お高いしね。
ならば、作ってみようじゃないか。
そういうことで、作戦を遂行いたしました。
1) 手作り豆腐セットを買う
これは楽天さんにお世話になりました。木枠と、晒し布、そしてにがり濃縮液のセット。当然に、日本の自宅に配達してもらい、出張のついでにトランクに詰めて、ナポリへ持ち込み。
何度も買うのが面倒なので、にがりだけ追加でまとめ買いしました。
なんぼでも豆腐が作れるぜい!
2) 豆乳を買う
「手作り」というと、大豆から豆乳を作るところから始めるべきなのかもしれません。でも、面倒くさい。
大豆を一晩水につけてふやかせて、ミキサーにかけて、布で絞って、云々カンヌン……。
豆乳があるなら、豆乳でいいじゃん!
ということで、これまた出張の機会に、日本のスーパーで「成分無調整豆乳」を購入。
例によって、トランクに押し込めて連れ帰りました。
3) 気合を入れる
道具と材料は揃えましたが、それでもいざとなると面倒くさい。
「やってみよう!」という気持ちになるまで、1か月かかりました。
4) 作る
豆乳を鍋で温め、にがりを打って、固まったものを木型に入れて、おもしを載せて、水で晒して……。
完成!
温度計もなしに、勘で80度近辺らしきところでにがりを入れるという、適当極まりない製造方法でしたが、何とか形にはなりました。
出来上がりは、こちら!

あの「指でつまんで持ち上げられる奴」では、ありませんよ。
実際は、かなり柔らかめ。
食べた感想はどうなのか?
うーん……、40点!

<味>
・大豆の味が濃くて、美味しい。

<食感>
・もろもろしていて、滑らかさがもうひとつ。

<温度>
・30分水で晒したが、まだ若干生ぬるかった。

どこが悪かったかという話になりますが、
1) たぶん、にがりの量が適切でなかった。多すぎたのか、少なすぎたのかが、よくわからない。
2) 豆乳の「大豆固形分」が9%と低かった。本来は10%以上のものを使うべきらしい。
3) 豆乳の温度が低かった? 湯葉ができ始めたので、温めるのを止めてしまったが、もう少し温めるべきだったのかもしれない。
この辺の、どこかではないかと。
初めてだから、こんなものですね。
いろいろ条件を変えて、試行錯誤してみるしかないでしょう。
にがりは一杯あるし。
問題は、ナポリで適切な豆乳が手に入るかどうか。
自然食品のお店にでも行ったら、みつかるかなあ?
近所のスーパーで大豆を売っていることは確認済みなので、いざとなったら、ミキサーを買ってきましょう。
高いものじゃないし。
初号機としては、食べられただけでも大成功としておきましょう!