私の現在の車選びは、とにかく試乗してみることからスタートします。以前はスタイルに一目惚れして、一度も試乗せずに購入した車もあります。結果的に後悔しなかったからいいのですが、やはり試乗は大切だと思います。
 というのも、雑誌などの記事を信じて買ったところ、想像していたのとは違っていたという声を聞くからです。試乗はできれば高速道路も含め100キロくらいはしてみたいのですが、ディーラーでそれだけ試乗させてくれるところはほとんどないのが現状です。
 そうであれば、小まめにいくつかのディーラーに足を運んで、いろいろな条件の道路で試乗することです。場合によってはレンタカーで同じ車種があれば、あるいは知り合いが同じ車種を持っていれば借りてみるのもひとつの方法です。
 自動車を購入する際には、まずは試乗してみることです。一般道だけでなく、自分のカーポートや訪問先での車庫入れなどにも配慮しましょう。
 私とほぼ同年代の田中康夫氏は、今から33年前に「なんとなく、クリスタル」で文藝賞を受賞、一躍その時代の寵児となった。80年前後と言えば、ディスコ全盛、サーファー、ウォークマンの登場など、およそ若者文化を語る上で欠かせない時代である。
 50年代の石原慎太郎「太陽の季節」、70年代の村上龍「限りなく透明に近いブルー」などと同じく、その時代の若者が主人公の小説は社会現象にもなった。
 その田中康夫氏が17年ぶりに小説を発表した。文藝に連載されかねてから話題になっていた「33年後のなんとなく、クリスタル」である。その当時の主人公の33年後という設定から想像される以上の、濃い内容の仕上がりになっているようである。同じ時期に新装版の「なんとなく、クリスタル」も発売になったそうだ。
 50代、60代の世代のみならず、今の若い世代の人たちも2冊を通読して過ぎ去った30余年に思いを巡らせるのも、秋の夜長を思い出深いものにするに違いない。



33年後のなんとなく、クリスタル/河出書房新社
¥1,512
Amazon.co.jp
新装版 なんとなく、クリスタル (河出文庫)/河出書房新社
¥821
Amazon.co.jp
 私の祖父が軽井沢に別荘を建てた昭和30年代は、軽井沢の別荘のほとんどが避暑地としての軽井沢、すなわち夏を過ごすためのものでした。最近では別荘の付近にもオールシーズンで過ごせる別荘が増えてきました。すなわち、水道が凍らないような設備や冬用の暖房を装備した別荘です。しかしそれでも軽井沢は夏の人出が多く、夏休みが終わる頃から、旧軽井沢や千ヶ滝は急にひっそりとします。
 私は社会に出てからは、あえてこのひっそりとした軽井沢を訪れるのが好きになりました。東京から早朝に車を飛ばして日帰り、もしくはホテルに一泊する気楽な旅。何も目的を持たずに、おいしい夏に行きつけのお店に立ち寄り、読書をするかもの思いに耽る旅。冷たく澄んだ空気の中で、暖かいコーヒーを白樺の下で飲むひと時は格別です。土日をこんな風に過ごした後の月曜日は、何か新しく生まれ変わったような気分になるものです。