■ヒトの引越しが生態系を壊している
生態系を壊すという観点からわかりやすい事象が「生物の移動・定住」です。
なかでも身近でわかりやすい「生物の移動・定住」がじつは「ヒトの引越し」です。
就職・進学・転勤・結婚・介護・逃亡?…さまざまな理由で衣食住の拠点を移動することが引越しですよね。
また多くのヒトはこの引越しを経験していることと思います。
ここでこのテーマ前回のその1で例としてあげたメダカの例では、
「掬ってきたメダカはその川に戻そう」でした。
つまり生まれ育った環境で培われたメダカの生態は、違う場所ではその生態系を脅かすというわけです。
ヒトは自然の一部、ひとかけらです。メダカだって生物ですから自然の一部、つまりヒトと分類が違うだけで自然界の一部に変わりはありません。
メダカは違う川に放流するだけで「生態系が変わるからダメ」なんて、どこから調べてきたのかもっともな理屈を主張する輩がほとんどです。
ではその輩ご自身は引越しをしたことがないのでしょうか?
生まれ育った環境から育まれた自身の生態を別の地域で拡散させたことはないでしょうか?
感情の起伏の激しい活発な地域から、のどかな田舎に定住して自給自足だベジタリアンだと悦に浸りながら自ら生態系を壊しておいて「生態系を守ろう!」なんて、支離滅裂な青年の主張を唱えているヒトは…??
ヒトってホント、頭でっかちで身勝手なものです。