本当はね、心の中では、Kinnにつられて、“ポーシュ”と呼んじゃうこともある。(笑)
でも、なんか気恥ずかしい。
“キンポー”は、更に気恥ずかしい。
で、いつものご注意をば・・・。
本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『KinnPorsche』
รักโคตรร้าย สุดท้ายโคตรรัก【Ep.05】※回想部分
《オープニング Story》
5月9日にリリースされたでしたよね。
ドラマの影響で、、サビから覚えちゃうのは仕方ないですよね(笑)
私、こういう、哀調を帯びた系の楽曲も激好きなので、これも作業BGMに入れて、自然に、鬼リピです。
かっこよい人見っけ!
https://www.instagram.com/tv/CdhWokhJyI3/?igshid=YmMyMTA2M2Y=
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~ホテルの一室~
昨晩の嵐が、嘘のような、沈黙の朝です。
この場合は、沈鬱というべきか。
なすすべなく、ベッドの足元に腰かけてるKinn。すでに、シャワーを浴び終わって、室内着を身に着けています。
前話では、なんのかんの、盛り上げてしまった部分がなきにしもあらずですが、こんなふうに、朝、目覚めた時に、一切の思考を停止させ、無表情で横たわる姫を見るのは、さすがにキツイ。
Porsche「なにが起こったんだ?」
できるだけ、Porscheにショックを起こさせないように、なにからどう話そうか、と逡巡するKinn。
Kinn「クスリを盛られたんだ。だが、そいつらは、お前になにもできなかった。俺(たち)が間一髪、間に合ったからだ。」
Porsche「そいつらって誰?」
Kinn「すでに、PeteやArmに探させている」
Porsche「俺は、誰からも恨まれるようなことなんてしてない」
弟を抱え、たった一人、そういう信条で生きてきたんだから。
Kinn「・・・本家に足を踏み入れたあの日が、お前に敵が生まれた日だ」
Porsche「そいつらは、なんで、俺をターゲットにしたんだ?」
Kinn「さぁな・・・」
それを追求しても意味などないくらい、つながる理由は転がっている。
Porscheからの言葉を待っても、声が聞こえず、うしろを振り向くKinn。
ブランケットを肩まで引き上げるPorsche。
Kinn「・・・・大丈夫か?」
この時のKinnの数秒のタメは、話すべきことを、なんといって切り出せばいいのか、ためらうタメです。
Porscheからは、Kinnの姿は見えていないけれど、(しかも、この画の分断感もすごいけれど)こんなにも所在なさげに、Porscheを気遣っているんです。
Porsche「・・・・・・」
Kinn「Porsche・・・」
Porsche「一人にしてくれないか・・・」
閉じていた瞳をすこしだけ、開くPorsche。
Kinn「今日は休みをやる。 シャワーを浴びろ」
そういうと、寝室から出ていくKinn。
Kinnの足音が消えてから、ゆっくりと身体を起こし、ヘッドレストに寄りかかるPorsche。
ブランケットを少しだけ持ち上げ、ちらりと中を確認する。
確認するまでもなく、なにも身に着けていないのは、わかってるんだけど。。
レースのカーテン越しにみえる、まるでベールに包まれたかのようなPorscheからは、一切の表情は読み取れない。
~バスルーム~
壁にもたれていたPorscheが、少しだけ身体をまっすぐにただただ、打たれるがまま、シャワーを浴びている。
これは、予想外に重い朝だわ。。。
さすがに、ラブラブラブリーは無理でも、一旦我にかえったあと、パニクって大騒ぎとか、コメディタッチの朝チュンでもおかしくないのに、ここまで、どんよりとするとは、正直、予想以上でした。
Porscheが把握できてた意識が、ことのほか、昨晩の最初のほうで途切れていたってことがわかってしまったKinn。
自分たちの、あの話など、出来る状態じゃない・・・と判断したのかな。
これが、吉とでるか、凶と出るか・・・。
~本家ボスパパの書斎~
トレイに、軽食らしきものをのせて、部屋に入ってきたのは、Kim。
一緒には住んでないはずの彼ですが、普通に、というか、自然に「父さん?」と大声で呼んでいるところをみると、関係性が悪くて、家を出ているというわけではなさそうです。
父が書斎にいないとわかるや、すぐに、キャビネの引き出しを開けようとするKim。
調べものがしたくて、来たってことでしょ。
全てに、がっちり鍵がかかってます。
さすがパパ。
ついでに、誰かが出入りしたかどうか、わかるくらいの仕掛けはしてありそうだよね。
それとなく、周辺の調度品などをチェックしているうちに、振り子の止まったままの掛け時計に注目するKim。
振り子に手をかけると、大きな音がして、キャビネの引き出しが自動的に飛び出す。
ビンゴ!
