。

怒り心頭の六角から呼び出し。

<眼鏡野郎(柘植)が、湊がゲイだと知って態度を変えた>

現れた柘植に掴みかかる六角。

 

《湊と六角の電話での会話》

湊「だから、ケイタに寄り戻そうって言われて、断ったら無理やりキスされた。」

六角「で、それを柘植さんに見られたってこと? なんか言われたのかよ?」

湊「いや・・でも、たぶん避けられてる。」

 

湊から柘植への伝言は「もう近寄らないから安心してください」でした。

この言い方も辛いなぁ。

 

実際、会ったときだって、湊から柘植のことをいろいろ聞いてた六角。

湊「俺のこと、すっげぇわかってくれてて、味方でいてくれるっていうか、それがすごい嬉しかったんだよなぁ」

柘植にとっては、イマイチわかりにくいかもしれないけれど、湊だって、端々に想いを見せてはいるのよ

 

友達想いの六角は、「あいつがあんな顔して誰かの話するの、はじめて見たんすよ。なのに・・・そんなくだらないことでアイツを避けんのかよ! 距離取るのかよ!」と柘植を責める。

一言も弁解せず、だまったまま、聞いている柘植に代わり、「違う!」と間に入る安達。

友達を想う気持ちは、安達も一緒。

 

柘植「買い被りすぎだ。確かに俺は湊を避けてた。けど、それはゲイだから・・じゃない」

あんなに怒り狂ってた六角が、柘植の言葉を真剣に聴こうとしている。

 

安達の肩にポンと手を置き、内心で《ありがとう》を伝えると、そのまま、店を出て、一気に猛ダッシュよ。

無茶苦茶、アスリート並みに(無駄に)いいフォームなんだけどね(笑)

 

そして、結構、走る距離も長い。

全力疾走だし・・・。

ということは、浅香氏、夜の街を、相当走らされたに違いない。(笑)

 

湊にそんなふうに思われてたなんて・・・俺が小さい男だから・・・全部俺のせいだ~~~~!!

何回目の絶叫?(笑)

 

湊が練習してるいつもの公園にやってきた柘植。

 

あろうことか、いきなり土下座。(笑)

 

柘植「すみませんでした!!」

 

居留守をしたのは、自分が傷つきたくなかったから。

湊を避けていたのは、好きな人がキスしてるのを見てショックだったから。

 

湊「・・・・・」

柘植「俺は、湊が好きだ。好きで好きでたまらない。苦しいくらいに大好きなんだ」

“情けない”とか“カッコ悪い”とかが一周回って、逆に、漢気を感じるパターンだよね。

 

なにもかも、かなぐり捨てたような、こんなドストレートな告白。

出来るようでいて、なかなかできないと思う。

 

あまり、喜怒哀楽をはっきり出すタイプじゃない湊。

でも、表情の乏しさが、すなわち、感情がないことにはならないし、他人の心の機微に疎いわけじゃなくて。。。

 

湊「柘植さんって可愛いですね」

 

柘植の前にしゃがみ、視線を合わせる湊。

 

湊「俺も柘植さんのこと、結構好きですよ」

また、ちょっと微妙とも言える言い回し。

 

キャパオーバーで、後ろにひっくり返る柘植。

湊「柘植さん?・・・大丈夫ですか?」

普段はあんなに大人ぶってるけど、ホントはかなり、手のかかる人です(笑)

 

そして、展開早く、そのまま、家に運ばれてきたのね。

 

ソファに隣同士で座り、落ち着きを失う柘植。

 

でも、正直に、恋愛がはじめてだと打ち明ける。

もう、オタオタしちゃって、こっちも見てられない感じ。

 

湊「もう黙って・・・」

口をふさぐということは、身体にダイレクトに触れるわけで、湊の心の声が、柘植に丸わかりになるということ。

 

最初は、いい人だなくらいだった けど、話していくうちに、口下手で、挙動不審だけど、なんかほっとけなくて・・・気づいたら好きになってた

 

湊の、心の声、聞こえちゃったんだね。

 

湊「大丈夫、やさしくするから。。」

柘植「・・・・・はい」

このカップルは、ちゃんとキスシーンあり。

 

そして、“うどん”にパーンアウト?

