『UWMA』が終わった段階で、ひとつのジグソーパズルは完成していたはずなのに、よくみると描かれなかった部分は穴が開いていて、今回、『Between US』で、別のジグソーパズルを組み立てているんだけれど、やっぱりそれにも、よく見ると、隙間があえて作られていて、おそらく、この二つは完成後、合わせてみたとき、一見、特に違和感のない画に見えるかもしれませんが、俯瞰で見たり、その人の心情によって、多面的に立体パズルに変貌するのかも・・・。
パズル好きの私は、そんなふうに、今、地道に、色分け(← 時間経過とともに、色が変わるんだよ、これ)と、型違いのパーツの整理に明け暮れながら、激ムズ『Between Us』を前に、途方にくれているような気分です。(笑)
では、いつものご注意をば!
本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
これは、Ep.07-2です。
前出部分を未読の方は、こちらからどうぞ
『Between Us』
~เชือกป่าน~ 2022年(タイ)全12話
"Hemp Rope" (เชือกป่าน) by lazysheep / ด้ายแดงスピンオフ作品
【Ep.7-2】
さて、やってきました。
オープンキャンパスの当日です。
忙しくプールで、準備を進めている水泳部員たち。
部員「払い戻し、お願いします。」
Win「ああ、サインしよう」
ダンクタンクの設置をしているABCたちが、わちゃわちゃやってます(笑)
Win「まだ、(タンクに入る)順番のリスト作りが残ってるな。誰にやらせようか」
呟きながら、周囲を見回すWin。
みんな、忙しそうです。
垂れ幕にの前にたってるP’Phuak。
密かに、映り込み要員なんです。(笑)
ぶちぶち言ってるBeeたちに目をつけたWin。
Win「おい! そこの、チビッ子ABC。こっちこい」
ひとまとめに呼ばれたAたちが、文句を言いながら近づいていきます。
自分たちの鉄板ネタなくせに・・・。
( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
B「俺のニックネームは、Bumblebeeです。」
抗議するBee。
Win「長すぎる」
一刀両断(笑)
C「俺のだって、ビーチとかのSeaで、文字のCじゃないんですよ」
Win「ああ、とにかくなんでもいい。お前たち3人を呼ぶときは、とにかく、ABCだ。それとも、Kasidis、Theep、Panuphatとでも、呼んでほしいのか?」
ざわつくABC。
A「(小声で)俺たちのファーストネーム、全部覚えてるのかな?」
B「すごく記憶力がいいって聞いたことある。たぶん、水泳部全員分、覚えてるに違いないよ」
C「まじで、頭いいんだな・・・」
感心するABC。
Win「お前ら、本人の前で噂話かよ!」
整列したABCに、さぁ・・と、先ほどの名簿表とクリアボックスをAに手渡すWin。
Win「1年生のところを回って、ダンクタンクをする順番を決める必要がある。ここだ。それを俺の代わりに記入してくるんだ」
そこへ、両手にいっぱい荷物をさげて、通りかかったTeam。
Team「どいて、Hia」
邪魔だよ、くらいの勢いで、どさっとテーブルの上に荷物を置くと、ABCに向かって、「おい、お前たち、これを1年全員に渡してきてくれ。残りは、こっちで配るから」と指示するTeam。
A「なんで、自分たちで取りに来させないんだよ?」
Aの言うことも一理ありますが、状況や残り時間、そして「これ」がなにかにもよりますね。(笑)
Team「ブツブツ、文句言うなよ。いいから手伝ってくれよ。」
それを見ていたAが、BとCにささやきます。
A「トップバッターが現れたな」
ニヤリ・・
くじ引きのクリアボックスをTeamに差し出すA。
Team「何これ?」
C「“ダンクタンクに入る順番を決めるくじ引きで~す” お前が、最初に引くんだよ」
仕方なく、くじをひくTeam。
確認するABC。
B「うわ~お、おめでとうございます! あなたがタンクに入る最後の人の名誉を獲得されました~」
その意味がわかり、口の端が緩むWin。
Team「なんだよ、それ! 最後の人って、たくさん当てられる人になるじゃん」
イベントのクライマックスだから、一斉攻撃とかされるのかな(笑)
Win「俺が、お前を落とす最後の人になってやるよ」
ムカッときて、WinをどつくTeam。
Team「ああ、特にHiaだよ、まじで最低!」
その様子を、ニヤリとしながら、お前ら見たか?と視線を送るA。
CもBも・・目を見張ります。
Win「俺が手伝ってやるよ。配り終わったら、昼飯奢ってやるから」
お手伝いしたうえに、さらに、ごはんまで奢るのかい!!(笑)
Team「あ~言ったね!破産するまで食べてやるからね」
キャンキャン吠えるTeamを、うまく懐柔するWin。🤭
WinとTeamの会話に聞き耳をたてるABC。
とても、先輩後輩の会話とは思えず、それどころか、あの、超厳しい副部長が、Teamのご機嫌を取ってるようにすら見えちゃいます(笑)
Win「行くぞ」
Team「あっちから行くよ」
TeamとWinが、両手に荷物をさげて行ってしまうと、「またしても、俺たちの目前で・・・」と呆れるSea。
B「ああ・・・」
この“またしても・・・”は、バイクお迎え騒動のみならず、【SIDESTORY】で、Teamをかっさわられた時のことも含まれてるのかな?
