■父親不在

私が子供の頃
父と夕食を共にした記憶が
あまりありません

父は日産自動車の営業マンをしており
時代は高度成長期
車が急速に世の中に浸透していった
真っ只中で仕事をしていたので
さぞや仕事も楽しかったのでしょう
典型的な仕事人間だった父とは
家で夕食を共にした機会も
少なかったと記憶しています
休日も試乗会やゴルフなどで
家を空けることが頻繁でした

そんな状況なので私の母は
家庭内で母の役割もしつつ
父の役割もせざるを
得なかったであろう
今振り返ってみると
しみじみ思います

そんな家庭の中で
真面目一辺倒ではないものの
大きく道を外さずに
育って来た(と自分では思っている)私は
高校の時に母のことが
非常に鬱陶しく感じるようになりました
あれこれと干渉してくる感じが
たまらなく嫌になったのです

そのことも理由の一つとなり
高校卒業時には母の反対を押し切り
実家を出て遠く離れた場所に
一人暮らしを始めることになりました

その一人暮らしが私にとっては
とても心地よかったので
結果的に父親不在が良い方向に
作用した感じです

しかし今度自分に子ができて
親となると自分の父とは
真逆でかなり家庭のことに
関与する父となりました

このやり方で間違っていないと
思いながら続けて来ていますが
果たして子供達の為になっているのか
本当の答えは子供がもっと成長してから
分かるのだと思います

我が家においては今日で
父親不在になって二週間経過しました

来週には我が家に戻る予定ですが
長い父親不在の間どうだったか
子供から聞いてみたいような