正直、迷いました。
これと、『Why R U ?』のどちらを先にしようか・・と。
それだけじゃなくて、5月30日に最終回を迎えたばかりの『My Engineer』にしようか・・・・。
一番、熱く語れそうなのは、『My Engineer』なんだけど・・・もうちょっと消化したい気もするし。。
それを言うなら、自分的にまだまだ、『2gether』の余波が全然終結の兆しがなくて・・・GMMの建物を見るだけで動機息切れ。← 変態!
もう、千々に乱れて・・・別に、いずれは取り上げるわけだから、どっちでもいいって言えば、どっちでもいい話なんですけど(笑)
でも、この『TharnType』のメインの二人が、『WRU』にもカメオ出演してるので、まぁ、こちらを先にするのが順当のような気がしまして、取り急ぎ頑張ります。
たぶん『Lovebychance』を取り上げる際にも都合がいいはず。
※『Lovebychance2』ワークショップ終了。
順当にいけば、8月終わりか9月に放映か?って感じらしい
たしかに、2019年後半、この『TharnType』のことをいろんな人が話題にしてたのは知ってましたが、実は未見。。。← 私は、沼からちょっと出て、日光浴をしてました(笑)
ちなみに、原作者のMAMEさんは、著名なWEB小説作家さんで、ドラマ制作にも進出したんだそうな。
自分の作品同士で、登場人物が自在に行き来させる(という表現でいいのかな?)ので、自然と、役者も特別出演とか、けっこうありますよね。
まぁ、同じ役を同じ役者がやれるか・・・というと、タイミングなどもあるので、なかなかそう上手くいかない場合もありますけどね。
そういうわけで、周辺作品は見てるのに、なぜか、すこんと抜けてた話題作。
発進!
- タイトル: TharnType
- Episodes: 12
- 放映時期: Oct 7, 2019 - Jan 6, 2020
- 放映曜日: 月曜日
- 放映時間: 1話あたり約50分
どんなお話?:主人公のType(タイプ)は、背が高く、サッカー好きな新入生。
性格的には、明るくて、ちょっと短気なほうですが、(諸事情により)昔からゲイを激しく嫌っています。
一方、寮の同室の音楽専攻Tharn(ターン)は、色白で寡黙なイケメン、学業は優秀。
・・・と、あまり共通項のない二人。
そんな折、Tharnがゲイであることがが発覚します。
ゲイの男性とゲイの男性を嫌う男性がルームシェアをすることに・・・。
彼らの関係はどうなっていくのか?訣別?それとも許容?はたまた・・・♡?
はたして、お互いを理解しあう距離を取れるのか?っていう感じのお話です。
以下の内容は、成人を対象としています。
暴力的な描写、性行為、暴力的な言葉が含まれている可能性があります。
視聴者(および読者)の裁量をお勧めします。
一応、『筋追い』なので、このご注意を入れておきましょうか・・・。(笑)
本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『TharnType the series』
【Ep01】(1/4)
サッカー場で、ゴールキックを決めようとしているType。
Type:俺の大学1年生としての人生は、こうして、幕をあけた。
なにもかも期待以上だ。
敬愛する父親から、強制的に大学の寮に放り込まれたものの、結果的には、友人、同級生、そして、誰が見ても完璧な容姿とかっこよさを誇るルームメイトに恵まれることになった。
私は、ガルフ(Gulf)の見た目雰囲気、かなり好み。ちゃんと先に言っておかないと。
審判の笛と共にキックしたボールがゴールを決め、チームメイトから賞賛を受けるType。
Type:俺と彼(=誰が見ても完璧な容姿とかっこよさを誇るルームメイト)は、1年間お互いを助け合うような関係になれるに違いない。
Type:あ、もう言ったかな? 俺は・・・ゲイが大嫌いなんだ。未だに・・。
