杜城ってこんなにアピーリングだったんだな。(笑)

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin 

 2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022

 45分×全20話 

 脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao

    演出: Xing Jian Jun

 

前記事未読の方は、こちらから

#9-1

 

 

 #EP9-2

 

~北江分局 モニタールーム~

もちろん、キャンバスに描かれた女性の顔は、沈翊によって、似顔絵の形に整えられ、警察のデータベースと照合中。

あの黒い帽子の女は、正面から見ると、こんな顔だったんだ・・・。

あまり、クセのない顔って言えばいいのかな。

 

「これが、当時、沈翊にレイ隊長を描かせた女の顔か?」

「まだ、確定したわけじゃない。結果を待たないと・・・」

注目の女性容疑者の顔だけあって、ギャラリーが多いな。

 

皆が集中して見守る中、照合終了。

一致率 26.3%

照合不一致

 

落胆の色が隠せない杜城。

 

どうしましょう、と杜城の様子を覗き込むフォンやハン。

 

杜城「もう一度だ」

そう簡単に諦めてたまるか!

何度も経験してきた沈翊の、奇跡のような実力を信じてるからこそだよね。

 

~沈翊の部屋~

壁に貼られた無数の似顔絵の前に立ち、そして、その一番上に貼られた、現在、照合中の女の似顔絵を見つめている沈翊。

自分からは、モニタールームには行かず、こうして結果だけを待っている感じが、なんとも言えない。

 

ガチャリ、と戸を開け、杜城が部屋に入ってくる。

二度目の照合の結果も同じだったのね。

強張っている杜城の顔を見れば、沈翊にも伝わらないはずがないです。

 

沈翊「(該当者は)いなかったのか?」
杜城「・・・・・・・・・」

小さく頷く杜城。

 

さすがに、二人とも、言葉がありません。

 

改めて、壁に貼られた女の画を見る沈翊。

沈翊「・・・描き間違えたのだろうか?」

 

杜城「違う・・」

即座に否定してみせた杜城に振り返る沈翊。

杜城「俺はおまえを信じる」

沈翊「・・・!」

 

こんな風に、どストレートに自分の気持ちを口にしてしまうくらい、この人は本当にまっすぐ沈翔という人間を評価しているんだよなぁ。

 

杜城「あのデータベースには、全員が登録されているわけじゃない。人員を配置し、捜索範囲を拡大することにした。これまでだって、名前もわからない遺体と直面することもよくあった。完璧な顔の状態であっても、なんの情報も得られないこともある。少なくとも、お前の画は、俺たちに方向性を与えてくれた」

 

杜城の言うことも一理ありますが、それでも、小さく首を振る沈翊。

沈翊「いや、足りないんだよ・・・まだ、十分じゃないんだ。画と真相の間の距離は、本当の硬貨と、水の中の硬貨くらいの違いがあるってことだ」

コップの中に、コインを落として見せる沈翊。

沈翊「水の中にあっては、たとえ見えていても、単なる幻影でしかない」

 

杜城「真相にたどり着くには、時間がかかるものだ。俺なんて、7年も待ち続けて、随分我慢強くなったよ」

 

そう言って、少し目を細めながら、沈翊を見つめる杜城。

杜城「お前は(どうだ)?」

 

背筋を伸ばし、微笑む沈翊。

沈翊「楽しみながら、謎を解いていくことにするよ」

同じように小さく微笑む沈翊。

同じ方向を向き、足並みのそろった二人を見てるだけで、胸がきゅんきゅんする。

 

そこに、ノックの音がして、フォンが顔を覗かせる。

 

うん、いいタイミングだ!

