不倫とは | 妄想 C o C o o n

不倫とは

不倫とはなんだろう。

今まであえてこのブログでこのキーワードを使わないようにしていたが、今日はあえて出してみようと思う。


僕のパートナーには妹がいる。

彼女は30代を過ぎても未だ独身だが、彼女の20代の大半は、長年既婚男性と不倫を続けていた。

彼女は身内に不倫相手との話題をたまにもらし、そしてせつない恋愛話を語っていた。

男性の僕からすると、あくまで話を聞いた範囲ではあるが、明らかに彼女は既婚男性にとって将来的な展望も何も無い遊び相手に過ぎなかった。


同時に僕の職場の上司も不倫相手がいた。

不倫相手は職場の女性で、自分から見ると婚期を逃した独身女性、おせじにも美人とは言えず、いったいどこが良いと思って上司は付き合っているのか疑問が残る部分もあった。

彼女もまた、上司を尊敬し、そして真剣に上司のことだけを見ているように見えた。

もちろん、上司と彼女の関係は職場の誰も知らず、偶然ある事でそのことを知ってしまった僕だけが二人のことを見ていた。


僕は当時、不倫をする男性を忌み嫌っていた。

道徳に反することを嫌っていたのではなかった。

僕が疑問に思っていたのは、浮気心が生まれたとしても、なぜ一人の女性にだけ固執するのか、という点だった。

ともすれば適齢期、あるいはすでに適齢期を過ぎようとしている独身女性を弄ぶことは既婚者という身分からしてとてもリスキーである。

ばれてしまえば、守りたい自分の立場を失うのは一瞬であるかもしれない。

遊びなら、一人に固執せず幅広く楽しんだほうがよっぽど良いのではないか、と。



時は過ぎ、結果として僕は過去に自分が忌み嫌っていた立場に限りなく近い位置にいる。

若い頃、あれほど幅広く、そして節操なく遊んでいた自分が、特定の女性をつなぎとめる形で数年の生活を送っていることになる。

結果的に、と書いたが、果たして結果的なのだろうか、と最近考える。


何度も彼女に嫌気がさしてその度別れようとしたり、反対に相手から別れを告げられたりしたのに、なんとかうまく繋ぎとめ今に至っていることこそ、不倫をする男性の極意のような部分があるのではないかと。

つまり自分が認めようとしていない部分で、自分のこれからの人生を考えた時に、今の相手が自分の人生にとっては最後の恋愛相手であり、浮気相手であり、自分を満たしてくれる相手であるということを考えた結果ではないかと思える。


もし彼女と別れたならば、きっともう彼女と過ごしたような甘くせつない日々を送ってくれる相手は現れないだろう。

そしてまた自分の自己満足な性的な行為、その他すべてにわたる自分勝手な欲望を受け入れてくれる相手もまず登場しないだろう。



例え僕のように、彼女とくっついたり離れたりしながら、その合間に他の女性と付き合うような生々しい生活をした男性でさえも、そう思うということ。

僕の場合、つい半年前、彼女より若い女性ともそれなりに生々しい関係になったにもかかわらず、結局僕はそれまでの過去を捨てきれず、美奈との関係を取り戻している。

彼女とは別れるべきという決意をしたにも関わらず、自分に様々な言い訳をしながら、結局は彼女との関係を断ち切るより先に、だらだらと彼女との関係を続けてしまっている。



もし彼女のことを本当に好きな男性がいれば、僕は彼から見れば非常に忌み嫌うべき存在であって、その事実を知ってしまえば、僕を地獄に落としてしまおうと考えるのは当然だと思う。

事実、僕がかつて不倫をしている人達の事を知った時そう考えたのと同じように。



不倫という、せつない恋愛をしていると思っている方々に捧げたい。

少なくとも、不倫はそんなに美しいものではない。

守るべきものがある人間が、それでも自分の欲望を満たそうと意地汚い手を使って異性を繋ぎとめているだけにすぎない、とても哀れな関係であることを。


その事をできるだけ早く認識して、自ら過去を断ち切り、新しい希望に満ちた生活に向かって進んでいただきたいと思う。