~サッカー部の部室~
着替えを済ませ、自分のロッカーの前で、荷物を取り出そうとしているType。
そこへ、友人のTecno(テクノ)が慌てた様子で飛び込んでくる。
そうなんです。。。
『LoveByChance』にも登場するP'Noこと、テクノ先輩は、このドラマでは、この方、Mildさんがされてます。
私、Gunくんの『Love Love You』を先に見てしまったので、その前哨戦の『Love' coming』のことを知らずに見て、Gumpをスイッチングするのに、ちょっと混乱したんだけど(笑)、そこはまぁ、なんとかなるものです。 (脱線終わり)
息を整えるTecno。
しかし、こうしてみると、身長185センチって、ロッカーと、ほぼほぼ同じ高さなのね。
Tecno「Type!」
Type「なんだよ、騒々しいな・・・」
Tecno「お前知ってたか? 」
Type「知ってたって何を?」
Tecno「お前のルームメイトな・・・ゲイだって」
動きが停まるType。
ロッカーの扉をバタンと強めにしめると、振りむきざま、鬼の形相で「お前、今、なんて言った?!」と、Tecnoを怒鳴りつける。
~寮 Typeたちの部屋~
思いつめた表情で、ベッドに腰掛けているType。
まだ、真実はわからないけど、ちょっとショックを受けてるって感じする。
そこへ、ルームメイトのTharnが戻ってくる。
Tharn「あれ、Type。もう、戻ってたのか? なにか食ったか?」
手には、テイクアウトした食事を持っているTharn。
Type「少し、菓子をつまんだだけだ」
思い切って、声をかけるType。
Type「Tharn・・・」
Tharn「ん?」
Type「お前に聞きたいことがあるんだ」
Tharn「聞きたいって何を? それに、どうして、そんなに緊張してるんだよ」
荷物を整理しながら、Typeに背を向けたまま、穏やかに聞き返すTharn。
Type「お前、ゲイなのか?」
単刀直入、ずばり、切込みました。。。
ここらへん、Typeの性格なんでしょうね(笑)
Tharn「・・・・・」
背を向けたまま、少し、複雑な表情を浮かべたTharn。
Type「どうなんだよ?」
ゆっくりと振り返り、「そうだ」と答えるTharn。
Type「それなら、はっきり言わせてもらうぞ。俺はゲイが嫌いだ」
Tharn「俺にどうしろと?」
Type「お前か、俺のどちらかが、出ていくまでだ」
Tharn「俺がゲイだっていうだけで、そんなにムカつくのか?」
Type「ああ、そうだよ。その通りだ」
Tharn「俺がゲイだっていうことが、お前に何の関係があるんだ?」
Type「関係なんかないよ、でも、俺が、ゲイなんかと住みたくないんだ」
Tharn「じゃ、お前が出ていけばいい。だって、俺には、何の問題もなくて・・・あるのはお前なんだからな!」
Type「Tharn。もう一度言うぞ。俺は、全身全霊でゲイを憎んでる。もし、お前がゲイだと知っていたら、俺は、お前に近づくことすらなかった。お前みたいな不潔な変態には・・・」
あらあら・・・それはこのご時世、言い過ぎよ。
Tharn「そんなの、俺には関係ないだろ。どっちにしろ、お前のような奴のために、細心の注意を払って生活しなきゃならないにしても、俺は、ここから出るつもりはない!」
Type「お前が出てくべきだ!」
Tharn「お前が今までにどんな経験をしてきたかは知らないが、ここで俺を排除できたとしても、そんな理屈に合わない論理で他人を判断するなら、お前は(この先)この社会で生きてくことなんかできないぞ。覚えとけ!」
今は、このTharnの言葉に頷けるけど、ひと昔、ふた昔前の日本だったら、この主張をするのは勇気が必要だったと思う。。。
不特定多数向けじゃなく、自分のことをよく知っている人に、カミングアウトするわけだから。。。