公園にいた時からお世話してくれてたお兄ちゃんと、拾ってくれたお兄さんと、大好きな二人が、大好き同士になってよかったね。

 

うどん:しらんがな

 

柘植将人、無事に、魔法使いを卒業しました、とさ。

 

 

  元魔法使いが得たもの

 

その後、安達に報告する柘植の、ちょっとした優位性よ。

しかも、「おはようからおやすみまで」って、本格的に同棲でもはじめたん?

だいぶ、柘植の部屋の生活用品がペア仕様になってます。

 

社内コンペの準備に忙しい安達に対して、自転車を一緒に買いにいく、とか、もう、のろけまくり。

もう、ここらへんは、安達と一緒に、「よかったな」しか言いようがない。

なので、ちょっと割愛。(笑)

 

都市伝説を身をもって、体験実証し、結論まで出した男、柘植将人(笑)

 

普通はそこで終わらない。

浮かれまくってたツケがやってくる。


待ち合わせの喫茶店に現れた柘植は、安達以上に落ち込んでいる。

 

そもそも、柘植が電話で惚気てた、湊と一緒に自転車に乗るというのは、どっちの発案だったのかも怪しくなってきた(笑)

 

湊「たしかに、運動できるからいいかもって言ったけど」

このニュアンス。。。

 

てっきりクロスバイク的なのを想像していた、という。

確かにね。スポーツだもんね。

これは、ちょっとオサレめなシティサイクルってタイプじゃまいか。

街乗りにはいいのよ。

湊に、思いっきり、笑われてしまった柘植。

湊「柘植さんって意外と天然ですか?」

 

そこで、「おかしいか、人の失敗が!」と怒鳴ってしまった。。。というわけで。そこからは、まったく、仕事にも身が入らず。

 

いや、今回のは、単なるジェネレーションギャップというか、趣味の違いとか、生活感覚の違いとか、っていう類の話だと思うけどね。

 

っていうか、あの会話、買う前に自転車さんでやりなよ。(苦笑)

 

他人の話は、問題点がよく見えるもの。

今回は、こともなげに、「早く謝っちゃえば」という軽く言う安達。

「どう謝っていいかわからん。忘れていたんだ。人の気持ちを察する大変さを・・・」と、結構、マジ路線。

能力があった頃は、いざとなれば、触れれば、そこに求むべく答えがあったのに。。

 

イマイチわかってない安達に対し、魔法にたよりすぎるな、という渾身のアドバイスをする柘植。

実際、それはとても、ジャストタイミングというか、的確なアドバイスだったわけで、まぁ、安達の問題は、安達の問題としてなるべくしてなった・・・というのは、和版『ちぇりまほ』ざっくり雑感 その4を読んでいただくとして。。

 

特別な日になるはすだった12月24日。

「メリークリスマス!」と言って、安達のアパートに現れた柘植。

 

先日と同じ喫茶店、同じ席。

クリスマスなのに、俺なんかと飯くっててもいいの?と訊ねる安達に、「友達の危機に

駆け付けられないほど腑抜けてない」と、とてもえらそ~なコメントを披露してくれる(笑)

さすが、基本のスタンスは一貫してる柘植っち。

 

柘植「湊から聞いた。おまえのチャラ後輩が心配してるらしいぞ。最近、先輩たちの空気がピリついてるってな」

もちろん、六角のことです。(笑)

ピリついてるというか、交渉そのものがないのです。

 

なにがあった?と訊ねる柘植。

 

黒沢の心の声を読んでいたことを、黒沢本人に伝え、「俺たち、ここまでにしよう」という言葉に頷いてしまった安達に、先輩として、「お前は本当に大馬鹿者だな」と断定する。

口調は偉そうだけど、バカにしてるわけじゃない。

これが彼のスタイル。

 

「俺は、おととい、人生二度目の土下座をしてきたところだ」と、さらにえらそ~~に語る柘植。
安達「え?」

 

柘植と湊の、自転車騒動(?)の顛末が語られる。

 

