イタリア人に日本語を教える。一言だけですけど。ナポリでね。 | 「藍染 迅(超時空伝説研究所改め)」の部屋

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小説家ワナビーの「藍染 迅(あいぞめ じん)」です。

書籍化・商業化を目指し、各種コンテストに挑戦しながら、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ、アルファポリスなどに作品を投稿しています。

代表作は異世界ファンタジー「「飯屋のせがれ、魔術師になる。」。

表の仕事で、日本企業の存在感が当地で高まってきた=日本からの出張者が頻繁に来るようになったので、「日本人の存在」が、ナポリの街にじわじわ浸透しつつあります。

一番顕著なのが、タクシー・ドライバー。
やはり、職業柄人との接点が多く、観光客向けの営業もありますから、日本人受けに関心を持っています。

なので、タクシーを利用すると、「日本語を教えてくれ」と頼まれることがあります。
まずは、あいさつ。
良い印象を、相手に与えたいのでしょう。リピーターを獲得したり、長距離の観光コースを売り込んだり。

「Thank you.」は、日本語でどういうんだ?


「ありがとう」ですわね。そう教えてみましたが、どうもピンと来ていない。
ならば!

「どうも」で通じるよ。
「Domo?」
Duomo」と同じだよ。
へえ、本当?!


この教え方、結構、有効だと思います。
Duomoとは、街を代表する大聖堂のことで、だいたい各都市の中心地に建っています。

イメージ 1
(FirenzeのDuomo)

昨日も、そのタクシーでナポリのDuomo前を通ったばかりだったので、上記の説明を思いつきました。

じゃあ、「Buongiorno」は?

実はこれ、意外と難しいんですよね。
イタリア語には、「おはよう」と「こんにちは」の区別がない。夕方までは、「Buongiorno!」。
タイ語なんて、一日中「Sawas Dii Khrap」ですが……。

朝は、「おはよう」だよ。
「Ohayoo?」
アメリカの「Ohaio」州と同じだよ。
ああ、「Ohaio」?!

でも、すぐ忘れそう。

実は、挨拶も「どうも」で通じるよ。
挨拶も「Duomo」???
そう、人に会ったら「Duomo」っていえばいいんだよ。

「どうも、ありがとう」、「どうも、すみません」、「どうも、わかりません」、「どうも、はじめまして」。

「どうも」自体には、ほとんど意味がない訳ですが、後ろの本文を省略してしまうという、日本語特有のむちゃくちゃな用法。

でも、「なんちゃって日本語」には、すさまじく便利な言葉ではないでしょうか?
とりあえず「Duomo...」と言いながら、微笑んだり、手を振ったり、頭を下げたり、身振り手振り、表情を加えれば、だいたい意図は通じそうです。

イタリア人にあったら、「一番簡単で、大切な言葉」として教えてあげてください。