素晴らしい女性
学生時代に別れた彼女との一連の経緯に、今でも後悔している自分がいます。
彼女はとてもすばらしい女性で、それまでいい加減だった僕が行動や考え方まで影響を受ける人間でした。
加えて一緒にいるだけで、心が満たされ幸せな気分になれる時間を過ごすことができました。
彼女は自分がやりたいことを強く持っていました。
そして目標に向かって確実に進んでいました。
彼女は英語が得意でした。
まぎれもなく彼女には才能があり、それに見合う努力も怠っていない。
僕は彼女を否定するどころか、その姿に感化され、僕も英語に惹かれて気づいたら資格まで取っていました。
二人の関係が最高に盛り上がっていた時期、彼女はホームステイをすることになりました。
僕は彼女に頑張って欲しいという気持ちと、しばらく会えない寂しさをうまく調整することができなくなり、中途半端なまま彼女を見送りました。
帰国までの間、自分がどんな風に過ごしたのかは忘れてしまったけど、おそらく彼女のことより自分の寂しさを埋めることばかり考えてしまって…。
彼女が帰国して嬉しそうに僕に連絡をくれた時、僕はすっかり彼女をまっすぐ見れない状態になってしまった。
彼女は僕の態度を敏感に感じとって、最後に逢いたいと言ってきました。
僕の前に現れた彼女は終始笑顔で今までの思い出を話し、そして自分から朝まで一緒にいることを求めました。
そういうことにあまり積極的でなかった彼女が、暗闇の中で僕を求め、そして僕達はいつの間にか寝ていました。
朝目が覚めると、彼女の姿は無かった。
最初から最後まで、よくできた女性でした。
彼女のきっと僕に会うまで、僕と会うことをそれなりに楽しみにしてくれていたのでしょう。
なのに、迷って揺れている僕のことを感じ取って、自分のことだけでなく、相手のことも思った上での見えない決断をしていたのです。
そんな中、当時の僕は、一人残されたベッドの上で一人、しばらくは呆然としていました。
それから数ヶ月、数年立っても、彼女のことが頭の事から離れずにいました。
きっと今でも、僕は全てをわかっていないような気がします。