あまりに分かりにくい説明でうんざりかも知れませんが、半床庵別名天の川席には、まだまだ他にない奇妙な特徴があるのです。
茶道口から見て右の客畳は、実は畳部分は、台目畳の大きさで、躙口の反対側部分、つまり一畳の四分の一は、板になっています。正確には、その四分の一畳の半分、茶道口の横の部分が板で、残りは壁で仕切られ部屋の一隅が欠けた状態、そして板と畳の境には中柱が立っています。普通、中柱は点前座前方にたつのですが。そして、板の部分には水屋に あるような簀の子が張ってあり、水が流せるようになっています。なんと、この席で点前する時には建水がいらないのです。
点前道具というものは何一つ欠けても点前が出来ない合理的なものですが、建水がなくても出来るのは、この席と野点の場合だけでしょう。野点も地面に流せる状態の場合だけですが。
実は、私はこの天の川席は、見学したことがあるだけで、お茶を頂いたことがありません。どちらかの客畳に座り、お点前を見ながらお茶を頂いたら、どんな気分に浸れるか、ちょっと想像がつきません。その機会が来ることは難しそうですが。
この茶室と同じ作りの茶室が、滋賀県大津市坂本の比叡山延暦寺の里坊(山寺の僧が人里で生活する折の住居、多くは隠居所)だった、竹林院にあります。大正時代に建てられたそうで、今は市の管理下にあり、市の指定文化財、名前は天の川席です。昔、ここに行った時、公園係の方に無理にお願いして開けて頂き、外から首を突っ込んで拝見したのですが屋根が茅葺の他は全く同じ造りでした。ただし、簀の子部分が板だけで、水は流せないとのことでした。
やれやれ、回りくどい説明で失礼しました。考えてみればネットばやりの世の中。武者小路千家さんさんのホームページを見れば写真があるのでは?
萍亭主