沿道の各展示ブースを覗きながら自分らの席に戻ったときにはだいぶ陽も西に傾いていて、時間も既に17時過ぎになっていました。陽射しも緩んできたのでテントを畳み撤収支度して、ボンヤリと最後のチェッカーの時を見届けようと過ごしていました。

カクテルライトに照らし出されるコースの上を鮮やかなヘッドライトの光が右へ左へとダンスを踊りながら近づいてきて、そして目の前を通り過ぎるや否や今度はテールランプの赤が糸を引くように連なりそして闇の中に溶け込んでいく。

このトワイライトタイムは、まさにファンタジーな世界


カウントダウンと共に程なくチェッカーが振られゴール。どちらさまも8時間の闘い、オツカレサマでした。ライダーさん、ピットクルーさん、コースマーシャルさん、オフィシャルさん、イベント関連の方々、売店の方々、そして観客のみなさん、みんなみんなオツカレサマでした。皆々さまのそれぞれでがんばった8時間の健闘を讃えた恒例の花火で祝福です。



ドドーーン⭐︎

街灯もなく真っ暗になったスタンド席で次男、奥さま、そして私の3人、花火をぼんやり眺めてました。

表彰式などセレモニーもひと通り終われば、さあ始まった、今度は自分らの耐久レース。来る時に味わった例の遠い遠いパーキングまでの道のり。修験者な気分を再び。しかもその日のエネルギーのほとんどを使い果たした抜け殻な体を引き摺って、カートをずるずる引っ張りまだまだ先は見えない闇夜の中。



腰椎患いの身としてはキツイキツイ。途中何度も立ち止まりその度に屈伸運動しながら自分らの車が待つパーキングに到着。ただこれはゴールではなくスタートラインだったりします。

ホントはそのまま東京へ帰るところなのですが、翌日月曜はうちらみんな仕事が休みだったのでのんびり帰ろうとなり、まずは風呂だな。近くのスーパー銭湯で閉店の2:00まで仮眠して、これまた近くに道の駅で更に仮眠。開店と同時に朝ごはんをそこの道の駅で食べて今度こそ東京に向かいます。が、奥さんからのマストな命令で赤福氷は食さねばいけません。

東名阪道の鈴鹿ICから最初のサービスエリア御在所SAにその赤福氷があるそうで、そこにピットイン。無事にそれを食し、これをもって今回の鈴鹿8耐のミッションコンプリート。意気揚々と東京を目指し、19時過ぎには無事帰宅しました。




いやはや、次の日の出社時の辛かったのなんの。疲労困憊の究極形でした。決して心地いい疲れ、なんてものではなかったことは付け加えておきます。

それでもきっと…そんな辛さなんてすっかり忘れて程なく良い思い出なんてものとすり替わり、そしてまた性懲りもなく「やっぱハチタイはナマが一番だよね!」なんて言ってるんだろな(笑) うちの次男からして「来年はああしよう、こうしたい」なんて鬼も笑うことを言ってたりします。まんまとハマりやがって(笑)

さて、今回私は10年ぶりの現地ナマ鈴鹿8耐となりました。やっぱハチタイ最高!鈴鹿サーキット最高!と改めて強く思いました。もしかしてまだ未体験の諸氏は、騙されたと思って一度話のネタに味わってみてくださいな。絶対また来たい!なのか、はたまたもう二度とあんな苦行イヤだ、かの二極化だと思います。まずは物は試しですね。

風よ鈴鹿へ
それではまた来年!