それが2005年頃。すでに時代はDVDに移行していました。
TEACブランドの中古品だったので、修理もムリというか無駄だろうと廃棄することにしました。
十数タイトルのLDソフトを所有していましたが、どうしようもありません。
代替機を買おうかと探したのですが、結構な値段だったので、そこまでしてという気持ちになり、断念。
最近になってヤフオクをのぞいていたら、LDPの中古品がたくさん出品されていることを知りました。
これならそろそろ買えそうかなと思えたので、2013年の年末に購入を決断。
使用度合いが少なそうな、新古品的商品を選んで購入。39,800円でSONY製のMDP-A7というモデル。
2014年正月はこのマシンの試運転から始まりました。
開梱してみると、商品説明の通りきれいな機体でした。
LDを再生してみると、A面、B面ともに問題なく再生。ひとまず安心です。
次に、ふと、「VCDを再生できるのだろうか?」と疑問がわき、試してみることにしました。
というのは、本機は「CDV」が再生できるマルチ・ディスク・プレーヤーという触れ込みだったので、もしかしたらVCD(ビデオCD)もいけるのではないかと考えた訳です。
結果、VCDは認識できず、本機の対象外であることがわかりました。
仕方なく、ディスクを取り出そうとトレイをイジェクトしたら、出てくる筈のディスクがありません。
どうもディスクを回転させるために保持する、チャッキング機構すなわち押さえパッドにくっついてしまったようです。
困ったなと思いましたが、LDさえ再生できればよいので、試しにそのままLDをトレイに載せて入れてみました。
しかし、この状態ではLDを正常に保持できないらしく、まったく再生がききません。
内部でがちゃがちゃ音がするだけで、先に進まず停止。
B面への切り替えボタンを押したところ、これもがちゃがちゃ音がした後「STOP」表示のまま停止。
電源を再投入して、なんとかトレイを排出し、LDを取り出しました。
どうしたものかと、トレイを引き出した状態で開口部から内部をペンライトで照らしてみると、脱落したVCDが見えました。
本当は筺体を開けて取り出せばよかったのですが、そのときはそこまで考えず、開口部からなんとか取り出せないかと知恵を絞りました。バナナを取りたいチンパンジーの心境です。
結果やったことはまさにチンパンジー並で、あり合わせの金属棒の先に粘着テープを裏返しに巻きつけて、即席のトリモチ棒を作成。これをLDPの開口部から挿しこんで、VCDを釣り上げるという方法をとりました。
結果、みごとにVCDの回収に成功!
ひとまず、ホッとしました。
機械の仕様として、上下から円盤状のパッドがディスクを挟む形で近付いて、磁石の力でホールドするという原理らしいのですが、上側のパッドがネバついてしまってしまっているのでした。
ここでも「分解清掃」が正しい対処法だったのですが、そのときは分解する勇気がなく、とりあえずの対策を考えてみました。
粘着力をなくせばいいのだからと考え、パッドとディスクの間に丸く切った紙を挟んでみたらどうだろうかと。
試してみたら、CDは問題なく再生され、イジェクトも無事にできるようになりました。
ところが、今度はLDが再生できません。正常な挟みこみ動作ができないようです。
LDの取り出しは正常にできましたが、今度は紙がパッドに貼りついてはがれません。
即席トリモチ棒を使っても、べったり貼りついた紙を取り除くのはたいへんな作業でした。
苦労した挙句、なんとか紙を取り出し、当面CDの再生はあきらめてLD再生専用機として使用することにしました。
LDP購入と同時に、5タイトル\1000円で中古ソフトも購入。
正月休みに鑑賞しました。
DVDやBlu-Rayを観なれた目、というか地デジのHD画質に慣れてしまった目から見ると、LDの画質はだいぶ粗いものに見えます。特に製作年代の古いソフトは、マスターそのものの画質が悪いため、ピンボケになっているような印象です。
それでももう見られないと諦めていたレアなソフトが、もう一度再生できるようになったことはありがたいことです。
ここから、LDがらみの道楽が始まってしまいました。
本当にもの好きな話ではありますが、世の中の流れからはずれてしまったものに手を出すのが楽しみなところがあって、無駄なことをやっています。
その辺の奮闘記を、さらにアップしてみたいと思います。
これはすべて個人の暴走である。