いつのまにか、Typeの顔の前まで迫っていたTharnを押しのけるType。
Type「なにするんだよ」
Tharn「お祝いしてやるよ。お前は、このゲイの男と同居しなけりゃならないんだからな・・・1年間は」
そう挑戦的に吐き捨てると、忌々しそうに出ていくTharn。
一人残され、なんども頷くType。
Type「いいだろう・・・」
すぐさま、寮の事務に駆け込むType。
Type「部屋を替わりたいんです」
管理人「それは無理ね。今年は、全ての部屋が埋まってるの。入居できただけでも、どれだけ幸運だったか、わかってないの?寮は、新入生の予約が優先されるから、ほとんどの上級生はキャンパスから離れたところに移動しなければならないっていうのに・・・」
Type「でも、事情があるんです。誰か、部屋を変えたがっている人はいませんか? おばさん」
管理人「そんな人がいるなら、ここでこんなバカなことを言ってないで、自分で探してくればいいでしょ。」
Type「でも、ここは、寮の管理事務所でしょ?」
管理人「もし、本当に問題がある場合は、変更できますよ」
Type「僕は、ルームメイトに問題があって・・・」
管理人「どんな?深刻な問題とかがなければ、手助けできませんよ」
Type「うちのルームメイトは・・・まぁ、それはいいです。とにかく、おばさん。僕は、どうしても彼とは暮らせないんです」
一応、Tharnのプライバシーに配慮するType。
管理人「もし、もう一度でも、私を“おばさん”って呼んだら、なにもしないわよ(怒)」
Type「ああ、すみません。お姉さん。」
管理人「とにかく、理由もなく、部屋を変更することはできないわ。それから、部屋の掃除を手伝わないとか、些細な理由であっても受け付けません。あなた方の部屋なんだから、お互いにまずは話し合いなさい」
Type「じゃ・・・どうすればいいんですか?」
管理人「部屋を交換してもいいという人を見つけたら、ここにいらっしゃい。そうしたら、このお姉さんが残りの手続きをしてあげるから・・・」
Type「わかりましたよ、おばさん!」
管理人「いやなガキね!」
結局、なんにも収穫のなかったType、おもむろに携帯を取り出し、誰かに電話をかける。
Type「もしもし、No(Tecnoのノーだよね?(笑))・・今晩 暇か? 暇だろうとなかろうと、お前は俺を助けなきゃならないんだから、選択の余地はないぞ!」
最初、当然の如く、韓国語の、너(ノ)かと思いこんで、お前って、普通に訳してた(笑)
※韓国語とタイ語って、ちょっと、単語とか数字で似てるところ、ある気がします。
ドラマってシチュエーションが、かなり手助けしてくれますね。
字幕なしで見てると、最初、シップとか、シプとか、よく聞こえてきて、勝手に10って脳内変換されるから、きっと数字、例えば値段の話をしてるんだろうな、とか想像してたし。
あと、【本当】みたいに、진짜(jinjjaチンチャ)、 จริงๆ(JingJingジンジン=チンチン)みたいに、日本人の私には、発音の違いがわからないながらも、意味と響きのよく似た言葉として耳に飛び込んできたりします。
やっぱり・・・電話の相手は、Tecnoでした(笑)
Tecno「おい、Type。お前、本当に部屋を替わりたいの?」
Type「だから、もう、そう言っただろ」
考え込んでいるTypeを、チラチラと見ながら、話しかけるTecno。
Tecno「なあ・・・、正直なところ、お前と部屋を替わりたいなんて奴いるかな?もう、今頃だと、みんな自分のルームメイトと親しくなってる頃じゃん。」
Type「知らないけど、見つけるしかないよ」
不機嫌そうに、先に行くType。
「なんでそう頑固なんだよ・・・」とぼやきつつ、追いかけるTecno。
コンコンコンコン・・・・
一部屋ずつ、ノックしては、部屋を替わりたい人を探していくTypeたち。