 

フォン「城隊・・・宝石店を襲った強盗の弾道分析の結果が出ました。江雪さんが、隊長に来てほしいそうです」

杜城「わかった・・・(沈翔に)一緒に行くぞ。面識を持っておいたほうがいい」

沈翊にも声を掛ける杜城。

 

沈翊「・・・・・・」

 

杜城が部屋を出たあと、しばらく、壁の似顔絵を見つめる沈翊。

杜城の言葉じゃないけれど、きっと、この女は、必ずどこかにいる。

 

答えは簡単には出ないし、事件は待ってはくれない。けれど、こなしながら、少しずつ前を向いていかないとね。

それにもう、孤軍奮闘しなくてもいいんだから。

 

~江雪(ジャンシュエ)のオフィス~

きつめのポニーテールのジャンシュエ、制服姿が凛々しいです。

この人、どこかで見たことある気がするけど、たぶん、違うな(笑)

中国の美人系女優さんって、メイクもそうだけど、系統とか似てるんだよね。

  

杜城「弾道分析の結果はどうだった?」

部屋に入ってくるなり、単刀直入な杜城。(笑)

 

江雪「壁から、二つの弾孔(銃の穴)が発見されたわ。最初の一発は、警報装置をかすめただけで、周辺の壁には、火薬も残ってた。二発目は、警報装置を実際に破壊してた。覆われた鉄のカバーに、放射状の痕跡が残ってた。」

 

杜城「どうやら、犯人の銃スキルはたいしたことなさそうだな」

 

それを聞き、思わず、鼻で笑っちゃう江雪。

江雪「みんながみんな、あなたみたいに狙ったところに命中するとでも思ってるわけ?」

振り返り、杜城に微笑みかけた時、ようやく、後ろにいた沈翊に気づいたジャンシュエ姐。

沈翊の上半身を一瞥してからの、

 

あら、可愛い。💘

あなたが、噂の・・・

 

納得したような頷き方がいいのよねぇ(笑)

 

北江分局には、外見を武器にする必要がないくらいの有能な才女やら、沈翊の可愛らしさを見逃さない強気女子がたくさんいるので、杜城さま、おちおちしていられません。爆笑

 

杜城「こっちは、うちの新しい似顔絵捜査官、沈翊だ」

あくまでも、うちの人間として紹介する杜城。

この熱き視線!(笑)

私のBl脳内では、沈翊の肩を抱き寄せ、がっちりホールド状態姿の杜城が浮かんでます(笑)

ちゃんと、その視線に応えちゃってる沈翊も可愛いし。。

  

狙っても無駄だぞ、の視線。(笑)

 

沈翊「よろしく・・」

知らぬは本人ばかりなり。ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ

 

今度は、江雪の紹介をする杜城。

杜城「こちらは、北江分局の弾道捜査の専門家の江雪だ。お前と同じく天才肌だな

 

江雪「なんか、私のことを誉めてるようだけど、なぜか私には、彼のことを自慢してるような気がして仕方ないんだけど・・・

ちらりと、杜城を見上げるジャンシュエ様の目つきに拍手です。(笑)

 

ティント~~ン!!

さすが、姐さん。

目下のところ、あなたが一番、こちら側の世界に近い感覚をお持ちのようだ(笑)

 

何言ってんだよ、と、無言で軽くいなしてる杜城。

 

教科書の落書きみたいに、ほっぺに、赤い線入れたくなる(笑)

沈翊の、どこ吹く風のお姫様っぷりもいいぞ、いいぞ(笑)

 

杜城「で、銃の種類はなんだ?」

急に本題に入ります。

この切り替えも好き。

 

江雪「オーストリア製のGlock 17よ。装弾数は17発。」

杜城「つまり、全て実装されているとしたら、あと15発撃てるチャンスがあるってことか・・・」

 

江雪「いえ」

キッパリと否定する江雪。

 

江雪「もし、補充の弾がなければ、残りは14発ね。これを見てちょうだい」

杜城にファイルを渡す江雪。

江雪「7年前、一人が強盗に撃たれて重症を負った華暢宝石店での強盗事件が未だ、未解決なんだけど、当時、現場で見つかった銃弾と、今回の事件で見つかった銃弾の線条痕(ライフルマーク)を照合した結果、同じ銃であることがわかったの。

 

杜城「・・・!(なんだと?)」

江雪の顔を見た後、事件当時の写真に目を落とす杜城。

 

~北江分局 会議室~

早速、張局長を交えて、捜査会議です。

 

