カップルの数だけ、バレンタインはあるってことでよろしいでしょうか! ← さすがに、ざっくりなまとめ方にも程がある!
では、いつものご注意をば!
本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
これは、Ep.11-3です。
前出部分を未読の方は、こちらからどうぞ
『Between Us』
~เชือกป่าน~ 2022年(タイ)全12話
"Hemp Rope" (เชือกป่าน) by lazysheep / ด้ายแดงスピンオフ作品
【Ep.11-3】
~Teamの部屋~
部屋に戻ってきたままの制服姿で、ベッドを背に、テレビに向かって座る二人。
リモコン片手のTeam。
Team「Hia・・」
Win「ん?」
Team「なに見る? ここなら、たくさんの映画やテレビ番組があるよ。見たいジャンルある?」
映し出されているのは、もちろん、iQIYIの画面です(笑)
なんというタイミング!
昨日(1/25)は、iQIYIのイベント《VIP Thank you Fest》でしたのよ
******************
Win「お前が見たいのを見ればいいよ。俺は、お前のそばにいれれば、それでいい」
ここは、やっと彼氏の立場で言えるようになったWinのストレートな甘々なセリフを堪能すべきでしょうが、私はあまのじゃくです。
じゃ、( ´∀` )ホラーなんてどうかな?! ← って言ったらどーすんの? Winの好きなもの、嫌いなものくらい、Teamだって、ちゃんと知ってるっつ~の!(笑)
Team「だったら、これにしようかな・・」
そう呟いていると、なにやら、鞄から取り出すWin。
Win「ほら・・・」
手に持ってるのは、Nong Brocですね。
Team「これ、何?」
Win「バレンタインプレゼント。 ハッピーバレンタインデー。」
Team「・・・・・」
しばし、ぬいぐるみを見つめ、両手で受け取るTeam。
やべぇ~~
どうしよう~~
ますます、窮地。。。
《びびの妄想》
でも可愛い・・・嬉しい・・・
ブロッコリー?
(・・・こうしてみると、わざと素知らぬ顔してるようなWinの顔)
あ・・・! あれか?
・・・と、Teamの脳裏にこれがよぎったかどうかは、定かじゃありません。
なにせ、パラレルワールドだからね(笑)
どっちにせよ、話は、こっちからよね。
募る申し訳なさに、とうとう口を開くTeam。
Team「ごめんね、Hia。俺、今日がバレンタインだってこと、うっかりしてた」
ここで、意地を張らずに、素直に打ち明けるTeam。
Win「そんなこと、たいしたことじゃないさ。こんなイベントに気を使いすぎる必要なんてないんだ。ほら」
テレビを顎でさすWin。
Win「俺と一緒に映画を見たり、ピザを食べたりできるだろ・・。そういうの、好きだろ?」
Team「・・・・・ああ!」
ああ、そうだよ、その通り。
なんでも、HiaWin様の言う通り!
Win「気に入ってくれたらいいんだ。こういうのが、俺とお前のバレンタインなのさ。もし、お前が、P’Phuakみたいに、花を持ってきてほしいって願っても、俺、あんなの恥ずかしくて無理だしさ、Deanみたいにおしゃれで高級なレストランに連れてっても、お前の腹の足しにもならないような、ちょっぴりな料理しか出てこないんだぞ」
それは言えてるかも!!(くすっ)
Team「Hia!また、俺のこと、揶揄ってるの?」
Win「違うよ、お前は、とにかく(いろんなことを)気にしすぎなんだよ」
Teamの気持ちの負担にならないようなことを、ちゃんといってくれるWin。
ぬいぐるみを見ながら、微笑むTeam。
Team「・・Hia」
Win「ん?」
Team「バレンタインデーの伝説って、聞いたことがある?」
Win「なんのことだ?」
Team「もし、カップルが、バレンタインに、ブロッコリーのぬいぐるみの下でキスしたら・・・」
そう言いながら、手にしたぬいぐるみをWinの頭上に掲げるTeam。
Team「そしたら、その愛は永遠に続くんだって・・・」
目を細めて、Teamを見つめるWin。
《妄想の続き》気づいたか・・・って感じに見えなくもない?
