みなさん、今日はトラウマ、心の傷についてのお話です。かなり痛い話です。
現在、トラウマで苦しんでいる人は、読まない方が身のためです。
認めたくない痛い話です。さて、では、どんな例えがいいでしょうかね～。そうですね～。
例えば、自分には、いじめのトラウマがあると認識しているとします。そうすると、人間関係が
うまく行かないのは、そのトラウマ、いじめられたことが原因と思っています。
でもね、トラウマって、そんな風に人に言えたり、自分で認識できる程度のものは
トラウマには、ならないのです。トラウマがそんな簡単なものであれば世の中もっと平和です。
病気やなんとか症候群、メンタルの疾患なんてなくなっちゃいます。
では、それってどんなことになっているのでしょう。ちょっと深く探ってみましょうか。
まず、先の例では、いじめのことを認識しています。それにそのことを思い出せています。
ですから、プロから見ればトラウマではないのです。解離していない。記憶の欠損もない。
認識できる程度のものはトラウマのダミーです。それがトラウマだって言う大義名分です。
最もらしい大義名分を用意して、本当のトラウマには触れられないようにしてしまうのです。
でも何でわざわざそんなことするの～
はい。それは、本物のトラウマは、触ることさえツラいからです。触れないのです。
ですから表になんて出て来ないのです。だからこそトラウマ、心の傷
なのです。
それを認識できて、自分で言えるなんてことは皆無です。絶対にありません。
そのトラウマを泣いて話そうが、認識できて表現できる時点でダミーなのです。
本当のトラウマは、ちょっとやそっとのセッションじゃ出て来ません。
もちろん、隠しているのはクライアントさん自身です。それも無意識にです。
しかもそのことすら自分を守るためです。それだけトラウマって強烈なのですね。
だから見えません。だから自分では気づけません。そのようなメカニズムなのです。
例えばの、先ほどのいじめのトラウマの例、それで人間関係がうまく行かないとします。
それは人間不信になってしまって、対人緊張や対人恐怖になってしまっているとします。
なんだか、もっともらしい症状で自分を含め誰もが納得してしまいますよね。
このような場合、僕は、その対人緊張や対人恐怖を緩和するセッションをします。
それで問題が解決できれば万々歳ですよね。
ですけど、この対人緊張や対人恐怖の恐怖を緩和して行くと見えてくるものがあるのです。
実は、そのいじめられた件の前から、対人緊張や対人恐怖があったことが！
どうして、そんなことが思い出せなかったのか？それは恐怖の感情がくっついていたからです。
怖いから見えないのです。怖いから見ないのです。ですから大義名分を見ているのです。
さて、そのいじめの体験の前からある対人緊張、対人恐怖、それって何でしょう？
なんだか見たくないですよね。せっかくいじめの記憶の大義名分をつくっておいたのですから。
そのままにしておいてほしいですよね～。でもそれじゃ症状が回復するなんてないのです。
だって、ダミーに引っ掛かって、ダミーに踊っているだけですからね。
では、その真相、そのいじめ体験の前からある恐怖、これって何でしょう？
実は、これが本丸です。これを隠したいが為に、いじめの体験をつくり大義名分を得ています。
はい。そしてその本丸のトラウマとは、多くの場合に親からの虐待です。
ハッキリ言って、それ以外、あまり傷つかないのです。それ以外、実は大したことないのです。
でも親から虐待されたことだけは、タブーなのです。バッチリぐっさりトラウマになります。
それにその記憶は、ツラすぎるので飛ばします。解離させます。ですから覚えていないのです。
忘れただけでは足りないのです。ですから万が一のためにダミーも用意するのです。
だってダミーのトラウマがなかったら何でこんな感情があるの？と思いだそうとしちゃうでしょ。
メンタルって、このような仕組みになっているのです。でもそうやって生き残って来たのです。
叩かれた記憶は、飛びます。お前なんか家の子じゃないと言われた記憶も飛びます。
お前なんか産まなければよかったと言われたことも飛びます。
泣いている自分が放置され、冷たい目で見られた恐怖の記憶も飛びます。
親の夫婦ゲンカの記憶は残り、それで泣いている母親の記憶は残っても、
そのことで自分に八つ当たりされた記憶は飛びます。切り離されて仕舞われるのです。
だからと言って、その事実がなくなる訳ではありませんよ。
ですから、今、その影響が出てしまっているのです。
アダルトチルドレン、アダルトサバイバー、もうサバイバルは、終わりにしましょう。
その傷は、あなたが付けた傷ではありません。
でも、今、その傷を癒やすことが出来るのは、あなただけなのです。
親がやったのなら、親に治してほしい？それは無理です。
親だって、またその親からそのようにされて、そうしてしまったのです。
親が治してくれるくらいなら、あなたの親もそんなことしないです。
親に治してもらうことを期待して治っていないから、今、あなたに引き継がれているのです。
あとは、あなたがどうするのか？トラウマの連鎖、トラウマのバトンは、今は、あなたの番です。
そのバトンを親に渡してもダメです。親はもうやりました。それで出来なかったのです。
だから今、あなたの順番になっているのです。どうするのかは、自由です。
僕らは、それをお手伝いするだけです。一人で向かい合わずに二人で向かい合えるだけです。
それはトラウマは、一人ではケアできないからです。だって自分では、見えないし見たくない。
それにトラウマから逃げても、トラブルとなって追いかけて来ますよ。
だって、そのトラウマは、あなたの傷。いつだって、あなたの中にあるのですからね。
キツい話をしてしまって申し訳ありませんが、メンタルって甘くないのです。
だけど本当は、それをわかっているから薬とか、お祓いとか、スピリチュアルとか
その傷を見ないでなんとか出来る方法を模索してしまうのですね。
さて、自分の人生をどう使いましょうかね。痛すぎてごめんなさい。
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