杜城「福安(福建省の都市)に確認したところ、実際に同じ銃だと判明、手口から見ても、同一人物による犯行によるものとみられ、しかも、残された証拠から、単独犯の可能性が高いです」

局長「7年前、重症を負ったという目撃者は、今、どこにいるの?」

杜城「イェン予審官が確認中です」

局長「7年もの間、捕まっていなかったということは、この強盗が、警察の捜査の裏をかく能力に長けているってことね」

 

隊員を見据えながら、立ち上がる局長。

 

局長「けれど、そんな危ない時限爆弾のような人間に、再び、この北江で爆発させるわけにはいかない。私が、あなたたちに望むのは、早急に犯人を逮捕し、裁判を受けさせることよ」

 

杜城に視線を向ける局長。
 

局長「杜城・・・時間はどれくらい必要?」

杜城「はぁ?」

い、いつからそういうシステムに?

 

局長「そう・・72時間? ま、いいでしょう」

 

な、72時間???
杜城「・・・・・・」

言ってません。(汗)

俺からは、72時間だなんて一言も言ってません。(滝汗)

 

局長「いいわね。みんな、杜隊長の指揮の元、銃の携帯及び緊急時には、その場の判断により使用を許可します」

事前の発砲許可を与える局長。

 

杜城「・・・・・・」

さらに目をぱちくり。

 

ど~なってんすか?

 

どんどん話が進んでいってます(笑)

杜城自身、何一つ了承してませんけど、これはもう、反論できる余地なしです(笑)

 

局長「なにか質問でも?」

杜城「・・・ありません。ただですね、張局長、沈翊はいつも画筆ばかり持っているわけで、今回、銃を携帯させるのは・・・いかがなものか、と」

こんな時でも、パッと沈翊のことが気になる杜城。

そうでなくても、いきなり強権発動してきた局長に、困惑しきってるんです。

 

声色の厳しい局長。

局長「そもそも、沈翊の身分はなんなの?」

 

杜城「・・・・・」

違うぞ!

今日の張局長はいつもと一味違うぞ。

 

二人のやりとりをどこか傍観者のようにみていた沈翊。

でも、ことは自分自身に関することなのです。

ハッと慌てて、姿勢を正した沈翊が、「警察官です」と自ら発言する。

 

もう特別扱いをされている時間は終わったのだ、と暗に告げてるような局長。

 

局長「警察官の武器は銃、似顔絵画家の武器は鉛筆、銃を供えて、最前線に出ることに、なにか問題があるかしら」

沈翊「問題ありません!」

 

局長「(杜城に)聞いたわね?」

完全に困惑しつつ、小さく頷くしかない杜城。

 

局長「解散!」

 

局長が会議室を出ていくと、困惑と戸惑いが入り混じってる杜城にむかって、

大丈夫、なんとかなるよ、と微笑みかける沈翊。

 

ホントに、なんとかなるのかな(笑)

 

~射撃場~

銃の携帯&発砲許可が下りてるということは・・・撃つ可能性があるということよ。

お決まりの、イヤマフつけて、射撃場でマンツーマン指導、入ります。

 

いつもながら、この身長差。

白シャツの沈翊の可憐さが際立ってます。

緊張して、場慣れしてない感じがちょっと透けてみえてるところも、たまらんなぁ。

 

渡された銃を持ち、一応、(講習どおりに)構える沈翊。

真剣な面持ちで、銃を右手で構え、 反動防止のために、左手を添えた瞬間、

すかさず、杜城チェックが入ります。

杜城「そんな銃の構え方して、お前、自分の指をふっとばしてもいいのか?」

 

そもそも・・・警察官採用後の基礎訓練は受けてるはずだと思ってますけど、合ってますよね?

 

杜城「それで、よく、銃の保持ライセンスもらえたもんだ」

あ、やっぱり、訓練も受けてるんだ(笑)

 

そこからは、自らお手本を見せる杜城。

杜城「左足を前、右足は後ろだ。」

ちゃんと、足もとを見てる沈翊(笑)

 

深く息を吐く杜城。

 

杜城「肩の力を抜き、前傾姿勢を取るんだ」

安定したフォームで構える杜城の後ろで、マネしてやってみる沈翊の動きが、真剣なのにどこか可愛いのよ(笑)

 

発射。

 

はい、中央の10の円に命中。

続けて、最後の一発まで、どれも10点。

 

沈翊「うわ、すごい、命中してる」

ここで、ヒロインのとびきりの笑顔!