柘植「この間は、すみませんでした!」

湊「出た、土下座・・・」

ため息をつきながら、柘植に近寄ってくる湊。

 

柘植っちの、ここでのモノローグがいいんだよね。

 

くだらないプライドなんかより、湊を失うほうが怖いと思ったからだ。

 そう思っても、真正面から向き合えなかったり、なんとなくなし崩しにしたりする人の、なんと多いことか。

 

湊「俺も・・ごめんなさい。笑ったのは照れ隠し・・」
柘植「え?」

 

自分のためにプレゼントを用意してくれた柘植のことが、

 

湊「可愛くて・・嬉しくて・・、好きだなぁって思って・・・」

それを聞き、ほっとしたように、笑顔になる柘植。

 

柘植「魔法などなくても、いくらでも繋がれる。間違ってもまた話せばいい。そうやって、相手のことを知っていけばいいんだ」

彼の得た結論は、自分で躓き、やらかし、傷つき、うろたえて、なおかつ恥をかいたうえで、会得したもの。

誰も勝てない。

 

自分の心にも触れてみろ。

気持ちに魔法は関係ない。

 

小説家だもん。

キャッチ―なこと、自然に口から出ちゃうんだよ。

 

柘植「結局、自分がどうしたいか、だ。」

 

最初のアドバイス(2話)に戻ったね。

 

湊を失いたくない・・・が、柘植にとっての、てっぺんだったんだよね。

 

愛車(自転車)の鍵を安達に渡し、立派にキューピッド役も果たしました。

いい顔してるじゃん。

 

私生活の充実は、仕事面にも現れて、新作が発売になりました。

ズバリタイトルは、

『金色の猫は月夜を舞って』

私小説って奴ですか?(笑)

 

柘植の晴れやかな顔と、それを覗き込んでる湊。

 

本編はここがラストでしたよね。

 

で、もう一つ、20分弱のスピンオフがございました。

 

  二人が二人でいる理由

 

ダンスのオーデションで、2次審査を通過し、最終選考まで残れたお祝いということで、自らケーキを買ってきちゃった湊。

湊:これに受かれば、俺もデビューできるかも。

 

 

へぇ、今回は、湊目線でいくのかな。

 

~柘植の部屋~

またしても、湊のものが増えてきた印象(笑)

でも、まだ同棲してるってわけじゃないようです。

 

ところが、そのケーキ、どうやら、湊とのことを書いた柘植の新作が、桜花文学賞を受賞したらしく、そのお祝いと勘違いされてしまう。

 

新聞にも大きく取り上げられているのを見て、自分のことのように喜ぶ湊。

 

その様子に、賞のことを湊がはじめて知ったという印象をうけて、他になにか、お祝い事でもあるのか、と気付いた柘植に対し、こんなすごい賞の話のあとに、オーデションの最終まで残れたなんて話できないよな、と、気後れしてしまう湊。

 

結局、その場で、はっきり言えなかった湊。

 

しかも、一緒に練習しているダンス仲間から、知人もかなり、このオーデションの最終審査に残っているらしい、と聞き、さらに、その価値や、受かったあとの不安やら、で落ち込んでしまう。

 

そんな時、湊の練習を見に来ていた柘植が、盗撮していたと誤解される騒ぎが勃発。

当然、カメラには、湊を遠くから写した写真ばかり。。

 

湊「やめろよ、この人は俺の・・」

 

このままでは、止めに入った湊までバカにされるかも、と、咄嗟に、自分もダンサーだと嘘をつく柘植。

 

なんで、ダンサーが盗撮なんかしてんだよ、と聞かれ、湊のように踊りたくて、こっそり練習しようと思ったんだ、と答えた柘植がさらにバカにされ、証拠を見せると言いだし、どんどん状況は悪いほうへと。。

 

眼鏡まで外してやる気まんまん。

 

結果は・・・ひっくりかえってる柘植。

 

湊が氷嚢をもってきて、「一応、冷やしときますね」と言ってるくらいなので、推して知るべし。

湊「なんで、ダンサーなんて嘘ついたんですか?」

柘植「俺たちのことを知られて、湊が茶化されたりしたら嫌だったんだ」

湊「だからって踊ることないでしょ」

柘植「もっと出来ると思ったんだ。まさか、開始2秒でコケるとは・・」

なるほど。

 

