本当はね、心の中では、Kinnにつられて、“ポーシュ”と呼んじゃうこともある。(笑)

でも、なんか気恥ずかしい。

“キンポー”は、更に気恥ずかしい。飛び出すハート


  

で、いつものご注意をば・・・。

本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 

『KinnPorsche』

รักโคตรร้าย สุดท้ายโคตรรัก【Ep.05】18禁※回想部分

 

 

《オープニング Story》

 

5月9日にリリースされたでしたよね。

 

ドラマの影響で、、サビから覚えちゃうのは仕方ないですよね(笑)

私、こういう、哀調を帯びた系の楽曲も激好きなので、これも作業BGMに入れて、自然に、鬼リピです。


かっこよい人見っけ!


手フェチは、命がいくつあっても足りない!と身にしみます。

https://www.instagram.com/tv/CdhWokhJyI3/?igshid=YmMyMTA2M2Y=




『Love By Chance』OST


*********************
 

~ホテルの一室~

昨晩の嵐が、嘘のような、沈黙の朝です。

 この場合は、沈鬱というべきか。


なすすべなく、ベッドの足元に腰かけてるKinn。すでに、シャワーを浴び終わって、室内着を身に着けています。

 

前話では、なんのかんの、盛り上げてしまった部分がなきにしもあらずですが、こんなふうに、朝、目覚めた時に、一切の思考を停止させ、無表情で横たわる姫を見るのは、さすがにキツイ。


Porsche「なにが起こったんだ?」

 

できるだけ、Porscheにショックを起こさせないように、なにからどう話そうか、と逡巡するKinn。

 

Kinn「クスリを盛られたんだ。だが、そいつらは、お前になにもできなかった。俺(たち)が間一髪、間に合ったからだ。」

Porsche「そいつらって誰?」

Kinn「すでに、PeteやArmに探させている」

 

Porsche「俺は、誰からも恨まれるようなことなんてしてない」

弟を抱え、たった一人、そういう信条で生きてきたんだから。

 

Kinn「・・・本家に足を踏み入れたあの日が、お前に敵が生まれた日だ」


Porsche「そいつらは、なんで、俺をターゲットにしたんだ?」

Kinn「さぁな・・・」

それを追求しても意味などないくらい、つながる理由は転がっている。

 

Porscheからの言葉を待っても、声が聞こえず、うしろを振り向くKinn。

ブランケットを肩まで引き上げるPorsche。

 

Kinn「・・・・大丈夫か?」


この時のKinnの数秒のタメは、話すべきことを、なんといって切り出せばいいのか、ためらうタメです。


Porscheからは、Kinnの姿は見えていないけれど、(しかも、この画の分断感もすごいけれど)こんなにも所在なさげに、Porscheを気遣っているんです。

Porsche「・・・・・・」

Kinn「Porsche・・・」

Porsche「一人にしてくれないか・・・」

閉じていた瞳をすこしだけ、開くPorsche。

 

Kinn「今日は休みをやる。 シャワーを浴びろ」

 

そういうと、寝室から出ていくKinn。

 

Kinnの足音が消えてから、ゆっくりと身体を起こし、ヘッドレストに寄りかかるPorsche。

ブランケットを少しだけ持ち上げ、ちらりと中を確認する。

確認するまでもなく、なにも身に着けていないのは、わかってるんだけど。。

 

レースのカーテン越しにみえる、まるでベールに包まれたかのようなPorscheからは、一切の表情は読み取れない。

 

~バスルーム~

壁にもたれていたPorscheが、少しだけ身体をまっすぐにただただ、打たれるがまま、シャワーを浴びている。

 

これは、予想外に重い朝だわ。。。

さすがに、ラブラブラブリーは無理でも、一旦我にかえったあと、パニクって大騒ぎとか、コメディタッチの朝チュンでもおかしくないのに、ここまで、どんよりとするとは、正直、予想以上でした。

 

Porscheが把握できてた意識が、ことのほか、昨晩の最初のほうで途切れていたってことがわかってしまったKinn。

自分たちの、あの話など、出来る状態じゃない・・・と判断したのかな。

 

