何をしたいかわからないというよりも、何をしたいのかわからなくなってしまった理由として、周囲からの影響があげられます。親や先生などから無理にすすめられた進路に進んでしまったことが原因のこともあります。あるいは子供の頃に周囲の大人が自分を受け入れてくれなかったため、周囲に認められたくて不本意な道を選んだ方も多いかと思います。
 それに気づいたら、本当に自分がしたいことをもう一度探してみましょう。長年周囲から刷り込まれた価値観にひたっていると、自分の願望が見えなくなってしまっている方も多いと思います。リラックスして、心を開いて、本当の自分の願望は何なのか、今一度考えてみましょう。
 前回は、現在の延長ではとても実現できそうもないゴールについて書きました。しかしこのゴールは現実離れしているだけに、なかなか臨場感を高める事は難しいかもしれません。特に漠然とした抽象的なものや、自分の過去の体験とはかけ離れたものについて臨場感を感じることは難しいと言えます。ゴールの実現にはこの臨場感が欠かせないからです。
 そこで、ゴールをいくつも設定してみましょう。現在のところは臨場感を感じるのは難しいゴール以外に、いくつものゴールを設定してみるのです。そしてそれらのゴールがお互いに整合性にあるものにしてみてください。
 日本人の方の場合、ゴールと言うとえてして職業になりやすいものです。ゴールは家族関係や友達、趣味など人生のあらゆる分野に設定してよいのです。頭の中でなかなかまとまらない場合は、紙に書き出してみるのも一法です。思い切ってやりたいことを次々と書き出してみましょう。
 前回はホメオスタシスについて書きました。お金持ちになりたいと思っても、無意識は現状を維しようとして、お金持ちにならないようにしてしまうのです。ホメオスタシスは生体を維持するためには心強い味方ですが、いざ夢を実現するとなるとやっかいなパートナーにもなりえます。それではホメオスタシスに引っ張られずに現状を打破するにはどうしたらいいでしょうか。それには今の状況からはとても実現できないようなゴールを設定することです。実現できそうなゴールだと、現状を維持すれば到達できるかもしれないので、無意識は現状維持を選択しかねないのです。実現できそうもないゴールを設定することにより、ホメオスタシスは徐々に変化をし始めます。とは言っても、そのゴールはご自分が本当に実現したいゴールでなくてはなりません。もちろん倫理や道徳から外れていないことは当然のこととしても、周囲をも幸せにするようなゴールであることが大切です。そして日々の生活の中では、少しずつ現状から離れてより高いレベルへ自身を誘うような習慣を少しずつ実行してみましょう。さらにもう少し身近なゴールもいくつか設定してみましょう。ゴールはいくつあってもかまいません。その次にゴールに対して強い臨場感を持つことです。実現したときの自分の感情や周囲の人たちの幸せな姿、そのときに着ている服なども、できるだけ細かくイメージします。朝起きたとき、夜眠りにつく際に実行すると効果的です。毎日実行するといつの日か自分の周囲に変化が起きてくるのを実感できるでしょう。