ようやく『Sarawatの秘密』が明かされます。
ネタバレOKの方のみ、おすすみください。
3分割されてます。これは後編です。
前半未読の方、
『 2gether The Series』 เพราะเราคู่กัน
【Ep 07】4/4
~Fongの部屋~
Fongから、タブレットを見せられるTine。
Sarawatの肩越しに、背後の掲示板に貼られたポスターのところにいるTineを収めた写真。
明らかに、Sarawatの自撮りです。
愕然とするTine。
~大学~
急いで、軽音楽部の練習フロアにやってきたTine。
周囲を見回し、Sarawatを探していると、背後からぶっ叩かれる。
部長「お前、どこに行ってた?最近、クラブに顔見せてないだろう?(怒)」
Tine「すみません、先輩。でも、チアリーディングの練習で忙しいんです。ところで・・・Sarawatを見かけませんでしたか?」
部長「Sarawat?ああ、奴なら、自分のバンドのプロモーション中で、しばらく、クラブには出てきてないぞ。どうかしたのか?」
Tine「何でもありません。じゃ、失礼します」
部長「ちょっと待った!ちょっと、こっちにこい」
廊下の隅に引っ張ってこられたTine。
部長「なぁ、Greenについて誰かに話したか?」
Tine「いいえ」
部長「それなら、いいんだ。俺はちっとも問題ないんだが、Greenは、周囲から奇妙な目で見られるのを嫌がってるんだ。だから、俺たちの関係を知ってるのは、ほんの数人だ。」
頷くTine。
部長「知ってるのは、友達と数人の後輩。例外として、Sarawatかな」
Tine「Sarawat?Sarawatも、Greenについて知っていたんですか?」
部長「静かにしろって!みんなが見るじゃないか」
Tineを紙の筒で叩く先輩。
部長「そうだよ。俺が、新入生オリエンテーションで、Greenと付き合い始めたとき、ちょうど、あいつがその場にいたんだ。だから、奴が最初の目撃者ってことだな」
Tine「(小声で)もしそうなら、なぜ彼は俺を助けることに同意したんだ?」
部長「何を助けるだって?」
Tine「ああ、何でもありません。じゃ、また・・・」
すぐさま、その場をあとにするTine。
~Tineの部屋~
戻ってきたTine、Sarawatのギターを手に取り、持ち上げると、中に、なにか貼ってあるのに気づく。
≪TINE TEEPAKORN≫
内側に、自分の名前のシールが貼られているのに気づいたTine。
~回想~
Tine:お前のギター、持って帰れよ。俺、新しいのを買うから
それを聞いて、目を閉じるSarawat。。。
Sarawat:持ってていいよ。最初から、お前のだから・・・
Tine「“TINE TEEPAKORN”・・・」
大切なことに、何も気づいていなかった自分の愚かさと、あの時の、寂し気な、目を閉じたまま、うつむいてしまったSarawatの表情の意味を悟るTine。
さぁ、そろそろ、動き出すよ~!
ここで、私の頭のなかに流れたのは、サザンの『My Foreplay Music』のイントロです。
実は、この歌の歌詞も結構、二人が本気の熱情を見せたときには、すごく合ってるような気がするんだけどなぁ。
Ryo様 ありがとうございます。
削除されたら、ごめんなさいです♪
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~工学部~
と、その前に・・・Phukong君サイドです。
Mil「よし、これで、部屋みたいに見えるだろう。ここに柱があるのがわかるか?」
Phukongを指導しているMil。
そこへ、近づいてくるMilの学部仲間。
「おい、まじで、(この子は)Mil先輩に、一体何をしたんだ?俺は、いつもお前のことを闇の帝王だと思ってるんだからな。」
横で聞いていて、笑ってしまう周囲の先輩たち。
「お前が指導役をやるなんて、想像したこともなかったよ。この子が、Milが話していた学生か?」
チャット先輩「とっても、可愛いだろ」
からかわれるMil。
Mil「俺は、指導役兼ボクサーだぞ。殴られたいか?やるか?」
~Sarawatの自宅~
気まずそうに、玄関の前に立つTine。
意を決して、ノックする。
出迎えたのは、Sarawatではなく、Man。
Man「ああ、Watに会いにきたのか?」
Tine「うん」
Man「奴なら、大学でリハーサルをしてるよ。一晩中、かかるんじゃないかな。それで、あいつの課題を取りに来たんだ。リハーサルスタジオに行けば、見つけられるかもしないな」
Tine「Sarawatが、インスタに投稿した写真を見たんだ。あいつ、俺と前に会ってたんじゃないのか?」
顔色がちょっと変わるMan。
Man「インスタ?」
なんとか、ごまかそうと思うMan。
Tine「いいから言えよ。本当のことが知りたいんだ。」
Tineの勢いに圧倒され、観念するMan。
Man:スクラブのコンサートだったよ。
大学までやってきたTine。リハーサル室を覗いても、電気が消えている。
Man:俺と俺の友達が、スクラブのコンサートを見たくて、あいつを無理やり連れてったんだ。
あいつが退屈しはじめた頃、目の前の学生がジャンプしながら、コンサートを楽しんでたんだ。
その学生が、勢いあまって、後ろのWatにぶつかってきたんだ。
でも、あいつは、その時、あんなふうに楽しく音楽を聴いている人間を見たことがないって言ってた。
君たちが、スクラブのサインをもらいたがってたって聞いて、あいつ、あとを追いかけていったんだ。
はじめて聞く話に、意外そうなTine。
~回想 昨年のコンサート~
Tine:なあ、これ、計画は中止すべきじゃねぇ?
