先の「現状維持を打破する為のスイッチとブレーカー」で書かせていただいた、頑固な現状維持からどう脱するかです。人付き合いが苦手だから、上場企業の社長になるのを拒んでいるマインドがあなたの心の奥底に潜んでいたとします。
人付き合いが苦手なのはどうしてでしょうか。かつて人からいじめられた経験がある人は、いじめられたトラウマにするかもしれません。あるいは元々の性格だと断定して、遺伝のせいにするかもしれません。しかし、こうした「原因」に着目していること自体が、あなたが変われない為の理由や言い訳を見つけている行為にすぎないのです。いじめられたトラウマがあったから人付き合いが下手になったのではなく、人付き合いをしたくないから、トラウマを原因に決めつけたのです。原因のせいにしているうちは解決は困難です。それよりも、あなたが人付き合いが苦手、人付き合いを避けたいと言っている本質についてフォーカスしてみましょう。
例えば、人前に出ると尻込みして、言葉がスムーズに出ないとしましょう。何故それを恐れるのでしょうか。それは人の視線や評価が気になるからです。しかしちょっと待ってください。尻込みをして言葉がスムーズに出ないことを、周囲の人はあなたが思っているほどマイナスに捉えているのでしょうか。実は私自身も若い頃は大勢の前で話すのが苦手でした。ところが思い切って話をしてみると、確かにぎこちない話し方にはなったのですが、話が終わると大勢の聞き手は拍手喝采してくれました。何故なら、聞き手は私の話し方には興味がなく、私の話の内容に注目してくれたからです。このくらい、自分が自分に対するセルフイメージと人が自分に持つイメージは異なるのです。
あなたは自分のセルフイメージについて、人からの評価を勝手に想像して決めつけていませんか。人付き合いが本質的に苦手な人がいるのではなく、人付き合いが苦手な他者評価を自分が勝手に作り出しているだけなのです。後援会が何回も開かれている著名人が、すべてぺらぺらと話をするわけではありません。口ごもって、ぼそぼそとした話し方をしている著名人もいます。しかしその人は、自分の話し方を低く評価していないのです。そんな話し方をする自分を受け入れているから、他者の評価が気にならないし、実際他者はその人の話し方を低くは評価しないわけです。
何となく、からくりがわかりましたか?あなたがあなたに対して勝手に決めつけている自己評価、そして他の人がこんな風に自分を思っているのではないかという他者からの評価、ここから自由になることです。あなたは、あなたのままでいい。やっかいな現状維持機能から脱するためには、まずここから出発してみてください。