この二人、本当に綺麗にKissするよね。(フツーに感嘆)
以下の内容は、成人を対象としています。
暴力的な描写、性行為、暴力的な言葉が含まれている可能性があります。
視聴者(および読者)の裁量をお勧めします。
本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
全体で、4分割払いしてます。
未読の方は
『TharnType the series』
【Ep05】(2/4)
~北海道 居酒屋&バー アイヌ~
実在するお店です。
******************
Tharn「Type、急げよ」
小雨交じりの中、足早に店の前まで来たTharn&Type。
Type「おい、ちょっと待てよ。俺が食べるって言ったのは、こういう場所じゃなくて、大学の外の屋台のつもりだったんだよ」
Tharn「ここが、俺が演奏してるバーなんだ、入ろう」
Type「そうなの?」
ふふふ、Tharnが、Typeの背中に自然に手を当てて、エスコートしてる後ろ姿を、見過ごすわけにはまいりません(笑)
完全に、安定のMewGulfですから。。
席に座り、店の中を見回しているType。
Type「いい雰囲気だな、俺、気に入ったよ」
Tharn「それを聞いて、俺も嬉しいよ」
Type「お前の笑顔も、いつもと違うみたいだ」
Tharn「そうか? じゃ、いつもはどんなだよ?」
Type「ロバみたいだ。」← 間抜け面って感じ?
Tharn「仕事だからな・・・」
Type「どういう意味だ?」
Tharn「"ビジネススマイル"って聞いたことないか?」
首を振るType。
Tharn「俺は、ミュージシャンだ。俺の仕事は、人を楽しませることなんだよ。たとえ、俺がメインボーカルじゃなくても、笑い方だって覚えなきゃならないんだ。俺が笑えば、客たちは心が動く。心が動くってことは、満足するってことだ。客が満足すれば、バーのオーナーは俺を雇い続ける」
Type「なんだか、偽物の笑顔って感じだな」
ちょっと考えて、言葉を選ぼうとするTharn。
Tharn「う~ん、そういうのも無理はないよな。でも、この笑顔は・・・お前のためだけだ」
満面の笑みを浮かべるTharn。
Type「ダサい奴・・・」
Typeこそ、照れくさくて、真正面で、目を合わせられないくせに、何を言う(笑)
Type「・・・ここ、稼ぎはいいのか?」
Tharn「うん。お客さんが夢中になれば、それだけ、たくさん支払ってくれるし・・・」
そこへ、一人の女性が近づいてくる。
さきほどから、噂になってる、この店のオーナー、Jeedさんです。
Jeed「あら、Tharn?こんなところで、なにしてるの? 今日はたしか、あなたの出演日じゃなかったはずだけど・・・」
Tharn「こんばんは。P'Jeed。今日は、仕事で来たんじゃありません。客ですよ」
Jeed「ああ、そうなの」
Tharn「こっちは、Type。友達です。(Typeに向かって) こちらはP'Jeed。この店のオーナーだよ」
それぞれ紹介され、挨拶を交わすJeedとType。
Jeed「本当に友達なの? 彼氏じゃなくて?」
ズバリ、そこ聞きますか(笑)
Jeed「(小声で)恋人なの?」
Tharn「違いますって。彼は、ただの友達です」
別にBL界でなくても「SOME」な関係において、「ただの友達」は、フラグでもあり、地雷の可能性高しな要注意ワードですからね(笑)
微妙に、うっすらと微笑むType。
彼なりの大人な対応(笑)
Jeed「ああ、いいわよ、わかったわ。このイケメンくんは、本当にあなたの友達ってことなのよね」
あくまでも、意味ありげに繰り返すJeed。
Tharn「P'Jeed・・・、ちょっとだけ、俺の友だちの相手をしてやってくれませんか?俺、向こうにいる知り合いに声だけかけてきたいんです」
Jeed「もちろんよ、いってらっしゃい」
焦るのは、一人残されることになったType。
