12月に入ってしまいました。
わかってはいたものの、11月中には、『ちぇりまほ』を仕上げているはずだった私としては、やはり、この後ろから急き立てられる感じ、いつもの師走です。
うちのブログに集われる方の関心の大多数は、おそらくTayNew版『ちぇりまほ』なのではないか、と思うんで(笑)、もう、最新の公式ティーザーはご覧になられたとは思いますが、自分のために、貼っておきます。
この、横顔の日本人の方、若いころの金子賢氏にちょっと似てるような気がしたけど、どなた?
・・・と思ったら、バンコク在住の日本人の俳優さんだったのですね。
https://x.com/keita_kt_tanaka/status/1729327796688961620?s=20
ティーザーを見てて思いました。
子供たちに同じ本を読み聞かせても、何度読んでも飽きる気配はないし、それぞれの期待してワクワクする場面をその子に合わせて、ちょっとだけオーバーに読んであげると大喜びしたり、そもそも、子供たちの頭の中では、それぞれまったく違う絵が思い描かれていたりするんですよね。
大人だってワクワクします。
楽しみにしつつ、、もうしばらく待とうと思います。
・・・ということで、こちらも楽しませてもらってた《柘植湊》編です。
一応、いつももご注意をば。
うちのサイトは、ドラマの内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりという、ドラマ好きの発露です。ネタバレだらけです✨
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』
2020年(日本)10/9~12/25
24分×全12話
原作:豊田悠
公式サイト:ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」 テレビ東京系
制作:テレビ東京 大映株式会社
また、長くなっちゃった!!
▶その5
寂しければ、猫を飼え!
さて、1話では、一応、安達目線で、母親とともに毎年くれる友人からの「誕生日おめでとう」のメッセージと、
その安達からの返信を受け取った時の様子のみ。
ああ、しまった。こっちの角度からだと、キューピッド(飼い猫)の“うどん”が映ってなかった。
なので、2話で、本格的に、他人の心の声がきこえてくるようになってしまった安達が相談を持ち掛けるというシーンで登場した際には、この、話り口調の独特な人は誰なのよ状態でした。
(あ、正直、浅香航大さんと言えば、『あなたの番です』の刑事さんくらいしか、ちょっとよくわかってなくてすみません。しかも最初気づかなかったし・・・(笑))
安達との会話から、ああ、友達なんだな、と思いつつ、どうやら、恋愛小説家らしいというところまでわかってきた、というのが、最初の印象でした。
そうそう、見てるうちにだんだん初見時のことを思い出してきた。。。
柘植将人・・・たしかに、些末なことに囚われることなく、物事のポイントをとらえるのは上手ですよね。
柘植「何を悩んでいるのかしらんが、自分自身が相手をどう思っているのか、どうなっていきたいのか、それだけだ」
この断定!!
ある意味、羨ましい。
たとえ、的外れなことを言われたとしても、迷える子羊なら、そうか・・と頷いてしまいそう。(笑)
実際、安達もそうだった(笑)
ここでも話題に上るの“うどん”
・・・とここまでは、柘植に対して、ある意味、普通の登場人物と同じ。そう、浦部先輩やら、おむすび屋のおっちゃんと同じライン。
でも、3話で、湊が登場してくると、俄然、話が変わってきました!
宅配業者のお兄ちゃん。
柘植からすれば、不愛想で、チャラそうで、最近の若造は・・・と、爺さんみたいな、綿矢湊評。
綿矢湊・・・てっきり、湊が苗字だと思ってた。(爆)
このドラマって、基本、みんな苗字呼びじゃない?
安達にしても、黒沢にしても、柘植にしても、途中から、下の名前で呼びあうとかなかったのに。(実家族の前でようやくだよね(笑))
でも、柘植はまだ、彼の名を知らない。
最近、区域担当になり、配達・集荷に来るようになったこの若者のことを内心、毛嫌い気味だった柘植。
それが、「もう一つ、時間指定のものがあったはずだが?」という荷物の受け渡しの際、どう見ても喋ってないのに、心の声というか、悪態が聞こえてきて、内心大混乱。
一人になって、スマホを見ると、安達からの追加メッセージ。
あと遅れたけど、誕生日おめでとう。お互い三十路になってもよろしく
まさか、俺も魔法使いに???
