【お知らせ】

皆様 暑中お見舞い申し上げます🐼

 

お気づきかもしれませんが、最近、更新頻度が落ちております。

2~3週間前くらいから、目の不調が出てまして、現在、薬効&検査待ちってところです。

それほど重篤ではないことや、初めてではないので、結構、悠長な感じでおりますが、ただ一点、医師より「目を長時間酷使しないように・・・ま、ご本人的にも厳しいでしょうが」と言われており、正直、そのとおりでございます(笑)

 

というわけで、下記の通り、

とさせていただきたいと思います。

 

あくまでも予定ということで、また、状況変わりましたら、お知らせします。

どうか、皆様も、くれぐれもご自愛くださいませ~~♪

 

 

ではでは、ちょうどキリもよいので、8話ラスト、アップしま~す。

 

杜城と沈翊にとって、避けては通れない7年前の確執。

杜城の中に芽生えた雪解けの感覚が加速してきた感あり。

 

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin 

 2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022

 45分×全20話 

 脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao

    演出: Xing Jian Jun

 

前記事未読の方は、こちらから

#8-1 #8-2 #8-3

 

 #EP8-4

 

 

~聴取室~

続きです。

 

沈翊の実力を知り、改めて、椅子に座る杜城。

 

なんとか、冷静さを取り戻そうとしているものの、動揺は隠せません。

 

杜城「お前は、その女を見てる。そうだよな?」

沈翊「・・・・・」

 

杜城「お前に絵を描かせたその女、どんな女だった?」

 

沈翊「・・・・・」

改めて、その女のことを意識させられたって感じで、思い起こそうとする沈翔。

今の今まで、女のことなど、深く気にも留めてなかったのがわかります。

 

 

手帳の白いページを出し、ペンを渡す杜城。

杜城「そんなに絵が上手いなら、その女を描いてくれよ」

 

はぁ・とため息をつきながら、頷く沈翊。

 

沈翊「描き終わったら、帰らせてくれるんだよね?」

ん、と小さく頷く杜城。

 

沈翊「自分で言ったんだからな」

 

そういうと、大きく息を吐き、書き始めようと、ペンを持ったまでは良かったものの・・・なぜか、そこで、沈翊の手が動き出すことはなく、固まってしまう。

杜城「?」

 

自分でもおかしい、と感じたのか、ペンと手帳を近づけ、少し真剣に向き合う沈翊。

どんなに描こうとしても、ペン先が小刻みに震えるのみ。

まったく、手が動きません。

 

ぽとりと、ペンを離してしまう沈翊。

沈翊「描けない・・・・」

 

杜城「なぜだ?」

描けない、と言われても、意味がわかりません。

 

沈翊「思い出せないんだ」

 

杜城「ふざけてんのか? お前、たった今、俺を一目見て、8歳だった頃の俺を描けたじゃないか! お前、その女を見てるくせに、なんで、その女を描けないんだよ!

またまた、ヒートアップしはじめた杜城。

 

沈翊「・・・・・・」

 

固まってる沈翊の手に、ペンを握らせようとする杜城。

 

杜城「(描く気があろうとなかろうと)なんとしても、絶対に描け!!」

 

そこまで言われて、言い返す代わりに、再度、挑戦しようとする沈翊。

 

でも、描けないものは描けないんです。

 

杜城「さっさと描けよ! 描くんだよ! 描け!!」

鬼気迫る勢いで、追い込む杜城。

 

バン!と机を叩き、

「どうしても描けないんだ! なんで、その女のことを覚えてなきゃならないんだよ!」と言い返す沈翊。

 

こりゃ大変だ、と、慌てて、ヘッドフォンを外し、モニタールームを飛び出していくイェン予審官。

 

沈翊「俺は、ただの絵描きで、警察官なんかじゃない。あんたがその女を捕まえられないからと言って、なんで、俺が責められるんだよ!

 

言い返され、興奮した杜城が立ち上がる。

杜城「刑事が死んでるんだぞ!」

 

え・・・と、固まる沈翊。

沈翊「・・・・」

聞かされていなかったのね。

 

慌てて、聴取室に入ってきたイェン予審官。

 

杜城「・・・お前の描いた絵のせいで、刑事が殺されたんだ」

絞り出すように、言葉を続ける杜城。

 

杜城「その人はな、俺の人生で、本当にかけがえのない大切な人だったんだ。」

 

イェン予審官「城隊・・・」

 

いつしか、涙ながらになっても続ける杜城。

 

杜城「あの人は・・本当に善良な警察官だった!」

 

イェン予審官「城・・・」

なんとか止めようと、名前を呼ぶイェン予審官。

 

衝撃で、なにも言えず、ただ、じっと杜城の顔を見ている沈翊。

 

杜城「たくさんの人を救ってきたんだよ。お前の画さえなければ、まだまだ、たくさんの人を救えたのに!! 死んじまったんだぞ!!お前が殺したんだ!!

