หอมแก้ม(ホーム・ケ(ゲ)ェーム)

小さな子供や、愛しく想う相手の頬や首に対して、鼻を押しつけるように優しく息を吸い込む仕草。タイの文化。


無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。お願い
 

 

4分割しています。

前半未読のかたは、こちらからどうぞ

【Ep.13】 (1/4)

 

『Love by chance』 

【Ep.13】 (2/4)

 

~Lemonの部屋~

Ley「Leyは・・・・BLファンなのよ。」

言いにくそうに打ち明けるLemon。

 

Can「BL・・・って、男が男と・・・みたいな奴?」

よく知ってたじゃんびっくり ← そこまで、バカにするでない!(笑)


Ley「うん・・・なによ? なにか思い当たるの?」

さすが、ここで強気で開き直れるところが、LemonがLemonたる所以(笑)

しかも、お兄ちゃんが床に正座って、そこからして・・・(笑)

Can「バカ言うな・・・。俺の友達にも、こういうのが好きな奴いるし・・・、でも、まさか、自分の妹までが・・そんなのにハマってるなんて・・・うぅ~」

ぞくぞくしちゃうCan。← もう入り口に立ってる、いや、すでに、トップランナーの一人として、萌え散らかしてる人が何を言う!(笑)

Ley「P'Can~~~!これはね、“男性の肉体美の高い芸術性に対する大いなる賛美”なのよ」

 

Canの顔ったら・・・まるで、ほー? そういうものなの?って、なんか圧倒された?

 

Ley「それから・・・このことはママには言わないでよね」

Can「うん、いいよ、言わないよ。じゃ、俺、行くよ」

Ley「ちょっと待った!」

Canの手を掴むLemon。

Ley「私の秘密を知ったからには、P'Canにも、これからいろいろと手伝ってもらうからね。」

この、さも当然な感じ。。。(笑)

Can「どうしろって言うんだよ?」

Ley「P'TinとP'Peteについてよ。。。レイ、彼らのことをもっと詳しく知りたいの」

目をそらすCan。

 

Ley「だから~~、P'Can。ふたりのこと、調べてきて。そして、24時間以内に私に報告すること、OK? わかった?」

あはは・・・やっぱり、TinとLemonって、Canの操縦法をわかってるのね。

指令の仕方の基本ベースがおんなじじゃん(笑)

 

Can「やだよ・・・」

そりゃ、そうよね。。。

 

Ley「P'Can・・・バカな真似をしないことね。忘れてるかもしれないけど、この家で、お兄ちゃんのご飯作るの、私なのよ。 万が一、わたしがミスして・・・そう、唐辛子と・・・"死んだGブリ"を入れ間違えたら・・・さぞ、お兄ちゃんのご飯はおいしくなるはずよね。」

Can「うぇ~!」

Ley「つまり、P'Canに選択肢はないのよ。それから、P'TinとP'Peteがうまくいくように、ちゃんと手伝うのよ! もちろん、この件は、ママには秘密よ」

Can「ん~~」

Ley「よろしい!わかったわね。お兄ちゃんからの報告、24時間待ってるから。わかったら、もう部屋に戻ってもいいわよ。24時間よ、忘れないでね」

Canの背中を押して、部屋から出すLemon。

 

ドアを背中にして・・・

Can「お前は、まったくわかってないけどな・・・実際、Tinは、お前の兄ちゃんのことが好きなんだぞ

そう呟くCan。。。

 

夜になりました。。。

ちゃんと言いつけを守るCanちゃんです。

Can「ふん、俺からの"おやすみ"メッセージが欲しいんだよな? よし・・・だったら、これでも見やがれ!」

スマホを操作するCan。

ふと・・・よぎった思いが口をついて出る。

Can「でも、なんで、こんなにむかついてるんだ? TinがPeteのことを好きだって、Leyが誤解してるせいか? ・・・それもこれも、結局は、全部お前のせいだろ、Tin! お前が俺をイライラさせてんだよ。 おまえなんか、怖い夢でも見ればいいんだ! ×〇×〇▽×~~~」

おまじないの言葉を込めながら、送信!(笑)

 

Can「お〇っこ、ちびっちゃえ!」

ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ

スマホをぽ~んと放り投げるCan。

 

~Tinの部屋~

待ちかねてたCanからのメッセージです。

あ~、こういうの、昔、結構、はやったよね。

忘れちゃったけど。。。

赤いなんとか、とか、私は、自分がちょっと、かる~くトライポフォビアな気があるので、蓮画像とか、やだったなぁ~!