狼狽し、慌てて検索すると、結構、いろいろ出てきてる。。
そこへ、もう一度、指定した荷物をもって、湊くん登場。
ちゃんと、帽子を脱いで、「探すのに手間取ってすみません」と謝る姿は、いいこじゃん。
そこに、猫ちゃん登場。
うどんの箱に入っていたから“うどん”
柘植が公園で拾ってきた猫のことを、湊も知っていた。急にいなくなったから心配してた、という湊。
うどんを撫でる湊の心の声が、柘植にダイレクトイン。
湊:なんだ、この人、めちゃいい奴じゃん。よく見たら、部屋の中、猫グッズだらけだし、可愛がってもらってよかったにゃ~
柘植「・・・(小声で)きゅん!」
湊「え?」
はい、堕ちた!!
この“わかりやすさ”よ。(笑)
うん、寂しければ猫を飼え、は名言だな。
天変地異な“きゅん”
動揺しまくり、柘植がかけた電話が、どんぴしゃなタイミングで、黒沢から安達への本気キスを阻んだ、ということは一旦、こちらに置いておくとして(笑)← 3~4話にかけての飲み会ね
とにかく、人の心が読めるという同じ能力を得て、苦しんでいる二人でも、
自分が人からどう思われているのかが、わかってしまうことを恐れるプライド高き柘植の思考と、
この先に足を踏み入れるのが怖いと思う、他者との距離間迷子な安達 では、
問題となるべき点がちょっと違うんだな、と感心してしまう。
でも、さすが親友。
取り乱した時の動きはおんなじ(笑)
何と言っても、自分が思わず、もらした「きゅん」の一言に、誰よりも狼狽し、取り乱す柘植(笑)
偏見の塊みたいな柘植にとって、湊みたいな、金髪のチャラいパーティーピーポーは鬼門。
まだ、どこか半信半疑な柘植が、時間指定便で、湊の来訪を待つ。
ピンポ~ン。
部屋のドアをあけるなり、ニコニコとうどんに挨拶する湊の姿に、
特大きゅ~~~ん!!
💘💘💘💘💘
柘植:まさか、これが、いわゆる、ドキドキ?
恋愛小説家がいうこととは思えないです。。。。
気づいちゃったんだから、しかたないのに、諦めが悪い柘植っち。
髪を掻きむしったり、あきらかに挙動不審。
そんな柘植をじっと見ている湊。
自分の胸を叩きながら、いつもの自分に戻れ、と叱咤する。
傍目から見れば、呼吸困難か、心臓発作か、くらいの勢いよ。(笑)
湊に声をかけられ、我に返った柘植。
うどんを受け渡す際に聞こえてきた、
湊:心配させんな、バーカ
という心の声に、絶叫しながら、
床に倒れ込む柘植っち。(笑) ← ここの流れも、くだらなすぎて好き。
夢を追う人、愛を追う人
金髪クンに会いたいあまり、山のようなネットショッピングをするも、来るのは違う配達員ばかり。
逢えなければ、様子を見に行けばいい。
ちゃんと、オペラグラス持参で、集配所を監視。
「キモいんだよ、おっさん」と湊から嫌われてるというあらぬ妄想をひとしきり(笑)
頭をかかえて唸ってる時に、どこからともなく音楽が聞こえてきて、誘われるままに近くの公園へ。。
そこで、湊がヒップホップダンスを踊っているところを目撃。
完全に、恋に堕ちた人(笑)
でも、傍目から見たら、限りなく不審者。
六角が、安達の家でのタコパで話していた、同期で一番うまかった奴というのが、この綿矢湊だということがわかるのは、もう少しあとのお話。
初デートのために、安達が黒沢を待っていた朝、どうしようもなくなった柘植が来訪。
お互い、魔法使い同士、心の声だけで会話が成立する玄関先(笑)
しかも、柘植っちが思い浮かべた湊の姿まで読み取れる安達。
見つめあってる二人を見て、黒沢が嫉妬まがいの誤解をするというハプニングを経て、改めて、紹介と挨拶をし、
成り行きで、湊とのあれやこれやを相談することになった柘植。
まぁ、この二人だけなら、こうしてれば、柘植が見た映像までダイレクトに脳内再現できるので、話は早いんだけどね。(笑)
先日、集配所近くの公園で、湊がダンスの練習をしていたのを見かけた柘植。
久しぶりにバイトに入り、配達に来た湊にそのことを話すと・・・。
湊「声かけてくれればよかったのに」
柘植「邪魔しちゃ悪いと思って・・・」
湊「全然、悪いことなんてないですよ」
湊:見るならちゃんと見てほしかったのにな。
これぞ、「30歳まで童貞だった人が魔法使いになった場合」の正しい使い方!
