自分でもちょっと極端だとは思っていることがあります。
好きな人には、とことん尽くす。
頼まれていなくても動くし、
自分の力量以上のものを差し出そうとする。
でもその一方で、
「あ、この人無理かも」
そう感じた瞬間、
一気にシャッターが下りる。
閉店ガラガラ・・・・
もちろん、表面上は普通に接します。
大人だし、それなりに空気も読みます。
でも内心では、
“これ以上近づかない”と決めている。
そしてその決心はかなり硬いのです。
むしろ少しでも踏み込まれると、
はっきりとした警戒心や拒否感が出てきて
時には嫌悪感も。
自分の中ではわりと普通な反応なんだけど、
ある時ふと
「もしかしてこれって極端なのかな?」
って思い始めました。
実はこの感覚の正体は、シンプルに言うと
「好き嫌いが激しい」
ではなくて、
「安全かどうか」
を見ている感覚なのです。
HSP気質の人は、
相手のちょっとした違和感や
言動のズレを敏感に拾います。
これは以前の記事でも出てきた
『感覚処理感受性
(Sensory Processing Sensitivity)』
と呼ばれる特性で、
情報を深く処理する力が強い状態。
だからこそ、
・言葉と態度が微妙にズレている
・無意識のマウント
・雑な扱いの予兆
こういう“まだ言語化できない違和感”に、
ビックリするような速さで気づいてしまう。
そしてもうひとつ。
脳の中で“危険察知”を担う
『扁桃体(へんとうたい)』
が敏感に反応するとも言われている。
つまり、
「なんかこの人イヤかも」は
ただの気分じゃなくて、
わりと本能に近い。
だから一度「危険寄り」と判断すると、
自分を守るために距離を取ろうとします。
これが外から見ると、
急に冷たくなったり、壁を作ったように見えるのです。
逆に、
「この人は大丈夫」
「安心できる」
そう感じた相手には、驚くほどオープンになるし
時間もエネルギーも惜しまない。
むしろ“力になりたい”という気持ちが
自然と湧いてくるのです。
この極端さは、ある意味で
「接近」と「回避」のスイッチが
はっきりしている状態。
心理学では
「接近-回避システム」
とも言われていて、人は本来、安全なものには近づき、
危険なものからは離れるようにできているのです。
ただ、HSS型HSPの場合はここにもうひとつ。
刺激を求める(HSS)
でも敏感で傷つきやすい(HSP)
この組み合わせによって、
・人に興味はある
・でも危険にはかなり敏感
という、少し“振れ幅の大きい反応”になるのです。
いわば、
「仲間にはとことん尽くす」けど
「敵と判断したら絶対に入れない」
私はまさにこれを
『マフィア気質』
と呼んでいます。
でもこれ、悪いことではありません。
むしろ、
・大事な人をしっかり大事にできる
・違和感を見逃さない
・自分を守る力がある
そういう強さがあるということ。
もしあなたが、
・好きな人とそうじゃない人の差が激しい
・一度無理と思ったら距離を縮められない
・でも信頼した相手にはとことん向き合いたい
そんな感覚を持っているなら、
それはただの気分屋でも、性格がキツいわけでもなくて、
「自分の安全と信頼をちゃんと見極めている感覚」
そして
「自分を大事にしている」
そいうことなんだと思います。
極端に見えるその反応も、
ちゃんと理由があるのです。