IS01(BB16)のOSアップグレードにチャレンジしてみた | 「藍染 迅(超時空伝説研究所改め)」の部屋

「藍染 迅(超時空伝説研究所改め)」の部屋

小説家ワナビーの「藍染 迅(あいぞめ じん)」です。

書籍化・商業化を目指し、各種コンテストに挑戦しながら、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ、アルファポリスなどに作品を投稿しています。

代表作は異世界ファンタジー「「飯屋のせがれ、魔術師になる。」。

夏休みの自由研究として、IS01(BB16)のOSアップグレードに挑戦した。

結果、苦労しつつもなんとかAndroid 2.2.1にアップグレードすることができた。

やるべきことは、以下の2ステップである。

  1. root権限の取得
  2. OSアップグレード(今回はCM4IS01を導入した)
1)まずは、root権限を取得する。

手持ちのIS01がBB16という最終ベースバンドであるため、セキュリティ対策が堅固である。
BB10以下であればMobilehackerz氏の「IS01 rooter」というツールが利用可能なのであるが、残念ながら使えない。


などのネット記事を参考にさせてもらった。

ちなみにscriptの書き換えには、Sakura Editorを利用した。
改行コード=LFでの保存に対応している。Freeで機能も豊富。
当研究所のコンテンツ作成時にも活躍している。

手順は繰り返さないが、「~顛末記」の記述にしたがって落ち着いて作業すれば、うまくいく。
ある程度のIT知識は必要だが、コマンドプロンプトを使ったことがある人ならば大丈夫だと思う。

意外に苦労したのは、IS01上のterminal emulatorの文字が小さいこと。
目には厳しい!

設定でフォントを大きくすることもできるが、表示が画面から切れてしまう不具合があり、自分が利用したemulaterではデフォルトの小さいフォントを使用するしかなかった。

作業上の注意点であるが、インストールが必要なSuper Userは旧バージョンV2.3.6.1をインストールする必要があるということで、IS01のAndroid 1.6用は「CD対応」を選ぶことになる。

Android 1.6の愛称は「Donut」なので、「D」ということですね。

下のようなノーマルのAndroid 1.6が...


root取得後、「ISTweak」が起動できるようになりました。


2)次に、CM4IS01をインストールします。

yuntan氏の「【unstable】CM4IS01を更新」①を基本に、さらに最新版のcm4is01パッケージを「【unstable ROM】 #CM4IS01 更新 110927」②から入手。

しかし、これらの情報だけでは知識不足の研究所長には不足だった。

半日悩んだ挙句、「【IS01】 JB on IS01 ~IS01でAndroid 4.1.1 Jelly Beanの未来へ~」③の情報を重ね合わせることで、なんとか対処法を見出した。

ポイントその1: NAND LOCKを解除せよ!

そのためには「ae2break」を入手しなければならない。
ということで、上のリンク先から入手した。
「readme.txt」も忘れずに入手。

まず、②から「system-110927.tar.gz」をダウンロード。PC上で解凍。
このとき、サブ・アーカイブまでは解凍せずに、「system-110927.tar」の形でファイルを取りだした。

ここからは①の手順に準拠する。
ただし、「system-0905」を「system-110927」に読み替えて作業。

作業手順4で「ブートイメージをrecoveryパーティションに焼く」という箇所に差し掛かるのだが、BB16からroot取得した状態ではNAND LOCKが解除されていないことと、「recovery_wr」パーティションが存在しないことから、この作業は実行できない。

そこで、まずNAND LOCKを解除する。
「ae2break」の出番である。

「ae2break」のreadme.txtにしたがい作業するが、一部内容を変更する。

adb shell

コマンドは、PC上でIS01のターミナルをリモート操作する命令だが、当研究所の好みでIS01上のterminal emulatorを使用した。(その場合は上記コマンドは必要ない)

$ /dev/su

root権限を取得するコマンドであるが、suコマンドが使えないので、

$ au

に置き換える。(プロンプトが"#"に変わる)

# stop mediayamaha

の後、

# kill -9 `pidof mediayamahaserver`

を実行する。

※注意1:readme.txtでは「busybox」もkillの対象に含まれているが、本ケースの環境では存在しないので削除する。

※注意2:引用符の「`」は省略記号「'(7の上にある記号)」ではなく、シングル・クオーテーション「`(@の上にある記号)」なので、注意を要する。間違ってもエラーが出るだけなので、実害はないが。

後は、readme.txtの記述に沿ってコマンドを実行し、

# flash_image recovery boot.img

の部分を、

# flash_image recovery froyo_bootv3.img

に代えて実行する。

# sync
# sync
# sync

のおまじないを唱えた後、おまちかねの

# reboot recovery

実行である。

喜ぶべし。「cyanogen (mod)」の起動画面が出現した。


が、そこから先に進まない! 文鎮化か! メガネケースなのか!

心を静めて裏ぶたを外し、resetボタンを押す。

...

おお、懐かしいAndroid 1.6の通常起動画面が登場!

どうしたものかと考えたが、IStweakを立ち上げ、「再起動」ボタンから「recovery」を選んでみる。
再び、「cyanogen (mod)」の起動画面出現。

どうなる?

おお、突き抜けた。

①の手順6から再開。


上の画面は既に設定をいじった後のホーム画面であるが、Android 2.2.1として無事起動できた。

動作はやはり遅い。
wifiは使えるし、今までインストールできなかったアプリを入れられるようになったのはありがたい。

tetheringなどもできるようになったら、simを挿して使って上げる場面が出てくるかもしれない。

まだまだ遊べるね、IS01。

以上、夏休みの自由研究でした。