フラ、フラ、フラ、フラミ~ンゴ♪
本作品は、主人公が検視官という職業柄、事件現場や解剖シーンが登場することもある『スイート💘クライムサスペンス』です。
苦手な方は、ご注意ください。
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
(できるだけ配慮は致しますが、語彙力のなさをカバーするために、そのまま、画面キャプチャーを載せる場合もあります。)
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『Manner of death』
พฤติการณ์ที่ตาย
【Ep.12】 (3/4)
~判事室~
翌日かな。
判事に、SDカードに入っていた動画から起こした、Janeだけでなく、署長や議員が映っている赤い部屋での痴態写真を見せるBunとTan。
判事「君たちは、この写真が、Janeさん殺害事件に関係があると思っているのかね?」
Bun「はい、Suradej判事。この二人が、Janeを差し出すよう、Pued検事に強制したんです」
ああ・・・気づかなくても無理はないかな。。
わかる、私も、この判事が、Rung姐の逮捕状をすんなり出したところで、自分の仮説はずれたかと思ったもん。
Bun「それに、彼らは、Janeを殺すよう、Puedに強制したかもしれないんです」
判事「これは、あなた方の仮説にすぎない。私には、彼らに、Janeさんを殺す理由があるようには思えない」
なかなか論破できないBun。
Tan「もし、Janeが彼らの犯罪を明らかにしようとしていたらどうですか?」
判事「・・・・私も、あの院長の誕生日パーティの件については聞いていたよ。」
~回想~
蔑みの笑みを浮かべ、水の入ったグラスを持って立ち上がると、署長の顔を目掛けてぶっかけた!
やっぱり、序列的に言っても、この場合、水をかけられるのはTung署長よね。
Jane「(あなたたちの言ってる)大胆な真似をするだけじゃなく、あんたたち全員のすべてを暴露してみせるわ!」
ヒステリックに大声をあげるJane。
そこに座る一人ひとりを指さしってるってことは、後ろ向きで顔がわからないおじさん連中も相手してるってことになるよね。
Jane「あなた方の罪を、全て、暴露してやる!」
Pued「Jane!!」
Jane「待ってなさいよ!」
署長たちに向けて、タンカをきるJane。
Jane「私が、本気で言ってるかどうか、今にわかるわ!」
呆気にとられているびしょ濡れ署長と、その隣に座っているSongchai議員のふたり。
Pued「Jane! もういい!」
後ろから、興奮しきっているJaneの腕を取り、連れ出そうとするPued。
Jane「今に見てなさい!」
(回想終わり)
判事「Janeさんは、この二人のことを暴露したがっていたようだった。(君たちは)これらの写真をどこで手に入れたのかね?」
Tan「Pat記者のSDカードからです」
判事「M捜査官に連絡しなさい。それから、証拠を準備することだ。そのあとで、逮捕状を発行することにしよう。」
笑顔で、顔を見合わせるTanとBun。
Tan「ありがとうございます」
Bun「本当にありがとうございます」
一つ進展した、という気持ちで、判事に礼を言う二人。
判事「・・・・・・・・・」
もうすでに、この人、悪い顔してんじゃん。。。(涙)
そして、自分に行きつくのも時間の問題だって、わかってるんでしょ?
*****************
~町はずれの民家というか、あばら家~
サイレンを鳴らしながら、パトカーが数台、急行する。
防弾ベストを着こんでいるMと、ライフルを構えている警官たち。
鍵を銃で壊し、ドアを蹴り破り、中に突入するM。
ここも、署長たちが管轄するアジトの一つのようです。
建物の奥にいた署長が、電話をする手を止め、何事か、と見回す。
Yord「捜査官のMと、反人身売買局の連中が突入してきました。早く、ここを出られたほうがいいです。行きましょう」
こうして、署長はいち早く脱出。
アジトに残った男たちが、Mたちにむけて、発砲してくる。
応戦する警官たち。
銃撃戦を制したMたちが、建物の奥にどんどん進んでいく。
カーテンで仕切られた簡易の部屋を開けていくM。
10人以上の女性たちが、狭い部屋に押し込められ、座っている。
その中に、意識を失い、倒れているNamの姿も。。。
船で外国に売り飛ばすまでの間、女の子たちを隠しておく待機所みたいな場所?
