やりたいこと、
ちゃんとあります。
「これやりたい」
「これ楽しそう」
って思える瞬間も、ちゃんとあります。
でもふと、
「あれ、私ほんとは何したいんだっけ?」
って分からなくなる瞬間、ありませんか?
さっきまで好きだったはずなのに、
急に熱が引いたり、
やりたかったことが、
どうでもよく感じたりする。
これ、やる気がないわけでも、
意思が弱いわけではないのです。
「感覚が切り替わるタイプ」
に起こりやすい反応なんです。
HSS型HSPの人は、
・刺激に反応しやすい(HSS)
・感覚や感情を深く受け取る(HSP)
この両方を持っていることが多いと言われています
だから、
何かに出会ったときは、
一気に興味が高まる。
ここで関係しているのが、
『ドーパミン(報酬系に関わる神経伝達物質)』
これは、
「これ楽しそう」
「もっと知りたい」
という報酬予測に反応して、
やる気やワクワクを引き上げる働きがあります。
でも実はこのドーパミンは、
慣れると分泌が落ちやすい(=刺激に慣れる)
つまり、
最初は強く惹かれていたものでも、
・新しさがなくなる
・想定内になる
と、自然と熱量が下がってしまうのです。
だから、
「飽きた」というより
「脳が次の刺激を探している」
に近い状態になります。
さらにHSPの特性として、
深く考える力(Depth of Processing)
があると、
ひとつのことに対して
・本当にやりたいのか
・他にもっといい選択があるのか
・今の自分に合ってるのか
と、意味や可能性まで含めて考え始めます。
これは、
表面的ではなく「多層的に理解しようとする処理」で、
脳の 「前頭前野(思考・判断)」を使いながら、
情報を広くつなげている状態。
ただこの処理は、
理解が深いぶん、選択肢も増えます。
だから、
「ちゃんと考えてるのに決められない」
という状態になりやすいのです。
つまりこの現象は、
「感じる力 × 考える力が強い状態」
だから、
「やりたいことが分からない」というより、
感じすぎて、考えすぎて、分からなくなる
が近い。
ここでよくあるのが、
「軸がないのかな」
「自分がブレてるのかな」
と、自分を疑い始めてしまうこと。
でも実際は、
ちゃんと感じているし、ちゃんと考えているんです。
ただその分、
一つに絞るのが難しくなっているだけなんです。
しかもこのタイプは、
「その瞬間の感覚」にかなり敏感で正直。
だから、
昨日の自分と今日の自分で、
言ってることが変わることは
よく起こります。
でもそれは嘘でも矛盾でもなくて、
その時その時のリアルな反応なんです。
もしあなたが、
・やりたいことが急に分からなくなる
・ハマったと思ったら冷める
・選択肢が多いほど迷う
・自分の軸が分からなくなる
そんな感覚があるなら、
それは迷っているというより、
「感度が高い状態」
なのかもしれないのです。
やりたいことは「ずっと同じじゃなくていい」んです。
その時やりたいと思ったものをやる。
違うと思ったら離れる。
自分の感覚に素直でいればいいのです。
それを繰り返していく中で、
あとから「自分の傾向」が見えきます。
最初から一本の軸を見つける必要はないのです。
むしろこのタイプは、
動きながら見つける方が合っています。
「やりたいことが分からない」
その瞬間だけを見ると不安になるけど、
ちゃんと「やりたい」と思えていたことがあるなら、
感覚はちゃんと動いている。
止まっているわけじゃない。
迷っているように見えても、
ちゃんとあなたの人生は進んでいます。