なにしろ電池ボックス内で入れっぱなしの電池が大量に液漏れしており、端子は錆びつき、電源スイッチも固まってまったく動かない状態でした。
古電池を取り出して、軽く清掃しましたが、その際に劣化した電源端子が折れてしまいました。
約30年前の製造品ですから、そんなもんですね。
さて、動くようになるかどうかは分かりませんが、リストアできるところは手を掛けて上げましょう。
まず、あらためて電源端子の状態をチェックしてみました。
おやまあ、電極表面の導通がまったくありません。
前回、軽く表面を磨き、清掃をしたのですが、錆がひどすぎて効果がなかったようです。
こうなったら、伝家の宝刀「KURE 5-56」の出番です。
端子部にたっぷりスプレーしてやりました。
5-56がしみ込んだところで、やすりの登場です。ダイソーで買ったペアで100円のお買い得品?

ゴシゴシ端子表面を削ってやったら、どうやら導通が復活しました。

ここから先は分解作業になります。
ボルト4か所を外して、シャーシとボディ?を分割。
電源スイッチは、錆でガッタガタになっていました。
こちらもボルト2本を外して、取り外し、ツメを起こして分解しました。
問題は内部の接点部。
錆びついていましたので、ここでも5-56を吹きつけてやります。
やすりで錆を落とし、表面の導通をテスターで確認しました。
問題は他にも発生。
分解していたら、劣化していたリード線のはんだ部が外れてしまいました。
古い電線はカッチカチになっていました。表面もだいぶ酸化しています。
改めてはんだ付けしましたが、はんだの乗りが悪くて苦労しました。
フラックスを塗ってやればよかったなと、後から思いましたが、後の祭り。
使えればいいんです。使えれば。
写真に撮るのを忘れましたが、制御基板は昔ながらの手作り感でした。
ほぼユニバーサル基板レベルの集積度で、なんかほっとします。
再組み立てし、スイッチングによる導通を確認。
うん、これで電源は供給できそうです。
えー、折れてしまった006P用の電源端子は、別途手当てしてあげなければなりませんが。
スナップがありますので、リード線をつないでやればなんとかなるでしょう。
ラジカメはラジコン・カーに110カメラを載せて、画角調整し、シャッターまで切れるという商品でした。
入手品はジャンクなのでカメラは紛失して、ついていません。
カメラ収納用の円筒ケースはがらんどうになっていますが、WEBカメラを仕込めば、遠隔撮影などの遊び方ができると思っています。
ラジコン機能は、もしつかえなくてもWi-Fiでの通信ができるので問題ありません。
ポイントはモーターが生きているかどうか。
駆動モーター、操舵用モーター、画角調整モーター、それぞれが動いてくれるとうれしいですね。
それはまた、次のお楽しみ。
きょうは、一歩前進に納得して作業終了と致しました。
これはすべて修理職人への道である。