■店員のしぐさひとつで資質が問われるサービス業
例えば街中にやたらと増えたセルフスタンド。
人件費すら捻出が難しい石油・GS業界では、店をたたむかセルフにするのかで生き残りを賭けた勝負に出ています。
長年続けたスタンドを早々たやすく閉める訳にもいかず、かといってセルフにすると言ってもその為の先行投資もバカになりません。
崖っぷちで決断したセルフへの道、店は小ざっぱりとリフレッシュ、店員も最小限に抑えられます。
といっても給油操作の案内やちょっとしたトラブル、固定客獲得にオトクなプリカの案内や洗車・パンク修理などちょっとした整備にと最低限のスタッフの確保は欠かせません。
■やることがなくても手を後ろに組んでいるようではダメ!
そんな中、やることをもて余して仁王立ちで複数の給油客に目を配る店員。
別にサボっているわけでもなく、声がかかればすぐにでもかけつけ対処する為に目を光らせているのでしょうが、その姿勢がイケナイ。
わかり難い給油操作にとまどう客に「声がかかるまでいいだろう、一応こうして目を光らせながら待機しているんだから」とばかりの様子はそれはそれでともかく、肝心なのはその姿勢。
よく見かけるのは「腕を後ろに組んで仁王立ち」している店員です。
サービス業が客に対する姿勢のキホンからいえば、これはもう違和感というか残念というか、まるで閑古鳥の鳴く寂れた商店街のヒマなオヤジが店の前に仁王立ちして、ますます客の出入りをさえぎっているその様子とまるで同じ。
少しばかり頭に描いて想像してみて下さい。
街中でもいろんなお店をウォッチングしてみて下さい。
腕を前に組むか後ろに組むのか、そんなちょっとしたことで本人どころかそれを見逃してしまう店の資質まで見えてしまうんです。
店員のしぐさすら見えてないお店で、商品は本当に大丈夫なのかアフターは大丈夫なのかと。
違和感があるのは不自然だから。
不自然なコトは、徐々に世の中というヒトの自然空間から淘汰されてしまうものです。
とくにサービス業・接客業の方、要注意ですよ。