■とてもかわいいとは言いづらい形相でもカワイイ!って? オイオイ
森友学園に加計学園、ミサイルにトランプに横綱の暴力にと、何かと物々しい世の中を癒してくれるのがペット&動物番組。
週末のバラエティ番組では、ペットや生き物を扱う番組が氾濫していますよね。
バスケットを開けた途端、生後間もないヨチヨチ歩きの小さな動物たちが登場、
カメラの脇で出演者に合図を送るADたち。
幼ければ何でもいいってもんじゃないでしょうが、
出演者やゲストたちは一声に「チョーカワイイ~」、「癒される~」、
ま、それはそれでいいでしょう。
番組が成り立たないとスポンサーもつかないですから。
問題はその後の演出効果音。
■子犬をあやしながら好感度を狙っている久々登場の女優は単なる番宣ツール
さてその動物が例えば子犬だとしましょう。
バスケットから解放された子犬たちは一声に歩き出します。
ゲストたちはまたもや「わぁ~」、「きゃ~」言いながら、子犬たちと戯れます。
今度はオモチャを用意します。
子犬たちはオモチャに夢中、それを見てゲストも夢中、
番組は盛り上がり、ディレクターは喜びます。
久しぶりに顔を見せる女優が子犬をあやしています。
「ほう~、まだ頑張ってるじゃないか」
感心しているとカメラに見えない部分で、ADが巻いて(時間を気にする)います。
すると久々の女優はいきなり子犬をあやすのをやめ、素に戻ります。
「12月20日公開の…是非とも見て下さいね☆」
オイオイ、また番宣かよ~、子犬を見せろよ~。
ま、それはそれでいいとしましょう。
■子犬が歩いても「プヨップヨッ」「キュイッキュイッ」なんて音はしない!
問題は子犬たちの動作する「音」。
歩く度に「プヨッ、プヨッ」、兄弟犬とじゃれあう時には「パシッ、パシッ」、
ある程度の効果音は演出効果とわかってはいても、度が過ぎると逆にイラついてくるものです。
生活に身近な子犬ならまだしも、クマやカバ、ゾウやウマなど、
怒らせると何をするかわからない危険な動物たちでも、
なんでもかんでも、愛嬌のある視聴者ウケする効果音。
そんな動物たちをはじめて見る子どもたちは、一体どんな印象を受けるのでしょう?
自然のままの状態を歪曲させてまで視聴率を狙う危険なTV番組に、
倫理委員会は気付いてないのでしょうか?
最後にもう一度言っておきます。
その子犬の足音、違うだろ~!!