■調理の習慣化でボケ防止
2005年に大阪ガスが行なった実験で
定年後の男性(以下被験者)を対象に
調理による生活介入(生活習慣の導入)を実施し
生活介入の前後で脳機能を計測することにより
調理の習慣が脳機能を向上させることを実証されました
実際の住宅内にある台所で
夕食の献立を考えることから
ガスコンロを使っての調理
盛り付けまでを行い
「料理をする際の多くのプロセスで
脳が活発に活動(活性化)する」ことが
確認されたのです
実際にやってみると分かりますが
調理をするには非常に多くの
プロセスを踏む必要があります
-決まった予算の中で
健康面も考えた適切な食材を
購入する
-どの食材をどう使うか
献立を考える
-包丁など調理器具を使って
食材を切ったり皮を剥いたりする
-焼いたり炒めたり煮たり
調味料を加えたりする
-食器に盛り付けをする
-後片付けをする
これを一回だけではなく
複数の機会に違う料理を作る
つまり複数のバリエーションを
持っておくのは非常に高度な
スキルが要求されることになります
つまり調理は頭と手を使うことが
求められる高度な作業であり
一日で急にできることではありません
頭と手足が衰えてくる高齢になってから
料理を始めるのはとても難易度が高くなるので
できるだけ高齢になる前に
調理を日常的にできるように
しておいた方が良いでしょう
そうすれば高齢になってからも
自然と日常的に(一日三回)頭と手足を使う
習慣ができますので
ボケ防止に繋がることが
期待できます