付き合うということ | 妄想 C o C o o n

付き合うということ

春先、美奈から別れを告げられた僕は、結果として彼女との関係を続けている。


もう心を決めてしまった女性に会って、うまう言いくるめるどころか、自分の本音も
語ることなく、自分自身迷っている姿を露にした形で続いている。


彼女は「付き合うという関係では続けない」と言った。


それ以降、良い意味で肩の力が抜けた彼女と続いている。
そこには以前ほど僕に執着する彼女の姿は無くなってしまった。
彼女とはきっと、お互いが求めたい時に求める相手になっているのだろう。


その分、一般的に付き合う二人としては表向きあまり美しくはない。
時には欲望を満たすためだったり、また時には完全に自分のことが精一杯で相手を思いやれていなかったり。、


土曜の昼下がり、少しだけ時間を作って彼女と交わり、そして久しぶりにランチをとった。
珍しく真面目な会話をしてみた。
表向きあまり美しくない関係を続ける彼女が不思議だったから。


僕達は付き合わないといったけど、今でも付き合っていないの?



明確な答えは無かった。
というより彼女は、自分の答えよりこちらの思いを探ろうとする。
そしてすぐ、真面目な会話は終わった。


付き合う付き合わない以前に、彼女にとってまだ必要なんだろうと思った。
それは僕であるべきか、誰でもいいのかはわからない。
むしろ僕であるべきかどうかなんて関係無いのかも知れない。