Fong:なんで?毎日、会えるような人たちじゃないんだぞ
Tine:わかってるよ。でも、待ってるファンの数を見てみろよ。あれじゃ、彼らが休むことができるまで、永遠にかかるぞ。俺たちが列から外れれば、その分、早く休めるだろ・・・
人一倍、握手もサインも写真も欲しいのに、疲れているアーティストを思いやる優しいTine。
ええ子や~~~。
Fong「彼らと一緒に写真を撮れなくても、いいのか?」
Tine「誰が、そんなこと言ったよ。そんなんで、どうやって俺たち、最大級のファンだって名乗れるんだよ?」
次々に、ファンと写真を撮っているスクラブのメンバーに、「疲れてますよね?」と大声で訊ねるTine。
掲示板に貼られたスクラブのポスターの前にやってきたTineたち。
Tine「さ、ここだ。ここなら、かっこよく見せられるぞ」
Fong「はいはい。。1、2・・・(カシャ) へぇ・・驚いたな。よく撮れてるよ」
いろんなポーズを決めて、何枚も撮るTine。
Fong「確かに、彼らは、すでに疲れてるもんな」
少し離れたところから、楽しそうに、ポスターの前で、写真を撮っているTineを見ているSarawat。
「人が恋に落ちる瞬間をはじめて見てしまった。。。」(真山巧@はちみつとクローバー)の名言が頭に降ってきました。
Tineの、自分のことよりも人を思いやる優しさや、屈託のない笑顔にすっかり、やられちゃったのね。。。
「ま、そんなところだ・・・」
Manの話を聞き、もう、衝撃以外の何物でもないTine。
Tineの肩をとんとんと優しくたたくMan。
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学内の掲示板に貼られた“CTRL+S”のポスターの前に立つTine。
突然、側にやってきたMil。
Mil「Tineか? なぜ、こんな遅くまで、こんなところにいるんだ? 軽音楽部の練習でもあったのか?」
Tine「いえ。ただ、友達を探しにきただけです。でも、もう帰るところなので・・・」
すぐさま、その場をあとにしようとするTine。
Milへの警戒心、発動中、さすがです。
Mil「ちょっと待てよ。お前のうちまで送ってくよ」
うわ~、こっちも、別の意味で、強気男子。。。
Tine「い、いや、平気です」
Mil「どうして?俺のこと、怖い?別に、お前に危害なんか加えないよ」
Tineの髪を撫でるMil。
あ、それを遠くから見てるPhukong。。。
見るからに、疎ましそうに、Milを避けようとするTine。
別に、いつも誰彼構わず、ぼーっと触らせてるわけじゃないんだぞって、わかるシーンです。
そこへ、聞こえてくる足音。
MilをTineから引き離す・・・Sarawat!
どーん!
その勢いで、壁にあたりそうになるMil。
Sarawat「俺が、こいつを連れて帰る。こいつに近づくな!」
うっすら、Phukong君もフレームイン。
Mil「嫌だと言ったら?」
Sarawat「やる気か・・・」
にらみ合う獰猛な雄2匹を前に、「ねぇ・・・」とSarawatの腕を取り、その場から、一緒に離れるTine。
あとに残され、睨み続けるMil。
更に、それを目撃しているPhukong。
いやぁ~、SarawatとTineが知らない間にも、いろいろと周辺、不穏になりつつある感じ?
