
むかしタイで買った、木製の「名刺入れ」です。安物ですが、タイに赴任していたという思い出込みの品物なので、使える限りは手元に置いてやりたいと思っています。
会社での移動中に階段で落としてしまい、バラバラになってしまいました。

これはもともとボンド接着で作られていた品物なので、木工用ボンドで接着しなおせばOK。
木の質が悪いらしく、湿度が高くなると変形して閉まりにくくなったりする残念な名刺入れですが、直してあげましょう。
接着面に、薄く均等にボンドを塗布し、ピッタリ貼りつけてしばらく押さえ続けてやりました。
万力とかはないので。
結果――。

見事復活!

大事に使ってあげましょう。
さて、次はちょっと難易度の高いタスク。

「骨の折れた折り畳み傘」であります。写真ではちょっと、わかりにくいですが。
こんな感じで、ボッキリ折れています。

長い骨ではなくて、短い可動部の骨。しかも、折れた片割れが短いので、直すのはちょっと難しそうです。
これも一つの経験と考え、「ダメ元」でチャレンジしてみました。
そうはいっても、「カサ修理キット」は持っていません。百均もないし。(ナポリだからねえ)
考えてみました。
要するに、分割された2つの部分を一つにつなぐ「補強材」があれば良いのではないか?
外側から薄い鉄板を巻きつけて締める、というのが「カサ修理キット」のパーツだと思います。
今回は身近に手ごろな鉄板がないので、別の方法を取りました。
すなわち、外側ではなく、傘骨の「内側」に補強材をインプラントする。
材料は――? 固くて、ちょうど良い太さの鉄の棒みたいなもの?
細釘があれば、頭をペンチでカットして、芯材に加工できると思ったのですが、あいにく釘も見当たりません。
さて、どうする?
いろいろ荷物をひっくり返して、探し回りました。無駄な労力ですが。
そうしたら、ありました。工作といえば、こいつがいたじゃないか!という定番素材が。

「針金ハンガー」――!! パッパラ~!!

ドラ●もん風に、お送りしてみました。
針金ハンガーっていうくらいで、元を質せば針金じゃないか。
百均どころか、ただでもらったものだし。¥
ペンチで、ちょっと長めにカットしました。だいたい、直した部位の周辺って、壊れることが多いので。
こいつが、傘骨の空洞に挿し込むのにちょうど良い太さ。簡単には曲がらない程度の固さもあります。
折れた両側の骨にうまくさしこんで(これが結構大変でした)、芯材をがっちり挟み込むように、傘骨をペンチでつぶしてやりました。


これまた、写真ではわかりにくいですが。
スマホの限界でしょうかね。
で、結果はこの通り。

傘ですねえ~。
そおっと差せば、しばらくは使えるでしょう。
強風
を受けたら、一発でお釈迦ですが――。


手ごろな空き缶でも見つけたら、鉄板を切り出して、骨の外側から補強してやりましょう。
今はこれが、精一杯。

上等、上等。
よくできました。