Type「おい・・・Tharn・・・」
Jeed「彼のことなら、ご心配なく~~~♪」
緊張MaxなType。
Jeed「私のこと、怖い?」
Type「いいえ・・・」
心なしか、背筋が伸びてたけどね。
Jeed「名前は、Typeだったわよね?」
頷くType。
Jeed「さっきは、からかったりしてごめんなさいね。Tharnは、もう長いこと、誰もここに連れて来たことがなかったのよ・・・。それで、あなたを見た時、あなたが彼の彼氏なのかな・・って思っちゃったの。」
別に、そこまで気にしてはいませんよ、という風に、微笑むType。
P'Jeed「ああ、それより、あなたは知ってるのよね・・・Tharnがその・・・」
Type「知ってます」
P'Jeed「ああ、だから、Tharnの彼氏かと思っちゃったのよ~~」
Type「いいえ、ぼくたちは、ただの友達ですから・・・」
Jeed「友達ね・・・。じゃ、せっかくTharnがいないことだし、彼についての噂話でもしましょうか。そうだわ、これ知ってる?彼がここで演奏するときはね、店にいる女の子、全員、彼に夢中になっちゃうのよ。自分の番号を渡そうとしたり、飲み物を差し入れたり・・・。ほんと口惜しいわ。彼がさっさと新しいバンドを作ってくれれば、それだけ、うちの店は女性客で大繁盛するのに・・・。」
冗談めかして、笑うJeed。
Jeed「さっきも言ったけど、Tharnは、もう1年くらい、誰もここに連れて来たりしてなかったのよ。あなたは、久しぶりに彼が連れて来た人なの。」
頷くType。
Jeed「まぁ、少し、しゃべりすぎちゃったわ、あなた、一人でゆっくり楽しみたいでしょ、もう行くわね」
Type「はい」
離れたテーブルで、知り合いと飲んでいるTharnに、Jeedが近づいて、なにかを囁いている。
Typeが一人でいるところに、ちょっとだけ、酔ったような足取りで、戻ってきたTharn。
その様子をじ~~~と目で追うType。
わかりやすく不機嫌。
Tharn「P'Jeedと何を話してたんだ?」
Type「大した事じゃねぇよ。彼女はお前のことを話してたけどな」
Tharn「俺のこと?」
Type「ああ。彼女は、お前がここで演奏するときは、ひよこたちがお前の周りでうるさく騒ぐって言ってたよ。」
ん? ジェラってる?ジェラってますね、この口調(笑)
Tharn「それは、ちょっと大げさだよ」
Type「それに、ずいぶん、親しそうだったし・・・」
Tharn「だから、仕事だって言ったじゃん・・・。ビジネススマイル、忘れたのか?」
ちょっとお酒が入って、とろ~んとしたTharnの話し方も、なにもかも気に入らないって感じ。
すこし、前のめりになって、Typeに顔を寄せるTharn。
Tharn「お前、P'Jeedが俺に囁いたこと、知りたくないか?」
Type「なんだよ?」
Tharn「もし、お前が知りたいなら・・・もうちょっと近くに寄れよ」
Type「めんどくさいう奴だな・・・ん?」
近寄るType。
Tharn「彼女は、俺に、おまえのことを本当に友達だと思ってるのかって聞いてきたんだ」
目をそらさずに、じっとそのまま、聞いているType。
そのまま、ゆっくりとTypeに近づき、キスするTharn・・・だけかと思ったら、ちゃんとTypeも応えたよ。
Tharn「お前は・・・俺がこういうことをしたい友達なんだよ」
もう一度、唇を重ねた瞬間、手でTharnを押し戻すType。
一度、受け入れられた後の拒絶は、Tharnにしてみれば、かなりショックよね。。
Tharn「Type・・・」
なんで、だめなんだよ~~~って感じ、気持ちわかりすぎ。。。
Type「お前、酔ってるじゃん」
Tharn「酔ってないよ」
Type「酔ってる」
Tharn「酔ってないってば。たかが数杯じゃ、酔っぱらったりしない」
Type「もし、お前が酔ってないなら、なんで、こんなことをするんだよ?」
好きだからでしょ!
