この子のことが気にかかる・・・
・・・どっちもよ(笑)
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『Lovely Writer』
นับสิบจะจูบ
【Ep.04】 (4/4)
~Gene宅 寝室~
今、何時かな?
まさか、ずっと、布団に籠ってたの?
あはは、お腹がぐぅぐぅ鳴り始めました。
あ、時計が見えた。。
20:31だって。。。
とにかく、そっと起き上がると、ベッド側の壁に耳をつけて、音が確認するGene。
キッチンが静まりかえっているのがわかると、そ~っと起きだし、部屋を抜け出す。
抜き足、差し足・・・静かに、様子を見ながら、こそこそと、キッチンに到着。
くすくす、これが他人と暮らすということなのよね。(笑)
(私はどこか、この感覚が今も抜けないの、Why)
Sibの部屋の様子を伺いながら、インスタントラーメンを作りはじめるGene。
なるべく音を立てないように、袋を開け・・・お湯を入れようとしているときに、
Sib「Gene?」
その声に驚き、手に熱湯をかけてしまうGene。
ここで、ストップすると、エンドレスで熱湯を浴び続けるがごとくのGene・・・。 ← ごめん!見てるだけで、熱い! 痛い!
Gene「おお、熱い、くっそ、熱いよ」
すぐに、Geneの手を持ち、水で冷やすSib。
水が当たっただけでも、大声をあげるGene。
冷蔵庫から、冷却ジェル仕様の薬を取り出すSib。
Sibさん、これ以上、優しくできないっていうくらい、優しい手つきで、水気を拭きとってあげてます。
Gene「ああ、痛・・・痛・・・痛・・って!」
つい文句を言いながら痛がるGeneに、ジロリ、と睨むSib。
(あの~、突然、後ろから声をかけて、びっくりさせたSibにも、ちょっとは落ち度があるのでは?
私も、背後から声とかかけられると、すぐΣ(゚Д゚) びく~~~っとなってしまう質(たち)なので、ちょっと、Geneに同情します。)
冷却ジェルをたっぷりと、一旦、自分の手に取るSib。
Gene「おい、それ、多すぎないか? 俺に貸せよ」
当然、渡さないSib。
Sib「・・・(ギロリ)」
怒ってます。。しかも、かなり。
Sib「そのまま、じっとしててください」
Sibの剣幕に、思わず固まり、唾を飲み込んじゃうGene。
手の甲から指の背にかけて、やけどしたGeneの手に、たっぷりとジェルを塗るSib。
いちいち、痛い、痛い、と痛がるGeneも可愛い。。
Gene「あ、そこだ、そこ!」
念入りに薬をつけていくSib。
手フェチ天国← このシーンの二人の手だけで、悶え死ぬかも。。
(*° ་། °)=3
フェチ(fetishism)って、本来、そういうものだから。。。
Gene「その下も。指の右側も・・」
お願い、Gene、もうそれ以上やめて!(笑) ← ああ、同じフェチの人にしか、これを理解されないのかと思うと残念です。
Sib「あなたって人は、本当に、不器用ですね。とにかく、いいからじっとしててください。これは、ちょっとベタベタしますからね。」
Gene「あ~、いててて・・」
たしかに、たっぷり塗ったわね~(笑)
Sibに怒られないように、小さく、いててて、呟くGene。
Gene「指も・・・」
じんじん・ひりひりして、ジタバタしたいくらいのGene。
Sib「じっとしててください じっとしてなかったら、もっと痛くなりますよ
」
Gene「こんなに痛いのに、どうやって、じっとしてればいいんだよ⤵️」
Sib「・・・・・・・・・・」
無言で、じっと見つめられるのが一番、怖いです。
でも、それが本気で心配されてるからだって、ちゃんとわかってるんです。
しばし、見つめ合い、さっと、手を引っ込めるGene。
Gene「もういいよ」
Sib「向こうで休んでてください。僕が仕上げますから・・・」
ラーメンのことね。
いたたまれずに、小さく頷くしかないGene。
Geneに代わって、ケトルを戻し、ラーメンを作っているSibの背中を、そのまま、じっとうかがうGeneの表情は、頼もしいSibに優しくされる戸惑いと嬉しさと、そして、ややもすると押さえ込もうとしている「この人いないとダメ」がむくむくと頭をもたげそうで、
ホント、恋すると、幸せだけど大変。。。
視線を感じたのか、ちらっと振り向くSib。
さっと、視線をそらすGene。
~数分後~
ラーメンを食べ終わったGene。
やけどした手を気にしつつ、恐る恐るSibを見ると、微動だにせず、自分を見つめてます。
Gene「なに見てんだよ?」
Sib「なんでもありません」
さっきの凍てつくような表情が一変、ようやく、笑顔が戻ったSib。
この緩急よ・・・!
