結果、苦労しつつもなんとかAndroid 2.2.1にアップグレードすることができた。
やるべきことは、以下の2ステップである。
- root権限の取得
- OSアップグレード(今回はCM4IS01を導入した)
1)まずは、root権限を取得する。
BB10以下であればMobilehackerz氏の「IS01 rooter」というツールが利用可能なのであるが、残念ながら使えない。
などのネット記事を参考にさせてもらった。
ちなみにscriptの書き換えには、Sakura Editorを利用した。
改行コード=LFでの保存に対応している。Freeで機能も豊富。
当研究所のコンテンツ作成時にも活躍している。
手順は繰り返さないが、「~顛末記」の記述にしたがって落ち着いて作業すれば、うまくいく。
ある程度のIT知識は必要だが、コマンドプロンプトを使ったことがある人ならば大丈夫だと思う。
意外に苦労したのは、IS01上のterminal emulatorの文字が小さいこと。
目には厳しい!
設定でフォントを大きくすることもできるが、表示が画面から切れてしまう不具合があり、自分が利用したemulaterではデフォルトの小さいフォントを使用するしかなかった。
作業上の注意点であるが、インストールが必要なSuper Userは旧バージョンV2.3.6.1をインストールする必要があるということで、IS01のAndroid 1.6用は「CD対応」を選ぶことになる。
Android 1.6の愛称は「Donut」なので、「D」ということですね。
下のようなノーマルのAndroid 1.6が...
root取得後、「ISTweak」が起動できるようになりました。
2)次に、CM4IS01をインストールします。
yuntan氏の「【unstable】CM4IS01を更新」①を基本に、さらに最新版のcm4is01パッケージを「【unstable ROM】 #CM4IS01 更新 110927」②から入手。
しかし、これらの情報だけでは知識不足の研究所長には不足だった。
半日悩んだ挙句、「【IS01】 JB on IS01 ~IS01でAndroid 4.1.1 Jelly Beanの未来へ~」③の情報を重ね合わせることで、なんとか対処法を見出した。
ポイントその1: NAND LOCKを解除せよ!
そのためには「ae2break」を入手しなければならない。
ということで、上のリンク先から入手した。
「readme.txt」も忘れずに入手。
まず、②から「system-110927.tar.gz」をダウンロード。PC上で解凍。
このとき、サブ・アーカイブまでは解凍せずに、「system-110927.tar」の形でファイルを取りだした。
ここからは①の手順に準拠する。
ただし、「system-0905」を「system-110927」に読み替えて作業。
作業手順4で「ブートイメージをrecoveryパーティションに焼く」という箇所に差し掛かるのだが、BB16からroot取得した状態ではNAND LOCKが解除されていないことと、「recovery_wr」パーティションが存在しないことから、この作業は実行できない。
そこで、まずNAND LOCKを解除する。
「ae2break」の出番である。
「ae2break」のreadme.txtにしたがい作業するが、一部内容を変更する。
adb shell
コマンドは、PC上でIS01のターミナルをリモート操作する命令だが、当研究所の好みでIS01上のterminal emulatorを使用した。(その場合は上記コマンドは必要ない)
$ /dev/su
root権限を取得するコマンドであるが、suコマンドが使えないので、
$ au
に置き換える。(プロンプトが"#"に変わる)
# stop mediayamaha
の後、
# kill -9 `pidof mediayamahaserver`
を実行する。
※注意1:readme.txtでは「busybox」もkillの対象に含まれているが、本ケースの環境では存在しないので削除する。
※注意2:引用符の「`」は省略記号「'(7の上にある記号)」ではなく、シングル・クオーテーション「`(@の上にある記号)」なので、注意を要する。間違ってもエラーが出るだけなので、実害はないが。
後は、readme.txtの記述に沿ってコマンドを実行し、
# flash_image recovery boot.img
の部分を、
# flash_image recovery froyo_bootv3.img
に代えて実行する。
# sync
# sync
# sync
のおまじないを唱えた後、おまちかねの
# reboot recovery
実行である。
喜ぶべし。「cyanogen (mod)」の起動画面が出現した。
が、そこから先に進まない! 文鎮化か! メガネケースなのか!
心を静めて裏ぶたを外し、resetボタンを押す。
...
おお、懐かしいAndroid 1.6の通常起動画面が登場!
どうしたものかと考えたが、IStweakを立ち上げ、「再起動」ボタンから「recovery」を選んでみる。
再び、「cyanogen (mod)」の起動画面出現。
どうなる?
おお、突き抜けた。
①の手順6から再開。
動作はやはり遅い。
wifiは使えるし、今までインストールできなかったアプリを入れられるようになったのはありがたい。
tetheringなどもできるようになったら、simを挿して使って上げる場面が出てくるかもしれない。
まだまだ遊べるね、IS01。
以上、夏休みの自由研究でした。