30分くらい前に、前パート(1/4)をアップしてます♪《本日10/14(水)》

次の3/4も、30分後くらいを予定してます。

 

無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。お願い
 

 

4分割しています。

前半未読のかたは、こちらからどうぞ

【Ep.07 】 (1/4)

 

『AChanceToLove(LBC2)』

【Ep.07】 (2/4)

 

~IC 教室~

一人で、座っているTin。

そうか、今は、Peteもいないし、本当に学校では一人きりなんだ・・・。

 

授業が始まる前に、Canにメッセージを送ろうとして「元気か」と入力しては消し・・・状態。


逢いたくても逢いに行けない、毎日、辛くてたまらないけれど、Canのことを考えると、こんなに穏やかな表情のTinなのです。

 

そこへ・・・

「隣にすわってもいいかしら?Tin・・・」

久しぶりの女子C、違う!(笑)

フォンだか、ファンだか、だったよね。

Fongでした。。。


Tin「好きなところに座ればいい。俺は別に、この大学のオーナーじゃない」

 

この目付き!

“氷の王子”は健在です。

 

そして、こっちの、わかりやすい“セレブ狙い女子”の強心臓も健在でした。。。

 

***************

~サッカー場~

フィールドに腰を下ろすチームの前に立つキャプテンNoちゃん。

隣は、Champです・・・って言わないと、なんかしっくりきてなくて。爆弾

 

サッカー部の青空ミーティングね。

No「もうすぐ、大学サッカー選手権が始まる。お前たちは一層、練習に励まなければならない。去年、負けたときの口惜しさを覚えてるだろう?今度もまた、負けるわけにはいかないぞ。」

その時、手をあげるJob。

Job「でも・・・俺は全然悔しくないんですけど、先輩・・。だって、僕、今年、チームに入ったんで・・・」

No「・・・・・・」

面白そうに、隣で嗤うChamp。

Champ「お前とCanって、ほんとよく似てるよな」

No「おい・・・、お前もそんなふうにコイツらを甘やかすべきじゃないだろ。Typeが、夫と一緒にいたくて、俺を捨てたってだけでも、もう十分不運なんだぞ。畜生、とにかく、お前らベストをつくせよ。・・・・そういえば、小猿はどこだ?あいつ、どこにいる?」

ようやく、Canがいないことに気づいたNo。

きょろきょろ見回す部員たち。

みんなの視線が集中したところ・・・Noが振り返ると、ぼ~っと背後に立っているCan。

No「おい! おまえ、いつからそこにいた?なんで、俺の後ろに忍び寄ってた?怖いじゃないか・・・。一体、どうしたんだよ?おい、なんか、黒魔術でもかけられたみたいに、なに、暗くなってんだよ」

黙って、ビニール袋を突き出すCan。

Can「これ、食ってくれませんか?俺、買ったんですけど、なんか、食欲がなくなっちゃって・・・。」

No「お前みたいな奴にもそんなことがあるのか?」

問いかけに答えず、一人で、フィールドに向かうCan。

部員全員で、Canの行方を目で追う。

 

No「あいつみたいな奴が食欲をなくすなんてこと、あるのか?」

受け取ったビニール袋を見るNo。

 

No「いいから、お前らも、練習しろ!」

 

そうか、Typeは、Tharn優先ってことになったのね(笑)

それに、しがらみの嫌いなTypeは、昔から、好きなときだけ、サッカーをしたい感じだったよ。(苦笑)


※そうよ、そういう幸せな理由での、実際の出演なしってのがいいよね。

 (ま、同じくらいのタイミングで、「Tharntypeシーズン2」の話が出てるんだから、そりゃ、こっちはTharntypeがらみの展開は入れてこないよね)

 

~ロッカールーム~

練習後、スパイクを磨いているCan。

ほとんどの部員たちはもう帰ってしまった様子。

そこへ、Aeが入ってきて、Canの隣に腰かける。

Can「ああ、Ae。まだ、帰ってなかったのか?もう遅いだろ。何時になったかな?」

携帯で時間を確認するCan。

Can「もう9時半だぞ。P'Noが張り切りすぎだな・・」

一言も口を開かず、じっと何かを考えているようなAe。

Can「決勝戦か、俺たちがくたばるのと、どっちが先か、知りたいもんだよ。俺、今日はすげぇ、疲れたよ」

一人は寡黙に、一人は(わざとらしいほど)饒舌に・・・思い悩むことを抱えてる同士。。。

 

Ae「Tin・・・」

一言だけ呟く。

Can「・・・・・」

表情がみるみる陰っていく。

Can「お前と、なにかあったのか?突然、Tinの名前を口にするなんて・・・」

 

わざと平気そうに、Tinの話題に乗るCanのほうに視線を向けるAe。

Ae「お前がこんな風になったのは、あいつのせいなんだろ?俺の答えが十分明確じゃなかったせいなのか?」

気になってたのね。こういう繊細さ、ヤラレル!