意地っ張りなGene、ほっとしたくせに、顔には出しません。
水を飲み干すと、「もう、お腹いっぱいだ。ありがと・・」と、諸々、お礼を言います。
立ち上がりかけたところで、「待ってください、Gene」と止められ、もう一度腰をおろすGene。
Sib「まだ、眠るつもりがないのなら、これをスプレーしてください。これは、チョウマメから抽出したもので、不要な臭いを取り除くのに役立つんです。」
Gene「いらない。以前使っていたものは、アルコールの成分で、口の中がピリピリしたんだ」
Sib「これなら、あなたの口を刺激しませんよ。ノンアルコールで、ノンシュガーです。」
Gene「おい、お前って、世話焼きだよな・・・。サンキュ」
ぱっと、スプレーをSibの手から、奪い取るGene。
再び、立ち上がろうとして、またまた、「Geneさん」と止められるGene。
Gene「今度は、なんだよ?」
Sib「まずは、ここでスプレーして見せてください」
Gene「へ? なんで、お前に見せなきゃなんないんだよ?」
Sib「あなたは頑固ですからね。部屋に入ったら、絶対、スプレーするはずがないって、僕にはわかります。だから、まず、ここで、スプレーしてみせてください」
ドキっ!
なんで、わかるの?
図星です。 この顔は、図星です。
Sib「もし、やらないなら・・・僕がやりますよ」
やると言ったら、必ずやる男(笑)
Geneだって、学習済みです。
そこまで、言われたら、いう事を聞かないわけにもいかず・・・
スプレーを口元に持っていき、シュッシュッシュ。(笑)
・・・あ、これ、いいじゃん。
顔に出てますよ、Geneさん。
ニコニコと微笑むSibを見て、さっと、表情を引き締めるGene。
Gene「はぁ~~~~」
息を吹きかけて見せるGene。(笑)
Gene「これで、満足か?」
Sib「うん、いい匂いです。」
手のひらの上で転がされてます。。。
まだまだ、ヒリヒリするやけどを気にしつつ、寝室に戻ろうとするGene。
Sib「Geneさん・・・」
振り返るGene。
Sib「おやすみなさい・・・」
一瞬、固まって立ち尽くすも、小さく「ん・・」と頷くGene。
微妙にゆっくり、ゆっくり、部屋に入って・・・・バタンとドアを閉めた瞬間、いろんな感情がこみあげて、なかなかその場を離れられません。
ベッドに仰向けになり、溜息をつくGene。
やけどした手を見ながら、真剣に手当してくれたSibのことを思い出す。
~回想~
Sib「あなたって人は、本当に、不器用ですね。」
Gene「俺に貸せよ」
当然、渡さないSib。
Sib「・・・(ギロリ)」
怒ってます。。しかも、かなり。
Sib「そのまま、じっとしててください」
Sibの剣幕に、思わず、唾を飲み込んじゃうGene。
Sib「向こうで休んでてください。僕が仕上げますから・・・」
Sib「だったら、僕から聞いてもいいですか?」
Gene「・・・ん?なにを・・?」
Sib「僕が(ここに)越してきてから、どう思ってますか?」
(回想おわり)
赤く腫れたやけどの跡に触れて、すぐに手を引っ込めたけど、やけどを触ろうとしたんじゃなくて、クスリを塗ってくれたSibの手の感触に、もう一度、触れたかったんだよね、きっと。
Sib「おやすみなさい・・・」
さっきの、Sibの優しい声と微笑みが、蘇ってきちゃいました。
もう、意地を張るのはやめよう・・・。
傍らの携帯に手を伸ばすGene。
Gene「あ~、Tum。もう、Nubsibのこと、迎えにこなくてもいいぞ・・・」
メッセージを録音し、送信すると、ようやく、ほっとした表情が浮かんできました。
微笑みながら、眠りにつくGene。
翌朝・・・
携帯のバイブ音で目覚めたGene。
左手で携帯を持とうとしたけど、まだ、痛みがあるのね。
Tum「もしもし?」
Gene「ああ、Tumか? お前、誰の番号からかけてきてんだよ?」
Tum「まだ、起きてないのか? 俺、お前のコンドミニアムのロビーにいるんだぞ」
飛び起きるGene。
Gene「え?・・・・お前、俺が送った、ボイスメッセージ、聞いてないのか?」
Tum「ああ、おれ、携帯を水没させてさ・・・それで、新しい携帯、買ったんだよ。ああ、もう、Nubsibには電話したぞ」
Gene「あ・・・Tum、ちょっと待ってくれ」
Tum「さっさときてくれよ。下で待ってるんだからな」
まずい!!