こんなふうに、言葉にしてくれないとわからない相手の本心を読み取れないばかりに、“お付き合い”のハードルが無駄に高くなっちゃってる・・・そんな人が一歩を踏み出すための能力だもんね。
でもね、心の声を聞かずとも、この穏やかな笑顔を見れば、社交辞令じゃないって一目瞭然じゃん(笑)
まぁ、「他人のことだとよく見える、自分のことはわからない」のが世の常なので、ビビる柘植の気持ちもわからないわけじゃないです。
そういう流れから、今日、練習を見に行く約束をしたものの、気後れの塊で、身動き取れなくなってしまった柘植。。と、そんな柘植の話を聞いただけで、同化して悩んじゃう安達(笑)
黒沢「じゃ、みんなで行く?」
・・・というわけで、バスに乗って、その公園に出向くことになった一行。
無事、到着したらしたで、六角がいて・・・(笑)
傍に立ってるスーツの子がちょっと曲者オーラ出してます。
いままで、湊の名前を知らなくて、「俺、名前、湊って言うんで・・」と
本人から告げられた柘植。
そこで初めて知ったと聞き、知り合いなのに、名前も知らなかったのか、って驚く六角。
これじゃ、下の名前でしか認識できないよね(笑)
ずっと聞きたくてたまらなかったのに、自然に名前を知ることができた。
こんなに嬉しくて。。
人数を確認して、差し入れと称し、飲み物を買ってこようとするところ。
それを最初はあえて黙っていこうとするところ。
こうやって、人寄りした時にはそうするものだ、と染みついている大人な行動だけど、それがかえって、若い世代と柘植との異質ぶりを表してるようで、でも、ちゃんと、湊には伝わってるみたい。
コンビニでも、こんなポップに、完全に心を持ってかれてる柘植。
心の声を聞けないはずの黒沢にもバレバレ。(笑)
およそ、ヒップホップとは縁もゆかりもないのに、湊のダンスを見る柘植の目は優しくて・・・
柘植の漢気
ここで、さきほどのスーツ姿の青年(名前はケイタ)が、「俺、就職選んで良かったわ。これじゃ無理だろ」と一人帰ろうとする。
それに気づいた湊が、ケイタに詰め寄る。
一発触発な雰囲気に、驚く三人のおじさん組。
言い争いになるケイタと湊。
湊「わざわざ冷やかしにきたのかよ!」
ケイタ「本当のこと、言っただけだろ。無駄じゃね、そんなにがんばってもさ」
突き飛ばされた湊を支えた安達には、湊の心の声が聞こえてるはず。
でも、すぐには明らかにされない。
興奮してるケイタを落ち着かせようとして、“おっさん”呼ばわりされた黒沢のショックは気の毒だと思うけど、それこそ「現実を見ろよ」なのかもしれない。
よかったじゃん。
黒沢を苦しめてきた外見至上主義がここでは通用しないんだよ(笑)
ケイタ「わかってんだろ、自分らのレベル。今、芽が出てないってそういうことだから」
あまりの言われように、再度、つっかかっていこうとする湊を止める安達と六角。
柘植「やめなさい!」
一喝する柘植。
一同シ~~ン!