けんもほろろで、話も聞いてくれなかったり、いきなり全裸で出てきて、舐めるように、Typeたちを見てきたり、ドアの隙間からそっと見るなり、ドアを閉められたり・・・。
ギターの彼には、お断りだ、と一発アウトだったし。。。
Tecno「お前の顔を見たら、誰もお前と部屋を交換したい奴なんていないぞ」
なんでかな? 眉間にしわをよせた仏頂面がいけないのかな?すでに、性格が知れ渡ってるとか・・。
ムカつきながら、先の部屋に行こうとするType。
Tecno「おい、ちょっと待てよ。もっと気楽にいこうぜ」
何気にこの後ろ姿を見ると、この2人も見ようによっては・・・そう見えなくもない仲良しさん(笑)
そして、この階では最後の部屋になりました。。。
しかも・・・
Tecno「まさに、おまえらの部屋の隣だ。どうしたい?」
Type 「かまわないさ・・・」
Tecno「いいのかよ・・・」
隣の部屋は・・・Seo Duangが踊り狂ってました(笑)
ルームメイトのKhluiが車の雑誌を見ながら、その様子をじ~~っと見てます。
そこへ、ノックが聞こえ、ドアをあけるKhlui。
Khlui「ああ、なんだ、お前らか。」
Tecno「P'Khlui(クールイ先輩)・・・。Typeが部屋を・・・」
Khlui「ちょっと待ってろ。Seo Duang、静かにしろ」
Seo Duang「ああ」
Type「P'Khlui、俺と部屋を替わってくれませんか?」
Khlui「どういうことだ?」
Type「たいしたことじゃないんです。先輩、どうか、俺と部屋を替わってください」
Khlui「あのさ、俺のルームメイトは、だいぶ変わってるぞ」
見てのとおり・・・って感じで、言いにくそうなKhlui。
Seo Duang「おい!」 ← 話してることはちゃんとわかってるらしい。。。(笑)
Khlui「な、わかるだろ」
Type「・・・もういいです」
諦めて、部屋の前から立ち去るType。
Tecno「ああ・・・P'Khlui、あなたのルームメイトは、韓国人なんですか?」
Khlui「俺も、それを疑い始めてるんだ・・・。韓国人なのか、ただ、おかしいだけなのか・・俺にもわかんないよ」
Tecno「あはは・・・OKです。もう、行きますね」
見送りながら「一体、なんだったんだよ。俺がダメだって言っただけで、あいつ、俺を殺しそうな目で見てたぞ」と、Typeに文句をいうKhlui。
部屋の中を振り向くと・・・
Seo Duang「(韓国語で)・・・・どうした? お前、なんで(そこに)いるんだ?」
Khlui「おい、韓国語しゃべるのやめろよ。意味、わかんねぇ~~~」
ドアを閉めるKhlui。
【Ep01】(2/4)
~Typeたちの部屋~
イライラしているTypeを無視するように、イヤフォンで音楽を聴いているTharn。
睨みつけているTypeが、Tharnにおもむろに、近づく。
Type「お前が出ていけよ。俺は、お前と同じ部屋に住みたくないんだ。おい、俺の話を聞けよ!」
Tharnから、イヤフォンを抜き去るType。
Type「引っ越せ!」
Tharn「ありえないね」
持っていたイヤフォンを、投げつけるType。
さすがに立ち上がり、文句を言うTharn。
Tharn「Type!!」
すでに、壁ドン(笑)
強気に言い返すType。
Type「俺は、ゲイとは一緒にいたくないんだ。それで十分だろ、このくそったれ!」
Tharn「俺に強制することは出来ないぞ。俺は、おまえに何もしてないんだからな!」
Type「今は違うかもしれないが、この先のことはわからない。お前のような奴を信頼なんかできるか!お前は、自分の邪魔をする奴にこうして、仕掛けてくるんだからな・・・」
預言者なの?(笑)
Tharn「そんなに俺が嫌いか、Type?それなら・・・望み通り、やってやろうか?」
Type「やめろ~~~~!」
迫るTharnを全力で拒否するType。
画面変わって、朝かな?