A「出来てるな」
B&C「だよな」
A「俺が言ってんのは、お前とPrinceだよ」
C「そうだぞ!」
急にAの肩をもつSea。
B「おい、Sea!!」
A「お前、人間やめて、“犬”になりたいのか?」
B「誰が犬なんかになるんだよ?」
A「お前だよ。お前にとっちゃ、Princeは、高嶺の花だろ。で、お前は、ただそこらの寺の犬なのさ。(タイには寺院に捨てられた野良犬がたくさんいるのです)」
C「お前、俺たちが気づいてないと思ってるのか? 最近、日焼け止めなんか塗っちゃってさ・・・」
B「・・・・・」
言い返せないBee。
A「俺たちが気づいてるなんて、思ってもみなかっただろ?」
そんなの、まるっとお見通し!!と、Beeの顔を覗き込むA。
C「ああ、でもさ、お前、気を付けたほうがいいぞ。Princeは、スーパースターだからな」
スーパースターだったんだ!(笑)
ごめん、Prince。。
そして、Seaも、Beeを心配しての、この発言。
B「彼だって、俺たちと同じ人間だろ。なんで、最近の人間は、他人のことに首を突っ込むのが好きなんだろうな?」
反論されて、え・・となるSea。
B「俳優だって、恋くらいしたっていいじゃん。なんで、そんなマイナス志向にならなきゃならないんだよ!」
続けて、言い返すBee。
A「そんな、ムキになることかよ?」
B「・・・・」
黙ったものの、内心、憤懣やるかたないって感じでしょうね。
C「あ・・噂をすれば・・」
3人の向いている方向から、誰かが来たようです。(笑)
A「うん、噂をすれば・・だな」
B「俺が犬なら、お前らは、蝙蝠だ」
A「コウモリってどういう意味?」
B「バット(バッド)フレンズ! (悪い友達)」
A&C「お~~~」
AとCをにらむと、先に歩き始めたBee。
A「なんだか、Princeが来ただけで、突然、華やかになるよな」
C「お~お~、あいつを見ろよ。」
A「(しっぽふってる)寺の犬だな!」
C「あいつ見てると、まじで、軽いよな。詩人でいるじゃん、ダジャレばっかり言うやつ」
A「お手でもしてやれよ」
C「わんわん!」
そう、軽くもないかもよ。。。
~食堂 ~
外のテーブルで、おデート中の、WinとTeam。(笑)
Team「ああ、お腹いっぱい。」
と言いつつ、お腹のあたりをスピードをつけてさすり始めるTeam。
自発的に、消化を促そうとする人(笑)
Teamなら、出来ちゃうような気がする(笑)(笑)
視線は、目の前の売店。
Win「まだ、食う気か? 食べすぎになるぞ」
呆れるWinに、不満そうな声をあげるTeam。
Team「いいじゃん。ほんの一口食べれば満足するんだからさ。。買ってくるね。すぐ戻るよ」
結局、可愛くてしかたないから、強く言えないWin様。(笑)
売店で、しばし物色。
手にしたのは、やっぱりはっきり映さないけど、Lay'sよね?(笑)
【訂正&追記】
Lay'sじゃなかった。
よ~~く見たら、手前のプリングルスみたいな筒の「L」を見てた。。。
コメントで教えていただきました。
ありがとうございました!!
