6話、終了の4ブロックめです。
最初のほうを読んでない方は、【Ep.06】 (1/4) ~【Ep.06】 (3/4) 遡ってくださいね。
ドラマ開始前に見てたティーザーで想像していた展開と、ちょっと、違ってました。 ← 原作読んでないんで、当たり前と言えば当たり前ですけどね。

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『Lovely Writer』
นับสิบจะจูบ
【Ep.06】 (4/4)
~Ormおばちゃんちのリビング~
とにかく、この界隈、みんな金持ち。。。(笑)
リビングに、甲冑が飾ってあるんだから、間違いないっす。
このリビングにも、いろんな思い出が・・・・(苦笑)
勝手しったるで、リビングに入って来たGene、きょろきょろと、落ち着かない様子で、見回してみる。
一度、ソファに座ったものの、でっかいテレビの横の、飾り棚に足をむける。
飾られている写真立てをみているうちに、ふと、そのうちの一つに目を止め、手に取るGene。
Gene「・・・・・・・・・・・」
たっぶり、20秒くらい凝視していると
Orn「あら、Gene。いつから来てたの?」
おばちゃんの言葉も耳に入りません。
Orn「何を見てるの?」
近づいてきて、写真立てを覗き込むOrnおばちゃん。
おばちゃんというのが、申し訳ないくらいの、品のいい優しそうな奥様です(笑)
Orn「この写真はね、去年の終わりころに撮ったのよ。Nubsibが、パパのとなりに立ってるでしょ。」
さっきの、Nueng兄ちゃんも映ってる、まぎれもなく、家族写真の右端に、Nubsibが映っていました。
ウルトラハイソ
ファミリー♪
ショックで言葉が出ないGene。
Gene「これ、・・・・・Sibですか?」
Orn「うん、あなた、Nubsibを覚えてる?」
その言葉で、実の弟のように、可愛がっていたNubsibの姿と、「Gene」と呼ぶ声が蘇る。
ん? なんか、一番最後の、バッグハグショットは、ただのじゃれ合い? それにしては、表情が・・・・。
ナマメカシイ目で見てはいけないよね?
お別れの場面かなにかかな? ← 今に、象徴的なシーンで出てきます!
Orn「去年、海外から戻ってきたのよ」
ああ、留学か~!
別ドラマの話で恐縮だけど、『LBC』のTinも幼い頃から、イギリスに留学してたよね。
Gene「覚えてます・・・」
Orn「Nubsibったら、いつもあなたのことを聞いてきたのよ。あの子、今、大学に行ってて、コンドに住んでるのよ」
知ってます。
あのNubsibだとは知らなかったけど、今のNubsibなら、よく知っています。
Orn「それに、もしかすると、あの子に会うかもしれないわね。あの子、俳優もやってるの」
それも知ってます。
精魂込めて描いた小説のドラマのオーディションが初めての出会いだと思ってました。
Orn「あの子、すごく忙しくて、うちにも滅多に戻ってこないのよ」
やっと、わかりました。
アイツが、俺をGeneだと、わかって近づいてきたんだってことが・・・。
小さく頷くGene。
Gene「・・・よくネットで、見かけますよ」
Orn「あら、見たことあるの? さっきも言ったけど、あなたは同じ年代だから、覚えてるのね。私なんて、年寄りだから、誰のことも覚えてられないわ。 (そう言えば) Nubsibは、私に、(母方の)名前を使ってもいいかって頼んできたのよ。 あの子の父親は、あの子が俳優になることを許してないんだけど、私は、やめさせたくないの」
そうね、名前ね。
どんなに、世事に疎いGeneでも、出演者名に載ってるNubsibの本名の苗字がお隣の苗字だったら、さすがに、気づくでしょう。
Gene「それって、Ornおばさんの旧姓ってことですか?」
Orn「ええ、そうよ。私の、以前の名前よ」
黙ってしまったGeneを不思議そうに見るOrnおばちゃん、改め、Sibママ。
Sibママ「Gene? 大丈夫? 気分が良くないんじゃないの?」
顔色、まっさおです。
今のGeneにしてみれば、Nubsibの行動は、偶然、再会して、つい、言いそびれてしまった・・・言い出せなかった・・・のではなく、なにもかも、計画的だったのではないか・・・という疑心暗鬼にしかつながりません。
Gene「いえ・・・違います。あの・・・僕、これで失礼します。」
写真立てを棚に戻すGene。
Sibママ「あら、来たばかりじゃないの・・・」
Gene「本当に、急用を思いだしたんです。。。はっきりさせなきゃ・・・」
Sibママ「じゃ、ハグしてもいいかしら?」
抱きしめながら、「会いたかったのよ」と、家族のように接するSibママ。
強張り切ったGene。
Gene「あの・・・これ、お土産です」
Sibママ「・・・・ありがと」
夢遊病者のように、出ていくGeneを、見守るSibママ。
Sibママ「Gene? もっと、おばさんところにも来てちょうだいね。逢いたくてたまらないのよ」
一礼して、足早に部屋を出ていくGene。
もう一度、家族写真が写ります。
そして、もう一枚、昔、二つの家族で一緒に撮った写真もありました。
Sibパパは、Sibが俳優をやることを応援していない。
そして、たぶんだけど、Geneパパは、同性愛を嫌ってる感じがします。
おそらく、これらが後々の、フラグかな?