Team「ハッピーバレンタインデー、Hia」
ようやく、ちゃんと、心をこめて言えました。
Win「ん・・・」
ぬいぐるみを脇に置くと、「さ、ピザ、た~べよ」と手に取ると、Winを振り返り、「Hiaも食べたい? うまそう~」と食べ始めるTeam。
Win「いらない。お前には、それじゃ足りないかもな」
すごい勢いで、食べていく欠食児童。(笑)
Win「Team・・」
Team「ん?」
Win「口の周りが、ソースがついてるぞ」
Team「え・・どこ?」
右側に指をもっていくTeam。
Win「もっと上・・上だよ。あ、もう少し下に動かして・・」
めんどくさくなったTeam。
Team「もう、別にいいよ」
気にしないとばかりに、また、ビザをぱくつくTeam。
結局、食べちゃうもんね~と、ちらっと、いたずらっ子みたいな目でWinを気にするとことかも、可愛いよね。
Win「もらえるかもな・・」
Team「もらえるって何を?」
Win「今気づいたよ、俺がバレンタインのプレゼントに欲しいもの・・」
すでに、目に艶が宿ってるじゃん。(笑)
Team「何が欲しいの?」
食べていたビザを置くと、ちょぴり煽るくらいで聞きかえしちゃう、飛んで火にいる夏の虫なTeamちゃん。(笑)
Win「おまえの・・・」
言うが早いか、Team、圧し掛かられました。
気づいたときには、仰向け(笑)
Team「・・・Hia?・・・何してるの?」
この体勢で気づかないかな?
気づいてますよね(笑)
もう、キスまで、わずか、数センチ。
Win「お前の口許をきれいにするつもりだ」
そういって、片手で、優しく何度も、Teamの口許を拭うWin。
指の背でこすり上げるように拭くっていうところが、憎くない?
手フェチ、悶絶です。
Win「覚えておけ。どんなイベントがあろうと、お前と一緒にいられることが、俺が求める最高のプレゼントだってことを・・・。わかったか、おバカちゃん、ん・・」
Teamの額を指で軽く押すWin。
Win「んもう、なんで、俺の顔を叩く必要あんの?」
笑いながら、Teamの上からどくと、Teamの腕をとり、引っ張り起こすWin。
口許に残ったソースを指で舐めとりながら、
ひひひ、Team、考えてる、考えてる(笑)
・・・っていうか、すでに、映画そっちのけ。。
Team「Hia・・・」
Win「なんだ?」
Team「・・・プレゼント、欲しくないの?」
Team「バレンタインプレゼント・・欲しいの? 欲しくないの? もし、いらないなら、もうなにしたって、あげないからね」
これはもう、「プレゼントは、わ・た・し=裸にリボン」の図しか思い浮かびませんね。
煽りなんちゃらみたいだけど(笑)
こういう時、なんでも、すっと閃く賢い彼氏はいいわね、話が早くて・・・。
Win「お前、明日、授業朝イチだろ。あとで、俺に文句言うなよ」
立ち上がると、「さ、立てよ」と、Teamの手を引くWin。
あ~あ、優しかったのは、恋人初日だけなの?(笑)
背中を押され、ベッドに、ぽよよ~ん。
そこからは、素早い、素早い!(笑)
Team「落ち着いてよ!」
Win「さ、早く早く!」
とりあえず、毛布被っちゃえば、こっちのもんよ。
・・・っていうか、1話につき、肌色シーンは1回とか、自主規制でもあるのかな?(笑)
Team「Hia・・・Hia・・・!ちょっと!」
Win「じっとしてろ!」
今回のパーンアウトは、ぬいちゃんです。
いろんなパターンがあるのし。。(笑)
Team「もっと・・ゆっくり・・・・・・んん」
くぐもった声、聞こえたよ(笑)
******************
さて、ガラリと雰囲気、変わります。
~Tulの部屋~
相変わらず、ムーディーな照明の元、ゲーム中です。
以下、いつもの通り、電話での会話です。
Tul「バレンタインなのに、女の子と会ったりしないの?」
Wan「いや、頭痛がする」
Tul「へぇ、女の子が殺到しすぎて・・誰と過ごしたらいいのか、分からないんでしょ」
Wan「頭が痛いんだよ。頭の中・・もう薬も飲んだけど、全然、効かないんだ」
眉間に皺が寄っちゃうくらい、痛いなら、ゲームやめな!← おばちゃん、遠慮せずに言っちゃうよ!