当然、注意深く、中身を確認するが、特に目を引くものはなく・・・。
一番上に置かれていた革の手帳を開くと、朱塗りの手形が挟まれている。
(まさか、血判証文じゃないよね?)
でも、なにかの証となるものだってことは確かでしょう。
しかも、大と小。
その時、「Kinn様は、電話を切っておられます」というChanさんの声が聞こえ、慌てて、手帳をしまうKim。
ボスパパ「あいつが戻ったら、私のところにくるように伝えろ」
部屋に入ってきて、Kimに気づくパパ。
ボスパパ「これは驚いたな。今日は、雨でも降るんじゃないか・・・」
Kim「ちょっと用事があったから、寄ってみただけだよ。で、父さんのお気に入りの店の揚げパン(パートンコー)を持って来たんだ」
ボスパパ「ほぉ、随分、大事な用事だとみえるな・・・」
腰をかける二人。
テーブルの上には、チェスが常にスタンバイ。
Kim「いや・・ただ、最近、Bigを僕の警護につけたのが気になったんだ・・」
ボスパパ「ああ、Bigが負傷してな、それで、早急にKinnのために新しいボディガードをつける必要があったんだ。」
Kim「どういう人間なの? 軍人とか、警官出身?」
それとなく探りを入れようとするKimの様子を、注意深く観察するパパ。
ボスパパ「ふっ、バーテンダーさ。だが、使えるぞ」
Kim「わ~、なんかちょっと変じゃない、父さん。だって、普通、父さんがボディガードを雇うのは、父さんが育て上げた人間か、特別な資格がある場合のみじゃん。」
ボスパパ「・・・・・・なんでだ?そんなに興味があるのか?」
笑ってるけど、目は笑ってないパパ。
目が笑ってないことの方が多いのかもね。
ボスパパが考えていることのほうがもっと興味があると答えるKim。
しばらく無言のパパ。
怖い~~!
Kim「じゃ、帰るね」
答えを聞かず、立ち上がるKimに、飯は食っていかないのか?と訊ねるパパ。
片手をあげて、「いらな~い」と出ていくKim。
すぐさま、からくり引き出しをチェックするパパ。
開けられたかどうか、わかるのかな?