そうこうしてるうちに、ファンだという若い女の子たちが、柘植のもとにやってくる。

握手を求められたり、その様子を見て、集まってくる周囲の人々。

 

少しずつ、その輪から下がりながら、内心、心穏やかでいられない湊。

 

帰り道。

元気のない湊を気にして、いろいろ話しかける柘植。

柘植には、湊が暗い顔をする理由が全然、思い当たらないのです。

 

湊「もうああいうの、やめてもらえます? 出来もしないダンスして、みんなの前で恥かくの、俺なんですから・・・」

柘植「・・・・・・・」

湊「ちょっとは俺のこと、考えてくださいよ」

ああ、完全に、心にもないこと言っちゃうパターンだ。

 

少し息を飲んだように固まったあと、「すまなかったな」と謝る柘植。

 

これがまた、湊を落ち込ませてしまう。

自分がもっとガキに思えてくる。

 

柘植の足を気にしつつ、カラ元気をみせる柘植を尻目に、「じゃ、俺、こっちなんで・・・」と自転車で帰ってしまう湊。

 

さぁ、どうする? 柘植センセ?

 

うわ~~、見事に既読スルーが並んでるじゃん。

 

もちろん、これが意味するところを柘植が把握できるとしたら、湊が相当怒ってるということ以外に他になく。

どうしたらいいかわからず、うどん相手に泣き言をいう柘植っち。

 

うどん:しらんがな

 

当然、所蔵してる本なんかに答えは載ってない。

 

足は痛いし、踏んだり蹴ったり。

 

柘植「こうなったら、あの手を使うしか・・・」

 

柘植の部屋に配達にきた湊。

 

湊:最後の配達は・・ここか。

あら、辞めちゃうの?

それとも、今日の配達分が最後ってこと?

 

ネットショッピングして、湊を呼び寄せたんだね。

やっと対面できて、あらためて、謝る柘植に、「もういいっすよ」とにべもない。

 

配達だけして帰ろうとする湊に、「待ってくれ。湊に見せたいものがあるんだ」と引きとめた柘植。

 

それは、(今まで撮りためた)ダンスしているときの湊の写真。

 

柘植「よく撮れてるだろ?」

ほんとだね。

 

湊「俺、こんな顔して踊ってたんだ」

これは嬉しい。

 

バックダンサーの自分がメインに撮られることなんてないから見たことないって言ってたけど、この写真は、柘植フィルターもかかってるから特別だよ。

 

玄人はだしのマスター様たちが撮る写真は、プロのカメラマンの写真とは、一味も二味も違うことを、Kpopでの推し活で学んだもん。

 

柘植「俺はダンスについては詳しくないが、湊のダンスをはじめてみた時、感動したぞ。湊のダンスはとてもきれいだ。」

 

まっすぐな柘植の言葉にいたたまれなくなり、ここで、やっと「ずっと嫉妬してた、柘植さんに」と認める湊。

 

湊「柘植さんは、ちゃんと夢叶えて、周りにも認められてるのに、俺は全然」

 

ようやく、湊が自分を避けてきた理由がわかった柘植。

 

柘植「それで、この間から様子が変だったのか」

こういうときは、全然、えらそ~な口調じゃないの。

 

湊「ごめんなさい」

柘植「・・・・・」

 

この人は、挫折したり、ひねくれたり、うまくいかない人の気持ちは誰よりもわかるから、理由さえわかれば、そんなことくらいじゃ、オタオタしないよ。

 

先日、ダンスを見に行ったのは、取材のためだった、と明かす柘植。

続編の話が来ているらしい。

 

これは、踊っている湊をイメージして書いた小説だから、という柘植。

そうそう、この時、目撃したインパクトが大きかったね。

 

いままで、いろんなことがあった二人。

振り返りシーンが続きます。

 