Tul「え? 具合悪いの? 横になったほうがいいんじゃない?」
Wan「一日中、ベッドで寝てたよ。もう寝れないよ」
Tul「で、少しは良くなったの?」
Wan「わからない・・でも、薬は飲んだんだ」
Tul「気分がよくならないなら、医者に言ったほうがいいよ。ついていってあげようか?」
にやりと笑うTul。
この辺は、まだ、余裕。
Wan「人のことにかまうな。俺は、お前に会いたくなんかない」
体調が悪い日は、必要以上に、言わなくてもいいことを言ってしまいそう。。。
Tul「P’・・・、正直言って、リアルで、俺と会いたいと思ったりしない?」
Wan「必要か?」
目の前で、ピシャリと扉が閉められた感じ。。。
Tul「・・・場合によるね。でも・・P’がしたくないなら、それでもいいけど」
Tulとしては、ほんの少しだけでも前に進めないか、勇気を出して模索中なんでしょうけど、いかんせん、Wanの頭痛、ひどそうだよ。
Wan「先にすすめといてくれ。俺、水取ってくるよ」
Tul「いいよ」
立ち上がった拍子に、めまいを感じるWan。
倒れた拍子に、ベッドの台座(推定:大理石)に頭をぶつけてしまう。
おおきな物音が電話越しに聞こえ、「なんだ? P’Wan? P’Wan・・・P’Wan・・・P’Wan」
返事がないので、Wanの名前を叫び続けるTul。
一応、意識はあったみたいで、なんとか身体を起こすWan。
額の隅が切れて、出血してます。
Tul「P’Wan!!」
押さえていた手に、血が付いたのをみて・・・「くっそ、額から血が出てるじゃないか」と呟くWan。
画面に向かって、呼び続けるTul。
Tul「俺の声、聞こえる? P’Wan?!」
応答がないまま、急いで、部屋を飛び出していくTul。
Teamと一緒に寝ていたWinが、電話に起こされる。
誰だよ・・・と思いながら、画面で確認し、電話に出るWin。
Win「もしもし・・・」
Tul「Win。お前の兄さんが倒れた!」
飛び起きるWin。
Win「なんだって?」
Tul「たったいま、俺、話をしてたんだけど、人が倒れたような音がして、返事をしないんだ」
Win「お前、HiaWanのこと、言ってるのか?! 待てよ。なんで、お前が、俺の兄貴と話してるんだよ!」
声を荒げたWinの声に、起きてしまうTeam。
Tul「今は、何も聞くなよ。だれか、家の人に連絡して、様子をみてもらえないかな? 頼むよ」
Win「ああ、ああ」
電話を切り、隣のTeamを見つめるWin。
~病院~
ここは、病室? 処置室?
病室でした。
点滴をつけ、額のケガは手当を受け、ベッドで眠っているWan。
傍らの椅子に腰を下ろしているView、Tul・・・そして、Team。
病室に戻ってきたWinを見上げるTul。
なにも言うことができず、前を向いてしまう。
Win「父さんと母さんが、前で待ってるぞ、View」
両親が病院にとどまらず、しかもViewを連れ帰るということは、Wanの容態は重篤なものではなく、おそらく、過労ってことで、念のための入院なんでしょうね。
View「・・・うん」
心配で、心残りだけど、言われたとおりに立ち上がるView。
View「P’Wanのこと、よろしくね。最近、ずっと夜遅くまで仕事してたんだ。ほとんど寝てなかった。僕、いつも、P’Wanの部屋の明かりがついてるの、見てたよ」
そこまでだったとは・・・と、Winも知らなかった様子で、少し、怒りを湛えています。
Wanの寝顔をじっと見つめるWin。
View「じゃ、行くね。」
TulやTeamに挨拶するView。
Team「またな、View」
Viewがいなくなって・・・これで、ようやく話が聞ける、と、怖い顔のWin。
Win「・・・Tul」
Tul「今は、まだ、なにも聞かないでくれないか」
Win「いや、無理だ」
Team「Hia・・・落ち着いて」
声に苛立ちを含んでるWinの手を握り、なだめようとするTeam。
Win「お前、ゲームで知り合った人のこと、話してたよな、それって、俺の兄貴のことだったのか?」
小さく頷くTul。
Tul「・・・ん。俺だって、ウソ、つきたくなかったんだ。もし、P’が知ったら、もう今までのように、俺のことを信用してくれないかもしれないって心配で・・。俺、ただの・・弟の友達として、見られたくなかったんだ。」
目をあけるWan。
いつから起きてたのかな。
Tul「そんな状況になるのが嫌だったんだ」
Win「だったら、兄さんと、どうなりたかったんだ? 言ってみろよ」
これが、身内の反応なのかな。