Type「痛ってぇ~!」
ベッドから、落ちたType。
夢落ち・・・ね。
Tharn「お前、その年でまだ、ベッドから落ちるのか?」
すでに着替えて、自分のベッドに腰をかけていたTharnに馬鹿にされるType。
Tharn「間抜けだな・・」
Type「誰が間抜けだと?お前・・・」
ちょっと・・・夢の内容を思い出しちゃった?(笑)
さっさと立ち上がり、バッグを片手に、「じゃ、また今夜な、ルーミー(ルームメイトちゃん)」と出かけていくTharn。
Type「誰が、ルームメイトだよ!引っ越すって言っただろ」
相当、強く腰を打ったようで、まだ、立ち上がれないType。(苦笑)
~教室~
講義中。
講師「前回、バロックと古典主義について、話をしましたね。今回は、ロマンティシズムについてです」
音楽学部の講義を集中して聞いているTharn。
遅刻してきたのか、そうっと、Tharnの隣に座る友人のLhong。
教授「誰か、ロマンティシズムの特徴について、わかる人は? ・・・・いいでしょう。ロマンティシズムとは、各作曲家の特徴がはっきりと実証・・・」
Lhong「どのページだ?」
該当ページを指さすTharn。
教授「想像力、感情、音楽的表現という点で、制約がありません。」
元気のないTharnの様子に気づくLhong。
Lhong「どうかしたのか?」
Tharn「別に・・・」
Lhong「でも、お前の顔はそうは言ってないぞ」
Tharn「・・・そうだよ、ちょっとした問題発生だ」
友人の目は誤魔化せないと思ったのか、認めるTharn。
Lhong「今朝、元カレにでも、乗り込まれたのか?」
Tharn「違うよ」
Lhong「じゃ、お前を取り合って、何人もの男たちがケンカしたんだな・・・」
Tharn「ばかか!教授に叱られるぞ。さっさと、メモを取れよ」
一応、ノートに写しながら・・・思いついたような表情のLhong。
Lhong「じゃあさ、誰かに声をかけられたが、それが大柄の黒人男性だったんだ。そいつは、“おまえを〇〇してもいいか”って聞いてきたんだろ?な、合ってるだろ?」
ふざけるLhong。
Tharn「お前、面白がってるだろ。からかうな」
Lhong「ああ。お前が、そんなふうに動揺するのを見るのは、珍しいからな・・・。なにが問題なのか言ってみろよ。力になるぞ」
Tharn「なんでもないよ。」
Lhong「勝手にしろ。・・・ああ、俺たちの新しいバンドの件だけど、俺、ギタリストにどうか、って思ってる奴がいるんだ。けっこうスキルもあるし・・・」
ふと、教室を見回していたTharnが、一人の学生と目が合う。
あら~、完全にわけありって感じね。
Lhongも、その学生に気づき、事情を知ってるのか、すぐに、Tharnに声をかける。
Lhong「おい、Tharn?」
Tharn「ん? なにか言ったか?」
Lhong「ギタリストで、おもしろい奴がいるって話だよ。いい腕なんだよ」
その後、授業に集中しはじめる二人。。
~学部校舎前~
あいかわらず、Technoは、Typeのいるところに現れるのね(笑)
Techno「おい、きたぞ」
隣に腰掛けるTechno。
険しい表情のままのType。
Techno「見たところ、全然、進展しなかったみたいだな?」
Type「ああ、あいつ、出ていかないってさ」
Techno「正直言うけどさ、Type。出ていきたいのは誰なんだよ?彼(Tharn)は何も悪いことはしてないんだろ。ただ、女の子を好きになれないからってだけで、別に殺人者でも強姦魔でもないんだぞ。う~、それに、彼は、お前に手を出そうとしたこともない。それなのに、どうして、彼が出ていかなきゃならないんだよ? 俺はそれが知りたいよ」
