一週間くらい前からの出来事。
洗濯機の調子がおかしかった。なぜか、コースの途中でエラーが発生し、止まってしまう。
それでも、だましだまし、再開してやると、はじめのうちは何とか使えていた。
ところが、今週になってからは、何度やってもエラーから復帰しなくなった。
やばい!



洗濯機が故障したとなると、修理を頼まなければならない。
不動産屋に。
不動産屋とは、絶縁状態になっているので、頼みたくない。頼んでも、どうせ碌な仕事をしないし。
あいつらに頼むくらいなら、自腹で新しい洗濯機を買う方が気持ちよいくらいだ。
とはいいながら、何とか自力で解決できないものか?
恥ずかしながら、「洗濯機工場で30年近く働いた身の上」である。事務屋だけど――。
門前の小僧として、習わぬ経を読んでみた。
運転の様子をうかがっていると、どうも排水動作に入ると、様子がおかしい。
排水ポンプが働いて、汚水を排水しようとしているのだが、ウンウンうなっている割に、水が出ていかないようだ。
つまりは排水異常で停止しているらしい。
となると、ゴミでもどこかに詰まっているのかしら?
そういうのって、フィルターボックスがあるよね。そこを掃除してやれば、いいんじゃね?
心当たりを探した。あった。
本体前面、右下に10㎝四方くらいのパネルがある。
開けてみた。
フィルターがあった。
ねじってみたら、途中まで緩んで引っかかってしまった。
でも、隙間ができたので、水がドバドバ出てきた。ゴミも少々。

手ごたえあり!
ペンチでも使って、やや強引に外してやれば、この先の景色がみられるであろう。
ペンチを使って、やや強引にやってみた。
外れた。
ダバダバ汚水が出てきた。床上浸水。

排水詰まりの原因が出てきた。
なんと、洗濯物の色移り防止シート(=5㎝×10㎝くらいの「ろ紙」みたいなもの)が、3枚引っかかっていた。
そりゃ、水は流れないわ。
それにしても、こんな大きなものがここまで流れるものかね?
機体がハイアール製なので、排水機構が大雑把なんでしょうな。隙間が大きかったりして。

今後、色移り防止シートは洗濯ネットの中に入れて、流出しないようにしよう。

で、床の水をふき取り(小一時間掛かった)、フィルターを再セット。
ちゃんと排水できるかどうか、試運転。――よし、問題なし!
本番のお洗濯実行!!
おお、何のトラブルもなく、洗濯完了!!
何でもないようなことが、幸せだったと思――う……。
自助努力にて、不動産屋に頭を下げるピンチを回避したという、ハッピーエンド。
めでたし、めでたしでありました。
