さて、人間関係も深まり、物語の絡み具合がますますいい感じになる二桁回に突入しました(笑)

シリアスはシリアスとして、弾けるところは弾けていきましょう♪ ← これは、ドラマの中身というより、自分に言い聞かせております。

 

無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。お願い
 

 

『Love by chance』 

【Ep.10】 (1/4)

 

前回のあらすじ:

Canのファーストキスを奪い、大混乱に陥れた、その肝心のTinは、なんの見返りもなく、愛だけでお互いを信頼しあうAePeteに揺さぶりをかけようと、Peteに告白をする。

Tinの真意はわからないながら、きちんと自分の気持ちをTinに告げるPete。

新入生スポーツ大会を控え、どことなく浮足立つ中、Aeに想いを寄せる積極的なChomphuの姿に影響されたPete。Aeとの仲を進展させてやるというPondの口車にのる。そして、Aeもまた、TinとPeteが連れ立っている姿に、猛烈に嫉妬を覚える。

部屋で、AV鑑賞パーティーが開かれると知り、致し方なく、Peteの部屋に泊まることにするAe。夜、とても勉強どころではなくなり、Peteを求めようとしたものの、明日も講義があると中断するAe。

先延ばしばかりのAeに本気で拗ねたPeteと話をしているうちに、Peteを傷つけたくなくて我慢してきたと打ち明けたAe。お互いの気持ちを確かめ合った二人は、無事に初夜を迎える。

2人がうまくいったのは、自分が協力したからだと主張するPondから、今学期の課題を押し付けられるAe。

 

フランスから一時帰国中のTar。リビングで転寝中にまた、悪夢でうなされる。そんなTarを心配するTum。

 

いまだ、ファーストキス・クライシスから立ち直れないCan。心ここにあらずの状態で試合に出場し、相手チームのボールが激突、試合開始1分半で戦線離脱となり、「90秒の男

」という異名が大学中に知れ渡る。食堂で、Aeと一緒に現れたPeteに、Tinのことを聞こうと無理やり連れだすが、実際に、Tinがゲイなのかどうかもわからず、かえって疑問は深まるばかり。Canの質問の意図がさっぱりわからず、同じく混乱するPete。

 

 

~ICの校舎~

Pondと電話をしながら、校舎から出て来たPete。

Pete「もしもし・・Pond?ちょうど、授業が終わったところです。席を取っておいてもらえますか?・・・・それなら、僕の分もCanに頼んでもらえますか?」

そこへ、ちょうど通りかかったTin、“Can”という言葉に足を止める。

ピタっ!

大事なポイントなので、太字にしました!(笑)


Tin「どこにいくんだ?」

電話を終えたPeteに話しかけるTin。

Pete「サッカー場です。うちの学部と工学部の試合があるんです。じゃ、また・・・」

そそくさと向かおうとするPete。

Tin「一緒にいってもいいか?」

Pete「え?」

明らかに戸惑うPeteに、「いくぞ、急いでるんだろ?」と平然と宣うTin。

Pete「ええ・・・(困)」

 

工学部側の応援スタンド、席を押さえていたCanが一人で、Pondたちが来るのを待っている。。

Can「Pond、急げよ。なんで、こんなに時間かかったんだよ」

満員御礼状態で、こんなに席をあけておくって、ちょっと目立つよね(笑)


Pondは彼女のChaAimと一緒に、応援グッズを持って、登場です。

 