Type「だから、あいつがゲイだからだよ!」
それじゃ話にならないと、上を向くTechno。
Techno「ああ、そうだ、彼はゲイだ。でも彼は、お前を移動させようとはしない・・・ということは」
Type「へんな想像するなよ!一言でも言ってみろ、お前の口に蹴りを喰らわせるぞ」
蹴る真似をするだけで、「ほとんど、顔に当たりそうじゃん・・・」とビビるTechno。
Techno「わかったよ。冗談だって。それで、どうするつもりだ?」
Type「お前が考える最も嫌なルームメイトってどんな奴だ?」
Techno「お前・・・(まさか)やるつもりだなんて言うなよ」
Type「おい!決まってるだろ」
Techno「あはは・・・、お前、それはあまりにも幼稚すぎるぞ」
笑っていないTypeを見て、「わかったよ、わかったよ、手伝うよ。なにがあろうと、俺はお前の友達だからな」と折れるTechno。
立ち上がると「まず・・・人に嫌がられる奴っていうのは・・・」と話を始めようとする。
Type「ちょっと待った!」
ポケットから携帯を取り出すと、メモをとりはじめる。
Type「よし、いいぞ」
Techno「人のプライバシーを尊重しない奴。そんなのは、ダメダメだ。例えば、お前がサッカーの練習で疲れて帰ってきたとするだろ。お前は、すぐに部屋で眠ったとしよう。その時、急に、彼が部屋に入ってきて、灯りをつけ、しかも友達も連れて、音楽を爆音でかけるんだ」
Type「つまり、常識がない」
Techno「その通り。次は・・・不潔な奴だな。例えば、食事を終えても、シンクに皿を入れっぱなし。お前が片付けなきゃならない。お前は、彼の奴隷なのか?」
Type「もっと、他になにかないか?」
Techno「こういうのはどうだ?俺たちが10年生(高校1年生に相当)だった頃のこと、覚えてるか?」
身振り手振りで力説するTechnoの言葉に、真剣に耳を傾けるType。
Type「よし、もうそれくらいでいい」
急に、話を中断するType。
ノー、不憫な奴だけど、すでに、長年の付き合いで、Typeの強引さや頑固さにも耐性あり(笑)
Techno「それで、どうするつもりだ?」
思いついたように、笑みを浮かべながら、立ち去るType。
Techno「おい! お前、なんで、無視するんだよ。彼に何する気だよ。くそ、こんなことなら、Tharnがゲイだなんて、言うんじゃなかったよ。あいつら、うまくやってたのに・・・」
Typeの後ろ姿を見ながら、若干、後悔しているTechno。
【3週間前・・・】
先に、到着し、荷物を整理しているTharn。
段ボール箱を抱えて、ゆっくりと部屋に入ってい来たTypeを見て、微笑む。
Tharn「よお、ルームメイト。俺は、Tharnだ」
Type「ああ、俺はType。こっちが俺のベッドか?」
Tharn「ああ。ところで、お前、菓子食べる?」
気さくに声をかけてくるジェントルなTharnに、少し、緊張がほぐれるType。
Type「いい奴だな。」
Tharn「だれかがくれたんだ。全部はとても食べ切れないからさ」
Type「人気者なんだな」
Tharn「おい、誰が俺なんかに興味を持つんだよ」
Type「お前みたいなのがモテないなら、俺なんかに望みはないよ」
笑い出すTharn。
Tharn「なにか助けが必要なら、俺に言ってくれよ。どっちにしろ1年間は一緒に住むんだから」
Type「ああ、(そっちも)なにかあれば遠慮するなよ」
【3週間後・・・】
ポスターを破るType。
Tharnの持ち物を、洋服、机の上のものなどかたっぱしから、床にぶちまけ、ベッドの上を菓子だらけにする。
Type:戦争が始まった!