じっと、Kimが去ったほうを見つけているパパ。
~本家通用口~
さてさて、車で戻って来た、KinnとPorsche。
背を向けたまま、無言のPorscheに、もし、具合がわるければ、明日も休んでいいぞ、と声をかけるKinn。
立ち止まったPorscheの、そういうことじゃないだろ・・・と、言いたげな表情に
言いたいことは山ほどあるのに、自分からは言わないPorsche。
Porsche「そんなにヤワじゃない」
振り向くことなく、それだけ言うと、自分の宿舎に戻っていく。
不器用にも程があるでしょ、Kinn様。
Kinnの戻りを待ちわびていたように、迎えに出てくるChanさん。
Chan「ボスがお呼びです」
姿勢がいいと、大概、5割増しでカッコよく見えるものですが、もともとカッコいい人の姿勢の良さは、10割増しです。
~テラス席~
ボスパパ「かけなさい」
しばらくお前とはやっていなかったな、とチェスをすすめてくるパパ。
もう、意味深しかないでしょ。
Kinn「Chanと、遊びすぎて飽きましたか?」
ボスパパ「我々は、戦いにおいて、“遊ぶ”という言葉を使うことはない」
そうでした、失言でしたね、とばかりに、気まずそうに頷くKinn。
ボスパパ「最近の業績はどうだ?」
Kinn「順調です」
ボスパパ「仕事に集中しているようでなによりだ」
Kinn「・・・・・・」
無言の息子をちらりと見るボス。
全て、父親に知られていると悟るKinn。
Kinn「ええ、いいでしょう。そうです。今日は、仕事を放り出しました。昨晩、Porscheが薬を盛られたんです。彼のボスとして、面倒をみてはいけませんでしたか?」
ボスパパ「ボスとしてか? お前のために働いている人間は、たった一人ではないぞ」
返す言葉がないKinn。
背後から、Chanが、近寄り、報告する。
Chan「Armが映像をチェックしたところ、Porscheの不注意により、薬を飲む羽目になったようです」と報告する。
ボスパパ「もし、お前の配下たちが、職務を放棄し、任務を失敗した男とお前が寝たと知ったら、どう思う?」
パパの眉間の皴がくっきり。
全部、把握されてるのね。というか、Kornさんの思惑的には、KinnとPorscheがそういう関係になったことは、โอเคไหม?(OKマイ?)
Kinn「・・・・・・・では、父さん、私にあいつを罰しろというんですか? 今回の件は、Porscheがうちの仕事に関わったせいで、起きたことなんですよ」
丁寧に話をしていますが、目の前にいる人は、父親どころか、ファミリーのボスです。反論することですら、本来、ありえない世界です。
それだけ、Porscheを庇おうとする気持ちが前に出ちゃってます。
それだけ、KinnがPorscheに入れ込んでいることを、自分たちだけではなく、敵側も知っているから、Porscheが狙われた、とパパは全て気づいてように見えます。
ボスパパ「・・・チェックメイト」
静かに、PorscheのKINGが取られました。
ボスパパ「これが実戦であれば、お前はもっと、大きな目(俯瞰の目)で物事を見なければならない。たった一駒の存在で、皆を混乱させるな、そして、盤面すべての駒に注意を払うことだ。覚えがあるだろう・・・」
またしても、Kinnの過去の話です。Kinnのアキレス腱なんですね。
余程のことがあったとしか思えません。
Kinn「父さん、心配しないでください。もう二度とあのようなことはおこしませんから・・・」
きっぱりと言い切る息子を見て、それが無理だと知りつつ、微笑んでみせるパパ。
Kinnの抱えている重責は、ただ漠然としたものではなく、目の前にいる父親のも含め、なにもかもが現実そのものです。
緊張したまま、父親を見つめ返すKinn。
ボスパパ「よし、もう一度やろう」
うしろに控えてるChanさんの威圧感もそれなりにあります。
~本家の庭~
あら、夜、一人で、鯉にエサをあげているkhun坊ちゃま。
この時の、しゃがみ込んで、狙いを定めるように、ポイッ、ポイッ、って、微量ずつ、投げ入れてる感じ、ちゃんと、1匹、1匹、大切にしてるみたいで、いいのよ。
その後ろを黙って通り過ぎようとするKimに、
「まだ、死んでなかったの?」と嫌味をぶっ放すkhun坊ちゃま。
Kim「ちょっとこっちに来たから、父さんに会いに寄ったんだよ」
Tankhun「お前に言ったんじゃないよ。鯉に言ったんだよ~」
Kim「ああ、そうかよ、じゃあな」
Tankhun「こら、お待ち! 冗談だってば。で、お前、ここには、スパイかなにかしようと思ってきたの?」
Kim「だったら?」
Tankhun「・・・なにか掴めたの?」
Kim「・・・・・」
弟の顔を見据えるように、じっくり見るTankhun兄ちゃん。
ちゃんと兄ちゃんの顔、してる!