~Viangpha Mork病院~
ストレッチャーで、病院に運ばれてきたNam。
事前に、連絡が入っていたのか、Namが処置室に入ってくると、すぐさま、飛び込んできたSorawitと、慌てて彼を追いかけて来たTat。
Sorn「Nam! Nam!」
必死に、Namに声をかけるSorawitを引き離そうとする看護師。
看護師「まだ、入ってきてはだめですよ!」
Sorn「でも、彼女は僕の友達なんです」
看護師「先生の治療の邪魔になります」
耳に入らないSorawit。
Sorn「Nam!」
意識なく横たわるNamに向かって、名前を呼び続ける。
後ろから、Sorawitを掴み、外に連れだそうとするTat。
看護師「一旦、外にでていてください」
Sorn「Nam!」
Tat「Sorn、まず、外に出よう。外で待っていよう」
Sornを説得し、処置室の外に出るTat。
Namの様子を、ガラス戸の向こうから、必死にのぞくSorawitと、Tat。
緊急治療室の外の廊下で待っているSorwitとNam。
中から出て来たのは、M。
すぐに立ち上がると、中の様子を訊ねるSorawit。
Sorn「友達の・・・Namの様子はどうですか?」
M「暴力による打撲傷を除いては、特に深刻なことはないようだよ。衰弱していたために、意識を失っていたらしい。明日には、目を覚ますかもしれない」
一安心するSorawit。
Tat「ほらな、だから、俺が大丈夫だって言っただろ」
そう言いながら、Sorawitの肩をぽ~んと叩くTat。
先走るSorawitを、裏では、Tatがなだめたり、励ましたり、すかしたり・・・支えてあげてるみたいです。(笑)
そして、今日は、二人とも、北部仕立てのお洋服です。
Sorn「ありがとうございました。捜査官・・・」
M「ん・・・気にしないで。じゃ、私は先に行くから・・・」
Mを見送り、あらためて、椅子に腰かける二人。
~Tanの森のコテージ~
一人、疲れたように、リビングのソファに座るBun。
あ~、このブルーグレイのシャツ、好き!
そこに、荷物を持ったTanとMが外から戻ってくる。
Bun「あ・・Tan」
Bunの目の前に、バッグを置くM。
Bun「おお、ありがとう」
どうやら、Mの車で、自宅からちょっとずつ、荷物を持ってきてるのかな。
Tanの車は、GPSで追跡されちゃうから?
(Tatを救出した時、乗って帰ってきたような気がするけどね・・・(笑))
早速、バッグをあけて、中を確認するBun。
手前に入っていた本を片手に持ち、中をみていく。
Tan「この本ですか? あなたが前に言ってたのは・・・」
Bun「うん、これがそうだよ。読んだことあるか?」
Tan「いいえ、まだです。あなたと一緒に読みたいんです」
さらりと甘いことを言われて、思わず、ふふ、と笑ってしまうBun。
ほら、また、Mの存在を忘れてますね。(笑)
水を持って来たMが腰かけると、Tanが持って来た袋に興味を示す。
M「これが、最初から気になってたんですよ。どうして、サボテンなんか持って来たんですか?」
Tan「これですか?」
Tanが大事そうに袋から取り出す様子を見ながら、「なんで、また、ここに持って来たんだよ」と呆れ気味のBun。
そんな言い方しないで~、唐辛子とサボテンは、TanBunシッパーにとって、シンボルなんです(笑)
Tan「Tung署長と、Songchai議員を逮捕するための、証拠が必要じゃないんですか?」
そう言うと、鉢植えのそこから、SDカードを取り出すTan。
そんなところに隠してあったのか・・・と思わず見入るBun。
あのアミーゴスとの銃撃戦の時に、流れ弾とかに当たって粉々にならなくて良かったね。。。
テープを剥がすと、「あなたにおまかせします、捜査官」とMに手渡す。
M「・・・・はい」
ようやく手にした証拠に、嬉しそうなM。
~二人の部屋~
夜になって・・・・。
童話を手にしながら、パラパラとながめているTan。
Bunが部屋に入ってくる。
Bun「見てていいよ。これは、特に、Janeが好きだったんだ」
Tan「“りんごは、あてはまらないようだと考えた・・・”」
声に出して、読んでみるTan。
思わず、笑ってしまう二人。
Bun「まったく、こんな森の中で、一緒に、童話を読んでるなんてな・・・。本当に変だよな」
おもいもよらないことの連続・・・それが、人生っていうものですよ。
