悩みにとらわれている人に共通する特徴のひとつに、自分を取り巻く環境が刻一刻へ変化していることに気づいていない事があります。過去の状況が未来永劫続くのではないかという不安が、その人をますます追い込んでいるように見えます。実際のところは、あなたが創る宇宙はものすごいスピードで変化しているのです。それは最新の量子論からも明らかで、あなた自身も一瞬前のあなたとは違う自分なのです。そして周囲の人も同じく変化しています。

 アドラー心理学でも、知り合いに会ったら前回会った時のその人とは別人のつもりで、応対することの重要性を説いています。刻一刻変化している宇宙を思うと、非常に理にかなったことだと思います。 

 一瞬一瞬変化する自分と宇宙、あなたと周囲の関係性はどんどん変化しているのです。次の瞬間、新しい環境や新しい縁ががやってくるかもしれません。今この原稿を書いている場所でも、初めて見る人が目の前を通り過ぎます。時々刻々、縁起のネットワークは形を変えて動いています。思い悩むより、次の一瞬、そして次の一瞬をとらえて、幸福の波に乗りませんか。
 本日「行きたい未来に移動するには」で書かせていただいた内容で、紙面でお伝えできる内容についてお話させていただきましょう。
 未来にゴールを作る事が最初にすべきことですが、その前にまずは毎日の心構えからお伝えしておきましょう。

 成功者が、あの時はこんなに大変だった、こんなに苦労した、本当につらかったなどと過去のことを語るのを見たり聞いたりしたことがあると思います。当時は本当に大変だったのだとは思いますが、現在振り返ってその当時を語る話しっぷりは、愉快で楽しそうに感じる場合が多いことにお気づきかと思います。
 すなわち成功したという現在が、過去のつらい体験を塗り替えたということです。その時々のつらい体験が、一気に懐かしい体験に書き換えられたということです。つらいことも、苦しいことも実はすべて未来の良い結果の材料に過ぎなかったということです。
 だとしたら、今をどう過ごしたらよいでしょう。勘のいい読者の方ならすでにお気づきかと思います。日々、一瞬一瞬を、「楽しい!」「嬉しい!」「やった~!」と口ずさみながら過ごすのです。自分にとって不都合なことが起きても例外なくです。その一瞬一瞬に過ぎ去る現在が未来に移行したとき、本当に「やった~!」の未来が訪れるはずです。未来も現在も過去も、あなたの宇宙の中に同時に存在します。その一瞬一瞬の現在を「やった~!」で過ごすことで、未来に「やった~!」の記憶を書き込むのと同様の効果を生み出すのです!試しにやってみてください。本当の成功が訪れる前に、まずは自信と勇気が湧き出てくると思います。
 私は子供の頃から要領が悪いと言われてきました。ところが、言われても何のことが気づかない、どうしていいかわからないまま成人になりました。
 コーチングやヒーリングを学んでからわかったことですが、要領が悪いことの原因として、物事の段取りが真逆である点がわかりました。すなわち、目的から逆にたどってやり方を考えるという習慣がなかったのです。努力を積み重ねれば目的に達せられるという考え方です。この方法では、場合によっては深い霧のかかる海に、いきなり船を漕ぎ出すようなものです。船を漕ぎ出すには、目的地をはっきりさせなくてはなりません。目的地がはっきりすれば航路や必要なものがはっきりするでしょう。
 あなたが異性にプレゼントをする場合を考えてみて下さい。街をうろうろして見つかることがあるかもしれません。しかし、彼あるいは彼女がほしいものをあらかじめ知った上で選んだ方が手っ取り早いのではないでしょうか。たとえサプライズのプレゼントであったとしても、彼や彼女の趣味趣向を知っておく事は役に立つと思います。
 目的の大学に入学するための受験勉強を始めるとします。今の私だったら最初にその大学の過去の試験問題に目を通します。そこから逆算すれば何とどう勉強するかがわかると思います。やたら時間をかけていらない知識を積み上げても、限られた時間内に必要な勉強量をこなすことができないと思います。
 それから要領のいいことに罪悪感を持たない事です。目的指向でとりあえず目標に到達してみる、その方が人生にゆとりができ、自分を見つめ直す時間もできるのではないかと思います。