今、タイガーマスクと伊達直人さんの名での匿名の寄付、匿名の善意
が話題になっていますね。
僕としましては大変いいことだとは思いますがただの流行として終わってはほしくありません。
そこでみなさん、全国の児童養護施設っていったいどれくらいあると思われますか?
答えは全国に556箇所、公営72施設、私営484施設です。
それではどれだけの人が入所しているのでしょう?
入所者数は毎年異なりますが毎年およそ3万5000人程度で推移しています。
歴史的には孤児院→養護施設→児童養護施設となった訳なのですが
以前の戦争孤児や捨て子などの暗いイメージは名前の変遷と共にうすれたようにも思われます。
ではどんな児童が入所しているのでしょうか?
それは保護者がいない、保護者が病気、親の離婚、親の病気、親からの虐待などです。
ですから僕がお伝えしたいことはその入所児童の心の問題なのです。
食事と栄養があれば体は育ちます。ですが心は愛情がなければ育ちません。
育ちはしたけど何かが足りない 育ちはしたけど傷だらけ
大きくなって自立してからもアデクションの連鎖と闘っていかなければなりません。
時にはその何かを求めて迷子になってしまったりもします。
自分の役目は・・・なんて自由のようで本当の自由でなかったりします。
そんなこともあるのか99年からは心理療法を行うための非常勤職員を
配置するなどの制度改正がされました。
ですがアデクションは連鎖します。虐待も連鎖してしまいます。
施設の中でいじめがないとも言えません。それはみんなが傷ついているからです。
ですから心のケアは後々も必要なのです。
匿名の寄付、匿名の善意
、匿名の美徳もけっこうですが寄付者の美徳ではなく
入所者のこころに目を向けてもらえたらと思います。
そんなマスコミ報道を願っています。
親にも言えない心、施設でも言えない心、大きくなっても言えない心が欲しがっている物!
それはいったい何でしょうか?そして僕たちに何ができるのでしょうか? すどうゆうじ