これが、吉とでるか、凶と出るか・・・。

 

~本家ボスパパの書斎~

トレイに、軽食らしきものをのせて、部屋に入ってきたのは、Kim。

 

一緒には住んでないはずの彼ですが、普通に、というか、自然に「父さん?」と大声で呼んでいるところをみると、関係性が悪くて、家を出ているというわけではなさそうです。

 

父が書斎にいないとわかるや、すぐに、キャビネの引き出しを開けようとするKim。

調べものがしたくて、来たってことでしょ。

全てに、がっちり鍵がかかってます。

さすがパパ。

ついでに、誰かが出入りしたかどうか、わかるくらいの仕掛けはしてありそうだよね。

 

それとなく、周辺の調度品などをチェックしているうちに、振り子の止まったままの掛け時計に注目するKim。

振り子に手をかけると、大きな音がして、キャビネの引き出しが自動的に飛び出す。

ビンゴ!

当然、注意深く、中身を確認するが、特に目を引くものはなく・・・。

一番上に置かれていた革の手帳を開くと、朱塗りの手形が挟まれている。

(まさか、血判証文じゃないよね?)

でも、なにかの証となるものだってことは確かでしょう。

しかも、大と小。

 

その時、「Kinn様は、電話を切っておられます」というChanさんの声が聞こえ、慌てて、手帳をしまうKim。

ボスパパ「あいつが戻ったら、私のところにくるように伝えろ」

 

部屋に入ってきて、Kimに気づくパパ。

 

ボスパパ「これは驚いたな。今日は、雨でも降るんじゃないか・・・」

Kim「ちょっと用事があったから、寄ってみただけだよ。で、父さんのお気に入りの店の揚げパン(パートンコー)を持って来たんだ」

ボスパパ「ほぉ、随分、大事な用事だとみえるな・・・」

腰をかける二人。

テーブルの上には、チェスが常にスタンバイ。

 

Kim「いや・・ただ、最近、Bigを僕の警護につけたのが気になったんだ・・」

ボスパパ「ああ、Bigが負傷してな、それで、早急にKinnのために新しいボディガードをつける必要があったんだ。」

Kim「どういう人間なの? 軍人とか、警官出身?」

それとなく探りを入れようとするKimの様子を、注意深く観察するパパ。

ボスパパ「ふっ、バーテンダーさ。だが、使えるぞ」

Kim「わ~、なんかちょっと変じゃない、父さん。だって、普通、父さんがボディガードを雇うのは、父さんが育て上げた人間か、特別な資格がある場合のみじゃん。」

ボスパパ「・・・・・・なんでだ?そんなに興味があるのか?」

笑ってるけど、目は笑ってないパパ。

目が笑ってないことの方が多いのかもね。


ボスパパが考えていることのほうがもっと興味があると答えるKim。

しばらく無言のパパ。

怖い~~!

 

Kim「じゃ、帰るね」

答えを聞かず、立ち上がるKimに、飯は食っていかないのか?と訊ねるパパ。

片手をあげて、「いらな~い」と出ていくKim。

 

すぐさま、からくり引き出しをチェックするパパ。

開けられたかどうか、わかるのかな?

じっと、Kimが去ったほうを見つけているパパ。

 

~本家通用口~

さてさて、車で戻って来た、KinnとPorsche。

背を向けたまま、無言のPorscheに、もし、具合がわるければ、明日も休んでいいぞ、と声をかけるKinn。

立ち止まったPorscheの、そういうことじゃないだろ・・・と、言いたげな表情に泣

言いたいことは山ほどあるのに、自分からは言わないPorsche。

 

Porsche「そんなにヤワじゃない」

振り向くことなく、それだけ言うと、自分の宿舎に戻っていく。


不器用にも程があるでしょ、Kinn様。

 

Kinnの戻りを待ちわびていたように、迎えに出てくるChanさん。

Chan「ボスがお呼びです」

 

姿勢がいいと、大概、5割増しでカッコよく見えるものですが、もともとカッコいい人の姿勢の良さは、10割増しです。

 

