茶陶の旅をブログ上で始めたばかりですが、ちょっと横っ事ですが、一昨日の日曜日、東美アートモールに行って参りましたので、ご報告を。

 例年の東美正札市を中止し、その代替えで企画されたものです。とりあえず、会場の芝の東京美術倶楽部に着くと、まず検温、アルコール消毒、招待状を示すと、宛先の所に電話番号を書くよう求められます。服に検温済みのシールを貼られ入場。一階は正札市と同様、チャリティオークションの会場はありますが、食事・喫茶処はなしです。展示会場は、三階のみで、単純計算で正札市の三分の一、勿論、呈茶席もありません。70弱の店が、それぞれ出ているのですが、広さは一店が畳一畳分の低い縁台だけ、店主は側にパイプ椅子を置いて待機。縁台の高さは正札市と同じですが、一店あたりの広さは、同じシステムの東美アートフェアや和美の会より、ぐっと狭い。そのためか、大きい品、釜や風炉、棚、懐石道具など、場所をとる品が極端に少ない。店としては、茶道具商が圧倒的に多く、アートフェアに比べ、画商が少しいるほか、鑑賞陶器、仏教美術、西洋骨董、民藝品などの店がほとんど出ていません。京都、愛知、石川、神奈川、新潟などの店は少数出ていますが、大阪以西は出ておらず、正札市のように中小地方都市の店もありません。和美の会やアートフェアで常連の水戸忠や、平山堂、寿泉堂、味岡松華園、遠方では玉林尚古堂、善田昌運堂などの顔が見えません。正札市ともアートフェアとも違い、なんか中途半端な感じです。

 一番驚いたのは、入場者数の極端に少ない事。入場制限をしたり、待たせたりしているわけでもなく、要するに入場者が少ないのです。こんな空いた会を見たことはありません。高級品ばかり並ぶ和美の会だって、もっと客がいます。出品されている茶道具の値段も、昔を知る人は驚くばかりの安さ、勘でいうと、半値か三分のニです。勿論、以前同様、強気の価格の店もありますが。流石に稽古道具クラスの品はなく、正札市の最低価格二万円のような、お手頃感の品はありませんが、それなりに、「ほう」という品もある。しかし、大高級という品もありませんでした。

 顔見知りと雑談してみると、皆、一様に、茶の湯の世界で大寄せ茶会がないことを嘆き、早い復活を願っていて、何時になったら元に戻るか、気がかりの様子、無理もありません。会場の噂で聞いた話では、護国寺などは来年秋まで、茶室を貸さないそうで、美術館も同じところが多く、まずは会場難だという話。「茶会がなくちゃ道具はいらないよな」と認める道具屋さんもいました。今日の売れ行きもあまり良くないのでしょう、「これじゃ持ってくる時の荷物も重いが、持って帰る荷物の方が、もっと重いよ」とボヤいていた道具屋さんが居たようです。

 明日は本題に戻ります。

  萍亭主