Pond「Peteの分の席もあるよな?」

Can「彼もこっちに座るのか?」

Pond「当然、そうに決まってる」

Can「なんで、あっち(IC側)に座らないんだ?ここは工学部側だぞ。ICは向こう側だろ」

Pond「だから、おまえは、“乗り遅れてる”って言われるんだよ。Peteは、ICチームを応援するためじゃなく、“だれかさん”を応援するために、ここにくるんだぞ」

微笑んで聞いているChaAim。

Pond「なぁ?そうだよな、ハニー?」

話をふられ、頷くChaAim。


ようやく、納得したという表情になるCan。

Can「Aeか? だと思った。だから、最近、いつも一緒にいたんだな。」


その時、Pondの携帯が鳴る。

Pond「もしもし? ああ、ここだよ」

立ち上がって手を振るPond。

Pond「俺のこと、(そっちから)見えるか?は? お前、友達と一緒に来たのか?ああ、連れて来いよ、席ならまだ、あるよ」

Can「Peteの友達も来るのか?」

会話を聞いていたCan。

Pond「ああ、そうらしい」

じっと、通路のほうを見ていたCan。

Can「くそ! Pond。お前、もっと早く言えよ!」

Pondの陰に隠れるCan。

Pond「なにしてんだよ?」

Can「俺を隠してくれよ」

Peteたちが到着する。

来るなり、CanがPondのそばに隠れているのを発見し、鼻で嗤うTin。

Pond「ほぉ、あれがPeteの友達か?なんでだ? お前、まだ、あいつのこと、怒ってるのか? お前が言うほど、悪い奴じゃないだろ。」


端と端で、お互いを見ている図(笑)


Pond「俺も何回か見かけたけど。俺に対して、何も悪いことをしてきたこともないよ。まぁ、俺がまるでいないみたいに扱う以外はな。だから、基本的に、お互い、話したこともないんだ。おい、どうした?」

それ、存在、ガン無視されてるってことじゃん(笑)


ほとんど、Pondの言葉など耳に入っていないCan。

Can「この男は、まじで、クソ野郎なんだよ」

Pond「マジか?彼が何をしたか、言ってみろよ」

Tinも、一切、試合を見ることなく、Tinだけを凝視(笑)

Can「俺、行くよ。なんか、うん〇したくなった」

Pond「おい、なんだよ!行くなら行けよ。誰もそんなこと知りたくねぇよ」

Can「ああ、行くよ、通してくれ。(ChaAimには)ごめんね・・」

頭を下げて、ちゃんと断りを入れて通るCan。

声をかけながら、Peteの前も通り過ぎようとした時、さっと、Tinが(長い)足を前に出す。

思わず、ちょっとだけ足をひっかけるCan。

一瞬にして、不穏な空気が広がり、とばっちりを食らわないように、ChaAimに、自分のほうに寄るように呼び寄せるPond。

細かいけど、こういうこと出来るか出来ないかで、トラブル遭遇率って違ってくるよね。案外、いい彼氏ぶりです。


正面を見据えたまま、「どんくさい奴」と言い放つTinを見て、ハラハラする隣のPete。

TinをにらみつけるCan。

Can「おい、お前!話がある」

Tinの腕をつかむと、そのまま、席を立たせるCan。

 

ChaAim「見て!Aeがボールを取ったわ」

TinとCanのことが心配ながらも、つい、試合に集中しちゃうPete。

こっちもいい彼女ぶりです!

Aeの得点で盛り上がる工学部サイド。

 

~ロッカールーム~

Tinの手を引き、(魅惑の)ロッカールームに連れて来たCan。


なんか、ロッカーの配置、変じゃない?

Can「さっきのあれ、わざとだろ」

Tin「ようやく、お前もむかついたと見えるな。」

Can「は?」

Tin「これで、わかったか? お前が攻撃的に俺に歯向かってきた時、俺がどれほどむかついてたか。」

Can「俺がいつ、そんなことをした?」

Tin「俺の事、殴ったのを忘れたのか?そして、常に干渉してくることもな」

Can「でも、それは、最初にお前から始めたんだぞ。覚えてないのか? 最初に会った時、俺のことを汚いって言った。二度目は、気持ち悪いって言った。俺にどうしろって言うんだ?土下座して、お前の脚に跪けとでも?殴られたくらいで済んで上等だと思え!」

Tin「だが、俺は、真実を言ったまでだ」

Can「そうじゃない。お前こそ、気持ち悪い奴だ。お前、ゲイだろ?気持ち悪いんだよ」

Tin「ゲイだったら、気持ち悪いのか?」

Can「ああ」

Tin「じゃ、やっぱり俺は正しかったんだな。お前の友達は気持ち悪いといったことは・・・」

Can「友達?まさか、お前が言ってるのは、彼らのことじゃないだろうな、Aeと・・・」

Tin「Peteだ」

怒りに震えるCan。


Tin「もし、お前の唇に触れたとき、すっげぇ気持ち悪かったって言ったら、どうする?だが、お前の友達はもっと進んでるかもしれないな・・。なぜかって、奴は、Peteの身体のあらゆるところを触ってるだろうからな・・・」