~テラス席~

ボスパパ「かけなさい」

しばらくお前とはやっていなかったな、とチェスをすすめてくるパパ。

もう、意味深しかないでしょ。

 

Kinn「Chanと、遊びすぎて飽きましたか?」

ボスパパ「我々は、戦いにおいて、“遊ぶ”という言葉を使うことはない」

そうでした、失言でしたね、とばかりに、気まずそうに頷くKinn。

 

ボスパパ「最近の業績はどうだ?」

Kinn「順調です」

ボスパパ「仕事に集中しているようでなによりだ」

Kinn「・・・・・・」

無言の息子をちらりと見るボス。

全て、父親に知られていると悟るKinn。

Kinn「ええ、いいでしょう。そうです。今日は、仕事を放り出しました。昨晩、Porscheが薬を盛られたんです。彼のボスとして、面倒をみてはいけませんでしたか?」

ボスパパ「ボスとしてか? お前のために働いている人間は、たった一人ではないぞ」

返す言葉がないKinn。

 

背後から、Chanが、近寄り、報告する。

Chan「Armが映像をチェックしたところ、Porscheの不注意により、薬を飲む羽目になったようです」と報告する。

 

ボスパパ「もし、お前の配下たちが、職務を放棄し、任務を失敗した男とお前が寝たと知ったら、どう思う?」

パパの眉間の皴がくっきり。

全部、把握されてるのね。というか、Kornさんの思惑的には、KinnとPorscheがそういう関係になったことは、โอเคไหม?(OKマイ?)

 

Kinn「・・・・・・・では、父さん、私にあいつを罰しろというんですか? 今回の件は、Porscheがうちの仕事に関わったせいで、起きたことなんですよ」

丁寧に話をしていますが、目の前にいる人は、父親どころか、ファミリーのボスです。反論することですら、本来、ありえない世界です。

それだけ、Porscheを庇おうとする気持ちが前に出ちゃってます。

 

それだけ、KinnがPorscheに入れ込んでいることを、自分たちだけではなく、敵側も知っているから、Porscheが狙われた、とパパは全て気づいてように見えます。

 

ボスパパ「・・・チェックメイト」

静かに、PorscheのKINGが取られました。

 

ボスパパ「これが実戦であれば、お前はもっと、大きな目(俯瞰の目)で物事を見なければならない。たった一駒の存在で、皆を混乱させるな、そして、盤面すべての駒に注意を払うことだ。覚えがあるだろう・・・」

 

またしても、Kinnの過去の話です。Kinnのアキレス腱なんですね。

余程のことがあったとしか思えません。

Kinn「父さん、心配しないでください。もう二度とあのようなことはおこしませんから・・・」

きっぱりと言い切る息子を見て、それが無理だと知りつつ、微笑んでみせるパパ。

 

Kinnの抱えている重責は、ただ漠然としたものではなく、目の前にいる父親のも含め、なにもかもが現実そのものです。

緊張したまま、父親を見つめ返すKinn。

ボスパパ「よし、もう一度やろう」

 

うしろに控えてるChanさんの威圧感もそれなりにあります。


 

~本家の庭~

あら、夜、一人で、鯉にエサをあげているkhun坊ちゃま。

この時の、しゃがみ込んで、狙いを定めるように、ポイッ、ポイッ、って、微量ずつ、投げ入れてる感じ、ちゃんと、1匹、1匹、大切にしてるみたいで、いいのよ。

 

その後ろを黙って通り過ぎようとするKimに、

「まだ、死んでなかったの?」と嫌味をぶっ放すkhun坊ちゃま。

Kim「ちょっとこっちに来たから、父さんに会いに寄ったんだよ」

Tankhun「お前に言ったんじゃないよ。鯉に言ったんだよ~」

Kim「ああ、そうかよ、じゃあな」

 

Tankhun「こら、お待ち! 冗談だってば。で、お前、ここには、スパイかなにかしようと思ってきたの?」

Kim「だったら?」

Tankhun「・・・なにか掴めたの?」

Kim「・・・・・」

弟の顔を見据えるように、じっくり見るTankhun兄ちゃん。

ちゃんと兄ちゃんの顔、してる!