Tankhun「こそこそ嗅ぎまわる奴はどこでも出しゃばるんだよね、あ~、出しゃばり、出しゃばり、出しゃばり野郎(เสือก/スアック)」と言いながら、エサを池にばらまくTankhun。
Kim「さんきゅ・・」
Kimもわかってるんだ。。。
またしても、それだけ言うと立ち去ろうとするKim。
Tankhun「こら! 泊まっていかないの?」
泊まっていきなさい!としか聞こえないよね。
Kim「ここに泊まったことあったっけ?」
Tankhun「・・・・あ・・・なかったわ。ああ、もう、戻るわよ。(鯉たちに)パパは帰るからね、いいこたち~、お休み、マイベイビー~♪バイバ~イ」
赤いヒラヒラガウンを翻し、屋敷に戻っていくkhun坊ちゃま。
なんだかんだ言って、自分のことを心配している兄を見て、微笑むKim。
おもむろに、携帯を取り出すと、どこかに電話をかける。
Kim「Porchayの携帯ですか? 君、まだ、ギターの個人教師、探してたりする?」
Kimが先に、触手(!)を伸ばしたのは、Porscheではなく、弟のPorchayの方でした。
~トレーニングルーム~
翌日?
厳しい顔で、現れたPorsche。
待ち構えていたのは、KenとBig。
Porsche「なぜ、ここに呼びだした?」
Big「シャツを脱げ。匍匐前進100回だ」
Porsche「なんで、そんなことしなきゃならないんだ?」
Kenを睨む付けるPorsche。
Ken「お前、何様だよ!(英語)任務中に酔っぱらったんだぞ。Kinn様に迷惑をかけた。こんな罰くらいじゃ、不十分すぎるくらいだ」
Porsche「酔っぱらったわけじゃない。クスリを盛られたんだ」
Porscheの言葉に、イライラするBigと、ニヤニヤするKen。
Porsche「それに、一体、なんの権利があって、お前は俺に命令してるんだ?」
ぐっと、Porscheのネクタイを掴もうとしたKenの手を押しのけるPorsche。
そこに、Kinnが現れ、自分の命令だ、と宣言する。
わけがわからず、混乱するPorsche。
Kinn「勤務中は、いついかなる時も、注意を怠ってはならない。」
Porsche「俺に落ち度があったってことか」
Kinn「当然だ。任務に失敗したものは、罰を受けなければならない」
それだけ言うと、立ち去るKinn。
ここ、ギリギリまで目を反らさないKinnと、そのあとも、Kinnの姿をずっと目で追い続けるPorscheの、交差する心情が泣ける。
納得いかないながらも、罰を受けることになるPorsche。
Ken「まだまだ~!もっともっとだ」
怒号が飛び交うなか、必死に、身をよじりながら、(後手を縛られ)上腕の力だけで、床を這うPorsche。
Ken「おいおい、もう疲れたなんて言うなよ、はん? さっさとしろ! お前、最強だったんじゃないのかよ?」
Porscheの腰を蹴とばすKen。
Ken「おい、なんで、止まってるんだよ?」
Porscheの髪を掴み、怒鳴りつけるBig。
Big「この程度で、疲れたのか?」
2人がかりで、執拗に攻め立てられるPorsche。
Ken「そんなもんなのか?」
トレーニングルームの端から端までを、その体勢で往復する間、そんな調子でずっと、KenやBigから、罵倒され、足蹴にされるPorsche。
~Porscheの部屋のバスルーム~
屈辱的な罰を受け、戻って来たPorsche。
どう考えても、不条理だとしか思えず、込み上げてくる怒りで、洗面台に拳を打ち付ける。
口惜しさのあまり、涙をこぼすPorsche。
真っ赤に腫れあがった、上半身。
なによりも、掌を返されたように、冷たく振る舞われたことに納得がいかないPorsche。
ライターの火をつけては消し、記憶の断片をよみがえらせていく。
Porscheを苦しめるのは、これが、あの晩、自ら求めたKinnからの仕打ちだということ。
そしてなにより、・・・自分がKinnを受け入れたという事実に、思わず、叫び声をあげてしまう。
自分たちの息遣いも体温も、抱きしめられた感触も、これだけはっきりと思いだせるのに、肝心のKinnの気持ちが、全く見えなくなってしまったPorsche。