Tharn「酒なんかじゃ、俺の判断力は鈍ったりしない。ただ、勇気をくれるんだ。知ってるか、 Type?俺は、もうずっと長いこと、お前とこうなりたいって思ってた。。」
Type「俺、帰りたい。外で待ってるからな」
雰囲気のあるお店での、雰囲気のある素敵なキスが、数秒で、こんなことに・・・。
ホント、なかなかうまくいかないね。。。
これは、キツイだろうなぁ。
Tharnが正直になればなるほど、そうできなくなっていくTypeなのかもね。
~TharnTypeの部屋~
シャワーを浴びて、部屋に戻ってきたType。
すでに、Tharnは自分のベッドで目をつむっている。
Type「Tharn・・・。」
ベッドの脇に座って、声をかけるType。
Type「寝てないってわかってるからな・・・」
目を閉じたまま、「ん・・・」と、眠そうな声を出すTharn。
Type「俺と寝ろよ」
そう言われて寝たふりは終了。
「こっちおいで」と自分の横をポンポンと叩くTharn。。。
Typeがベッドに入ると、やっぱり、くっつきたくなっちゃう正直者のTharnちゃん。
Type「おい」
Tharn「お前が寝ようって言ってたじゃん」
ぐっと、Typeの腰を引き寄せるTharn。
Type「俺が言ったのはそういう意味じゃない」
Tharn「なんで?」
Type「お前、眠たいんだろ、だから、一緒に眠ろうよ」
お構いなしに、抱き寄せるTharn。
Type「冗談はよせ。」
Tharn「冗談なんかじゃない。お前が寝たいって言ったんじゃん。子守歌を歌ってやるべきじゃないか?な、寝よう」
業を煮やしたType。
Type「くそ! もういいよ」
こんな形でしか、「ごめんね」を言うきっかけが掴めない3歳児でごめんなさい。。。(笑)
しかも、失敗!
自分のベッドに入ってしまったTypeを追うこともなく、仕方なく微笑むTharn。
~大学構内~
テーブルに腰掛けて、考え込んでいるType。
もちろん、昨日のことで、イライラの極致。
Type「あいつは、なんであんな風なんだよ?ほんと、やな奴!!」
そういう時に、現れるのは、この人しかいません。
Techno「おい、一体、どうしたんだよ? 独り言なんか言って、大丈夫か?」
Type「うるせぇよ」
Techno「荒れてるなぁ・・・。心配したから、聞いただけじゃん」
Typeの前に、腰掛けるTechno。
Techno「誰もいないところに向かって、誰かに話しかけてるのかと思ったよ。さぁ、お前の飲み物だ。
ああ。俺、お前に聞きたいことがあったんだ・・・。俺たちのサッカーチームに参加する決心はついたのか?」
首を振るType。
Type「やめておいたほうがよさそうだ。気を使いたくない。お前らと気軽に試合できれば、それでいいよ」
頷くTechno。
Techno「でも俺は、本当は、お前に、チームの一員になってほしいんだよ」
結構、まじめな表情で、話をするTechnoに、ちょっと、耳を傾けようかなって感じのType。
Techno「だって、チームのキャプテンになるには、お前の助けが必要じゃん」
OMG!
しかも、Typeって、正式なメンバーじゃなかったのにびっくりよ。
サークルとか同好会の規模だったの?
大学の(正式な)チームじゃないの?
Techno「この計画・・・ヤバイだろ(笑)」
Type「お前、まだ、夢みてんの?」
Techno「俺の夢を打ち砕くなよ、くそったれ。それでも友達かよ?
ところで、Tharnとなにかあったのか?」
急に、話が飛んだわね(笑)
Type「あいつがどうしたんだよ?」
Tharn「俺、今朝、あいつを見かけたんだ」
Type「それで?」
Techno「う~ん、俺を無視して、なんだか、思いつめてた。それから・・・いつもより、寡黙に見えたな」
Type「どんな風に?」
思わず、笑い声がついて出るTechno。
Techno「へっ、そんなふうに俺に聞くところを見ると、お前、また、ケンカして、あいつを怒らせたんだろ」
Type「お前は、どっちの友達なんだよ?」
Techno「あいつの友達だ。うそだよ、冗談だ。もちろん、お前の友達に決まってるだろ。だから、こうして、お前に聞いてるんじゃないか。さもなければ、とっくに、あいつに聞いてるよ。それに、Tharnのことを言えば、俺は、彼のこと、残念に感じてるんだ」
Type「なんで?」
Techno「だって、どうやったら、お前みたいな男を好きになれるんだよ?」
間髪入れず、殴りかかろうとするType(笑)
Techno「お、かわしたぞ。俺、(反射が)よくなってきてるな・・・」
いや、Type、本気だしてないし・・・。
Type「お前、どうしようもないな・・・」
Techno「それで、お前ら二人の間に、なにがあったんだ?」
本題までに時間かかりすぎ~~~!