Tankhun「こそこそ嗅ぎまわる奴はどこでも出しゃばるんだよね、あ~、出しゃばり、出しゃばり、出しゃばり野郎(เสือก/スアック)」と言いながら、エサを池にばらまくTankhun。

 

Kim「さんきゅ・・」

Kimもわかってるんだ。。。

 

またしても、それだけ言うと立ち去ろうとするKim。

Tankhun「こら! 泊まっていかないの?」

泊まっていきなさい!としか聞こえないよね。照れ


Kim「ここに泊まったことあったっけ?」

Tankhun「・・・・あ・・・なかったわ。ああ、もう、戻るわよ。(鯉たちに)パパは帰るからね、いいこたち~、お休み、マイベイビー~♪バイバ~イ」

赤いヒラヒラガウンを翻し、屋敷に戻っていくkhun坊ちゃま。

 

なんだかんだ言って、自分のことを心配している兄を見て、微笑むKim。

 

おもむろに、携帯を取り出すと、どこかに電話をかける。

Kim「Porchayの携帯ですか? 君、まだ、ギターの個人教師、探してたりする?」

 

Kimが先に、触手(!)を伸ばしたのは、Porscheではなく、弟のPorchayの方でした。

 

~トレーニングルーム~

翌日?

厳しい顔で、現れたPorsche。

待ち構えていたのは、KenとBig。

Porsche「なぜ、ここに呼びだした?」

Big「シャツを脱げ。匍匐前進100回だ」

Porsche「なんで、そんなことしなきゃならないんだ?」

Kenを睨む付けるPorsche。

Ken「お前、何様だよ!(英語)任務中に酔っぱらったんだぞ。Kinn様に迷惑をかけた。こんな罰くらいじゃ、不十分すぎるくらいだ」

Porsche「酔っぱらったわけじゃない。クスリを盛られたんだ」

Porscheの言葉に、イライラするBigと、ニヤニヤするKen。

Porsche「それに、一体、なんの権利があって、お前は俺に命令してるんだ?」

ぐっと、Porscheのネクタイを掴もうとしたKenの手を押しのけるPorsche。

 

そこに、Kinnが現れ、自分の命令だ、と宣言する。

わけがわからず、混乱するPorsche。

Kinn「勤務中は、いついかなる時も、注意を怠ってはならない。」

Porsche「俺に落ち度があったってことか」

Kinn「当然だ。任務に失敗したものは、罰を受けなければならない」

それだけ言うと、立ち去るKinn。

ここ、ギリギリまで目を反らさないKinnと、そのあとも、Kinnの姿をずっと目で追い続けるPorscheの、交差する心情が泣ける。

 

納得いかないながらも、罰を受けることになるPorsche。

Ken「まだまだ~!もっともっとだ」

怒号が飛び交うなか、必死に、身をよじりながら、(後手を縛られ)上腕の力だけで、床を這うPorsche。

Ken「おいおい、もう疲れたなんて言うなよ、はん? さっさとしろ! お前、最強だったんじゃないのかよ?」

Porscheの腰を蹴とばすKen。

Ken「おい、なんで、止まってるんだよ?」

Porscheの髪を掴み、怒鳴りつけるBig。

Big「この程度で、疲れたのか?」

2人がかりで、執拗に攻め立てられるPorsche。

Ken「そんなもんなのか?」

 

トレーニングルームの端から端までを、その体勢で往復する間、そんな調子でずっと、KenやBigから、罵倒され、足蹴にされるPorsche。

 

~Porscheの部屋のバスルーム~

屈辱的な罰を受け、戻って来たPorsche。

どう考えても、不条理だとしか思えず、込み上げてくる怒りで、洗面台に拳を打ち付ける。

口惜しさのあまり、涙をこぼすPorsche。

真っ赤に腫れあがった、上半身。

なによりも、掌を返されたように、冷たく振る舞われたことに納得がいかないPorsche。

 

ライターの火をつけては消し、記憶の断片をよみがえらせていく。

 