バスルームに籠り、叫び声をあげたPorscheが心配で、外から声をかけるPete。
Pete「Porsche?・・・・Porsche」
煙草をすって、心を落ち着けようとしても、脳裏から、Kinnとの一夜は消えず、ぐるぐると廻るだけのPorscheには、Peteの声が届かない。
Pete「Porsche! お前、大丈夫か?」
はっと、気づくと、目の前に、Peteが立っている。
Pete「まるで、ずたぼろだな、お前」
Porsche「・・・・・」
Pete「おい、しっかりしろよ。 Kinn様は、他の連中のことも考慮したのかもしれないぞ。お前への特別扱いは、みんなの噂になってるんだ。」
それって、俺のせいかよ・・・と俯くPorsche。
Pete「なぁ、そんなにくよくよするなよ。 お前がどんな思いなのか、俺もよくわかる。最初ってのは、大抵、最悪なもんだ」
その言葉を聞き、思わず、Peteの顔を見上げるPorsche。
黙って頷くPete。
Porsche「お前も、以前に、同じ目に?」
ショックを受けるPorsche。
ハッキリと、うんと頷くPete。
Pete「khun坊ちゃまにやられたんだ・・・」
Porsche「嘘だろ・・・」
絶句するPorsche。
Pete「あの時・・・、khun坊ちゃまは、何日も、空気椅子スクワットを俺にやらせたんだぞ」
Porsche「・・・・・」
びび:・・・・・
思いだしたように、「くそったれが!」と舌打ちするPete。
Porsche「お前の言う初めてってのは・・・罰のことか?」
Pete「ああ!! ん? お前がそんなに悲惨な面をしてるのは、Kinn様の罰のせいじゃなかったのか?」
ちらりと、気まずそうに、Peteを見るPorsche。
Pete「それとも、他になにかあったのか?」
視線を反らすPorsche。
Porsche「なんでもねぇよ」
俯いてしまったPorscheを見ながら、
それ以上はきかないよ、と黙って頷くPete。
Pete「あ、そうだ、khun坊ちゃまが、Yokさんの店の、パーティーにお前を誘えって言ってきたぞ。お前とのパーティーは、とんでもなくクレイジーだってさ・・。行くだろ? そしたら、気晴らしになるんじゃないか」
ちょっとだけ、その気になるPorsche。
~Kinnの部屋~
艶めかしいワインレッドのガウン姿のKinnのもとに、近づいていくPorsche。
Kinnと二人っきりなのに、心なしか、姿勢もよくて、かなり距離を意識してる感じね。
Porsche「Tankhunさんから、Yokさんの店に連れていけと頼まれた。もし、許可されないのであれば、出かけない」
なるほど、khun坊ちゃまの件を、Kinnと話をするきっかけにしたのね。
Kinnは、本当は言いたいことがありそうなPorscheの胸の内など、先刻ご承知って感じに見えます。
Kinn「それだけか?」
それだけか?だとぉ~~~!
Porsche「は?💢」
思わず、聞き返してしまうPorsche。
先ほど飲み干したグラスに、ゆっくりと、酒を注ぐKinn。
これ、レミーマルタンよね?
Kinn「今後は、(その程度の)些細なことなら、許可を受ける必要はない。好きにしろ」
Kinnの言葉を、ずっと待ち望んでるPorscheが不憫で不憫で・・・
たった一言でもいいから、あの晩、自分たちの身に起きたことは、決して、幻じゃないって・・・そんな確信が欲しいのに。。。
これじゃ、まるで、やり捨てされたのに、すがりついてるみたいじゃないかよ、とポケットに手を突っ込んで、その場を去ろうとして、部屋に入って来た男とすれ違う。
いかにも~~~な雰囲気で、Kinnをチラ見する男性。
ええ、『Y-Destiny』Ep.09-10、そう、私の激押し、“PuthKaeng”の回に出て来た、P’Payu役のJoさんです。
誰だっけ、誰だっけ・・・と5秒くらい考えて、思い出しました(笑)
Porscheが振り向くと、顔を寄せ合う二人の姿が・・・。
なんだこれ、嫉妬しろってか?