Tan「僕は、すごくロマンティックだと思いますよ」
Bun「小さな頃は、どんな童話が好きだったんだ?」
いきなり聞かれて、ちょっと考えるTan。
Tan「・・・『みにくいアヒルの子』が好きでしたね。結局、僕は、あのアヒルの子だったんですよ。あの家族の中では、一番みにくかったんです、童話の中の白鳥ではなくて・・・」
自嘲気味に、本に視線を戻したTan。
少し、身体を起こして、Tanの顎に手を置き、左右に動かしてみるBun。
Bun「うん・・・似てるかもな」
どういう意味か・・・と、Bunを見ているTan。
Bun「こうしてみてみると、君は、アヒルでも白鳥でもないような気がする。」
テーブルの上に、ぽ~んと本を投げ出すように置くと、
今度は、本格的に、Bunのほうに向きなおるTan。
Tan「じゃ、何に似てるんですか?」
Bun「ん・・・・アヒルでもなく・・・白鳥でもなく・・・フラミンゴっていうのはどうだ?」
笑みを浮かべながら、Bunに近寄るTan。
ちょっと後ろに下がろうとするBunの太ももに手を置き、逃さないのに萌え。。。
Tan「だったら、僕は、あなたのフラミンゴになりますね」
あなたのフラミンゴ!?
小刻みに首を振るBun。
自分で言ったんだから、受け入れなさい(笑)
そして、これは、昨日のリトライアル体勢(笑)
そのまま、Bunの手を取ると、自分の方に抱き寄せるTan。
おずおずと近寄るBunの固さを見ると、実は、まだ、緊張が表に出てしまうくらい、Tanのことが好きすぎてるってことが、こんなに駄々洩れで・・・どうしましょう。
そして、ぐっと抱き寄せながら、さらりと、Bunの背中を撫でながら、抱える手の位置を調整してるTan!!(///∇///)
Bun「どうするつもりなんだよ?」
ふふっと笑うBun。
ちらりと、部屋の外に視線を向けるTan。
Tan「今日は・・・、TatもSorawitもいませんよ」
知ってた!(笑)
・・・とは言わず、首を小さく振りながら、仕方ないな・・・とばかりに、上目遣いでOKを伝えるBun。
目を閉じるだけで、なぜ、こんなに、乙女な従順モードに?
そんなBunの額にキスしたTanの唇が、髪・・・首元に移り始めた時、ふと、テーブルの上に開きっぱなしだった童話に、ちらりと目を向けるBun。
くすくすと笑いだしたBunに向かって、さすがに「なんなんですか? この状況で・・・。なんで、笑ってるんですか?」と、咎めるTan。
もう、スイッチ入ってるんですってば!
こう見えて、旦那様は、ムード重視派です。
Bun「ごめん・・・」
Tanに顔をうずめたまま、笑いながら謝るBun。
Bun「つい、これが目に入っちゃってさ・・・。」
開かれたページの上部を指で示すBun。
Janjira.Sukyod@gmail.dom
Password: Mydearsis2708
Bun「これ、見ろよ。彼女、ちっとも変わってない。ホント、忘れっぽくってさ。だから、ATMのパスワードとか、そのへんのいたるところに書いちゃうんだ。こんな本にまで、パスワード書くか、普通? ほら・・・」
苦笑するTan。
あらためて、大写しになる、Jane自筆のユーザーネームとパスワード。
これを、フラグと言わずして、なんと言うのでしょう。
*************
~Viangpha Mork病院~
Namの病室です。
ソファに座るTatと・・・あ、校長先生だ。
最初、この人のことも、がっつり疑ったなぁ・・・
だって、Namが目が覚めるの、待ち構えてる見張りみたいだって思っちゃったんだもん。
Namの枕元には、Sorawitが携帯を見ながら、腰かけている。
鳥の声と共に、ゆっくりと目を覚ましたNam。
Sorn「Nam!」
すぐに気が付いたSorawitが大きな声をあげる。
Sorn「目が覚めたのか?」
その声に、ベッドの傍に近寄ってくるTatと校長先生。
すぐさま、電話をかけるSorawit。
Sorn「もしもし、先生? Namが目覚めました」
身体を起こし、ベッドの上に座るNam。
Sorn「Nam! どうかしたのか?」
周囲を見回すNam。
Nam「ここはどこ?」
Sorn「病院だよ、Nam」
Nam「病院?」
Tat「ああ・・・、病院だ」
Tatや校長先生の顔を、順番にみていくNamが「あなた方は、どなたですか?」と訊ねる。
顔を見合わせる一同。
関係ないけど、クロネコTシャツ、かわいすぎる!