Porscheを苦しめるのは、これが、あの晩、自ら求めたKinnからの仕打ちだということ。

そしてなにより、・・・自分がKinnを受け入れたという事実に、思わず、叫び声をあげてしまう。

 

自分たちの息遣いも体温も、抱きしめられた感触も、これだけはっきりと思いだせるのに、肝心のKinnの気持ちが、全く見えなくなってしまったPorsche。

 

バスルームに籠り、叫び声をあげたPorscheが心配で、外から声をかけるPete。

Pete「Porsche?・・・・Porsche」

 

煙草をすって、心を落ち着けようとしても、脳裏から、Kinnとの一夜は消えず、ぐるぐると廻るだけのPorscheには、Peteの声が届かない。

 

Pete「Porsche! お前、大丈夫か?」

はっと、気づくと、目の前に、Peteが立っている。

 

Pete「まるで、ずたぼろだな、お前」

Porsche「・・・・・」

Pete「おい、しっかりしろよ。 Kinn様は、他の連中のことも考慮したのかもしれないぞ。お前への特別扱いは、みんなの噂になってるんだ。」

それって、俺のせいかよ・・・と俯くPorsche。

Pete「なぁ、そんなにくよくよするなよ。 お前がどんな思いなのか、俺もよくわかる。最初ってのは、大抵、最悪なもんだ」

その言葉を聞き、思わず、Peteの顔を見上げるPorsche。

黙って頷くPete。

Porsche「お前も、以前に、同じ目に?」

ショックを受けるPorsche。

ハッキリと、うんと頷くPete。

Pete「khun坊ちゃまにやられたんだ・・・」

Porsche「嘘だろ・・・」

絶句するPorsche。


Pete「あの時・・・、khun坊ちゃまは、何日も、空気椅子スクワットを俺にやらせたんだぞ」

Porsche「・・・・・」

びび:・・・・・目

 

思いだしたように、「くそったれが!」と舌打ちするPete。

Porsche「お前の言う初めてってのは・・・罰のことか?」

Pete「ああ!! ん? お前がそんなに悲惨な面をしてるのは、Kinn様の罰のせいじゃなかったのか?」

ちらりと、気まずそうに、Peteを見るPorsche。


Pete「それとも、他になにかあったのか?」

視線を反らすPorsche。

Porsche「なんでもねぇよ」

 

俯いてしまったPorscheを見ながら、

それ以上はきかないよ、と黙って頷くPete。

 

Pete「あ、そうだ、khun坊ちゃまが、Yokさんの店の、パーティーにお前を誘えって言ってきたぞ。お前とのパーティーは、とんでもなくクレイジーだってさ・・。行くだろ? そしたら、気晴らしになるんじゃないか」

 

ちょっとだけ、その気になるPorsche。

 

~Kinnの部屋~

艶めかしいワインレッドのガウン姿のKinnのもとに、近づいていくPorsche。

Kinnと二人っきりなのに、心なしか、姿勢もよくて、かなり距離を意識してる感じね。

 

Porsche「Tankhunさんから、Yokさんの店に連れていけと頼まれた。もし、許可されないのであれば、出かけない」

なるほど、khun坊ちゃまの件を、Kinnと話をするきっかけにしたのね。

 

Kinnは、本当は言いたいことがありそうなPorscheの胸の内など、先刻ご承知って感じに見えます。

 

Kinn「それだけか?」

 

それだけか?だとぉ~~~!

 

Porsche「は?💢」

思わず、聞き返してしまうPorsche。

 

先ほど飲み干したグラスに、ゆっくりと、酒を注ぐKinn。

これ、レミーマルタンよね?

 

Kinn「今後は、(その程度の)些細なことなら、許可を受ける必要はない。好きにしろ」

 

Kinnの言葉を、ずっと待ち望んでるPorscheが不憫で不憫で・・・えーん

たった一言でもいいから、あの晩、自分たちの身に起きたことは、決して、幻じゃないって・・・そんな確信が欲しいのに。。。

 

これじゃ、まるで、やり捨てされたのに、すがりついてるみたいじゃないかよ、とポケットに手を突っ込んで、その場を去ろうとして、部屋に入って来た男とすれ違う。

 

いかにも~~~な雰囲気で、Kinnをチラ見する男性。


ええ、『Y-Destiny』Ep.09-10、そう、私の激押し、“PuthKaeng”の回に出て来た、P’Payu役のJoさんです。

誰だっけ、誰だっけ・・・と5秒くらい考えて、思い出しました(笑)

 

Porscheが振り向くと、顔を寄せ合う二人の姿が・・・。

 

なんだこれ、嫉妬しろってか?