実際、Teamが手に取ったのは、黄色いパッケージの袋のほう、ドイツ製の”Natural’s"だそうで、後のシーンで、ちゃんと商品名映ってましたね。
Team「いくらですか?」
店員「40バーツです」
お金を払い、袋を開けたところで、ちょうど、スマホから通知音が。。
席に戻ってきたTeam。
Team「Hia、これ、見てみて」
画面を見せるTeam。
経営学部のところで、PharmとDeanが撮られた写真が回ってきたようです。
Win「あの子と一緒のときは、こんな風に笑うんだな。友達には超冷たいくせに・・」
ふふ、っと笑うTeam。
「今、どのあたりにいるんだろう?」とキョロキョロあたりを見回したものの、すぐさま、ポテチを食べ始める。
そんなの、決まってるだろうと、呆れたように、「経営学部だ」と答えるWin。
Win「ペアを組んで回るイベントがあるんだ。行きたいか?」
ここ、本当は、Teamと一緒に学部回りデートもしたかったのかな。
Team「ううん。Pharmが幸せそうなのを見ただけで嬉しいんだ」
(自分と同じように)どこか、繊細なところを持っているPharmが放っておけなくて、最初からウマが合ったよね。
Win「いつもあの子の世話をして、こっそり付き合ってると、俺に思わせる気か?」
やっぱり、ちょっとはそういう焼きもち視点あったのか🤭
Team「ば、ばかじゃないの?どうすれば、そんな考えになるの? Pharmは友達だよ。なんで? 俺は、いいなと思った人のことは気に掛けるよ。付き合ってなくてもね」
ふ~ん、と大きく頷くWin。
Win「そうか。だったら、俺は?」
急に、ぶっこんできたWin。
Win「俺のことも気にかけてるか?」
え・・と戸惑い、一瞬、静止するTeam。
Team「揶揄ってるの? ん?」
Win「揶揄ってなんかないよ。率直に聞いてるんだ。 俺のことは、気にかけてるのか?」
更に、圧!
Team「それは・・・たぶん」
トーン、低い!
Win「つまり、俺のことを気にかけて・・・守りたいってことか?」
いつになく、畳み込んでくるWin。
でも、俺のことは好きなのか?とダイレクトには聞かないの。。。
なんで、そんなに突っ込んでくるんだよ。(困)
Team「・・・どっちも。」
これが精いっぱいで、最大限?
Team「質問しすぎ。俺、もう行く💦」
そそくさと立ち上がり、お皿を片付けにいくTeamを見上げ、
苦笑しながら、追いかけるWin。
すこしずつ、Teamの反応を見ながら、間合いを狭めていくことにしたのかな。
~大学内 通路~
連れ立って歩いているViewとWan。
View「ねぇ、さっさときてよ!」
Wan「ああ、なぜそんなに急ぐんだよ?」
View「兄さんが遅すぎるんだよ!」
相変わらずだなぁ🤭
ふと視線の先の、Teamに気づくView。
View「わ~、P’Team、ハ~イ!」
Team「おお、来たのか」
隣には、本物のちい兄ちゃんもいます。
Win「もう来ないか、と思ったぞ。」
Wan「よほど、こいつ(View)に来てほしかったようだな? 朝っぱらから、電話かけてきたんだぞ。まず、仕事を終わらせようとさえ、させてくれなかったんだ。だから、連れてこないわけにはいかなかったのさ」
説明ありがとう、お兄ちゃん。
Teamは、お兄ちゃんとは初対面です。
Win「ああ、Team。こっちは、Hia Wan、俺の兄貴。Hia、こっちはTeam。」
二人を紹介するWin。
ちらっと、Winを見るWan。
Team「はじめまして、P’」
ワイをするTeam、どことなく緊張気味。
Wan「ああ・・」
紹介終わったよね、と様子を見回すView。
View「P'Team。 お願いだから、大学を案内して~~、ここ、むっちゃ広いじゃん」
このくったくのない末っ子よ。。。
笑顔で「いいよ。」と答えるTeam。
Team「じゃ、おいしいものとか、食べさせてあげる」
View「うん、行きた~い♪」
Win「Hia、じゃ、あとで、プールでね。俺、Hiaの弟を案内してあげる。P’、失礼します、さ、行こう、行こう」
子犬がじゃれるように、走り去るTeamとView。
ずっと見送ってるWin。
Wan「・・あの子なんだな?」
お兄ちゃんにもまるわかり。
Win「ん・・」
詳しくは語りませんが、認めたよ。
この表情、もう、Win自身の迷いはなさそうに見えますが・・・。
やっぱり、あの晩のシャワーで、相当、自分を見つめなおしたってことでいいのかな。
Wan「まだ、悩んでるのか? これからどうするつもりなんだ?」
Win「あいつ次第だよ」
それは、自分の心は決まってる、これからは、Teamを待つつもりだ・・って言いたいの?