視線を下に向けるTin。

あまりの下劣さに、頭にきたCanが、Tinを突き飛ばす。

Can「お前、最低だな、Tin。俺の友達は、おまえとは違う。俺がゲイを気持ち悪いといったのは、はっきり言ってお前のことだ。もし、AeとPeteが付き合ってたとしても、お前にあいつらを判断する権利なんかない。彼らは決して、誰のことも悪く言わないし、見下したりもしない。」

Tinの首元を掴み、引き寄せるCan。

Can「Aeもいい奴だし、Peteもいい奴だ。あの二人は、俺の友達だ。だから、俺の友達を侮辱する奴は誰であろうと、俺の敵だ」

Tin「話は終わりか?」

Can「よく聞けよ。たとえ、彼らがゲイであろうと、付き合っていようと、俺の友達に変わることはない。そして、誰であろうと、彼らのことを悪く言わせない。わかったか?」

Canの手を外させるTin。

Tin「お前、わかってないな。俺はお前が思うよりもずっと、ひどいことができるんだぞ」

Canをにらみつけ、ロッカールームをあとにするTin。

 

言い合いに全神経を使ったCanが、ロッカーに身体を預けるようにもたれ、Tinが出ていった方向を見つめ続ける。

 

~駐車場~

自分の車に乗るなり、ハンドルをたたきながら、大声をあげるTin。

ハンドルに頭を打ち付けながら、昔の自分を思い出す。

 

~回想~

子供のころの兄Tulと 自分。

家の庭の前に広がる川を見ながら、二人寄り添い、話しをしている。

Tin「僕のことなんか、誰も愛してくれないんだ。パパやママだって・・・」

Tul「そんなことないよ、みんな、お前のことを愛してるよ。たとえ、もし、お前のことを誰も愛してくれなくたって、僕だけはお前を愛してるよ」

Tin「本当?お兄ちゃんは僕を愛してくれるの?」

Tul「もちろんだよ。覚えておけ。お前のことを一番愛しているのは、ここにいる、お前の兄さんなんだからな」

 

 

思い出すだけで、怒りがこみ上げ、ハンドルをたたきつけるTin。

 

実の母に電話をしている兄を盗み見ているTin。

Tul「ママ、僕、あいつなんか大嫌いだ。弟だなんて思ったこともない。なんで、生まれる前に死ななかったの? 今に見てるがいいんだ。僕、あのどうしようもない子からすべてを奪い取ってやるんだ。あいつには悪いことしか起こらないようにしてやる。あいつは、僕よりもっともっと苦しめばいいんだ」

(回想終わり)

 

Tin「誰も・・・お前を信じるものなど、誰もいない。信頼など、どこにもないんだ、Tin。もう二度と、愚かなガキになるな。誰のことも信じるな。誰のことも信じなければ、お前はもう二度と傷つくこともない・・・」

 

★【Ep 10】1/4 雑感★

Tinの中には、いまだに、傷つくことを恐れ、震えて泣いている少年がいるということが、視聴者に明らかになり、これはこれで、一つ進展です。


Canの友達に対する鉄壁の信頼度を、Tinは得意のシニカルな論法で揺さぶりをかけたものの、切り崩せずに終わりました。


ゲイを気持ち悪いと表した際の矛盾をつかれたら、ふつうは、自分の失言にとらわれ、怯みそうなものなのに、Canはぶれないね。

問題の本質はそこじゃないから、いくらTinに言われようと、その場にいないAePeteを全力で守りきれるの。

二人が付き合ってることすら、直接報告を受けたりしたわけでもないのに、「いいヤツ」の一言で、ちゃんと理解しちゃってる!


そこに理屈は要らないから。


自分がされたKissの意味は理解できずに、オタオタしちゃうのにね。(笑)

 

正直に打ち明けますシリーズ第2段!

Canが、よりによって、魅惑のロッカールームに、Tinを連れてきた時には、まさか、口論だけで、終わるとは思ってませんでした。

途中、一瞬、危ないかと思いましたが、Canちゃんに精神崩壊されると困るので、まだ、海老にならなくて良かったです。てへぺろ

 

★【Ep 10】2/4に続く★