Can「なんの質問だよ?俺、お前に質問なんかしてないよ。お前、Pete恋しさに、どうかしちゃったんじゃないのか?」

無理しておどけるCan。

Ae「自分はどうなんだよ!お前、Tinのことで辛いんだろ。お前だって十分どうかしてるぞ。

いいか、よく聞け、Can。俺にとっての愛はPeteだと言ったよな。もし、まさに今、Peteが俺の目の前に立っていたら、俺は、あいつを抱きしめることに何も躊躇いはしない。俺はあいつを守るし、いつだって、あいつのそばにいる。

頭では理解できてなくても、お前のここは、わかってるはずだ

自分の心臓に手を置くAe。

 

Aeの言葉が、Canの胸に響いてる。

でも、言葉がうまく出てこないって感じ。

 

Ae「お前、あいつと話すべきだよ。俺を信じろ・・・」

Canの肩を抱くAe。

涙だけは必死にこらえたのかな。

Can「わかったよ。あいつと話してみる」

頷くAe。

Can「ありがとう。お前は、俺の親友だよ」

ハグしあう二人。

Ae「がんばれよ」

Can「俺、着替えてくるよ」

ロッカーからカバンを取り出し、更衣室に消えていくCan。

 

Aeの視線は・・・ただ、目の前のロッカー。

(こういう時、前作でさんざんえっちぃことばっかり言ってたツケが回ってくる。。。)

そうです。

ここは、魅惑のロッカールームでもあり、思い出のロッカールームでもあり、汗と涙と愛と青春の塊です!

 

Ae「お前がここにいてくれたらな・・・」

この言葉とこの表情。

当然、自分の意志であることには違いないんだけれど、自分を支えようとしてくれる友達を思いやり、立ち直ったふりをしつつ、表面的には日常生活に戻ったAe。


でも、自分を壊すほどの絶望が、そう簡単に癒されるわけもなく、何も変わっていないって突きつけられたような気がする。

 

それでも、前に進まなきゃいけないのかな。

しんどいね、Ae。

 

 

~校舎 通路~

練習を終えたNoが、ひとり帰り道を急いでいるところに、物陰から、Klaが現れる。

Kla「P'No・・・」

くるりと踵をかえすNoの腕を、掴むKla。

Kla「僕から逃げないでください」

No「なに言ってんだ。別に・・・逃げてなんかないよ・・・。お前の考えすぎだよ、Kla」

さりげなく、手を振りほどくNo。

Kla「僕が会いに行っても、あなたは家にいたためしがない。僕を避けようとして、窓から飛び降りたりもしましたよね。それって、僕から逃げてるってことじゃないですか?」

No「窓からじゃなくて、ベランダから飛び降りたんだよ・・・」

それは、この際、どっちでもいい!

 

ぐっと、Noに近づくKla。


No「ほかにもまだ、俺に言いたいことでもあるのか?俺、疲れてるから、家に帰って休みたいんだ」

 

Kla「僕は、本当にあなたのことが好きなんです、P'No」

No「・・・・・・・・」

Kla「その・・・あなたに嘘をついてたことは認めます。最初に始めたのはあなただって嘘をつきました」

辛そうにうつむくNo。

そうか、その辺のことも、Noちゃんは引っかかってたのかもね。

Klaを傷つけたのは自分だって、思っちゃってたのかも。

これ、たぶん、自分が思っている以上に、Noにとっては、アウトなことだったのかな。。。

 

Kla「でも、あなたに嘘を言ってないことが一つあります。あなたのことが本当に好きだってことです。ずっとずっと、あなたが好きでした。最初に会った日から、ずっとあなたが好きでした」


いろいろ、問題はある子だけれど、いや、問題しかないような子だけれど、本人が言うように、これは本当なんだと思う。

 

目を閉じるNo。

No「でも、お前は、俺に嘘をついた・・・。それもまた、事実だろ。」

これは、言葉ほど、決定的に、Klaを拒絶し、責めてるわけじゃないの。

 

No「俺、お前に言ったよな。今、お前に言えることは何もないって。じゃ・・行くよ」

 

もう一度、Noの腕を反射的につかむKla。

Kla「P'No!」

No「まだ、なにかあるのか?」

Kla「せめて、家まで送らせてもらえませんか?」

No「・・・・・」

Kla「お願いします!」

No「・・・・・・」

必死に、Noの手を握りしめるKla。

 

よし! ひるむな、Kla!

 

 

Tecnoを愛してやまない私としては・・・

この二人は・・・シンプルなほうがいいよ。そのほうが絶対いいよ。

 

基本、Noちゃんは、振り回されキャラで、誰かとあたふたしてる時のほうが、愛しさがほとばしるんだから。。。

 

また、一回しちゃえばいいんだよ。

ダメかな?

ま、もちろん、合意のもとによ。

ってなんの期待?(笑)

 

だから、私は、どのNOちゃんであっても、一貫して大好きだってことです。

 

****************


★【Ep 07】2/4 雑感★

 

Canも、わからないと言いつつ、自分の不調がすべて、Tinに起因していることはちゃんと自覚してる。

Tinも、「友達でいたい」と言ったCanを完全に拒絶したいわけじゃなく・・・ただ、実際、どうすればいいのか、接し方を見失っているだけ。。。

 

ふたりとも、器用じゃないところがいいんだよね。

 

そうして、そんな苦しむCanに言葉をかけるAeもまた、不器用で。。。

Aeの愛し方は、そうなんだよね。

常に触れ合い、お互いの愛と存在を確かめ合い、

愛する人を全身全霊かけて、自分が守る。。。

でも、それが叶わなかった絶望。

あ~、Aeの悲しみは、こうして、立ち直っているように見せてるときのほうが、ぐっと来ちゃいます。← 個人の趣向って奴です。

 

ほんと、いろいろな愛し方があるね。

 

それは、KlaNoもそうですね。

何年にもわたり、外堀を埋めながら、画策することで、なんとか、Noとのつながりを持とうとしてきたKlaが、正攻法で、気持ちを訴えるようになりました。

Noの避け方が、ただの気恥ずかしさとかのレベルではないとわかったから。

 

この二人もここからです。
Noちゃんの、心の変化がどう起きるのか、楽しみです。

なにしろNo自身は、Klaからは、口説かれたことないのにやっ〇ゃったって認識してるくらいなので。。。(苦笑)

 

 

★【Ep 07】3/4に続く★