みんなが注目する中、これでも飲んで頭を冷やせ、と買ってきた飲み物をケイタに渡す柘植の目は、この場は、誰にも何も言わせない、というほどの威圧感。
「うぜぇ」と言って立ち去るケイタ。
すみません、と頭を下げ、追いかけていく六角がいなくなると、その場には、湊と柘植、そして、黒沢安達CP。
湊「余計な事・・しなくていいですから」
柘植「そうか・・・わかった」
それだけ言うと、その場をあとにする柘植。
今度は、そんな柘植を、慌てて追いかける安達と黒沢。
バス停で、押し黙ったままの柘植の肩にそっと手を置く安達。
こうすれば、黒沢に聞かれず、話ができるもんね。
安達が聞いた、あの時の、湊の心の声は
“なんで笑うんだよ。俺だけ本気でかっこ悪い。”
一方、湊の最後の一言に傷つき、いろいろ思い悩む柘植の気持ちに理解を示しつつ、安達の精一杯の応援の気持ちが、
「オレ、黒沢と・・・つきあってる・・です」
という、堂々と声に出したカミングアウトに込められる。
さすがに驚く柘植。
今日一日一緒にいたんだもん。本当だったら気づいていてもおかしくないけど(恋愛小説家だし・・)、それだけ、湊とのことで頭がそっちに行ってたんだよね。
安達「だから・・・だからっていうのも変だけど、とにかくがんばれ」
先ほど買った差し入れのレジ袋を手渡す安達。
一瞬だけ微笑んでから、走り出した柘植の後ろ姿は、やっぱり、どことなくおじさんっぽいけど、必死でいい。
事情が分からず、不意打ちで、友達への交際宣言に居合わせた黒沢。
心臓もたないとか、こっちはこっちで盛り上がってね。
再び、公園に戻ってきた柘植。
そこで、自分も小説家を志してから、なかなか賞も取れず=世間に認められず、才能への不安、社会に属していない恐怖、を感じてきたと、湊へ理解を示す。
柘植「本気の奴をバカにする人間はどこにでもいる。夢を持たぬものや夢に破れたものは、そうなりがちだ。バカにしていたほうが楽だし、傷つかないから。けど、俺はお前を絶対にバカにしたりしない。笑わない!」
ほぼ絶叫みたいな宣言のあとの、「だから、自分を信じろ」がとても優しい響きに聞こえる。
柘植「・・・以上だ」
湊「なんだよ・・・急にめっちゃ、カッコいいじゃん」
ありがと・・・というお礼の言葉に、思わず、「湊・・・俺・・・」とさらに言葉を続けようとした時、
六角が戻ってきちゃって。。。← 来ちゃってって、ごめん、お邪魔感出しちゃった。。
でも、柘植の気が削(そ)がれたのは事実。
差し入れをその場に置くと、
「帰る」と言って駆け出す柘植。
湊「え・・?」
さっきの柘植の様子から、なにか言いたいことがあったはずなのにって、ちゃんとわかってるんだよね、この子。
・・・と、そんなふうにあの場を離れてしまったものの、帰るに帰れず、心の興奮がおさまらん柘植。
柘植「決めた!」
思い立って、立ち上がる。
湊がまだ、あの場にいなければ、おとなしく帰って寝る、と心に決め、公園に戻る柘植。
歩きはじめた柘植の表情は凛々しくて、奥手だったのが嘘のよう。
柘植:でも、まだ、湊が練習していたら、その時は・・・
その時はどうする気?
視聴者が固唾をのんで見守っていた瞬間、踊っている湊の後ろ姿!
よっしゃ~~!というのは、大体、小学生くらいの漫画の展開?
ちなみに私が見てるいくつかの漫画サイト、なんか悪役令嬢に転生しちゃったとか、そういうの、異様に多いんですけど、今どきのトレンド?(笑)
柘植:いた!!
様子を見つつ、近づこうとした途端、「湊!」と声がして、例のスーツ男子ケイタが戻ってきた・・・と思ったら、
そのまま、湊にキスしたよ。
これは、もう、絶対、少女マンガだ!
ええええええええ~~~~~~!!
そりゃ、目を見張り、声を押し殺し、息を飲むしかないよね。
予想以上に長くなってしまったので、ここで切ります。
★和版『ちぇりまほ』ざっくり雑感 その6 柘植湊編 後編に続く★