 

Tin「せっかくだが、今夜はお前の甘い夢を見させてもらうよ」

なんか、食い入るように、動画見てるよ(笑)

そうか、ホラーだけは苦手とか、そういう死角すらないのね。

 

~大学 オープンスペース~

一人、スマホを見ながら、うっすら、笑みを浮かべてるTin。

朝の、Canちゃんからのメッセージを、ずっと見続けてる、と見ました。。

 

Peteがやってきて、正面に座りました。

Pete「なんだか、変わりましたね」

Tin「どう変わった?」

Pete「う~ん、笑顔が多くなりました。」

小さく頷くTin。

Peteには、素直じゃん(笑)

Tin「お前、聞いてるか? あいつが学校にいつ来るのか?」

Pete「Tinが言ってるのは、Canのことですよね?」

いちいち確認するPete(笑)

またしても、小さく頷くTin。

Pete「来週には、サッカーの練習があるそうですよ。あ、そうだ!Canが電話番号を変えたって、ラインしてきました。Tinも、もう知ってますか?」

知ってるもなにも・・・番号欲しさに、自分が手続きしたんだもん。。。(笑)

 

頷きながらも、自然と、口角が上がっちゃいます(笑)

 

Pete「ほら、また、笑いましたよ。僕の言ったとおりですね。きっと、Canのおかげってことですね。」

その言葉が嬉しくてしょうがないTin。

Tin「ま、そんなところかな・・・」

 

くぅ~~~~~!

こんな優しい顔・・・・堪能させていただきます。

 

それを見て、微笑むPete。

ずっと、Tinのことを「そんな冷たい人間じゃない」って、友達で居続けたPeteも、一安心だね。

 

~サッカー場への通路~

ボールを持って、電話しながら、歩いてくるCan。

Can「もしもし、Good? お前、なんで家に帰っちゃったんだよ、おい!俺、今、サッカー場にいるんだぞ」

Good「僕・・・お前に・・・ひどいこと・・・してない。だって、お前と・・・会う・・約束・・してないもん」

Can「おい、待てよ。俺、メッセージ送ったじゃん。あ~、お前、また、俺との約束、無視したな。俺、ここまで、タクシー使ったんだぞ。それに、なんでこんなにクソ暑いんだよ。もう、豚みたいに汗まみれだ・・・」

背後から、近寄ってきてるTin様。

絶対、GPS仕込んでますね。。。(笑)

Good「それ、お前の・・・金で・・・俺の・・・じゃないから・・・じゃあね」

さっさと電話を切るGood。

Goodは、言動はゆっくりですが、思考がノロい訳じゃありません。(笑)

Can「おい! Good?!・・・もう~~~」

いくら呼んでも無駄です。。。

何気なく振り返ったCan、すぐ後ろに立っていたTinに気づく。

Can「うわ!なんだよ! びっくりさせるなよ~。なんで、こんなところにいるんだよ?」

Tin「お前は相変わらずバカだな。ここは、大学だぞ。授業を受けに来たにきまってる」

Can「あ~、また、バカって言った~~!俺はバカじゃない。ただ、ちょっと賢くないだけで、大抵、みんなのことを簡単に信じちゃうだけだ。 もう二度と、バカなんて言うな!」

 

すでに、「こいつ、可愛いなぁ~」って首をかしげて、Canを見てるTinには、そんなことどうでもいいみたいよ。

Tin「お前、顔が真っ赤だぞ」

自分の首元を触り、確認するCan。

Can「べ、別に恥ずかしいからじゃないぞ。ここまでだいぶ歩いてきたし・・・それに、日差しが強かったせいだ。お前・・・お前には関係ない」

Tin「そうか・・・なら、そうなんだろうな」

Can「どうせ、俺のいうことなんか信じてないんだろ?もういいよ、どいて。俺、家に帰るんだから・・・」

Tin「待て!」

Canの腕を掴み、引き留めるTin。

いつも、このパターン(笑)

 

Tin「お前、俺に、おやすみのメッセージを送るって言ったよな?」

Can「ああ・・・俺、昨日の夜、送ったじゃん」

Tin「あの、ロッキングチェアの動画か?」

Can「見たのか? あれ、おもしろかっただろ?俺、最初見たとき、マジでビビったもん。死ぬかと思った」

Tin(&わたし):あ~~~~、なんで、こいつ、こんなに可愛いんだよ

こんな顔をしてもらえるなら、Canになりたい!

 

Tin「お前、ああいうホラー映画とか好きなのか?」

Can「うん! すっごく怖い奴。首をぶった切ったり、そこらじゅうに、血が吹き出たりする奴」

Tin「じゃ、俺と一緒に映画、見たいか?」

Can「やだ! お前となんか、見ないよ」

即答!