Techno「でも、俺は、おまえは あいつを受け入れないって確信してるけどな」
ま、まずい!!
もう、気持ちだって、意地が勝ってるだけで、Type的には、かなりTharnといい感じだし、ちうもHも何度もしちゃってるし、今回のケンカだって、痴話ケンカみたいなものだし。
首の皮一枚で、つきあってないっていう状態に過ぎないことを思うと、さすがに、良心の呵責を覚えるType。
Techno「俺、友達と賭けてるんだ。楽勝だな」
あ~あ、完全に負け確定。。。
親友を破産に追い込むかもしれないわ~。
Technoと目が合わせられない。。。というか、完全に泳いでる(笑)
さすが、そういうところは鋭いTechnoちゃん。
Techno「おい、おい、お前、変に不安そうだな。もうすでに、お前ら二人・・・なんて言うなよな」
パン! 両手を叩くTechno
パン! 思いっきり、ひっぱたくType。
Techno「おお、痛ってぇ~~」
動揺して、手加減を忘れたTypeさん。。。
Type「お前のくだらない想像は、脳みその中だけにしておけ!そんなこと、起きるわけねぇ」
Techno「今のお前の手か、それとも足だったのか? おい、ちょっと待てよ。」
Typeを追いかけるTechno。
★【Ep 05】(2/4) 雑感★
ちょっと幸せかな~と思ったら、痴話げんかして、仲直りして・・・を繰り返すふたりです。
飽きてきました。。← 嘘です。まだまだ、これからです(笑)
原因ははっきりしてます。
これが、彼らのプレイだからです(笑)← これも嘘です。ま、あながち、嘘とも言えないかな?
感覚だけでは、人間関係は成立しないので、微調整やら、歩みよりは必要です。
特に、Typeはね。(笑)
でも、Tharnも欲しい欲しいと、手繰り寄せてばかりいると、自分も身動きが取れなくなるし。
でも、ベッドの中だけで、二人を判断するなかれ。。。
逆もまた、しかりで、昼間の二人を見て、本当の二人を判断するなかれ・・・ってことなのかもしれません。
・・・それはさておき、もう少し、Typeに「これは渋るのも無理ないなぁ」っていう明確な理由があると、感情移入できるんですけどね。
もちろん、今のTypeの言動は、Tharnの気持ちを否定したり、拒絶しているわけではなくて、なぜ、それほどまでに俺を・・・という自己否定の強さみたいなものがあるのもわかるし、まだ、自分の中でそこまで至ってないことに対する不安や恐れ・・・っていう状態からきてるっていうのもわかります。
そう、圧倒的に、Typeは、Tharnのことをまだ何も知らない・・・にも関わらず、惹かれている。
実際に、目の前のTharnを見ても、他人から聞かされるTharnを見ても、どんなに、いい人で自分を大切にしてくれてるのか、言うまでもなく、わかってる。。。
3歳児、3歳児言うてますけど、本当は、いろいろ考えちゃってるナイーブな青年なんです。
臆病な犬ほど、よく吠えるっていう、そのまんま(笑)
でも、なまじ、気を持たせるから、Tharnも不憫だなぁ。
それでも負けずに、果敢に、Typeに寄り添えるTharnに、どMっぷりなかなかの根性を感じます。
今の私、感情移入できないと言いつつ、Typeの気持ちを紐解きたくて仕方がない。(笑)
・・・ってことは、私の立ち位置は、Tharn寄り?