~帰り道~
急に、車線をそれ、路肩に車を停めるGene。
ハンドルを握り締め、軽く、パニックを起こしかけてるのか、荒い呼吸を繰り返すGene。
メッセージ着信の音が聞こえ、傍らの携帯を見ると・・・
Sib:何かあったんですか?
Sib:答えてください。 心配してます。
そのメッセージを見ながら、泣き始めるGene。
怒りがこみ上げ、ハンドルを叩きまくる。
Gene「くそ~~~~」
大きな声をあげて、ハンドルに怒りをぶつけながら、涙が止まらないGene。
今度は、ハンドルに頭を打ち付け、なんとか、涙を堪えようとする。
深呼吸を繰り返し、少し落ち着いたところで、車を発進させるGene。
~Gene宅 リビング~
デスクのスタンドだけ点け、灯りを落としたリビングで、ソファに座り、Geneの帰りを待っていたNubsib。
こんな時だけど、かっこいい。。。
そこへ、Geneが戻ってくる。
立ち上がり、すぐに、Geneの傍に近づくSib。
Sib「ああ、Geneさん。2泊する予定だって言ってましたよね。」
Gene「荷物をまとめて、明日、このコンドから出ていけ」
Sib「・・・・・・・・なぜですか?」
たぶん、この溜めは・・・理由に気づいてて、それでも、気づかないふりをしたいのね。
Sib「あなたと一緒にいてもいいって言いましたよね」
Gene「・・・・・・・お前、部屋なんか、いくらでもあるくせに! 俺と一緒にいる必要なんかないじゃないか!!」
Sib「・・・・・・・・・・・」
さすがのSibも、言葉がでてきません。
完全に、Geneが自分のことに気づいたことを意味しているから。
Gene「お前、俺が誰かって・・・覚えてた。最初から、覚えてたんだな?」
Sib「・・・・・・・・・・・」
Gene「でも、俺がお前を覚えてないって気づいてた。なんで、言わなかったんだよ?」
Sib「・・・・・・・・・・・・」
微かに、何度も、小刻みに首を縦にふるのが精いっぱいのNubsib。
涙を必死にこらえ、Sibに掴みかかるGene。
Gene「くっそ!なんなんだよ!」
Sib「理由があったんです・・・」
首を振るGene。
Gene「その理由ってのは・・・俺に嘘をついて、楽しんでたんだろ? お前が、Ornおばさんの息子でなかったら、ぶっ飛ばしてるぞ」
Sib「どうぞ、やってください。」
Gene「それ以上言うな!」
Sib「違うんです。・・・・・・・・・・」
なかなか、言葉が出てこないSib。
Sib「僕が間違ってました。 もし、Geneさんが僕を殴って、気分が晴れるなら、どうぞ殴ってください。でも、僕の言うことも聞いてくれませんか?」
Sibの首元を締めあげていた両手を払うGene。
何か言わなきゃ、と思うものの、予想以上にショックを受けているGeneを見て、言葉がなかなか出てこないSib。
言葉の代わりに一歩、Geneに近寄り、泣きぬれたGeneの頬に手を伸ばそうとする。
さっと顔を背けるGene。
決して騙そうとしたんじゃないと、いつものように触れることで、なんとか気持ちだけは伝えたいSibと、拒絶の意志をしめしたGene、ここは、たしかに、それぞれ言葉以上に雄弁です。
目じりの涙を拭ぐい、自分を凝視するGeneに対して、なんといえば、わかってもらえるのか、混乱するSib。
でも、理由があるなら、そろそろ、なにか言ってちょうだい!
こう見えて私、せっかちなのよ。。。(苦笑)
Gene「俺のうちから出ていけ」
宣言するGene。
Sib「僕のいうことは、聞いてもらえませんか?」
Gene「なにも聞きたくなんかない!お前の顔も見たくない! また、お前に騙されるバカになんかなりたくないんだよ!」
Sib「バカだなんて思ったことありません!」
Geneの腕を掴もうとするSibの手を、振りほどこうとするGene。
Gene「もうどうでもいい!! 今すぐ、ここから出ていけ!お前の荷物は、Tumに運ばせる」
Sib「話をしないのであれば、どこにも行きません」
Gene「ほかに、どんな嘘をつくつもりなんだよ?」
Sib「嘘はついてません。ちゃんと理由があったんです」
だから、それを聞きたいのよ、みんな。
あなたが話し出すのを待ってるの!