取り乱し、絶叫する杜城。

 

イェン予審官「杜城、落ち着け!」

 

レイ隊長の死から、ずっと堪えてきた想いが噴出し、抑えられなくなった杜城。

 

もう、警察官とか、そんな立場を超えて、沈翊の手を取り、ペンを握らせようとする。

 

杜城「頼むよ!すこしくらい、なにか描けるだろ? ちょっとだけでもいいんだ。眉毛の一本でも、目でも、鼻でも、口でも・・・なんだっていい。一つくらい・・・描いてくれよ・・それが手掛かりになるんだ。お前は、その女の顔を見た唯一の人間なんだ!!お前が描いてくれなきゃ、俺たち・・なんの手がかりもないんだよ・・・」

ここの、感情を爆発させながら長台詞を一気に言い抜けるジン・シージャーの迫力、圧倒されます。

 

机に突っ伏すように、叫び続ける杜城。

 

その迫力に、なんとかペンを手にし、記憶をたどり、画を描こうと試みる沈翊。

 

線を描いても、すぐに、紙を破ってしまう。

そんな姿を食い入るように見つめる杜城。

 

線にならない線を描いては破り、描けなくても破り、そんなことを何度も何度も繰り返す沈翊。

 

その様子を見れば、誰が見ても、ことの重大さがわかってないわけでもなく、わざとでもなければ、なにかを隠そうとしているわけでもなく、もう限界なんだ、とわかります。

 

絶望的に、頭を下げ、机に伏せる杜城の背中をとんとんと叩き、慰めるイェン予審官。

 

とうとう、「本当に描けないんだ!!」と叫ぶ沈翊。

沈翊「描けないんだよ・・・」

声を震わせる沈翊に対して、顔を起こした杜城がにらみつける。

 

沈翊「本当に描けないんだ」

 

身体を起こすと、氷のように冷たい視線で見下ろす杜城。

杜城「だったら、筆を置けよ。もうこれ以上、画なんか描くな」

 

そういうと、レイ隊長の絵を沈翊に突きつける杜城。

杜城「お前の絵は、人を傷つけるだけだ。」

 

愕然とする沈翊。

 

杜城「お前に画家を名乗る資格なんてない」

 

それだけ言うと、聴取室を出ていく杜城。

あとを追うイェン予審官。

(回想終わり)

 

 

当時のことをはっきり思い出した杜城。

それは、杜城にとっても、苦い記憶の一端ですが、こうして、沈翊の人となりをわかるようになった今では、それを言われた側の沈翊の気持ちを思うと、また別の痛みと苦さが胸に去来します。

 

しかも、絵を辞めろ、と言ったのは俺だった!

 

目の前に立った沈翊が、カバンを持ち上げたところで、急に我に返りました。

杜城「描きあがったのか?」

沈翊「ん・・・」

カバンを持ったまま、部屋を出ていこうとする沈翊。

杜城「おい、どこ行くんだよ?」

 

~刑警隊 デスク~

杜城以外のメンバーも、一応、陳銘峰の事件が片付いたので、ちょっと一息ついたってところかな。

フォンとハンが、コーヒーブレイクの準備をしてるところに、ふらふらとカバンをもった沈翊が通りかかりました。

ハン「沈先生!」

声をかけるも、スルーして通り過ぎてしまう沈翊。

 

ハン「なんで、あんなにぼ~っとしてたのかな?」

フォン「さぁな・・」

全くもって興味なしって感じ。

 

直後、沈翊が描き上げた容疑者の似顔絵を持って、沈翊の部屋から出てきた杜城。

 

杜城「描きあがったぞ。すぐチェックしてみてくれ」

そのまま、沈翊のあとを追いかける杜城。

 

 

画面一転。

え? ここはどこ?

空と君とのあいだには・・・

今日も、優雅に鳥が飛ぶ (替え歌お願い

※羽の先が白いんだけど、なんの鳥? 画像検索でもうまくひっかからない。

 

急に、海岸沿いに来てたよ。

 

角度を変えてみると、断崖絶壁というよりは、岩場の浜って感じかな。

打ち付ける波しぶきも力強い。

 

ぼ~~っと、海を見ていた沈翊が、カバンを肩から落とし、

足を一歩、踏み出そうとしたその時・・・

 

杜城「いいところだな・・・」

その声に、振り返る沈翊。

 

杜城「飛び込むには最適だな。」

 

ゆっくりと歩きながら、近づいてくる杜城。

 

杜城「飛んでみろよ。俺は、止めんぞ」

 

沈翊「つけてきたのか?」

杜城「だったら、なんだ? お前こそ、わざわざ、こんなところまで来やがって・・・なにもただ汐風に当たりに来たわけじゃないよな? お前みたいになんでもお見通しみたいな奴でも、どうにもならないこともあるのかよ?