こんな悲しい背中を見せるなんて、よっぽどのことよ。
それでも、どうにもおかしい、と首をひねりながら、部屋を出ていくPorsche。
このシーンは、話題のBGM:ビバルディの『四季』夏の第1楽章が、がっつりかかりました。
マフィアと、オペラ/クラシック・・・
やっぱり、コッポラは偉大です。
~「ハムバー」~
khun坊ちゃま「早く、早く、早く!」
盛り上がってるTankhunやPeteたちとは対照的に、お酒をつくってるPorscheの表情が、全然、冴えないのが、辛すぎる。
繊細な面が隠せてないPorsche。
仕上げに、フランベしてみせるPorsche。
khun坊ちゃま「ファイヤ~~!!」
大喜びで、早速ストローで一気飲み。
今は、この人たちがいて、よかったってことにしておこうかな。
ほんの一瞬でも、Porscheが笑顔になったから。
Armは、この間、嵌めを外しすぎたから、自主的に禁酒してるの?(笑)
khun坊ちゃま&Pete、Pol「「「もっと、もっと、もっと、もっと!!」」」
盛り上がり、店中を踊り歩くkhun坊ちゃまたち。
本日は、おもいっきりカジュアルなkhun坊ちゃまスタイル(笑)
カウンターの中にいるPorscheに向けて、「ほら、あそこ。あんたを御指名よ・・・」
金髪美女に、目をむけさせるYok姐さん。
完全に気乗りしないながらも、店の裏手に回ってきたPorsche。
そう、こんな、ワンナイトラブの誘いに乗るなんて、つい、この間までのPorscheにしてみれば、日常茶飯事だったのに。
いざ、事に及ぼうとした時、脳裏のよぎったのは、当然、Kinnとの一夜。
ホントはもう無理・・・とわかっていても、
そんなはずないと、更に続けようとするPorsche。
一方・・・
~Kinnの部屋~
こちらも、気を紛らわせようと、必要以上に激しく、夜伽ボーイに迫るKinn。
結局、Kinnも、Porscheと全く同じです。
脳裏によぎるのは、欲しくて欲しくて、やっと手に入れたPorscheとの一夜。
手フェチのびびとしては、Apoくんのお手々にしか目がいきません。 ← 嘘つけ!(笑)
気持ちを奮い立たせるように、あの晩と同じように、ガラス張りの窓に向かうKinn。
まるで、Porscheの身代わりのように、夜伽ボーイを相手に、あの晩を浚ってみるものの・・・。
~ハムバーの裏手~
結局、金髪美女を相手にしても、抱く気に慣れないPorsche。
呆れたように、去っていく金髪美女。
Porsche自身、今、芽生えているKinnへの気持ちの正体を、まだ、ちゃんと向き合えていないのに・・・。
~Kinnの部屋~
窓に押さえつけてみたものの、そこに写る自分の顔を見て、す~っと冷めていくKinn。
KinnもPorscheも、あんなに狂おしく情熱的な夜は、もう(他の相手では)手に入らないのだ・・・と、わかっちゃったの。
どちらも、壁を背にして、立ちつくすしかない。
煙草を吸いながら、辛そうな表情を浮かべるPorsche。
〇たなかったことがショックだったんじゃなくて、自分はこんなにもKinnのことばかり、考えてしまうのに、肝心なKinnには冷たくされてしまってることだって、自分で気づいてるのかな。
~「ハムバー」の店の前~
本日も、お見事なくらい酔っぱらったkhun坊ちゃまが両脇を抱えられて店から出てきました。(笑)
俺は酔ってない、は、酔っぱらいの常套句。
まだ、自分が選んだ曲で踊れてない、とか、大騒ぎ。
みんなに抱えられて、車に押し込まれるTankhun。
その時、一台のバイクが店の前に止まり・・・ヘルメットを外したのは、Vegasでした。
結局、Porscheにクスリを持った相手のことは、まだ、突き止められていないのか、それとも、もう突き止められないのかな?どっちかな。
Vegas「なんだ、もう帰るのか?」
思わぬ、闖入者に、顔を見合わせるPorscheとPete。
Vegas「Porscheに見せたいものがあるんだよ」
分家とは親しくしてはダメと言われていても、使用人の立場では、本家分家に関わらず、いう事を聞かないわけにはいきません。
Pete「だったら、お前は残れ。俺が運転してくよ」
ん? Pete、わざとじゃないよね?