勝手に荷造りをして、箱に《出ていけ》と大きく書くType。
しばらくくして・・・
帰宅し、めちゃめちゃになった部屋の中(自分のスペース)を見て、驚くTharn。
Tharn「なんだ、これは? 関わらないつもりだったが、そっちがその気なら・・・俺もやるぞ」
~サッカー場~
Techno「おい、Type。本気で、Tharnを追い出す計画を実行するつもりなのか?」
Technoは、押しに弱いけど、一応、いうことは言うのね。
Type「お前が考えたんじゃないか・・・」
Techno「俺が考えた? でも、別に実際にやる必要はないだろ。本当に、彼の荷物をメチャクチャにしたのか?」
Type「ああ。もし、あいつが(部屋を)片付けてたら、また、同じようにしてやるつもりだ。どこまで、持つか、見届けてやる」
Techno「お前より、もつかもな」
ボールを至近距離でキックするType。
Techno「おい、止めろ、止めろ、止めろって。Type、落ち着け。ああ、悪かったよ、悪かったって。冗談だったのに・・・」
Type「おもしろくないんだよ」
Techno「ただの冗談なのに、本気にするなよ」
~寮~
Typeが部屋に戻ると、Tharnの場所が片付けられているだけでなく、Typeの場所がメチャクチャにされている。
積み上げられた段ボール箱に書かれた《俺は出ていかない。頑固者!》の文字。
Type「なんだよ、これ?」
平然と自分のベッドで、音楽を聴いているTharn。
このチラ見がなんとも言えない(笑)
むかついて、Tharnのもとに近づこうとして、床におちていたチューブを踏んづけるType。
Type「どうなってるんだよ、これ!」
ゆっくりと、Tharnに近づき、足元にしゃがみ、そのチューブを拾い上げるTharn。
Tharn「ああ、探してたんだ。こんなところにあったんだな」
Type「これ、Lube(ジェル)だろ、くそったれが!」
Tharn「そうだ。誰も、食器洗い洗剤だとは言ってないだろ・・・」
Type「いい加減にしろよ、Tharn」
Tharn「ああ、ほとんど空っぽになったな、まあ、いいさ。俺のような変態は、まだまだたくさん持ってるからな。これは、おまえのだ。歓迎の贈り物だとでも思ってくれよ」
チューブをTypeの手に乗せるTharn。
Type「こんなの、誰がいるか!」
汚らわしそうに投げつけるType。
Tharn「贈り物って言うのは、受け取るためにあるんだよ。お前がどう使おうと、お前次第だ。あ、それから、こっちは・・・ボーナスだ」
《俺は出ていかない。頑固者!》と付箋のついたコン〇ームを渡され、怒りで握りしめ、それもまた、Tharnに投げつけるType。
Type「ふざけるな!」
Tharn「お前が先にやったんだろ!両親から、勝手に人の持ち物に触るな、と教えられなかったのか?」
Type「だから、俺の荷物でやり返したってわけか!」
Tharn「お前がやるなら、俺もやるまでだ」
Tharnの肩を両手で押し出すType。
「必ず、お前を出ていかせてみせるからな」
箱を蹴飛ばし、部屋を出ていくType。
「そんなに俺のことが嫌いなのかよ・・・Type」
そう、呟くTharn。
★【Ep 01】前半(1/4&2/4) 雑感★
あれ、もしかして、ルームメイトのTharnがゲイだと発覚後、1話の前半30分、部屋から出ていけ、っていうやり取りだけで終わっちゃったの?
たぶん、Typeにもそれなりの理由が(あるのはわかってるけど、さすがに今は言わないでおくね・・・(笑))あったとしても、ねぇ。。。
まぁ、ある程度の人間関係はわかった感じ?
とにかく、ケンカっ早くて、直情型のType。
これだけ、ムキになるって、やっぱり・・・ニヤリ(笑)
対して、Tharnは、すでに、切なさを滲ませてるもんね。
P'No(Techno先輩)も、1年生の頃は、いろいろ大変だったのね。。。(笑)
少なくとも、高校時代からの友人だってこともわかったし・・・。
あ、でも、講義室で、わけありに、Tharnを睨んでた学生は、もしかして、Tar兄?
(演者が違うと、さすがに自信なし)