柘植「湊の踊りを見なければ、あの小説は書けなかった。つまり、あの賞を取れたのは湊のおかげなんだ。最終審査に何人残ってるとか、デビューできないかもしれないとか、そんなことは関係ない。俺は、湊のダンスが大好きだ」

 

欲しい言葉をくれる人。。

道は違っても、一緒にがんばっていける相手がいて、その人がそばにいるなんて最高じゃん。

 

湊「そういえば、眼鏡はずすとイケメンですね」

湊からの、唇が触れるだけの軽めのキスと「ありがとう」に、

蕩けそうな柘植。(笑)

 

配達の途中だった湊が、「じゃ、またな」と、うどんに挨拶をしていると、

いきなり壁ドン!!

いや、作家の部屋らしく、本棚ドン!!

こういうところも、昭和感。

 

柘植「もう我慢できない。今日は帰さないぞ」

湊「・・まだ、仕事中・・・」

床に押し倒されて、フレームアウト(笑)

 

やはり、ここは、うどんの出番。(笑)

 

おしまい

  

★和版『ちぇりまほ』ざっくり雑感 その6 柘植湊編完了

あ、楽しかった!

柘植湊編は、各エピソードに、感情が乗りやすい。

 

結構その都度、本文内でいろいろ書いてしまいました。特にまとめる必要もないかな、と思うので、ここでは、連続ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」の全般雑感として、少々書いておきます。

 

私は、たまたま、海外のBLドラマを先に見たことで、怒涛のように、種類豊富な様々なBLの世界を垣間見ることができましたが、こんなふうに、日本の、普通のテレビ局で、可愛らしい、きゅんきゅんなBLドラマを見られるって、そりゃ、一定数の人の目を引いただろうな、と改めて思いました。

 

本当のことを言うと、最初は映画編『ちぇりまほ』の筋追いのほうが書きやすいかな、という思いもあったんです。

映画のほうが、恋愛感が増して、ある意味、BLドラマっぽくなったような気がしたんですよね。

心情的にも、理解できるところがたくさんあったし、迷わずにすむから。


このドラマ、「魔法が使える」なんて究極のファンタジー要素を大きな柱に据えているせいか、それ以外は、いたって普通を心がけたんでしょうかね。

現在の日本で、普通に生活してたら、さしてドラマティックなことは起こらないし、行動もしないし、誰も、そんなドラマティックなセリフも言ったりしない。

逆に、そこに頼ろうとしていないってことでもあったのか。

 

世の中には、コンプレックス→劣等感っていうわけのわからないものが存在します。

他人と比較しての差だったり、自分の思う理想との乖離だったり、って奴ね。

性体験もその一つなのかな。

30歳まで、誰とも性的な意味での交渉をもたないこと自体には問題ない、とわかっていても、その状況を作り出したものに関しては、性格、環境、価値観などなど、その人その人、千差万別すぎますもんね。

 

なので、(学生時代の学友たちの会話がトラウマになり)他人と距離を置いてしまいがちで、空虚な状態だった安達を見てると、決してそれを良し、と思っていないのがわかるから、何層にも重なったコンプレックスを、ひとつひとつひも解いていければいいな、と願いながら見てました。

でも、魔法の力があっても、結構、手ごわかった。(笑)

なので、これは、恋愛(BL)ドラマではなくて、安達がスタートラインに立つ成長物語として見ているほうが自然な気がしていたくらいです。

 

そんな中、“ブラック沢”の活躍を前面に出すと、非情にややこしいことになってしまって、途中から、諦めた気がします。(苦笑)

 

魔法を使えても、使えなくても、

 

恋に憧れ、人に憧れ、親や友人からは与えられない“つながり”を求めて、自力でもがくしかないんですね。


 

そして、黒沢と安達を、TayNewが。。。

不安や期待はスパイス。

入れすぎは良くないので、適量適量をめざします。

 

さて、今回は、その前哨戦のつもりで、ざっくりと駆け抜けただけでしたが、不定期だったので、なかなか、集中できなかったですよね。

そんなこちらの勝手な都合に合わせて、お読みいただき、本当にありがとうございました。

 

★『‘Cherry Magic 30 ยังซิง’』coming soon はじまってるよ★