けっして優しくはない杜城の口調が、この上もなく、優しく聞こえてくるのです。

今回も"尊すぎてうるうるトリオ"です。

 

話しはじめる沈翊。

沈翊「ずっと考えてたんだ。今まで会った人なら・・・誰であろうと、自分の記憶から消え去るなんてことはないだろう・・って。でも、あの女だけが・・・まるで、幻影みたいで・・・どうしても、顔が思い浮かばないんだ

まるで、ついこの間のことのように話すのね。

 

今更ながら、いや、遅ればせながら、沈翊が受けた心の傷を思い、なにもかける言葉がない杜城。

大きなため息を一つ。

 

杜城「あれからだいぶ経ったんだ。思い出せなくても普通だよ」

 

なんということでしょう!

杜城の口から・・この言葉が聞けるなんて。。

沈翊に寄り添おうとしてる。。。

 

沈翔「・・・・・・」

未だ、恨まれていることは自覚している沈翔。

 

沈翊「お前だって、今もずっと(あの事件のこと)気がかりなくせに・・・」

  

 

黙って、沈翊を見る杜城。

 

 

 

杜城の態度を見て、ようやく話せる時が来たって思えたのかな。

 

 

沈翊「七年前、レイ隊長の肖像画を描いたあと、俺は誰かによって海に突き落とされた」

 

~回想~

 

描きあがった壁の絵を、帽子の女と一緒に見た沈翊。

 

その画をスマホで撮影すると、子供の頃の写真を剥がし、「ありがとう」とだけ言って、女は立ち去っていった。

 

片付け始めたところに、「雨が降りそうよ。帰り道、気をつけて」と女の声が聞こえ、

空を仰ぎ見る沈翊。

 

【フライングねたばれ】これ、女からの警告とも取れる言葉だということが後にわかります。

 

その後、風に吹かれて、

足を投げ出し、海を眺めていた沈翊の背後で、黒いブーツの男性らしき人影が、ゆっくりと近づいていく。

ふと気配を感じ、振り返ろうとしたまさにその瞬間、

海へと蹴り落とされた沈翊。

 

突然のことにパニックになりながら、必死にもがき、手を伸ばしたのは、暗い海の中を照らす太陽からの一筋の光。

(回想終わり)

 

 

杜城「・・・・・・・」

もしかしたら、レイ隊長の絵を描いた当日、沈翊が海に落されたことは伝え聞いていたとしても、そんな状況だったことは知らなかったんじゃないかな。

おそらく、「お前の絵は人を傷つける」と言い放ったあの日以降、杜城が沈翊と直接、顔を合わせたとは思えないから。

 

黙って、沈翊のカバンを拾い上げると、沈翊に手渡す杜城。

 

沈翊の肩に、ガシッと手を置くと、

「ついてこい」と一言。

 

~北江分局 杜城の部屋~

沈翊を連れて、自分の部屋に入ってきた杜城、

鍵を取り出し、ロッカーの扉を開ける。

 

沈翊に見せるように、一歩、下がった杜城。

思わず吸い寄せられるように、前に進み出る沈翊。

 

なんとも、思わせぶりな状況ですが、9話に続きます。

 

★『猟罪図鑑』Ep.08-4 雑感★ 

 

しかし、改めて、7年前のやりとりを見ると、それだけでもしんどい!

 

確かに、このやり取りについては、今までも、2人の関係性を表すために何度か描写されていたけれど、ようやく全容が明らかに。

 

自分の絵が、他の人にとってなにか意味のあるものであることを願いながら、自分の内なる情熱を作品を傾けてきたし、その自信もあった。
 
無邪気を装いつつ、どこか現実社会に対して、斜に構えていたような沈翊。

 

心のうちをさらけ出し、沈翊に女の絵を描いてくれ、と迫った杜城。

大切な人を想い、あれだけ泣いて取り乱した杜城の姿は、沈翊にとっては、かなり衝撃的だったはず。
 

捜査官と参考人という立場で出会ったものの、その関係性を超え、他の人には入り込めない引力のようなものが二人の間に働いていたことに圧倒されました。

 

杜城にとっては、レイ隊長の事件を追いかけながら重ねてきた7年間であり、どこかで恨み続けてきた沈翊の出現は突然の7年後だったかもしれないけれど、沈翊にとっても、7年前のあの日から、再び、杜城の前に立つまでの日々は、一日も途切れることのない長い長い道のりだったんだなぁ。

なんか、泣けるなぁ。

 

★『猟罪図鑑』Ep.09-1に続く★