はっ!!Nubsib!!
慌てて、ベッドから降りると、部屋を飛び出したGene。
Gene「Nubsib!」
うん、やっぱり、Geneが「Nubsib」って呼ぶときの響き、すごく好き。。。
他の人と違うように聞こえる(笑)
Sib「Geneさん、どうかしたんですか? 怖い夢でも見たんですか?」
Gene「違うよ、 お前、どっか行くの?」
Sib「あ~、ロビーで、P’Tumに会ってきます。Geneさん、なにか用でも?」
Gene「・・・・な、なんでもないよ」
Sib「・・・Geneさん、眠そうですね。 もう少し寝てた方がいいかもしれませんね」 ← まさか、これが、Geneにロビーに来させない目的も含んでいたとは・・・。
それだけ言うと、玄関を出ようとするSib。
Gene「あ・・・あのさ」
Sib「・・・ん?」
振りかえったSibに、またしても「なんでもない・・。きをつけてな」と答えるしかないGene。
・・・とは言え、このままでは、Sibが出て行ってしまう!
それはだめだ!
慌てて、上着を羽織り、サンダルを履いて、後を追うGene。
~Geneのコンド ロビー ~
携帯を見ているTum。
先に到着したのは、当然、先に出たNubsibです。
Sib「なにか、あったんですか?P’」
その声に、顔をあげるTum。
Tum「さ、行くぞ、Sib。 出発できるように、荷物をまとめてきてくれ。お前の荷物、そんなにたくさんないよな?」
Sib「荷物? なんで、荷造りが必要なの?」
Tum「Geneがお前を迎えに来いって、電話してきたんだ。1か月経つだろ。もう、お前の一時的な部屋の予約は済ませてある。」
表情が険しくなるSib。
Tum「Geneは、本当に、プライバシーが守られてるのが好きなんだ。お前もあいつのことを理解してやらないとな・・・」
あなたの方こそ、SibとGeneのことを理解したほうがいいかもね。
Gene「あいつはたぶん、お前から煩わされたくないんだろう」
Sib「P’Tum!!」
びくっと、身体をかたくするTum。
Sib「よけいなことを言いすぎですよ!」
Tum「な、なんで、突然、怒り出すんだよ?」
そんな時、上から降りて来たGeneが階段から、下の様子を覗き込む。
これ、どうみても、Tumのほうが叱られてるようにしか見えない(笑)
Sib「Geneの性格や好き嫌いなら、俺のほうがわかってる。そんなこと、言われる必要なんかない!」
すごい自信です!
その時、階段のところにいたGeneに気づいたTumが、助け船を求めて、Geneに声をかける。
Tum「Gene・・・おい、Gene・・・助けてくれよ、」
手招きをするTum。
一瞬、行くのをためらうGene。
Sib「Geneに、降りてくるように言ったの?」
更に、ボルテージが上がります。
せっかく、Geneの足止めをしたのに、ご破算になった・・・と怒りをぶつけるNubsib。
Tum「俺は言ってないよ!」
慌てて、否定するTum。
二人のもとに、歩み寄ったGene。
Gene「俺が自分で来たんだ・・・」
静かに、言い聞かせるGene。
Sib「眠くないんですか? 僕が、もう少し寝たほうがいいって言ったのに・・・」
Sibの言葉に、めんくらったようなTum。
自分とは全然違う、優しい口調だからかな?
Gene「あとで寝ればいい。まず、この件をはっきりさせよう。さ、上に行こう。上で話をしよう」
先に、部屋に戻っていくGene。
Tumを睨みつけるSib。
🦁 が~お!
