私がほっとできる場所のひとつに、フロリダ州キーウエストのヘミングウェイの家(The Ernest Hemingway Home & Museum)があります。ノーベル賞受賞者でもある文豪ヘミングウェイが約8年を2度目の妻ポーリンと過ごした家です。
 この家は一般に公開されていて、当時の調度品ばかりでなく、庭にはヘミングウエイが飼っていた猫の子孫があちこち歩き回っています。
 アメリカの中でも、カリブ海に面したフロリダは独特の雰囲気を持つ場所です。お金持ちの避寒地としても有名ですが、ヘミングウエイの家も南国風の洒落た趣味のよい建物です。プールの脇に立ってあたりを見渡すと、そこからかつての主人が現れるような錯覚をします。
 007シリーズの「消されたライセンス」の冒頭にも登場します。マイアミからは飛行機もありますが、車でフロリダキーズ(細長い列島)を渡って訪れる方法をおすすめします。
 ご承知のとおり、カーナビに目的地を入力して出発すると、車の進路を画面と音声でドライバーに知らせてくれます。コースをそれても、新しい道順を案内してくれて最終的に目的地にたどりつくことができます。
 最新の旅客機では、飛行データを自動操縦装置に送る事で、パイロットは画面をモニターするだけで飛行機は自動的に目的地まで到達します。条件さえ揃えば自動着陸も可能です。
 潜在意識にゴールを強烈にインプットすると、あたかもカーナビが目的地まで誘導するかのように、問題解決の方法を自然に教えてくれます。試行錯誤は繰返しても、何とか目的地まで誘導してくれるところが、カーナビにも似ているように思います。無意識な行動まで含めると、ある意味で旅客機の航法装置や自動操縦装置にもたとえられるかもしれません。
 潜在意識の力は本当に強力です。よくも悪くも作用しますから、常々潜在意識によい情報をインプットしたいものです。
  国際線のロングフライトで最近重宝しているのが、キンドルとボーズのノイズキャンセリングフォンです。機内は本を読むのに最適な空間ではあるものの、たくさんの本で荷物が重くなるのは考えものです。その点、キンドルなら何冊分持ち込んでも手荷物はすっきりです。
 ノイズキャンセリングフォンは、外した時にその機能を実感します。こんなに騒音が大きかったのだと改めて実感します。特に睡眠をとる際は重宝します。私のは乾電池式なので、万一の電池切れにそなえて予備の電池を持参します。
 ところで機内の騒音の大きな部分が風切り音であることはご存知ですか。もしエンジン音であれば、離陸の時に最大になるはずですよね。エンジン出力を巡航パワーに絞った巡航飛行時は、高速での風切り音があれだけ大きな音になるのです。