たとえ、誰からであろうと、兄弟が傷つけられたら、無条件に怒りたくなるのはわかるけど、Tulの胸のうちも、この間、聞いてたのにな。
黙るしかないTul。
Wan「さぞ、愉快なことだったんだろうな? はん?」
すぐさま、ベッドに近づくTul。
Wan「お前には、俺がバカに見えただろうな?」
Tul「・・・・・」
Wan「俺はお前を信頼して、なんでも話してきた。なのに、お前は、何も知らないふりをしてた。ポーカーフェイスでな・・」
Tul「・・・P’Wan。まず、俺の話を聞いてよ」
Wan「俺の話を聞いて、笑ってたんだろ? ・・・最悪だ。 父さんが言うように、俺は、負け犬だな」
Tul「P’は、そんなことないよ」
Wan「出てけよ!」
Tul「・・・P’Wan」
その時、Tulに近づくTeam。
Team「P’Tul。今のP’に話しても、ちゃんとした話はできないと思うんです。」
相手は病人だしね。
こういうとき、こんなふうに気働きのできるTeamは素敵だよね。
Tul「・・・明日また来るね、P’」
Wan「必要ない。この部屋から即刻出ていけ。そして、俺の人生からもだ!」
怒りに震えているWan。
Tul「P'・・・」
ショックを受けてるTulに、「P'Tul。行きましょう」と、部屋から連れ出すTeam。
二人が部屋から出ると、Wanのベッドに近寄るWin。
Wan「一人にしてくれ」
今はただ、すべてを拒絶するWan。
~病院の廊下~
気付けば、時刻は、朝方の6時前です。
待合室のベンチに座っているWin。
傍に戻ってきたTeamが、隣に腰を下ろす。
疲れた顔のWinが、「Tulは家に帰ったのか?」と訊ねる。
小さく頷くTeam。
Team「ん・・・P’Tul、泣いてたよ、Hia・・」
Winの機嫌がよくないことがわかっているので、一応、小さく口添えるTeam。
Win「一体、どうなってんだ? 俺、混乱してるよ」
Team「焦らず、少し時間をかけて考えようよ、Hia。俺、ずっとそばにいるから・・」
明らかに混乱しているWinのことも心配なTeam。
Win「まず、俺が気を配らなきゃならないことはなんだ? HiaWinが具合が悪くなるまで働いていたことか? それとも、俺の友達が、俺の兄貴を好きで、しかも、兄貴に嘘をついてたってことか?」
Winの肩に手を置き、「でも・・・P’Tulは、こんなことになるなんて思ってなかったようだったよ、Hia」
Win「だけど、HiaWanは、嘘を嫌うんだ。そして、Tulのことを相当信じてた。あいつに、何でも話してたそうだ。それなのに、不意撃ちをくらったみたいなもんだろう。HiaWanが、今・・どんな気持ちなのかって思うと、俺、あいつにむかつくよ」
Team「わかるよ、でも、まず、Hiaが落ち着かないと・・・」
・・・と言っても、そう簡単に、収まらないWin。
~病室~
寝返りを打つWan。
そりゃ、Tulには、ああ言ったものの、考えちゃうよね。
それに・・・今までのことをつらつら考えても、(確信は持ってなかったかもしれないけど)Wanが、全く気付いてなかったとは、どうしても思えないんだよね。
~Tulの寮の部屋~
一人戻ってきたTul。
ベッドの端に座り、口を手で押さえながら、泣き始めるTul。
一番、恐れていた事態になってしまったんだから。。
★【Ep.11-3】の雑感 ★
ハッピーバレンタイン!!
もう、それしかいうことがなくなったかも。。。(笑)
おうちでバレンタイン、
せっかくだし、iQIYIも見ようね(笑)
Winが、混乱の源と考えている2つの問題に関しては、身内としての気持ちはわかるけどね。
ビジネスの部分は、システムと感情論を分けないと、本質を見失うだろうし、
兄とTulの問題は、あの二人になにがあったのか、二人の関係性はどうなのか、
第三者にはわからないということ。
決して、見えているものがすべてとは限らないこと。
Teamの言う通り、まず、おちついて、本当に、自分が絡むべきところと、見守るところを、ちゃんと考えるべしでしょうね。
すっかり、Winがなんでもできて、面倒見がいいことが、デメリット化しそうな逆転の構図が見え隠れしておりますが(笑)、Teamがいることのメリットも浮き彫りになり、これはこれで、いい感じだと思います。
Tulに手を差し伸べ、それでいて、Winを否定したような言い方は決してしないし・・・、内助外助ともに、Teamの本領発揮って感じ。
補いあえるカップルは、見てて、やっぱり、ああいいなぁって、素直に思えるものです。