人気のない校舎のロビーまで、Sarawatを引っ張ってきたTine。
Tine「一体、何してんだよ!(怒)」
Sarawat「お前こそ、何やってんだよ。なんで、あんな奴に、頭なんか撫でさせてんだ!(怒)」
Tine「お前には関係ないだろ。お前こそ、俺にずっと嘘をついてきただろ。何か言うことはないのか?」
Sarawat「俺が、どんな嘘をついてきただって?Tine」
Tine「Greenと、P'Dimが付き合っていることをすでに知ってただろ。それから、お前は、去年のコンサートで、俺に会ってた。・・・俺をバカにして楽しかったか? おい、楽しかったのかよ?(怒)」
怒るTineに対して、ようやく、言葉を発するSarawat。
Sarawat「お前の感情を弄ぶつもりで、秘密にしてきたわけじゃない」
Tine「じゃ、なんでだよ?」
Sarawat「本気で、お前のことを口説きたかったんだ」
Tine「だって・・・お前は、Eamが好きなんだろ・・・」
Tineの口を塞ぐように、キスするSarawat。
この勘違いバカの口を塞がなきゃ、次、何言い出すかわかんないもんね(笑)
唇を離しても、Tineの首元をおさえる手は離さないのだ。
Sarawat「お前がそう思ってるだけで、Eamには、すでに彼氏がいる。それに・・・俺の心にいつもいるのは・・・お前だ、Tine。お前が好きだ。お前を見かけた時から、ずっと、お前のことが好きだ」
これ以上ないくらい、まっすぐな言葉です。
勢いよく、引き離すTine。
Tine「もしそうなら、なんで、最初から、俺を助けるのを拒んだんだよ!?」
Sarawat「・・・どうやって、そんなこと(偽物彼氏役)、始められるって言うんだよ?お前は、女の子が好きだって公言してたんだぞ。もし、俺が始めたとしても、いずれは、状況を元通りにするように、頼んでくることになる。俺たちが出会う前の生活に戻したいって言いだすだろ!」
事実、現に言い出されちゃったSarawat。
Sarawat「俺のことを、友達以上に考えることがお前にできるのか?」
興奮して、大声を出すSarawat。
Sarawat「インスタに、写真をアップしたのは・・・ただ、お前に知ってほしくて・・・。お前が、“彼氏ごっこ”を頼んでこなかったとしても、俺にとって、もうお前は、見知らぬ人になることはないんだ」
圧倒されるTine。
Sarawat「お前に言われたとおり、話もしなかったし、会いに行くこともしなかったよ。。。なんとか、凌げると思った。でも、お前が、他の奴と一緒にいるのを見たら、もう、気持ちを抑えられなかった・・・。」
いいね、いいね
Tine「じゃ、俺にはできるとでも思ってるのか?お前が姿を消したあの日から、俺の生活だって、同じじゃなくなってんだよ。俺が何をしても、どこへ行っても、お前がついてくるんだよ。」
この辺りから、じわじわっと嬉しくなってきちゃうSarawat。
Tine「夢の中でさえ、からかってくるんだぞ。お前、俺にしたことにどうやって、責任取るつもりだよ、なぁ?」
もうとっくに、お前にメロメロになっちゃってた責任を取りやがれ、だって(笑)
もう、内心、嬉しくて、飛び跳ねてるWatちゃんですが、
そりゃ、お前、もう十分、オレのことが好きって言ってるようなものだぞ・・・と思いながらも、なんか、まだ好きだという言葉を口にする段階では無さそうだって、感じたのかな?
そこは、重い溜息をついちゃう。。。
これから、大事なことを言うからね(笑)
Sarawat「もう、俺は、お前との“彼氏ごっこ”に戻ることなんかできない。これからは、本気でお前を口説きまくるぞ」
きゃ~~~~、まずは、俺の本気を見せたるぞ、ってこと?
Sarawat「やってみないか?お互いを知るために・・・。俺のことを好きにならなくてもいい。ただ、心を開いてくれさえすれば・・・。」
Tineの髪に優しく触れるSarawat。
ドキドキして、なすがままのTine。
Sarawat「これは、俺の本心だ、台本のセリフなんかじゃない」
う~ん、お願いだから、来週まで、私のテンションと共に、このまんまでいて頂戴。。。
★【Ep 07】後編(4/4 )雑感★
くぅ~~
たまらんなぁ。
この展開でも、この人たち、正式に付き合ってないらしいんですが、世の中のカップルの定義って何?
あの日、Tineに呼び止められたSarawatがどれほど驚いたことか・・・。
今となっては、車を運転する自分を、自転車で追いかけてくるなんて、夢のようなシチュエーションを振り切ったSarawatが、どれほど、混乱していたか、笑えてきます。。。
「知らぬが仏」をいいことに、Tineは自分に都合のいいことばかり要求してきて、Sarawatの気持ちはお構いなしなところもあったけど、1年前のコンサートで、直感した優しさと明るさと笑顔はそのままで、やることなすこと、可愛くて・・・ほっとけなくて・・・いつも一緒にいたくて、大好きで。
そう、これからは、Sarawatの本気が炸裂します!
お読みいただき、ありがとうございます。
~おまけ~
再生回数増加を願って、微力ながらお手伝いです。
GMMTVの公式チャンネルの本編と、リストリンクを貼っておこうと思います。
面白そうだなぁと思われたら、
https://www.youtube.com/playlist?list=PLszepnkojZI4ecxfKfnFPZfU4O5YtAQyx
こちらの動画リストより、ドラマ本編および番外編の視聴可能です。