今は、それでいいのかな?
それがいいのかな?
二人が消えていったほうをじっと見つめるWin。
~校舎前~
外に出て、呼び込みをしているPharm。
Pharm「料理研究部に興味がありますか?」
「お気軽に、試食してみてください」
「試食できますよ~」
「パンフレットはこちらで~す」
一口サイズのお菓子を渡しながら、宣伝をしていく、部員たち。
「ご試食いかがですか? 私たち、料理研究部です」
そこへ、ねらいすましたかのように、Viewをともなって現れるTeam。(笑)
おいしいものってそういうこと?(笑)
Pharm「Team!」
Teamの姿をみつけて、手を振るPharm。
Team「Pharm!」
View「うわ~、P’、そのお菓子、なんですか?」
早速、Teamの持っている試食用のお菓子に食いつくView。
Pharm「これはね、ブラン・ダン・メックと言うんだよ」
View「一つもらってもいいですか?ありがとうございます」
PharmとTeamが見守る中、ぱくっと食べるView。
Team「どう? うまいか?」
3番目の兄。。。じゃなくて、義理姉に、微笑むView。
Team「Pharm、(この子は)Viewだよ。Hia Winの弟なんだ。View、こっちは、Pharm」
まぁ、Pharmが、DelやP’Donと仲良くしてるのと、なんら、変わりなし(笑)
View「こんにちは、P’Pharm。これ、とってもおいしいです」
Team「だから俺が言っただろ。Pharmに会いに、ここまで来る価値あるって」
Pharm「大げさだよ。(Viewに)ねぇ、クラブは他にもいっぱいあるけど、見に行きたい?」
二人して、「もちろん」「行こう」と答えるTeamとView。
お皿を他の部員に渡し、「これ、ちょっと置いておいてもいいですか? すぐに戻りますね」と、連れ立って、歩き出す三人。
なにげに、足の長さと歩き方の綺麗さが隠せないPharm(Fluke)様!
★【Ep.7-2】の雑感 ★
後半にむけて、動きを持たせるパート2。。
周囲にとっては、完全に、出来てる二人(笑)
ニコイチ行動も、わかりやすいよね。
そして、Winが、間合いをとりながらも、自分とTeamの二人称で、向き合い始めたのが、印象的なランチ。
人は大人になるたび 弱くなるよね
ふっと自信を失くして 迷ってしまう
(セシル lyrics:麻生圭子)
WinTeamの場合は、どちらかじゃなくて、二人ともなのよ。
Teamは、わりと、一見、水泳も続けてるし・・・P’Tonの夢を叶えたい、とか、いろんな想いもあるんでしょう。乗り越えてるように見せてるけれど、解決してないのは明らかだし、心の中に抱え込んで、言えないことが多くなってしまった背景が明確。
片や、今は、Winは、向き合う気持ちが強くなってますけど、そう、単純なものでもない気がするんです。
自分の気持ちを認めた・・として、結局は、Teamから、答えを導きだそうとしてるように、見えてしまうから・・・。
Winは、「Team次第」って、そういう意味で言ってるわけじゃないんだもの。。
ただ、そこに停滞する要因の一つがあるにせよ、事は性急には運ばないので、逆に、ドラマティックが生まれるとも言います。