リオデジャネイロの有名なビーチであるイパネマ近くにある湖がロドリゴス・デ・フレイタス湖です。周辺は高級住宅地が多く、私はこの付近を湖に沿って昼間のんびりと散歩するのが好きです。1960年代、まだリオデジャネイロがブラジルの首都だった頃から栄えた住宅地は、北米や欧州の高級住宅地とはひと味違う佇まいを見せています。

 90年代に、この付近にある老舗のボサノバのライヴレストランで食事をしたことがあります。その時はコパカバーナのメリディアンに泊まっていたのですが、コンシェルジェに相談したらここを紹介してくれました。しばらく訪れていないので、今も営業を続けている事を祈ります。

 かつて宿泊したメリディアンと言えば、ここの最上階のレストランに席をとり、コパカバーナ、イパネマ、サンコンラードと続く海岸線を眺めながらいただく朝食は最高の気分でした。この時は朝早くブエノスアイレスに向かう途中でしたが、ガレオン国際空港を飛び立った飛行機が右旋回で湾の上空を通過し、遠くにコルコバードの丘を望む眼下にリオデジャネイロの海岸線が広がった光景は圧巻でした。
 来月は休暇で香港に行きますが、老舗のペニンシュラ・ホテルの送迎用の車が、数年前から最新のファンタムに変わったのには驚きました。 信頼性と快適性という観点から最新のロールズ・ロイス用意するのはホテル側のサービスとして評価できますが、私のように古いペニンシュラを知る世代にとっては、かつてのシルバー・シャドウが懐かしいです。

 東京のペニンシュラも最新のファンタムとBMWに加えて、大昔のR&Rを送迎用に用意しているようですが、東京住まいの私が利用する必要もない上、ホテルの佇まいがあまりに近代的で、将来も多分利用する機会はないと思います。それだけに香港の方は古いR&Rで送り迎えしてほしいと思うのは少々無理があるでしょうか。

 ファンタムと言えば、先月ホノルルで2トーンカラーの数世代前のものを見かけました。これが意外とホノルルの市街にマッチしているのには驚きました。

 実はカブリオレ好きの私と家内が狙っているのは、往年のコーニッシュです。3~4年前に横浜のグランドホテルの車寄せで見かけて以来一目惚れしてしまいました。メルセデスのカブリオレは左ハンドルを愛用していますが、こちらは右ハンドルで乗りたいので、カルフォルニアではなくヨーロッパで見つけてきたいと思っています。
 「○○さんだって、ウエディングドレスに憧れるんだよ。君は女性のそういう気持ち、わかってる?男性には女性の気持ちがわからない人がいて困るよね。」

 ある親しい大学教授が、夕食の席で私にこう言いました。○○さんというのは著名な女性起業家です。彼女は美しい独身女性ですが、仕事をばりばりする方なので、人によっては挙式やウエディングドレスには興味がないのではと思われがちだったです。私も先入観でそう思っていました。

 数年間がたった今、この大学教授の言葉を身にしみて感じられるようになりました。仕事をばりばりしていようが、専業主婦であろうが、非常に多くの女性がウエディングドレスに憧れをもっていることがわかりました。結婚式はもちろんのことです。

 結婚式やウエディングドレスが結婚の目的になっては困りますが、いざ結婚を決めたなら、男性はできるだけ女性のために結婚式とウエディングドレスを用意してあげることをおすすめします。もちろん経済的な事情や価値観、宗教上の理由などで、お互いが納得して挙式をあげないカップルは例外です。そんな事情がある中でも、もし女性の側がウエディングドレスと挙式に密かに憧れているのであれば、結婚した後何年かしてからでも、男性がその夢を実現してあげてはいかがでしょうか。