今日は祇園祭の山鉾の宵山です。

 しかし今年、祇園祭の山鉾巡行は中止になってしまいました。悪疫退散を祈願して始められた祇園会もコロナには勝てないかと思うと悲しくなります。内内の祇園会の神事は流石に執行されているようですが、一般公開の神事はないようで、京都も火の消えた状態でしょう。

 娘が知人から、長刀鉾の粽を数本頂いたので、お裾分けしてもらい、これで去年の粽と飾り替える事が出来ました。

 以前、長刀鉾の宵山で手に入れた扇を飾って見ました。長刀鉾の胴懸けに使われている中国製絨毯に描かれた玉取り獅子文様です。

 去年は久しぶりに宵山、巡行を見に行ったのですが、昔とは京都も大分様変わりはして、並ぶ露店や、売っているものも随分違って来ました。昔は、商家が、格子先に自慢の屏風を飾り、見物が楽しかったのが、屏風飾りをする家も、ぐっと少なくなりました。以前は、もちろん旅の我々は入れませんでしたが、店奥や、しかるべき宿の一隅では、茶の湯を楽しんでいる様子が窺えたものです。昨年訪れた折には、菊水鉾で宵山に大寄せ茶会が開かれているのに立ち寄りましたっけ。鉾の止めてある場所のビルで、舞台で点茶、客席は椅子席の、どうということもない席でしたが、お菓子は美味しかったのを覚えています。

 祇園祭の頃の茶席で、よく目にするのが、山鉾巡行の絵に、「あやかれや長刀鉾の籤取らず」と賛をした軸、即中斎宗匠や大徳寺の和尚さんが書いたのを目にした事があります。そういえば、この俳句の原作者は誰なんでしょう?表千家の如心斎の軸があるとも聞きましたし、裏千家の認得斎が書いたものもあるとか、時代でいうと前者の方が古いが?いずれにせよ不勉強で、あまり真剣に考えた事がありませんでした。何かのブログに芭蕉の句だと紹介していましたが、そうでないことだけは断言出来ます。正確なことをご存知の方は、お教え下されば幸せです。

 実は今年も、ひょっこり京に行くかなど、2月頃には考えてもいましたが、夢のまた夢、ミニチュアの鉾を飾って、京の街を偲ぶことになりました。

 さて、七月も中旬、今年はコロナ騒動の疲れもあり、第二波を避けて、早めの夏休みに入り、大人しく逼塞して鋭気を養う(?)ことに致します。去年は7月いっぱいまで頑張り、今頃は大寄せ茶会に関するあれこれを書いておりましたが、今年は大寄せもなく、行事もなく、書きたい事が欠乏して来ました。
 ブログは、九月重陽の頃まで休みます。再開の頃には、コロナのニュースばかりでなく、良いニュースの聞ける世の中になっていてほしい、茶の湯の世界も、ニュースを書くことがあるほど、復活して欲しいと、痛切に願っております。
 皆様もよい夏休みを!
  萍亭主