こんな悲しい背中を見せるなんて、よっぽどのことよ。

それでも、どうにもおかしい、と首をひねりながら、部屋を出ていくPorsche。

 

このシーンは、話題のBGM:ビバルディの『四季』夏の第1楽章が、がっつりかかりました。

拍手拍手拍手拍手拍手


マフィアと、オペラ/クラシック・・・

やっぱり、コッポラは偉大です。


 

~「ハムバー」~

 

khun坊ちゃま「早く、早く、早く!」

盛り上がってるTankhunやPeteたちとは対照的に、お酒をつくってるPorscheの表情が、全然、冴えないのが、辛すぎる。ショボーン

繊細な面が隠せてないPorsche。

仕上げに、フランベしてみせるPorsche。

khun坊ちゃま「ファイヤ~~!!」

大喜びで、早速ストローで一気飲み。

今は、この人たちがいて、よかったってことにしておこうかな。

ほんの一瞬でも、Porscheが笑顔になったから。

 

Armは、この間、嵌めを外しすぎたから、自主的に禁酒してるの?(笑)

khun坊ちゃま&Pete、Pol「「「もっと、もっと、もっと、もっと!!」」」

 

盛り上がり、店中を踊り歩くkhun坊ちゃまたち。

本日は、おもいっきりカジュアルなkhun坊ちゃまスタイル(笑)

 

カウンターの中にいるPorscheに向けて、「ほら、あそこ。あんたを御指名よ・・・」

金髪美女に、目をむけさせるYok姐さん。

完全に気乗りしないながらも、店の裏手に回ってきたPorsche。

そう、こんな、ワンナイトラブの誘いに乗るなんて、つい、この間までのPorscheにしてみれば、日常茶飯事だったのに。

 

いざ、事に及ぼうとした時、脳裏のよぎったのは、当然、Kinnとの一夜。

 

ホントはもう無理・・・とわかっていても、

そんなはずないと、更に続けようとするPorsche。

 

 

一方・・・

~Kinnの部屋~

こちらも、気を紛らわせようと、必要以上に激しく、夜伽ボーイに迫るKinn。

 

結局、Kinnも、Porscheと全く同じです。

脳裏によぎるのは、欲しくて欲しくて、やっと手に入れたPorscheとの一夜。

手フェチのびびとしては、Apoくんのお手々にしか目がいきません。 ← 嘘つけ!(笑)

 

気持ちを奮い立たせるように、あの晩と同じように、ガラス張りの窓に向かうKinn。

まるで、Porscheの身代わりのように、夜伽ボーイを相手に、あの晩を浚ってみるものの・・・。

 

 

~ハムバーの裏手~

結局、金髪美女を相手にしても、抱く気に慣れないPorsche。

呆れたように、去っていく金髪美女。

Porsche自身、今、芽生えているKinnへの気持ちの正体を、まだ、ちゃんと向き合えていないのに・・・。

 

~Kinnの部屋~

窓に押さえつけてみたものの、そこに写る自分の顔を見て、す~っと冷めていくKinn。

 

KinnもPorscheも、あんなに狂おしく情熱的な夜は、もう(他の相手では)手に入らないのだ・・・と、わかっちゃったの。

どちらも、壁を背にして、立ちつくすしかない。

 

煙草を吸いながら、辛そうな表情を浮かべるPorsche。

〇たなかったことがショックだったんじゃなくて、自分はこんなにもKinnのことばかり、考えてしまうのに、肝心なKinnには冷たくされてしまってることだって、自分で気づいてるのかな。

 

~「ハムバー」の店の前~

本日も、お見事なくらい酔っぱらったkhun坊ちゃまが両脇を抱えられて店から出てきました。(笑)