 

杜城「的がはっきり見えていれば、自然と集中力が高まってくる」

 

再度、沈翊に銃を渡す杜城。

杜城「だが、俺たちが直面するのは極めて特殊な状況で、銃口の標的は、紙の人間なんかじゃないからな」

 

さきほど杜城に言われたとおりに、構えてみせる沈翊。

 

杜城「銃を持った凶悪な逃亡犯だ」


緊張気味の沈翊の肩に手を置く杜城。


杜城「さぁ、肩の力を抜くんだ。必要がなければ、撃つ必要もない」

きゃ~、バックハグ式で密着、これぞ手取り足取りですよ(笑)

すまぬ! 決して、そういう目で見ようとしているわけではないのだが、なぜか私の体温が勝手に上昇し始める。

たぶん、出てるかも・・・。

例のコレが・・・(*° ་ °)=3

 

厳しい任務を前に、沈翊のことを出来る限り、守ろうと考えている杜城の想い、声のトーン、息遣い、生身の体温をヒシヒシと感じるこの状態、画面越しに伝われ!

ただ同時に、一度(ひとたび)、現場に出たら、こんな風に守ってあげられないかもしれない、ってことも杜城はよくわかっているんだよね。

 

杜城「銃はお前を守るための最終手段でしかない。わかるか?」

 

沈翔、ドキドキしないんかな?

 

沈翊の集中力が高まり、狙いを定めたところで、

決め顔いただきました。

 

そこで、手を離す杜城。

 

一発目・二発目 ともに8点

 

三発目・四発目を続けて撃っている沈翊の後ろで、フォンからのメッセージを確認する杜城。

フォン<宝石店強盗事件に関する防犯カメラの映像を入手しました>

 

三発目・四発目 9点

最後の一発を撃つ前に、眼を閉じ、再度、集中する沈翊。

そして、最後の一発は、10点

 

正しい構え方から初めて、初っ端で、これはさすがに、出来すぎな感もありますが、センスありそうです(笑)

先生が超一流で教え方に愛がある・・・そういうことでいいですよね(笑)

 

 場面、少し変わります。

 

~警察署正面~

 

一人の女性が深刻そうな表情で警察署を訪れる。

 

夫が帰ってこないという相談にやってきた女性に対し、身の回りの物や写真の提供を求める担当者。

財布に入れていた夫婦の写真を渡す女性。

 

届け出にきた女性は妻の賀虹(ホー・ヨン)、そして、行方不明になったのは、夫の穆偉(ムー・ウェイ)です。

 

ここで切ります。

 

★『猟罪図鑑』Ep.09-2 雑感★ 

このドラマ、“7年”というタームがやたら出てくるんですけど、7年前の北江は、未解決凶悪事件勃発のあたり年だったみたいですね(笑)

 

とりあえず、沈翊の、例の女の画が完成したところからですね。

プールでの荒療治が奏功し、本人すら覚えていない記憶の中の断片を取り出すことに成功。

あの油絵の中の抽象的な顔を、似顔絵に仕上げるのですら、難しいと思ってしまう、こちとら

ずぶの素人でい!(笑)

 

かたや、紹介した江雪に見透かされちゃうくらい、わかりやすい杜城(笑)

 

江雪や何溶月(ロンユエ)のカッコいい系、彼女たちの出演、なにげに楽しみ。

制作側も、ある種、理想的なキャリアウーマン像として描いているのかな。

 

張局長だって、時には、厳しい面も見せないとね。

くくく、そもそも、ただの、捜査員に理解ある優しいだけの人が、伊達に局長のポストにつけるわけがないのだ(笑)

でも、内面は、ママだよね。

 

杜城ったら、こんなにも沈翊を甘やかしてるのが、暴露されてて草!

 

★『猟罪図鑑』Ep.09-3に続く★