関係者よりその知らせを受けたとき、全く信じられませんでした。信じたくない・・・そう言ったほうが正しい気がします。
その知らせを聞いたであろう人からの着信やメールが増えだしてきても内心『悪い冗談はやめてくれ』でした。
それはネットや新聞で活字になってるのを見ても変わらず、全く受け入れられずにいました。
やがて葬儀告別式の詳細が解り、供花や弔電の準備をと動きだしたときに、色々なものが思い出され脳裏にフラッシュバックされました。
その殆どが英治が入門し、そして俺がメキシコへ行くまでの約1年、FMWの道場兼合宿所で寝食を共にし巡業で各地を廻った際の出来事・・・これまで思い返したこともなかったことまで浮かびました。
朝から合同練習だとは解っていてもお互い寝れずに居間で夜通しTVを観たりゲームに興じたこと。
貴重なオフ日にそれぞれの当時の女に会う為?始発電車に合わせて一緒に合宿所を飛び出したこと。
雁之助とふたり入門してから、ちゃんこのクオリティが劇的に向上したこと。ありがとう。
酔い潰れ、誰かさんに両眉を剃り落とされ直後はさすがに気落ちしてたのに会場でのセコンド業務では誰も近寄ってこないのを『大物ヒールになった気分ですよ!』と、いつも以上そして必要以上に睨んだり(普通にしていてもそう見えました)大声を出して楽しんでいたこと。
北海道、羽幌と札幌で行われた、あの知る人ぞ知る『肛門爆破』両方を目撃してる俺は貴重な目撃者?
他にも色々と浮かび思い出してきたら、益々と受け入れられなくなってきた。どうしてだろう?どうしてそこまで受け入れることが出来ないんだろうと極めて冷静に考えると判りました。
それは・・・江崎英治君は俺にとっての想い出、『FMW青春編』の登場人物だからです。正直頭が混乱しそんなシンプルなことが冷静になろうとしなければ解りませんでした。
でも、そうと解れば『直接、最後の別れを言いたい。言おう』と決めました。
通夜には間に合わなかったけど、告別式が行われた8日の朝には着いてお見送りさせていただきました。
最後に御遺族の意向でマスクを被せることになり御遺族と雁之助が被せようとするも上手くいかない様で雁之助に呼ばれ俺がマスクを被せることに。隠すのが勿体無い位に安らかな顔で天国へと旅立っていきました。
最後の最後に言えました。
『ありがとう英治。お疲れさま。』

写真は昨年4月の超戦闘プロレスFMW旗揚げ会見の時のもの。
今回このブログを書くか否か悩みました。書かなくていいという気持ちのほうが強かったです。御悔みの言葉のみ簡潔にとも考えましたが、それなら書かないほうがと思いました。
何度も書き直して結果、これを投稿します。
俺自身の気持ちの区切りと、これを読んでくれた方に彼は安らかに旅立ったことだけをお伝えできれば幸い。との思いです。
御遺族の方と一緒に付き添っていた雁之助、いろいろとありがとう。
そして英治の大学時代からの先輩方ありがとうございました。
今日はこれから1日、呑んだくれます。