俺は酔ってない、は、酔っぱらいの常套句。

まだ、自分が選んだ曲で踊れてない、とか、大騒ぎ。

みんなに抱えられて、車に押し込まれるTankhun。

 

その時、一台のバイクが店の前に止まり・・・ヘルメットを外したのは、Vegasでした。

結局、Porscheにクスリを持った相手のことは、まだ、突き止められていないのか、それとも、もう突き止められないのかな?どっちかな。

 

Vegas「なんだ、もう帰るのか?」

思わぬ、闖入者に、顔を見合わせるPorscheとPete。

 

Vegas「Porscheに見せたいものがあるんだよ」

分家とは親しくしてはダメと言われていても、使用人の立場では、本家分家に関わらず、いう事を聞かないわけにはいきません。

Pete「だったら、お前は残れ。俺が運転してくよ」

ん? Pete、わざとじゃないよね?

 

仕方なく、残ることにするPorsche。


Porsche「ええっと・・・なんすか?」

買ったばかりだというバイクを、Porscheに見せつけるVegas。

バイクのフォルム全体を見回し、最上位モデルだ、と、ついつい、喰いついてしまうPorsche。

Porsche「へぇ、ステアリングダンパーまでついてる・・・」

※ハンドルのブレを押さえるやつ。。。 ← 大まかな説明でm(__)mでございます。

 

バイク好きなPorscheには、たまらない魅力。

興味津々。

Porsche「こいつ、最高ですね」

屈託ない笑顔を見せるPorsche。

 

Vegas「乗ってみるか?」

ちょっと躊躇うものの、「いいんですか?」とその気になっちゃうPorsche。

Vegas「いいに決まってるだろ」

ヘルメットを渡すVegas。

 

~本家屋敷 1階~

一人、飲んでいるKinn。

なんて、わかりやすいのかしら。

姫の帰りを待ちかまえてます!

 

そこへ、ご機嫌に大声で歌を歌いながら、ArmやPeteに支えられて戻ってきたkhun坊ちゃまご一行様。

ちゃんと見てるじゃん。

Tankhun「あの、赤い服の男はだ~れだ?」 


Kinnの姿を見て、顔面蒼白になるPeteやArm。


その中に、肝心の待ち人いません。

Kinn「Porscheはどうした?(怒)」

Vegas様がYokさんの店に、Porscheに会いにいらしたんです、で、Porscheに残るようにと指示されまして・・・と代表して答えるPete。

 

Kinn「そんなこと、誰が許した?(怒)」

Kinnの、いつになく厳しい口調に、完全に震え上がってる三人のボディガードたち。

Pete「呼び戻してきましょうか?」

Kinn「不要!!(怒)」

Pete「・・・・・」

Armが小声で、もう、もどりましょうね、khun坊ちゃま・・・と呟き、Tankhunを抱えて、部屋に戻る一行。

 

あ~あ、憤懣やるかたないKinn。

心のなかで悪態つきまくりよ。(笑)


まぁ、自分のせいでもあるけどね。

 

~深夜の大通り~

Vegasを乗せて、バイクを飛ばすPorsche。

心に降り積もった嫌なことが、周囲の景色と一緒にみんな吹き飛んでいくように、気分が晴れてきたように感じる。

Vegasのはしゃぐ姿を初めてみたPorsche、

どこか気持ちが通じ合ったような気がしてしまう。

 

でもね、どんなに、親しそうに顔を寄せ合い、開放感を共有しているように見えても、

私たちは、知っている。

Vegasの、もう一つの顔を。

 

ひとしきり、楽しんだあと、本家に戻って来たPorscheたち。

興奮冷めやらぬPorsche、バイクから降りるときに、ちょっと密着気味になり、「すごく楽しかったです」と満面の笑顔を、Vegasに見せてしまう。

Vegas「そうか?」

Porsche「人から聞いてたのより、ムチャクチャすごい乗り心地でした」

Vegas「もう、気分はOKになったか?」

Porsche「OKってなんのことですか?」

Vegas「さっき、Yokの店の前で、相当、ストレスが溜まってるみたいに見えたんだ」

Porsche「・・・・・」

Vegas「そんな風に笑ってるお前を見れて、安心したよ」

Porsche「乗せてくれて、ありがとうございました」

Vegas「いいか、これからはな、なにか嫌なことがあったら、俺の事を思いだせよ」

優しい言葉をかけられて、思わず、ハグするPorsche。

Porscheの、いっぱいいっぱいさがわかるだけに、この無防備な姿を責められないアタクシ。

 