でも、その程度じゃ、全然、ダメージ受けません。

 

Tin「そうか・・・。うちのプライベートシアターに招待するつもりだったんだが・・・・」

Can「プライベートシアター?」

うん、と頷くTin。

Can「画面、でっかい?」

Tin「ん・・・」

Can「そこって、椅子も広くて柔らかい?」

もう、期待が膨らんで、口元の笑みが隠せてないCanちゃん。

ん、と頷くTin。

Can「じゃ・・お菓子は?」

Tin「うん」

Can「甘くて冷たい飲み物は?」

Tin「当然だ」

Can「エアコン効いてる?」

Tin「凍りそうなほどな・・」

Can「それってタダ?」

Tin「Free・・・」

Can「じゃ、行く!」

Canちゃんの、Tinへの「やだ!」は、30秒も持ちませんでした!(笑)

Tin「日にちは、また、改めて決めよう」

 

Can「じゃ、俺、帰るね、ば~い・・・」

Tin「ちょっと待った」

Canの腕を掴むTin(2回目)

そのまま、その手を引っ張り、Canの身体を引き寄せると、ほっぺに、ホームケーム!

早業!

茫然と離れたCanは・・・・嫌がる素振りを見せることなく、Tinから目を離しません。

これ、今までの唇へのKissじゃなく、ホームケームだったのが、ポイントなのかな?


Canにとって、Tinの自分に対する愛情を理屈じゃなく実感した、というか、心に来ちゃった、みたいな。。


一方、Tinのほうが視線を外したのは、自分の想いを晒し、好きだと伝え続ける気恥ずかしさや、Canの眼差しへの気後れ?

(この俺がこんなことまでするようになってしまったっていう自嘲?)すべて、それらも含め、内なる悦びだよねニヤリ

もはや、Tinの“どSな純情”は周知の事実

・・・かどうかはわかりませんが、私のなかでは決定事項(笑)


それを見て、一瞬俯いて、Canも視線を外すの。

 

こんな繊細なやりとり・・・この2人にとって、これは、ただのほっぺにちうキスマークじゃないのね!


なんか、泣きそう。

「尊い」という言葉が、すとん、と胸に落ちました!


でも、Canが好きだという気持ちがまっすぐに出ている眼差しは、ホントすがすがしいくらいね。

Tin「次からは・・・俺に先に言ってくれよ。汗かいてるから、キスするなって・・・。しょっぱいから」

Can「・・・お前にキスされるって、どうやってわかるんだよ? それにこれ、俺のほっぺたじゃん。俺に聞きもしないで、キスなんかして・・・」

キスされたところを押さえながら、ちょっと、弱気に言い返すCan。

Tin「そんな必要あるか? 利子の回収なのに。さぁ、もう行っていいぞ。俺も授業だ」

悠然と、立ち去るTin。

 

だめだ、このすれ違いざまの「ちらり」も、ありえないくらい可愛い。。。

 

ふりかえり、Tinの後ろ姿を見つめるCan。

Canちゃん、まだ、ほっぺを押えてる・・・(笑)

ちょっと、身を震わせるCan。

Can「なんで・・・鳥肌たって、う〇ちしたい時みたいな感じになるんだ?」

 

その後、トイレにやってきたCan。

鏡の前に立つと、じっくり自分の顔を見つめる。。。

Can「なんで、あいつ、キスなんかすんだよ。俺の顔・・こんなに赤いじゃん。」

 

Can「あ、そうだ。新しい化粧水買ったんだ。これで、ちょっとは抑えなきゃ・・・」

リュックから容器から取り出し、ぺちぺちと顔を叩くCan。

Can「白くなったかな?・・・・俺、誰と話してんだ?」

鏡の向こうの自分に、「Cantaloupe?」と問いかける。

Can「で、Can・・・、白くなったか?」

自分を指さしてるから、自問自答なんだけど、どうもそうじゃないような・・・(笑)

にっこり笑うCan。

 

.Can「うん、白いよな?・・・家、帰ろ・・・」

それは、もともとのあなたの肌の美白です!(笑)


化粧水のボトルをしまうと、最後にもう一度、鏡を見て、満足気なCanさん。。。


 

★【Ep 13】2/4 雑感★

え~っと、私自身のことを言えば、腐女子カミングアウト問題についてですが、家族にはしてません。

あ、BLを見てるくらいのことを言うのは、全然、平気ですけど、ただ、ハマってるのを見透かされるのがイヤなのと、それを話す前から、家族が、「嫌いな分野」だと明言していたので、なにも、波風を立てるほどのこともないだろう、くらいの理由です。

 


「おはよう」から「おやすみ」まで、Canは、常に、Tinのことを思わずにはいられない状況に陥ってます・・・。

まんま、と、Tinの術中にハマりましたが、言うほど嫌そうじゃありません(笑)

どんどん可愛さがパワーアップしていきます。


★【Ep 13】3/4に続く★