東京美術倶楽部アートフェア開催日とダブって、AutumnArtWeekという催しの案内状が来ていました。銀座、日本橋、京橋の美術商や画廊11店が、それぞれの店で、小さcな企画展を催すというのです。
コロナ以前は、アートフェアとダブらない時期に、日本橋京橋骨董祭(だったと思います)という名称で、隔年でしたか、もう少し沢山の店が参加しての催しが行われていましたが、どうやら、それとは違うようです。アートフェアに出ていない店ばかりで、対抗しての開催?骨董祭には、昔、何度か行ったこともあって、ぶらぶら歩きは楽しかったものですが、このところ、ずっと行ったこともない。店の中に、知った名前もあるので、アートフェアの帰りに一寸足を伸ばして見ました。土曜の午後ですが、京橋駅で降りると、表通りはともかく、一本裏の骨董通りに入ると、人影はまばらで、淋しい雰囲気、確かここに、こんな店があったと思っても、そんな店はなく、時間の経過を感じます。飯田好日堂を訪ねました。この店も数年前に長年の場所から移転して、近所のビルに入っています。新しい店に入るのは初めてですが、前より少し狭くなった感じ。挨拶早々に、店主から「いやあ、東美のアートフェアの抽選に外れちゃったんで、外れた仲間で、こんな催しをやろうっってことで」と言われ「え?何、アートフェアの出店て抽選なの?」。そういうシステムとは知りませんでした。「いや、あなたも池内さんも出てないから、もうアートフェアなんてつまらん、無駄だと見放したのかと思っていた」「いやいや、そんなことはありません」。出店舗数が以前より制限されて少ないところへ、コロナもやや慣れて、出店希望の店が増えた故でしょうか。しかし、飯田も池内も、ここ何十年、アートフェアを欠かしたことがなかったのは、籤運がよかった?骨董界の内情は、よくわかりません。「谷庄さんが辞退されて、一つ、場所が空いたんだけど、広過ぎるんでね、それじゃ、しょうがないから。結局、はせべやさんが入ってね」と店主の話を聞きながら、肝心の品を見回すと、秋の寄付き用に良い画の掛け物が並んでいます。明治時代の品とか。黒色に近い伊羅保茶碗を一つ見せて貰い、「何か手に合いそうなもの(安価なもの)ある?」と聞くと、秋向きの棗を幾つか見せてくれましたが、この店にはあまり相応しくない、艶やかなものばかり。「輪島なんですよ、お稽古物ですが」稽古物にしちゃ勿体なさ過ぎるが、どこかの家の払い物なのでしょう。新しすぎて、ちょっと好みに合わないので皆パス。「時に飯田さんは幾つになったの?」「来年、八十」「じゃあ傘寿の祝賀茶会開くnでしょう?」「いやいや、とんでもない、まだ先輩が一杯居るんで」もう長老だと思ったのに、まだ骨董界では上がいるらしい。次の客が来たのを機にお暇。昨日もアートフェア帰りの客が来て、7時頃まで開けていたそうですが、今日の方が閑らしい。池内美術に寄って、店主は顔を見ませんでしたが、古い茶籠を鑑賞、蒔絵の四方の袖菓子器が、見立てでしょうが珍しい。非常に小服の雨漏手と唐津の茶碗が素晴らしく、これも両方とも見立てでしょうが、あるところには、いいものがあるなあという感じ。繭山龍泉堂の唐三彩展示は、いつもの感じの名品揃い。この辺で疲れ果てて、永山堂の古唐津展示や晴天堂の古伊万里展示は覗かずに帰宅しました。あー疲れた。
萍亭主