Gene「ずっと俺の事を騙してきた人間のいう事を、俺がまだ、信じるとでも思うのか?」
話を終わらせようとするGene。
Gene「もし出ていかないなら、警備を呼ぶぞ」
部屋に入ってしまうGene。
一人、残されたNubsibが、少しずつ、Geneの部屋に近づくと、バッグを下げたGeneが出てくる。
Gene「どけよ!」
Sib「Gene」
なんとか、Geneの行く手を阻もうとするSib。
Gene「どけよ!」
Sib「Gene」
今のGeneは、強硬です。
Gene「どけって言ってるだろ!」
Sib「Geneさん、どこにいくつもりなんですか!Geneさん、Geneさん・・・」
Gene「どけったらどけよ!」
二人とも、どうしていいのか、わからないんでしょう。
Gene「お前が出ていかないなら、俺が出ていく」
そのまま、玄関のドアに向かうGene。
Sib「Geneさん、待ってください。僕のいうことを聞いてください」
無情にも閉まるドア。
力なく、ソファに腰を下ろすNubsib。
たぶん、Sibのことだから、打ち明けるシチュエーションも、ある程度、予定してたんじゃないかな。
たとえもし、それ以前に、わかる日がくるとしても、Geneがこんな反応を見せるとは、想定してなかったのかもしれないです。
策士は、時に、策に溺れます。。。🦁
~ホワイトハウス~
あの~、便宜的に、“ホワイトハウス”と呼んでますけど、1話で出て来た白いおうちです。
バッグをほうりなげ、力なく、ベッドに腰かけるGene。。。
枕を手に取り、顔を覆いながら、大声をあげるGene。
くぐもった叫びに、Geneの、辛さが込められる。。。
床に腰を下ろし、枕を抱えたまま、膝を抱えるGene。
枕を握り締めた、手の強さは、そのまま、Nubsibを求めてる強さでしょう。
枕に顔を埋めたまま、大声をあげながら、泣き崩れるGene。
そんなGeneの後ろでは・・・・Nubsibからの着信を知らせる携帯がずっと低くうなってます。
長く鳴り・・・・一旦止んでも、また、すぐに鳴り始める・・・を繰り返している携帯。
意識を向けず、ただ、泣きぬれるだけのGene。
★【Ep 06】4/4の雑感 ★
最初、6話をただ、見ていただけの時は、
“なんだか、ちょっと怒りすぎじゃない? Geneだって、「自分のほうが年上なのに、Sibのこと、忘れててわるかったよ」的なノリはないのか、”
・・・と思っていましたが、キー(鍵)は、嘘をつかれて騙されたってことなんですね。
端々に描かれてたGeneの、なるべく他人と関わらないように過ごしている生活ぶりを見て、おそらく、トラウマ級に、誰かに騙されて、心を病んだくらいの経験がありそうな気が勝手にしてたんですけど、しかも・・・相手は男性がらみなんじゃないかな、と予想をしているんですが。
人を信じるのが怖くて怖くて、それでも、出会いから雷に打たれたみたいに惹かれてしまったSibから、破格に大切にされ、常に、優しさに触れて、好きになるな、というのが、無理無理な状態で、とうとう、信じちゃったのに、この仕打ちかよ!・・・って、Sibの言葉を冷静にきくことができない状態のGene。
なぜ、Sibがこんなことをしたのか、という理由を知ることよりも、信じたSibの裏切りと、安易に信じた自分を責めるモードなので、まず、それを吐き出させることに、重点を置いたシーンのような気がしました。
反面、ちょっと、Sibは、変な間を作って、じらさせすぎましたね。
この流れだと、視聴者のほとんどは、Geneの葛藤よりも、Sibの理由を聞きたいほうに、圧倒的に傾いていたと思うんですよね。
このシーンというか、この回で、Sibの理由を語らせないのであれば、もっと、物理的に、Sib自身の口で話したくても話せない状況を作ったほうが、視聴者側には、変なイライラ感ではなく、もっと手に汗握り、もしくは、ドラマティックにジレジレできて、Geneの心中に集中できたように思えたのですが、どうでしょう?
もしかして、そこまでするほどの理由じゃない・・・とか?(笑) ← ひどい、なんてことを!
実際、ちょっと、時間と距離を置いて冷静になれば、仲直りすると思っちゃったりもしております。
だってもう、Geneの心は、Sibなしではいられませんですのよ ← これは、私の勝手な決めつけです。