目をつぶり、抱きしめ返すVegas。

このVegasの感じを、どう捉えるか、で、筋書きはだいぶ変わりそう。


数年来の知り合いのように、挨拶し、別れる二人。

大きく手を振って、屋敷の中に消えていくPorsche。

 

~本家屋敷 1階~

待ちくたびれて、眠ってしまったKinnを見て、足をとめるPorsche。

周囲を見回し、誰もいないことを確認し、一歩ずつ近づいていく。

その間、ずっと、Kinnの姿から視線を反らさないPorsche。

知り合ってから、今日までの怒涛の日々の中で、こんな瞬間ははじめてだったのかも。

 

ここの柔らかくて穏やかなピアノ曲、さっきのVegasとのシーンでもかかったんだけど、「Porsche 愛のテーマ」じゃないの??? ← ありがちな命名(笑)

 

「Kinn・・・」と声をかけて、肩をゆすったPorscheに、さっと、銃をむけるKinn。

ま、これはしょうがない。

 

テーブルにゴトン、と拳銃を置くと、すぐさま、「こんな時間まで何してた?」と詰問するKinn。

Porsche「許可は求めただろ」

Kinn「お前が言ったのは、兄貴を連れ出すっていうことだけだ。」

Porsche「・・・その時、些細なことはいちいち聞くな、とも言われたけどな」

 

もう、心配してたのを隠せないくらい、必死な表情で立ち上がるKinn。

Kinn「分家の奴らと親しくするな、と何度言えばわかるんだ。あいつらが信用できないって知ってるだろ」

それを聞いたPorscheが、いつになく、真面目に、Kinnに向かって、「少なくとも、彼らは、俺に危害を加えたりしない」と答える。

Kinn「それは、俺がお前を傷つけている、と言ってるのか?」

Porsche「自覚ないんだな・・・」

 

P:どれだけ、俺が辛いかわかるのか?

 

K:自覚ないわけないだろ。あえてやってるんだから。

これも、お前を守るためだ・・。

 

それぞれ、見つめ合う二人。

Kinn「忘れるな。お前の命は・・・俺のものだ。好きにできるのさ。」

Porsche「だったら、そうすればいい。さぁ、やってみろよ。なにをためらってる?」

なんとも、無意味な挑発合戦!


ギリギリまで、Porscheの顔に近づくと、「明日からは、Kenが俺のボディガードのリーダーになる。お前を降格させる・・」

そう宣言し、先に立ち去るKinn。

 

緊張がほどけたように、息を吐くPorsche。

 

なぜ、こんなことになってしまったのか。

なぜ、こんな目に合わなければならないのか。

なぜ、Kinnは自分に優しい言葉をかけてくれないのか。

なぜ、自分は、Kinnの言葉を待ち望んでしまうのか。

なぜ、近寄っただけで、こんなにも胸がドキドキして張り裂けそうになるのか。

 

一人、立ちつくすPorsche。

 

★【Ep 05】前編の雑感 ★

 ドラマらしい回というと、語弊があるかもしれないけれど、ある程度、登場人物が目的をもって動きだしました。

心情をじっくり 追うエピソードは厳選されています。

そして、驚くべきことは、それらのエピソードが、忽然と現れるのではなく、ちゃんと繋がりをもって、途絶えず、矛盾なく、流れ続けてくる点でしょうか。


濃いですよね。


確かに、今はちょっとシリアスではありますが、根底には、お互い、思い通りにならない、させない、彼らの“意地とおかしみ”があります。


素直になりんさい!

 

まだ、ちょっと早いかな?(笑)


早いんです。


★【Ep 05】後編に続く ★