仕方なく、残ることにするPorsche。
Porsche「ええっと・・・なんすか?」
買ったばかりだというバイクを、Porscheに見せつけるVegas。
バイクのフォルム全体を見回し、最上位モデルだ、と、ついつい、喰いついてしまうPorsche。
Porsche「へぇ、ステアリングダンパーまでついてる・・・」
※ハンドルのブレを押さえるやつ。。。 ← 大まかな説明でm(__)mでございます。
バイク好きなPorscheには、たまらない魅力。
興味津々。
Porsche「こいつ、最高ですね」
屈託ない笑顔を見せるPorsche。
Vegas「乗ってみるか?」
ちょっと躊躇うものの、「いいんですか?」とその気になっちゃうPorsche。
Vegas「いいに決まってるだろ」
ヘルメットを渡すVegas。
~本家屋敷 1階~
一人、飲んでいるKinn。
なんて、わかりやすいのかしら。
姫の帰りを待ちかまえてます!
そこへ、ご機嫌に大声で歌を歌いながら、ArmやPeteに支えられて戻ってきたkhun坊ちゃまご一行様。
ちゃんと見てるじゃん。
Tankhun「あの、赤い服の男はだ~れだ?」
Kinnの姿を見て、顔面蒼白になるPeteやArm。
その中に、肝心の待ち人いません。
Kinn「Porscheはどうした?(怒)」
Vegas様がYokさんの店に、Porscheに会いにいらしたんです、で、Porscheに残るようにと指示されまして・・・と代表して答えるPete。
Kinn「そんなこと、誰が許した?(怒)」
Kinnの、いつになく厳しい口調に、完全に震え上がってる三人のボディガードたち。
Pete「呼び戻してきましょうか?」
Kinn「不要!!(怒)」
Pete「・・・・・」
Armが小声で、もう、もどりましょうね、khun坊ちゃま・・・と呟き、Tankhunを抱えて、部屋に戻る一行。
あ~あ、憤懣やるかたないKinn。
心のなかで悪態つきまくりよ。(笑)
まぁ、自分のせいでもあるけどね。
~深夜の大通り~
Vegasを乗せて、バイクを飛ばすPorsche。
心に降り積もった嫌なことが、周囲の景色と一緒にみんな吹き飛んでいくように、気分が晴れてきたように感じる。
Vegasのはしゃぐ姿を初めてみたPorsche、
どこか気持ちが通じ合ったような気がしてしまう。
でもね、どんなに、親しそうに顔を寄せ合い、開放感を共有しているように見えても、
私たちは、知っている。
Vegasの、もう一つの顔を。
ひとしきり、楽しんだあと、本家に戻って来たPorscheたち。
興奮冷めやらぬPorsche、バイクから降りるときに、ちょっと密着気味になり、「すごく楽しかったです」と満面の笑顔を、Vegasに見せてしまう。
Vegas「そうか?」
Porsche「人から聞いてたのより、ムチャクチャすごい乗り心地でした」
Vegas「もう、気分はOKになったか?」
Porsche「OKってなんのことですか?」
Vegas「さっき、Yokの店の前で、相当、ストレスが溜まってるみたいに見えたんだ」
Porsche「・・・・・」
Vegas「そんな風に笑ってるお前を見れて、安心したよ」
Porsche「乗せてくれて、ありがとうございました」
Vegas「いいか、これからはな、なにか嫌なことがあったら、俺の事を思いだせよ」
優しい言葉をかけられて、思わず、ハグするPorsche。