校長先生「Nam、校長先生のことを思い出さないのかい?」
Nam「どなたですか?」
更に、ショックを受けている男性陣をしばらく、不安げに見ていたNamが、突然、笑い出す。
Nam「あはは・・・冗談よ。ああ、校長先生、ごめんなさい」
Sorn「おい、Nam! お前、シャレにならないぞ!」
呆れはてる子犬カップル。。
Tat「やれやれ・・・」
校長先生「目覚めたばかりで、もう、私たちをからかうのかね・・」
笑いが止まらないNam。
そこへ、BunとTanが駆け付けてくる。
病院に来ていたのね。
Bun「Nam!」
Nam「Bun先生・・・、Tan先生・・・」
Bun「君が無事で何よりだよ」
頷くNamの顔に手を当て、傷の様子を確認するBun。
Bun「とりあえず、大丈夫そうだね」
ほっとする一同。
やっぱり、こういうときの、医師としてのBunの信頼度は大きいです。
Nam「(あのときは)Bun先生に会いに戻ることができなかったんです・・・」
Bun「でも、こうして君はここに戻って来た」
Namの手を取るBun。
Bun「Nam、もう、私は全部わかってるんだ。Songchai議員とTung署長が、人身売買に加担しているるね。彼らにひどい目に合わされたんだろ?」
不安そうに、SorawitやTatのほうを振り向くNam。
力強く頷いてみせるSorawitとTat。
ここも、とても好きなシーンです。
彼女は決して、孤独じゃない。。
Nam「その通りです。でも、Bun先生やTan先生は、まだ、全ての真相を知ってるわけじゃありません」
Namの、少し大人びた言葉に、不安そうな表情を見せるBun。
★【Ep 12】3/4 雑感★
『みにくいアヒルの子』まで出てきたら、次はなにかな?って期待したくなっちゃう。
Tanは謙遜してたけど、Bunは、Tanが、実は、優秀で美しい白鳥だったって認めてあげてもよかったんじゃない?
まぁ、あんな兄たちでも、血のつながりを大事にしていたTanにとって、本当の家族じゃないって断言するみたいで、それもちょっと・・・どうかとも思いますが。。
Por兄ともなんとな~く和解ムードになったことだし、もう巣立ちして、白鳥としての新しい家族が出来たようなもんだって思えばいいんじゃない?
・・・・とはいうものの、
あなた フラ、フラ、フラ、フラミ~ンゴ♪
フラミンゴも、雌雄添い遂げるという説が、二転三転してるようですが、少なくとも、1シーズンの繁殖&子育てタームは固定ペアで、タイでは「幸せの鳥」と言われているらしいので、特に異論はございません(笑)
(赤味を帯びる)餌を食べ(食べさせ)、その食べたものが鮮やかに発色して、相手を誘惑する。。。
ふふふ、この二人には、そっちのほうがリアルかもしれませんね。(笑)
しかし、TanBunの、特に、お部屋でのシーン、キャプチャしすぎたかも。。。
改めて見たら、私こそ、我を忘れてたような気がします。。。
それから、Namが無事に戻ってきたことで、今まで疑問だったことが少しずつでも明らかになっていくといいですよね。
しかし、本音を言えば、この子、目覚めた一発めで、記憶喪失の振りができるなんて、相当なタマだと思いました。。。😜