今月25、26両日、東京美術倶楽部で開催の「和美の会」のパンフレットが届きました。

 一昨年の第29回は、パンフレットは配られたものの、コロナの緊急事態宣言で急遽中止、昨年は企画されずにいた和美の会も、三年ぶりにやっと再開の運びとなったわけです。いつのまにか、もう30回記念なんですね。

 ご覧のように21の店が出店、平成4年に第一回が行われた時、何店参加していたか覚えがありませんが、こんなに多くはなかった。東京の店ばかりだったと思います。地方の店としては奈良の玉林尚古堂が割と早く参加していたと思います。二十回を過ぎた頃からではないでしょうか、京都、名古屋、金沢、岡山などの店が参入するようになり、今回は、8店舗が東京以外です。そういえば、東京の平山堂、泰山堂、竹柳堂、今淵、松本美術、寿泉堂、篠田商店などが、いつの間にか消えたようです。廃業した店もあるでしょうが、営業方針で撤退した店が多いでしょう。玉林尚古堂や金沢の谷庄も今年は出ていません。パンフレットには、各店が6ページづつ、カラー写真で、目玉商品を紹介しています。例によって超一流品ばかり、正統派の道具ばかりで伝来も凄いものも多いのですが、これは珍品というようなものは、今回はないようです。益田鈍翁所持という、手付き信楽水指とか、野々村仁清のちょっと変わった端反り形の黒地色絵蛤文茶碗くらいでしょうか。私の趣味としては、高橋箒庵の一行書(文句が謡曲松風からの引用で「月一影二三」)とか、森川如春庵の茶杓(益田多喜の箱)、志賀焼茶碗などですけれど、どうせ乏しい小遣いでは歯が立ちますまい。結局例年のように、道具鑑賞と割り切って見に行くか、運が良ければ、パンフレットに載せないような二級品に手が出せる掘り出し物があるか、ま、そういう好運はほとんどないですけれど。まあ、このところ、外に出ない日が続くし、ぶらぶら見に行ってみましょう。どのくらい、人出があるかも気になりますし。催しに飢えている茶の湯関係者も多いとか、案外混むのかもしれません。ともかく、茶の湯世界が少しでも活気付けばいいことではあります。

  萍亭主