更新しました。累計1047万PV突破の人気作!✨️ | 「藍染 迅(超時空伝説研究所改め)」の部屋

「藍染 迅(超時空伝説研究所改め)」の部屋

小説家ワナビーの「藍染 迅(あいぞめ じん)」です。

書籍化・商業化を目指し、各種コンテストに挑戦しながら、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ、アルファポリスなどに作品を投稿しています。

代表作は異世界ファンタジー「「飯屋のせがれ、魔術師になる。」。

 

 

📢更新しました。累計1047万PV突破の人気作!🎉✨️

📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」(異世界ファンタジー)
(「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞(コミックポルカ)」受賞)
🌎️https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346

ご愛読ありがとうございます。

📖「第687話 お嬢さん、ちょっとお話していい?」
🌎️https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818622173055284787

🗒️「あのう……。この|短杖《ワンド》はどういうものですか?」
「あ、ちょっと待ってね」

 店の奥を片付けていたプリシラは、短杖を手にした女性客の元に向かった。

「魔法が付与されていることはわかるんですけど、何の魔法かが読み取れなくて」

 客はまだ10代後半の若い女性だった。
 最近流行の動きやすい服を身に着け、膝下までの長靴、革鎧、革手袋に身を固めていた。その上にマントをまとっているのは、野営を伴う旅をするためだろう。

 この客ばかりでなく、近頃はこういういで立ちの旅人が増えた。プリシラは旅などしたことがないので、多少うらやましい思いで彼らを見ていた。

「この|短杖《ワンド》には基本生活魔法が籠められているんですよ」
「ええ? 生活魔法ですか?」

 女性客は残念そうな顔で短杖を棚に戻した。
 どうやら生活魔法がお気に召さなかったらしい。

 心の中で小さくため息をつきながら、プリシラは客が手放した短杖を手に取り清潔な布で磨き始めた。……

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お楽しみください。

藍染 迅@「🍚🥢飯屋」コミカライズ進行中