Porscheの、いっぱいいっぱいさがわかるだけに、この無防備な姿を責められないアタクシ。
目をつぶり、抱きしめ返すVegas。
このVegasの感じを、どう捉えるか、で、筋書きはだいぶ変わりそう。
数年来の知り合いのように、挨拶し、別れる二人。
大きく手を振って、屋敷の中に消えていくPorsche。
~本家屋敷 1階~
待ちくたびれて、眠ってしまったKinnを見て、足をとめるPorsche。
周囲を見回し、誰もいないことを確認し、一歩ずつ近づいていく。
その間、ずっと、Kinnの姿から視線を反らさないPorsche。
知り合ってから、今日までの怒涛の日々の中で、こんな瞬間ははじめてだったのかも。
ここの柔らかくて穏やかなピアノ曲、さっきのVegasとのシーンでもかかったんだけど、「Porsche 愛のテーマ」じゃないの??? ← ありがちな命名(笑)
「Kinn・・・」と声をかけて、肩をゆすったPorscheに、さっと、銃をむけるKinn。
ま、これはしょうがない。
テーブルにゴトン、と拳銃を置くと、すぐさま、「こんな時間まで何してた?」と詰問するKinn。
Porsche「許可は求めただろ」
Kinn「お前が言ったのは、兄貴を連れ出すっていうことだけだ。」
Porsche「・・・その時、些細なことはいちいち聞くな、とも言われたけどな」
もう、心配してたのを隠せないくらい、必死な表情で立ち上がるKinn。
Kinn「分家の奴らと親しくするな、と何度言えばわかるんだ。あいつらが信用できないって知ってるだろ」
それを聞いたPorscheが、いつになく、真面目に、Kinnに向かって、「少なくとも、彼らは、俺に危害を加えたりしない」と答える。
Kinn「それは、俺がお前を傷つけている、と言ってるのか?」
Porsche「自覚ないんだな・・・」
P:どれだけ、俺が辛いかわかるのか?
K:自覚ないわけないだろ。あえてやってるんだから。
これも、お前を守るためだ・・。
それぞれ、見つめ合う二人。
Kinn「忘れるな。お前の命は・・・俺のものだ。好きにできるのさ。」
Porsche「だったら、そうすればいい。さぁ、やってみろよ。なにをためらってる?」
なんとも、無意味な挑発合戦!
ギリギリまで、Porscheの顔に近づくと、「明日からは、Kenが俺のボディガードのリーダーになる。お前を降格させる・・」
そう宣言し、先に立ち去るKinn。
緊張がほどけたように、息を吐くPorsche。
なぜ、こんなことになってしまったのか。
なぜ、こんな目に合わなければならないのか。
なぜ、Kinnは自分に優しい言葉をかけてくれないのか。
なぜ、自分は、Kinnの言葉を待ち望んでしまうのか。
なぜ、近寄っただけで、こんなにも胸がドキドキして張り裂けそうになるのか。
一人、立ちつくすPorsche。
★【Ep 05】前編の雑感 ★
ドラマらしい回というと、語弊があるかもしれないけれど、ある程度、登場人物が目的をもって動きだしました。
心情をじっくり 追うエピソードは厳選されています。
そして、驚くべきことは、それらのエピソードが、忽然と現れるのではなく、ちゃんと繋がりをもって、途絶えず、矛盾なく、流れ続けてくる点でしょうか。
濃いですよね。
確かに、今はちょっとシリアスではありますが、根底には、お互い、思い通りにならない、させない、彼らの“意地とおかしみ”があります。
素直になりんさい!
まだ、ちょっと早いかな?(笑)
早いんです。