Tum「・・・・・・・・」
この2人の、普段が垣間見えますね。(笑)
この時の、Sibの後ろ姿と歩き方!!
強烈にかっこいい!
うすうす、いや、だいぶ前から気づいてたような気がする。。。
Geneのお世話を甲斐甲斐しくやくNubsibは、Gene限定だってこと・・・。
Tumに対する、王者の風格さえ漂う、強気な青年こそが、真のNubsibなんでしょう。
~Gene宅 リビング~
不機嫌そうに、一人、ダイニングテーブルの席についているSib。
Sibが、今まで、どれだけ、用意周到に準備を進めて来たのか・・・と考えれば、この一瞬でぶち壊されるかと思ったら、そりゃ、腹も立つでしょうね。 ← すべて、想像でものを言う。。。(苦笑)
Geneは、寝室で、Tumと話をつけたみたい。
二人が部屋から出てくると、すぐに、立ち上がるSib。
Tum「じゃ、俺は帰るよ。あとはお前たちで解決してくれ」
Gene「下までおくろうか?」
Tum「必要ないよ。俺、まだ、死にたくないもん・・」
慌てて、出ていくTum。(笑)
Gene「・・・・? (なんだ、あいつ?)」
不思議そうなGene。
さて・・・見つめあう二人。
解決しなければならないことがありますね。
Sib「Geneさん。僕がここにもっと長くいたいと言ったら、腹が立ちますか?」
Gene「もし、お前が本当に必要だっていうなら、俺は構わないよ。だけど、実際のところ、どうして、そんなにまでして、ここに留まりたいんだ?」
Nubsib「それは・・・・」
Sibの答えを待つGene。
Nubsib「僕があなたを好きだからです」
やった~、今回は、10カウントでしたね。 10拍めが、OSTに重なるような感じだったけど・・・。 ← ここは、映像でご確認くださいね。(笑)
Gene「・・・好き?」
Nubsib「はい。 僕はあなたのことが、本当に好きなんです」
Nubsibにとっては、今が、言うべきタイミングだったのかな?
照れた表情も素敵すぎる。。。
まっすぐに、Geneを見つめるNubsib。
Nubsibのまっすぐな言葉を聞けたGeneは、うっすらと笑みを浮かべ、喜びを噛みしめてます。。。← 最大限に嬉しいという証拠です。(笑)
さて、これ、一歩を踏み出したってことでOK?
★【Ep 04】4/4の雑感 ★
Tumとの話し合いを見せなかったのは、なにか意味があるのか、次回、あきらかになるのか、どっちでしょう(笑)
(どっちでもないというパターンに散々、騙されてもきたなぁ。。。)
ラストシーンの告白の後の、NubsibとGene、それぞれの嬉しそうな表情、いいですよね。
ああ、でもやっぱり、素直になって、Tumにボイスメッセージを送ったところも、
Sibを行かせられない、って決意したところも捨てがたいなぁ。
今後、伝説になりそうな(笑)酔っぱらったうえでのエピソード以外でも、、見どころ一杯な4話でした。
あと、この4話で、気になったのは、大学の同級生の集まりが投げかけた「友達だと思えばこその詮索」は考慮するとして・・
(まぁ、日本には、『親しき仲にも礼儀あり』って言葉もあるけどね)
「興味本意に、わかった振りをする他者への不躾と傲慢」問題でしょうか。
LGBTQという用語が広まり、世界的な流れとしては、(表面的には)差別はいけない、受け入れるというスタンスを表明している人が多くなってきたなかで、受け入れるってどういう立場での言葉なのか、ちゃんと考えたことある?・・という問題提起でもあるし、安易に迎合することへの警鐘ともとれるし。
今まで、BLドラマに登場してきた、同性愛を嫌ったり、理解できないとはっきり言う人たちより、もしかしたら、もっと気持ちの悪い存在なのかもしれない。
「個人の事情を詮索することなく、一人一人の選択が、もっと幅広く、そして当たり前に認められる社会」
Tumの言葉は、一般化させると、一理も二理もある、と付け加えるのを忘れました。
「BLドラマで扱うには、深すぎる問題じゃない?」
どこからか、Bua氏の声が聞こえて来たような気がします。